レスリー・チャン 5月のカレンダー


大変遅くなりましたが、5月のカレンダーは
「ダブル・タップ」から。
私の好きなショットです。
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ディバージェンス 運命の交差点


ディバージェンス 運命の交差点
原題 三岔口  2005年香港公開
監督:陳木勝(ベニー・チャン)
脚本:岸西(アイヴィ・ホー)
美術監督:張叔平(ウィリアム・チャン)
出演:郭富城(アーロン・クォック)
   鄭伊健(イーキン・チェン)
   呉彦祖(ダニエル・ウー)
   李心潔(アンジェリカ・リー)
   曾志偉(エリック・ツァン)
   寧静 (ニン・チン)
   羅嘉良(ロー・ガーリョン)
   李燦森(サム・リー)

以下ネタバレしてます。
見てない方は読まないでね。

恋人が10年前に失踪し、それ以来情緒不安定な刑事シュン(郭富城)
インテリで数々の事件の被告を無罪にしている敏腕弁護士トウ(鄭伊健)
裏の社会で生きているが束縛を嫌う殺し屋コーク
それぞれ違う人生を生きている3人がある事件をきっかけに
ひとつの点にその人生を交わらせるようになる。
李心潔はシュンの失踪した恋人フォンと、トウの妻エイミーの二役を演じる。
曾志偉はシュンの先輩であり友人である検死官チョイ、
寧静は殺し屋コークに仕事の仲介をする女ティンを演じる。

三岔口とは京劇の有名な演目のひとつで
「真っ暗な店内で3人の武術かが敵か味方もわからないままに
壮絶な戦いを繰り広げる」というような内容だそうです。

転じてディバージェンス divergence は
分岐、発散、逸脱の意味があるそうです。

映画は冒頭、証人を護送するシュンの静かに、しかし
やや不気味な予兆を感じさせる情緒不安定さを表すシーンから始まる。
一転して陳木勝監督作品らしく、高速道路での殺人事件と
派手なカーアクションで一気に香港映画らしい展開を迎える。

高速道路でクラッシュに巻き込まれ、事件の証人を殺され
血まみれのシュンは事件の当事者イウ(羅嘉良)の会社に乗り込む。
そこでイウの弁護士トウと出会う。

トウの妻が失踪した恋人フォンにそっくりだったことから
シュンの神経は徐々に不安定さを増してくる。
しかしそれと相反するようにフォンは事件の渦中に巻き込まれていく。

途中トウの家族を監視するシュウはほとんどストーカー(笑)
だがその不安定さが逆に鋭い勘を働かせたのか、
事件の鍵を握る写真家の家で、またもや殺人事件に遭遇する。
ここでコークと遭遇したシュウは香港の街市(マーケット)で
コークとの壮絶な死闘を繰り広げる。
本当に息が詰まるようなアクションで肩が凝りました。
コークはなぜかシュウの敵ではなく、恋人フォンのことも
「事故で亡くなった」とシュウに話す。

一方、一見幸せそうなトウ夫妻にも何か影がある模様。
ますますストーカー度が増すシュウ。

これに犯人が捕まっていない殺人事件や、
会社社長の息子であるアイドル歌手の失踪や
当初の事件を探っていた探偵の死、などが
すべて徐々にひとつの点に繋がっていく。

ディバージェンスとは分岐という意味のようですが
一方、シュン・トウ・コーク3人の自分の人生を逸脱した行動が
それぞれを結びつける要因になった、ともとれるストーリーでした。
さすが陳木勝監督、アーロンにこれでもか、のアクションをさせています。
それもよれよれになるアクション。
ブレイキングニュース(これはレビュー書いてません)の
ニック・チョンよりもボロボロでした(爆)
ストーリーもかなり良くできていて面白く、アクションも派手。
私はかなり面白かったのですが、
昔「ストーリーが破綻している」と書いてあるのを読んでいたので
そうかな、と思いましたが破綻しているとは思いませんでした。
観たのは先週の水曜でレディスデーなのにお客さんは全部で4人!
ちょっとショックでした。マクダルも少なかったので・・・
明日は6月1日ですから映画の日、ディバージェンスまだやってますので
ぜひ観にいってください。

6月3日からは
ドラゴン・プロジェクトエンター・ザ・フェニックスも公開されて
彦祖ファンにはお祭状態だし、ステ監督作品同時公開で
どうかたくさんの方が観にいかれることを望んでいます。

Cinem@rt六本木はこちら
ディバージェンス公式H・Pはこちら
下はパンフレットの表裏の表紙。開くと3人が並ぶ。



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