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アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

仲道郁代 公開レッスンの生徒役が亀井くん

2022年12月22日 | ピアノ
YouTubeのお奨めに出てきた動画で、すごいゴージャスなのあった
仲道郁代・ベートーヴェン マスタークラス(前編) 亀井聖矢「ワルトシュタイン」

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しかも長尺、一時間半、レッスン部分はほぼノーカット

仲道先生の喋り方ってほんとにソフトで(声もいい)、まったくぜんぜん高圧的じゃないんだけど内容はスパスパ相当な切れ味です。

最初に亀井くんが全楽章通しで演奏したらしく(そこは動画上は一部カット)、当然その演奏だってこちらにとっては何も文句はないわけですが
それを褒めるためのイベントではない(と、仲道先生が言って始まる)。

これを材料に、仲道先生が亀井くんにも、そして聞いている人たちにも役に立つようにベートーベンのソナタの弾き方を伝えていこうとするので、
それって当然ながら難しいですよね…

亀井くんの演奏レベルは聞いたとおりだけれども、聴衆の理解レベルはピンキリなはずで、みなさんに楽しんでいただける(かつ、お役立ちの)レッスンというのはね??

でもおもしろかったです。仲道先生うまい。

「何考えて弾いてる?」とか
亀井くんが説明すると
「いいキーワードですね…もうちょっと音に出るといいわね」

「あーそれだとやっつけみたいになるから…」

ソフトではんなりした語り口、そしてザックリ

モチーフ、音の高低、転調はもちろん、強弱、ペダル、いろんなことを手がかりに「意味」を汲み取り
そして音にする。

和声感を出すには…(複数の音のバランス、音色)

いろんなことを知っていて、考えて、それを音にする技術もなくちゃ最終的に「演奏」に繋がっていかないので
実際にピアノを触っているわけではないお客さんにとっては、亀井くんの演奏の変化がレッスンを聞く(理解する)手がかりになります。

すごいクオリティーの公開レッスン

と思って私が聞いていると、よしぞうが通りかかってしばらく聞いていて
「すごいねこの生徒さん。しっかり変わっていく」

「これ亀井くんよ…」
「あ、なんだ亀井くんか」

ワルトシュタイン弾かなくても十分楽しめるけど
いつか弾けたらいいわね。とも思いました。

「この半音っていうのがね、ベートーヴェンの大事な話になっていくんだけど
生と死がこのボーダーで、足をこっちだったら人間界、こっちだったらもうそこは天の世界、
相反するのではなくすぐそこ」
「光っていい言葉なんだけど、もっと、あぁ…神様…みたいな提示が明確になるとね」

ハイレベルなレッスンが繰り広げられているわけですが、案外おゆき先生のレッスンでよくいわれる(つまりその都度できていない)内容も出てきました。

ペダルの書いてあるところとないところ、その区別はとても大事なので
「おのりみたいなペダルを使うのはいいんだけど、書いてないところで踏むならとにかく慎重に。わーんとなってはダメ」

クレッシェンド書いていないところ、それは大きくなりたいところでもぐっとこらえて
「やりたい願望に負けないで。お客さまにも耐えてもらうの。それがいいの」

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