千曲川の流れのように

年金生活者の徒然

地には豊かな種子(たね)を

2007-01-02 | Weblog
「地には豊かな種子(たね)を」小宮山量平 発行所 自然と人間社 
発売元Editor’sMuseum小宮山量平の編集室 を年末に購入した.発行所と発売元がある本は他にもある.この場合の発行所は、本の流通経路、つまり取次店と取引があると言うことだ.書店で注文する場合は、発行所を告げなければいけない.発売元は、編集を行なった場所である.発行所は、出版そのものを生業としているが、発売元はある本を編集することに重きがあり、出版そのものを生業としているわけではない.出版業界は、大変厳しい時代になっている.そんな中、いわゆるベストセラーを出版し、俗言う「一山当てる」風潮が蔓延している中で、この本は違う道を歩んでいる.ベストセラーの対極にはロングセラーがある.拙者は勿論後者を支持したい.
 著者は1916年生まれだ.本からは青年のような熱い語りが聞こえてくる.帯にはこう書かれている.「怒るときに怒らなければ、人間の甲斐がありません」と、太宰治が河盛好蔵という大編集者宛ての手紙に記しています.現在(いま)と言う時代はそんなときではないかと思うのですが、どうでしょう?と.上田駅前にあるEditor’sMuseumに行ってみようと考えている.
コメント (1)
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