黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
奥山監督率いるアルビレックス新潟レディースを応援しています。

プレナスなでしこリーグ 第15節 浦和レッズレディース戦 「もうちょっとが届かない」

2008-10-13 17:51:03 | アルビレディース
2008プレナスなでしこリーグ 第15節 2008年10月12日(日)13:00K.O 駒場スタジアム 長谷川美紗子主審

浦和レッズレディース 1-0(1-0、0-0) アルビレックス新潟レディース

得点者 11分失点



レフリーの発表が場内にされると不安がよぎる。
長谷川美紗子主審。岡山戦の竹下聖主審と双璧をなす「?レフリー」の登場だ。
この試合は荒れるに違いない。
さらに副審が高橋早織/須永久美と両方共に女性。
女性が悪いというわけではないが、球に追いつかない時があったり、判定がぶれたりすることが多いのでせめて片側だけでも男性を入れておいた方がいいのでは?
何度も言っているように、女子サッカーの、なでしこリーグの質を上げたかったら女子レフリーにこだわらない方が良い。
ピッチ上でレフリーだけが浮いて見える。


アルビも横型のポスターがあると商店などに貼りやすいだけど。


浦和レッズレディース

       山郷
土橋  百武  矢野  森本

柳田  高橋  庭田  岩倉

    窪田  安藤

SUB:小金丸、笠井、木原、若林、堀田
監督:村松浩

国体後、プロをまじえてのチーム編成。怪我の庭田が復帰。ボランチへ。
逆に北本と松田が怪我でベンチ入りせず。(チケットを売っていた)

この試合の最大のポイントは安藤をいかに抑えることができるか。
さらに完成された土橋・柳田の元TASAKIコンビの右サイド攻撃からのクロスを上げられないようにするか。
百武・矢野の元神大コンビの堅いCBをどうこじ開けて得点に結びつけるか。

細々したところはまだあるが、この3点が勝負の分かれ目だろう。
好調窪田の出来は最高潮みたいだが、そこにボールを上げさせなければ何とかなりそうだ。



アルビレックス新潟レディース

    塩谷
      牧野
與山 上尾野辺 江橋 中島
     
山本 詫間 東山 川村
     大友

SUB:諏訪、中村、大堀、野村、井上
監督:奥山達之

いつものことだが、アルビの場合、相手がボールを持っている時間が長いのでこんなに綺麗に揃うことはない。
レッズは縦も横もピシッと揃っていて幾何学模様のようだった。
アルビは全員がスペースを埋め合っているから、DFだかMFだかFWだか分かんなくなってしまう。

FWには塩谷真里選手をスタメン起用。
このところJFAからの研修生 菅澤優衣香選手に水をあけられてしまった感があったが、このところリザーブに入っていたのでついに先発である。
(なお菅澤優衣香選手はJFAアカデミーの試合がある為、今週・来週はお休み)
川村選手を右SBに、詫間選手をCBに配置。詫間選手のCBはギャンブルに近いがどうなることか?
おフランス帰りの好調與山選手にボールを預けたいのだが、そんなことをさせてくれるのか?

この両チームは今季に入っても公式戦・練習試合を繰り返してきているので、相手の動きはもう分かっているだろう。
アルビは毎試合のようにスタメンが変わるが、さて今回はどんな感じでいけるのか?


レッズ庭田とアルビ山本はラガッツァFC高槻時代に、レッズ岩倉・窪田とアルビ東山は日テレ・メニーナ時代にユースを共にした仲間である。
さらに控えのレッズ木原とアルビ野村は武蔵丘短大時代の同級生。
レッズ百武・矢野とアルビ大友・上尾野辺・中村・江橋・大堀は元神奈川国体選抜。
レッズ小金丸とアルビ與山は元常盤木学園高で、小金丸選手は新潟でもよく見かける。
などなど、この日ピッチ上に立った選手は普段は他のチーム以上に良く知った者同士だ。


お天気にも恵まれ、風もほぼ無く、暑からず寒からず、絶好のサッカー日和。定刻13:00K.O。



まず先手を取ったのはレッズ。
レッズがボールを支配し、アルビが奪ってカウンターに持ち込もうという構図。
これは選手個人の技量に原因があるのだろうけど、クラブの思想も大いに関係してきているんだろうな。
レッズの右サイドの柳田・土橋の連動した動きにアルビの守備陣がばたばたしている。
逆にレッズの左サイドの森本・岩倉は安藤と連動した動きを見せるも川村・東山が完全にシャットアウト。作戦成功。
でも防げるが押し上げられないので右の柳田・土橋へ回されてピンチになる。
もしボランチの庭田がもう少し前でボールに絡んできたら、たぶんワンサイドゲームになりかねなかったが、高橋とのバランスに苦慮しているようで逆にアルビが空いた空間でボールをキープできたので一息つけた。

