黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
奥山監督率いるアルビレックス新潟レディースを応援しています。

実業団チームの不思議

2008-10-11 06:09:55 | サッカー一般
実は田崎真珠の記事が出る前に考えていたことがある。

東京電力についてだ。

このチーム、YKKAPからチームを移管してから毎年5名以上の新入団選手を獲得している。

もちろん正規雇用でだ。

スポーツ選手にはいずれ引退が訪れる。

他の実業団スポーツの場合と同様、引退と同時に退職する人もいればそのまま東京電力の社員として働く人もいる。

それは男も女も実情は同じで企業戦士として有能の人もいれば苦戦する人もいる。

古い話だがラグビーでサントリーに行った本城和彦さんなんかは、営業がピカ一で、たしか営業本部長まで行ったんじゃなかったけな。

NECの女子バレーなんかも引退後に優秀な社員として本社に残っている人もいる。

そういう人は実業団向きなんだよね。

さて、もし毎年多少の退職者は出たとしても4~5人はそのまま会社に定年退職まで残るとしたら

10年で約50人がそういう形で残れば、生涯賃金2億円として100億円。

このくらいは東京電力は用意しないと選手を入団させられないということになる。

未来永劫、新入団選手をこの雇用形態で取り続けることができるんだろうか?

今年はセレクションをやらないのはそろそろ見直しをかけたのかな?

原油価格は下がって、円高なのに、東京電力の株価はどんどん下がっていて、さすがに株主から何か言われそうなのかな?っと。

なんて穿った見方もできるのだよね。


これがプロ契約だと契約期間だけに支払いが発生するから、もしかしたらサッカーだけを見れば全員プロ契約にした方が安く済むのかもしれない。

ただ引退後も前述の本城氏のように、ガンガン稼いでくれるなら東京電力も社員として雇った方がメリットが出る。

一番会社が困るのは、現役中はプロ選手様にマネージャー役の人がいないと動けない状態で、引退後には与えられた仕事内容に全く適応できない人。

こういう人はどの競技にも当然いる。スター選手に多い。こういう人はプロになった方が企業・選手本人お互いに良い。




東京電力の場合、単純にサッカーチームを持つってことが目的では無い部分もあるので一概に他の実業団とは比べられないのだけど。

原発の立地対策費という莫大が原資を持っているからね。


早大卒の選手を中心に入団させているというのは、引退後をも見据えてということもあるのかな?と思ったんでそんなことを考えてみた。

まあその早大卒の選手も入団早々結婚退職したりするから、先のことは分からないけどね。

他の電力各社も陸上部やラグビー部など多くの運動部を持っていて東京電力だけが見直しが掛かるなんてことは無いとは思うけど。










さらに気になる記事があって

<自治体財政>3市村「破綻」扱い 40市町村「警告段階」

その「黄信号」の灯る40市町村の中に福島県双葉町が載ってる。

双葉町と言えば「Jヴィレッジ」のある町なんだけど、驚くくらいすごくスポーツ施設が充実している。

Jヴィレッジに隣接しているところに屋内サッカー場とかがあって、はっきり言って羨ましい町だなと思っている。

柏崎市もこんな感じにならないかな、なんて考えていた時期もあった。


原発関連で潤った町だとかってに思っていたけど、かなり無理して借金して箱物を建てたのね。

柏崎市も現在財政が厳しいと言っていたんで、近頃は原発関連もお金が入らなくなってきたのかな?


総務省(9/30)
平成19年度決算に基づく健全化判断比率・資金不足比率の概要(速報)

公共団体別資料

都道府県別資料

都道府県別の財政事情を見ると東京以外は一様に借金が多いね。

東京は明治以来の財産を持っているけど、他は新たに作らなければならないからある程度の借金はしょうがない。

借りれる内は借りればいいけど、返せなくなったらまずいはな。

その辺のバランスが大事。

地方消費税でも上げないとこれ以上の投資は難しいかな?

で、この状況で地方公共団体の協力を取り付けるのは相当な努力が必要。
秋春制移行に伴うインフラ改良の大義名分?ちょっとやそっとじゃ動かないよ。









実業団として実は注目している会社があって、

重川材木店

メンバーは普通に陸上エリートなんだけど日常は大工さん。

ガテン系って言われればそうなんだろうけど、やっぱりスポーツ以外に手に職を付けているとイザっていう時に効くから。

この景気で住宅着工件数が減っちゃうかもしれないけど、そういう時こそガッツで仕事もスポーツも頑張ってもらいたいな。








なでしこリーグを目指すチームは全国に数多くあるが、やはりその中心はクラブチーム。

もし実業団だったら原発関係の電力会社(島根原発の中国電力とか敦賀原発の関西電力)ぐらいになっちゃうのかな?

アルビレックス新潟レディースのように様々な会社で受け入れてくれるとそれぞれの会社も最大限の協力はできるし、一社会人として非常に良く面倒を見てくれている。
これは新潟ならでは。

新潟で1社丸抱えのチームは大変に厳しいが、数多くの企業や大学・専門学校が選手を受け入れているからやっていけている。(よく栗山米菓はバレーボールチームを維持できているよな。)

それにはクラブと地域のつながりが何よりも大事だ。

新潟へ若い人がもっともっと来たくなるように地域の人も頑張らなければ!