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今日はブロンクスの公園でカルーアの会(酒飲みママ友)らと集まった。
芝生の上でピクニックしながらビールをのめば、最高な気分。
デニスと同い年のマリナちゃんは、とっても仲がよい。もはやカップルみたいで
二人、木に手をあわせて立ってみたりしてると初恋映画に出てくる子供のようだ。
二人の仲を引き裂くように
「そっちから走っておいでよ!」と、よ~いドンをはじめさせた私。
楽しそうに戻ってきていた二人が、ちょっと遠くの木のほうへ走り出した。
私とマリナちゃんのママ美恵子さんは、二人を見守る。「大丈夫かなぁ~
ついていかなくても」なんとなく口にする私。
「まぁ~見えてるから」と二人の行動を観察する私たち。
と、突然!
美恵子さんは、猪木がタイガージェットシンにバックドロップをくらったような顔になり、
私はイカリヤ長介が、アフリカで口の中でくだいたトウモロコシの酒を飲んだような顔
になった。
その先には、デニスの手に、グレーの毛足の長いぬいぐるみ!
「ぎゃ~~~っ!!!」美恵子さんと私は、大声をあげながら走る。
そう、そんな公園にぬいぐるみなど落ちているはずがない。
それは数字の6の字みたに平べったくなったリスの屍骸だった。
「手を洗わなくちゃ~。ネズミと同じくらいNYのリスはバイキンがついてて
危険」と美恵子さん。二人は、あわてて子供をつれて便所へ走った。
石鹸で三回洗って、デニスの手についていたリスのくっさ~~~い屍骸の
においはようやく消えた。
その臭いっていったら、一年以上風呂に入ってない犬の耳の中みたいな。
いや、そんなもんじゃない、もっと。
「りすぅ~」マリナちゃんは、ごしごしと石鹸をつけて手をあらってる
美恵子さんに蚊のなくような可愛い声でうったえた。
「あのリスさんはね、死んでるから、普通のリスさんじゃないのよ」と、美恵子さん。
薄暗い便所の中で私たちママ二人は、小さな手をこすり続けたのだった。
帰りぎわにデニスのシャツからも、かすかにリスの屍骸の臭い。
結局、万が一を考えて、そのままシャツは捨てた。
NYのリスは生きてても死んでても危険なので、気をつけよう!
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今日はブロンクスの公園でカルーアの会(酒飲みママ友)らと集まった。
芝生の上でピクニックしながらビールをのめば、最高な気分。
デニスと同い年のマリナちゃんは、とっても仲がよい。もはやカップルみたいで
二人、木に手をあわせて立ってみたりしてると初恋映画に出てくる子供のようだ。
二人の仲を引き裂くように
「そっちから走っておいでよ!」と、よ~いドンをはじめさせた私。
楽しそうに戻ってきていた二人が、ちょっと遠くの木のほうへ走り出した。
私とマリナちゃんのママ美恵子さんは、二人を見守る。「大丈夫かなぁ~
ついていかなくても」なんとなく口にする私。
「まぁ~見えてるから」と二人の行動を観察する私たち。
と、突然!
美恵子さんは、猪木がタイガージェットシンにバックドロップをくらったような顔になり、
私はイカリヤ長介が、アフリカで口の中でくだいたトウモロコシの酒を飲んだような顔
になった。
その先には、デニスの手に、グレーの毛足の長いぬいぐるみ!
「ぎゃ~~~っ!!!」美恵子さんと私は、大声をあげながら走る。
そう、そんな公園にぬいぐるみなど落ちているはずがない。
それは数字の6の字みたに平べったくなったリスの屍骸だった。
「手を洗わなくちゃ~。ネズミと同じくらいNYのリスはバイキンがついてて
危険」と美恵子さん。二人は、あわてて子供をつれて便所へ走った。
石鹸で三回洗って、デニスの手についていたリスのくっさ~~~い屍骸の
においはようやく消えた。
その臭いっていったら、一年以上風呂に入ってない犬の耳の中みたいな。
いや、そんなもんじゃない、もっと。
「りすぅ~」マリナちゃんは、ごしごしと石鹸をつけて手をあらってる
美恵子さんに蚊のなくような可愛い声でうったえた。
「あのリスさんはね、死んでるから、普通のリスさんじゃないのよ」と、美恵子さん。
薄暗い便所の中で私たちママ二人は、小さな手をこすり続けたのだった。
帰りぎわにデニスのシャツからも、かすかにリスの屍骸の臭い。
結局、万が一を考えて、そのままシャツは捨てた。
NYのリスは生きてても死んでても危険なので、気をつけよう!
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