アルビは前半での失点が64%なのだが、さらにアウェーだと前半開始15分間が32%、前半終了前15分間が32%に失点。
この時間帯を耐えることができれば、あとは得点も失点もほぼ他チームと同様なので、勝ち点が見えてくる。


さて、この試合の最大のポイントが11分に訪れる。
右サイトからの攻撃を防ぎきれず(クリアーしきれなかった)、CKを与えてしまう。
柳田から放たれたボールはゴール前の密集地帯へ。
そこでGK大友選手がキャッチ。したところを安藤がチャージ。ボールがこぼれてしまい、ちょうど窪田の前に。難なく放り込んでレッズ先制。
このプレーがこの日のレフリーのジャッチの基準となったと思う。
後は当たり放題、削り放題。

もしこの安藤のラフプレーに対してしっかりと反則を取っていたならば、そんなに試合が荒れることは無かったのではないだろうか?

どこまでを反則と取るのかはレフリー次第だけど、その後、GK大友選手がレッズの選手の動きを気にしながら(レートチャージは反則ではないということになったので)動いていた。

結局この1点が決勝点となる。

前半途中から、アルビの選手の位置取りの修正が効いてきて、レッズの選手のボールを奪えにいけそうな距離を保てるようになる。

なのでボール奪取に向かうのだが、そこで接触プレーの連続。そのままレッズの選手を放置していくもんだからスタンドからはお怒りの声が飛ぶ。
アルビのイメージをわざと悪くさせようとするんだろうか?このレフリーは。

前半を0-1で終了。



後半、選手交代無し。

この日のアルビがずるずると自陣に後退しなかったのは、塩谷選手の前への突進力が素晴らしかったから。
ボールもキープできていたし、とにかく相手にプレッシャーを掛け続けていたので、牧野選手に攻撃の余地を与えてくれた。
後半、いけるところまで行って、そこで後退とだと思ったが、とにかく走り続けた。


後半は一転してアルビペース。
レッズの足が止まったみたいだ。
シンプルに相手ゴール前までボールが運べるようになった。

ここでもうちょっと落ち着いてボールコントロールができれば逆転できたんだろうが、それには攻撃の枚数が少なすぎる。
とは言え、柳田・土橋を放っておくわけにもいかず、最後の最後で決めきれない。

交代カードはアルビが先に。疲れの見えた塩谷選手に代わり野村選手を投入。地元埼玉で良いところをみせたい。
その野村選手に絶好のGKとの1対1。を外してしまう。惜しい。

レッズも森本を若林に代え攻撃力アップ。

だがアルビも攻め立てる。

そして、相手ゴール前、上尾野辺選手の放ったシュートはGKの反対側のゴールへ一直線。
入ったと思った瞬間、ペナルティエリアで矢野選手が手で叩き落としてレッズ、難を逃れる。

試合終了が迫った頃、センターライン付近で得られた直接FKをGK大友選手が直接狙う。
結局、ゴールマウスの前で味方がボールに合わせて攻撃となったが、惜しかった。
蹴った直後に、GK大友、ダッシュでゴールマウスに戻る。
チャンスがあるならまた狙ってほしい。

結局、庭田が木原に時間稼ぎ交代をしてロスタイム無しで試合終了。




アルビの課題は課題でたくさんあったのだけど(例えば、レッズの柳田・土橋への守備の問題とか)、最後の攻撃の形は良かったので、あんな感じで人数を掛けてゴール前へ攻め込めれば得点力もあがるんではないだろうか?


この試合の最大の収穫は塩谷真里選手の目処が付いたこと。
今日くらいの動きを毎試合コンスタントに出せればアルビの勝ち点増えてくるのではないかな。

勝ちたいところではあったが、まだアルビとレッズの実力の開きはあるので、もうちょっと頑張らないとアウェーで勝ち点をあげるのは厳しいかな。

でもこの1年で届かないところではなくなった感じがする。もうちょっと、もうちょっとである。







最後に本当に両チーム共に大怪我をしなくてよかった。接触プレーの基準のブレが選手に混乱をもたらしていた。

選手の安全確保の為にも「長谷川美紗子女子1級審判員」の再教育を日本サッカー協会にしてもらいたい。

こんな審判のおかげで大事な選手が大怪我をしたらたまったものではない。

だからこそアルビはリーグ提出用の自衛ビデオを撮影をしておくべきである。