アルの鉄道模型工廠

鉄道模型のキット製作や加工、レイアウト製作などやってます。
鉄道以外も出たりします。

モデルアイコン新台車モニターをやってみた

2015-01-04 22:31:05 | 技術&実験ネタ
どうもアルです。

今回はモデルアイコン製キットの二次生産分から入っている新台車パーツのモニターをやってみました。

当該の物はこれ



1キットに付き新ランナーが2枚追加されています。



基本的な構造は一緒に付属してる従来品とあまり変化はありませんがカプラーポケットが新規で付いています。



今回のモニターはこのカプラーポケットに市販品のカプラーを付けてみるのがお題です。



従来品と同じようにピン止めする部分に台車枠部分を接着する構造です。



今回はTR20で組み立てました。



一応アーノルトカプラーが付属しています。



車輪を付けるとこのような感じに。



スペース上スプリングは物理的に仕込めなさそうなので別な固定方法を考える必要があります。



今回家にあった在庫のカプラーから適当にしてみました、ぱっと見かもめナックルが一番安定して組めそうなので

かもめナックルを取り付ける方向で行ってみます。



KATOのセキ3000の台車と並べてみるとこんなオチが。

カプラーポケット自体が約1mmほどKATOを基準とすると低いのです。

これはモデルアイコン製石炭車キットに共通する車高下げ加工をした場合に車体と干渉するのを回避するために低くしてあるそうです。

というわけで車高下げ加工用と従来品連結用で2パターン加工してみます

ちなみにこのままカプラーを付けてしまうと



この様に低くなります。

さすがのアーノルトカプラーでもこの違いだと走行中に開放してしまうでしょう。



続きまして本題、かもめナックルをそのまま入れようとすると若干カプラー本体の尻部分が広くて入りません



0.3mmほどカット、この状態でようやくカプラーポケットに入れられます。



しかし盛大にお辞儀してしまっています。



この状態を打開するのがお仕事、というわけで思いついたのが、

ネジを入れてセンターピンにしてしまおう



というわけで裏から0.8mmで穴を開けた後にM1タップを立ててM1ネジでピンにしました。



裏はこんな感じ。

これならカプラーの水平が保てるので走行中も開放することがないでしょう。



いい感じです

続いて従来車との連結用、これはカプラーポケットの移設が必要になってきます。



単純に切り離して1mm上に接着するだけでOKです。



これでKATO基準の高さになります



同様に裏からネジをうってセンターを出せば完成



KATOのセキ3000と連結



ちょうどいい高さになったのではないでしょうか。かもめナックル自体にKATOカプラーよりも高さ方向に幅があるため多少加工に誤差が出ても

吸収できると睨んでいます。



セキ1000のみで編成を組むのならばカプラー少し切ってビス入れるだけで済むのでかなりお手軽にできます。

KATO基準のカプラーに合わせるのであっても全車施工せずに数量のユニット単位運用で運用を想定して施工すると手間が省けると思われます。

以上台車モニターでした。



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いさみやのプライマーを実験してみた

2013-03-10 00:45:41 | 技術&実験ネタ
どうもアルです。

今回はちょっと実験してみます。

先日手に入れたいさみやのカラープライマー。これを使って皮膜の耐久実験をやってみます。と言ってもこすっただけですが・・・

テストピースは3種類。

プラスチック板(スチロール樹脂)、金属板(銅板)、台車(POM樹脂)

このいさみやのカラープライマー、黒、白、グレーの三色あり普通の塗料と同感覚で扱えるという便利そうなアイテムです。

特に黒は艶の感じが蒸気機関車に調度良さそうな艶をしています。

良い事ばかりの塗料ですが皮膜強度はどうなの?ってことで実験してみました。


マッハのシールプライマーはプラには使えない(定着せずにマスキングテープで剥離する)ミッチャクロンは扱いが面倒くさい(15分乾燥後に上塗りしないといけない、厚塗りしてしまうと皺になる)

いさみやのプライマーは金属、プラどちらにも使え塗りっぱなしで上塗り省略してもいいそうです。

プライマー本体と専用の溶剤セットで販売されていて本体の成分表示には合成樹脂エナメル塗料と記載があります。

通常の模型用溶剤(クレオス製、ガイアノーツ製)には溶けないのでエアブラシの洗浄等にも専用の溶剤が必要。

溶けずにパウダー状になって凝固する感じ、タミヤやハンブロール等の模型用エナメル塗料とも成分が違うようです。

ペトロールやナフサに溶けるかどうかは試してないので不明です。



テストピースにエアブラシで吹きつけて2日ほど乾燥させてみました。



艶は蒸気機関車に使用するにはちょうどいい具合の艶、KATO製の完成品に近い感じです。

というわけで早速爪で擦ってみました。



上のほうが禿げてますがこれは爪ではなくドライバーでこすった為禿げました。

爪でおもいっきり擦りましたが全く剥離しません。さすがに金属でやると禿げますが・・・



続いて銅板です。こちらも剥離する気配なし。



台車はさすがに強く擦ったら剥がれました、軽く程度なら耐えられる感じです。触ったら剥がれるというわけではなく定着はしています。

続いてテストピースを曲げて剥離するか試してみました。

まず銅板



これだけ曲げても剥離なし。

プラ板



ピースにクラックが入るほど曲げても問題なし。



台車はちょっと強引に曲げても剥離はしませんでした。

結果として金属、プラに強力な皮膜を形成し台車等の難塗装素材にもある程度塗料を定着させることが出来る事が分かりました。

これはかなり便利です。

金属、プラの異種素材を多数使用した車両に何も考えずにそのまま吹き付けて強固な皮膜を形成してくれるとなるとコンバージョンキットとかに最適ではないでしょうか?

しかも蒸気機関車は黒そのままで上塗りを省略できるとなるとかなりの工程短縮ができ、万が一上塗り段階でミスをしてプライマーから塗り直しなんてこともなくなります。

ミッチャクロンは異種素材多数の車両を塗るときに使っていましたが塗装後一定時間経過後にすぐに上塗りに移る必要があり、万が一気温等の条件が合わないとマスキングの段階で剥がれたり、厚塗してしまって皺になったり・・・

そんなことも無くなりそうです。

欠点といえば入手性と価格くらいでしょうかね?



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