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福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

カール・ベーム37回目の命日に

2018-08-15 13:32:32 | コーラス、オーケストラ

昨日は、カール・ベーム37回目の命日。

37年前のあの日のことは、よく憶えている。

翌15日、父と妹と三人で帝国劇場にミュージカル「スウィーニートッド」(現・松本幸四郎=当時・市川染五郎主演)を観に出掛ける直前に訃報を知り、涙が止まらなかった。

著名人の死を知って、涙を流すなどと言うことは、それまでにも、その後にもなかったことで、いまだに不思議に思っている。

思い入れの深いベルリン・フィルとのブラームス「1番」に針を下ろした。

少年時代、もっとも最初に親に買って貰ったベームのレコードがこれだったのだ。

もしかすると、ベルリン・フィルとのモーツァルト「40番」「ジュピター」の方が先だったかも知れないが、最初期だったことに間違いはない。

グレーの表紙の見開きジャケットによる国内盤で、高級感が漂っていた。

この剛毅なサウンド、何度聴いても痺れる。65歳のベームによる切れ味の鋭さと、怒濤の推進力が堪らない。

40年以上も昔に胸を躍らせた録音に、今なお同じように、否、当時は聴こえなかった音、様式美、情感を味わいながら感動できることは素晴らしい。

今回聴いたのは、C&L Musicによる復刻プレス。

かつて奮発して入手した独オリジナル盤の音が冴えなかった(たまたま、溝が荒れていたのかも知れないが・・)ので、わたしにとって今後の基準となりそうだ。

・ブラームス:交響曲第1番ハ短調 作品68

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
カール・ベーム(指揮)

録音時期:1959年10月
録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会
録音方式:ステレオ(セッション)

 


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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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カール・ベーム (tono)
2018-08-19 00:45:21
その名がconductingの欄に刻まれていれば、まずそのディスクにハズレは無いだろうと思ってしまいます。
今、現役で振っている指揮者の内、一体何名が、死後数十年経った後、その名を轟かせ続ける事が出来るのでしょうか?
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