モノと心の独り言

コミュニケーション/メディア/コミュニティ ココロの建築家になりたいと・・・ 

エネルギー革命がテロの源泉を絶つ

2015-11-15 12:31:34 | 暮らし・街・環境

ニューヨーク、ロンドンそして、今回のパリの小規模複数の実行で、テロは循環的な拡大期に入っていることを知った。

アルカイダからISへ、世界へと展開するテロは、国家間の戦争から、絶望した個人に勢力争いのオイルマネーが注がれて、グローバル展開し、循環し始めた。
テロが生まれる源泉は二つの格差の意識のグローバルな流通。
何処の誰の子として産まれる自由を持たない人の宿命が、工業化・情報化が進むほどに、地勢資源格差と差別格差を広げ意識させる。
国家はもはや資源と市場の獲得のために、国家間戦争を避け、紛争レベルでの実行支配地域拡大を目指す。農耕・採掘・生産・通商・観光の実体経済と資本金融市場の拡大には、国家間の戦争は不都合だ。
しかし個人、資源地域で生まれたても、資源に関われず出稼ぎ・移民し、発展国での就業・労働・教育差別をうける二重の格差直面する。そして、時がたてば、希望が絶望へと代わり、絶望を共にする集団へと身を投じる。
アルカイダは世界へ展開した。しかしISは、世界から集まり・また世界へと、循環する仕組みを支える地域を確保し、ネットワークで感染・拡大する。世界の格差意識が、ネットワークで集積し、どこにでもテ ロとして発症する時代なのだろう。しかし、困窮から絶望に変わり、個人から組織へと発展したのは、信仰の違いや先進国の軍事活動が、元も原因ではない。
これまでも、先進国・発展途上国を問わず、自由競争神話のなかで、資本の格差・教育の格差が、蓄積・拡大してきたことが認識されてきた。
生存と希望を求め個から族へと社会化する、人の本性が根テロの根本的な源泉だ。文明の利器であるネットワークとスマホの普及が、世界経済を支えると同時に、個人の衝動をISを標榜するテロ活動へと 掻き立てる。そして、紛争地からの難民が母国を離れ、受け入れ諸国にあふれ、漂流しだす。テロ候補者は、今、沸騰しはじめている。

日本も、明治以来の西欧文明化により人口増加、米国・南米などへの移民、国土の拡大のための日清・日露・第一次大戦、台湾・朝鮮半島・満州への進出、入植と、国民をあげて拡大してきた歴史を持つ。そして、軍備拡張と資源確保のために大東亜経済圏を三国同盟による第二次世界大戦へと同期させ、敗戦。以後、不戦という誓いで、米国の東南アジア進出の下で経済発展を遂げた。今は、中国が経済膨張から領域拡張期に入り、経済活動の競合と協調期に入っている。
中国は農村戸籍と都市戸籍の差別で流動化をふせぎながら、中央アジアからアフリカまで経済圏を伸ばしてる。日本は高度成長時には、移民した日系人を受け入れて労働力を補ったが、今、少子高齢化に直面しても、移民も受け入れないし、難民も受け入る障害をはずそうとはしていない。日本的の協調生産体制と生活文化を担う人を世界に持ち出し、互恵国として、関係拡大を図る。そして、今後、この極東の資源小国・災害列島が勤勉に協調的に進め、格差の地域・人々に役立てるのは、何処でも誰にでも、身近にエネルギーを調達できる技術革新がコアではないか?

だれしもが、その生まれた土地での活動を実現できるエネルギーが調達できれば、狩猟農耕も生産・流通・分配も情報ネットワークと機器により最適化できるのではないか?さまざまな生きずらさは、つねに差異をつくりつづけなければならない労働市場社会に生きる宿命。
世界市場で、世界の労働力と比較されながら、技能革新を続けて、世襲された資本格差・受ける教育格差・人脈格差に対応して、希望を持ち続けるには、エネルギーコストの最小化がコアではないか?それぞれの場で、それぞれの生き方をするには、その場で得られるエネルギーが最小コストで賄い、労働の商品化も最小限に抑えることでは?

希望は、身の回りの親しいもの人との関わりの持続の中で育つ。身の回りの世界と協調しているところに、自らを破壊するテロは不要だ。
西欧文明は、世界を対象としてとらえ検証しながら科学・技術を発展させ、だれにもテロを可能にする文明を発展させた。ならば、今一歩、だれもがエネルギーを身近にできる技術開発・普及を、最重要課題にしようではないか? 言語での主張も、映像でも情動も、互いの違いを際立て、情動を扇動する。技術は使う人次第。不要な移動を避け、目の前の自然と周りの人とともに強調して暮らす人が使える技術を! 自然を変え生命を急激に変える危険の高い、核技術ではなく。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