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アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

やまちゃんとめるちゃんの実力差(シューベルトの場合)

2016年11月29日 | ピアノ
内藤+グロトリアンのシューベルトに魂もってかれた日、家に帰ったら当然のことながらもう遅い時間だったんだけど、ちょっと試しに触ってみたくて即興曲op90-3の冒頭を弾いてみた。

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そんな時間なのでもちろん、めるちゃんは弾けないからやまちゃん(の、消音)。(*)

そしたら…

なんかあんまり素敵な曲じゃなくって(←暴言)がっかり
やっぱりあれは内藤マジックだったのか??

シューベルトの「すてき」というのは私とは関係ないところにのみ存在するものなのか??

と、思ったけれど、翌日、音の出せる時間に今度はめるちゃんで弾いてみると…
まったく、別物(o_o)

もちろん、最初のところ数小節だけね。
ちょこっとだけ音拾って、並べてみると、私が弾くんでも十分、いい雰囲気。
なんと心地よい響き!!

試しに、消音でなく、生のやまちゃんで弾いてみたら…んーこれはナイな…

結論。弘法じゃないので筆を選びます。

当たり前ですが、同じ人(私)がやまちゃんとめるちゃんで同じ曲を弾いたら、そりゃーめるちゃんで弾いたほうがいい曲に聞こえますよ。けど、その違いが特に大きい曲。これは。

同様に、エオリアンハープも、やまちゃんとめるちゃんですごく違います。弾き方似てるよね…

エオリアンハープも、
・上の部分にあるゆっくりした旋律
・真ん中の細かい音形
・ベース
ってなつくりになっていて、この、上の旋律のところをどう浮き立たせるかが問題です。最初、ここは指を立たせて弾いて、細かい音形のほうは寝かせて弾くのかな? と思ったんですが(そうやっても、とにかく違う音色にはなる)、おゆき先生によればどちらも寝かせて弾くんだそうで、旋律のほうは寝かせた指でむしろすくいあげる感じで弾くと…

先日貼った動画で、ツィメルマンさんもそんな感じで、全部を鍵盤のごく近くからそっと弾いていますね。
Zimerman plays Schubert Impromptu Op. 90 No. 3

なんだけど、ちゃんと旋律は浮き立って聞こえます。私がやるとツィメルマンさんのような精度が出ませんが(←当たり前)たまたまイイ感じで弾けたときはちゃんとそんな雰囲気に聞こえます。ただ、同じ弾き方で(少なくともそのつもりで)やまちゃんに持ってきても同じようには響きの使い分けができません。

そもそも、旋律部分と内声部分の弾き分けで、物理的に何が違うから違う音が出るのかわからないんです。
(物理得意だったんですけど!!)

どちらにせよ、そんなに強くも弾いてないし、そんなに速い打鍵でも弾いてないと思うんですけど…
(まぁ実際問題、強さは多少違う。でもそこの補正をしたとしてやっぱり音色は違うと思う)
浮き立つ系の音か、溶け合う系の音か、みたいな。

ともかくこの弾き分けが、
私+やまちゃん、だとムリ(実力不足)
私+めるちゃん、だとある程度できる(あまり安定しないが)
ということです。

仮に、内藤+やまちゃんだとどのへんまで可能なのか興味深くはあるけど(^^;; でもたぶん内藤+グロトリアンのほうが幸せ度は高いだろうよね…

この弾き分けの物理的解説はたぶんおゆき先生も知らないと思うんですが、おゆき先生の弾き方解説(すくいあげるように弾く)が実践的には正しそうなのでそこから推測すると、

【浮き立つタッチ】離脱早め
【溶け合うタッチ】離脱遅め

で、仮に伝わるエネルギーが同じ(ボリューム的には同等)だったとしても、実は接触する瞬間の打鍵スピードは【浮き立つタッチ】のほうが速く、しかし接触時間が短いのでそのわりにたいしたエネルギーは受け取っておらず、そしてクリアな響きになる。
(前提として、いずれにせよダンパーペダルは踏まれた状態であること)

この違いを反映するアクションとしてやまちゃんのは不十分(もしくは、癖が違う)なのでうまくいかない。

これ、今思いつきで書いただけなので(^^;;

識者の方、修正・補足ありましたらよろしくお願いします。

(*)…「やまちゃん」はヤマハアップライト、「めるちゃん」はシンメルグランドです。

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