はーい、げんきです。

遠くにいる友達に私的トピックスの紹介。話題はその時その時いろいろ。

茅葺き民家のある風景

2014-11-09 22:20:23 | theater
 雨予想を信用して?今日はインドアに変更。
 久しぶりに、笠間の日動美術館へ行って来ました。
 ここは色んな画家のパレットのコレクションで有名ですが、ただいま企画展は茅葺きです。

 茅葺き民家を追い求めて 向井潤吉展

 多くの日本の民家を描き続けた画家です。
 昭和初期から戦後の高度経済成長の中、失われてゆく風景の記録をライフワークと決めて、茅葺き民家を求めて日本全国を訪ねたのだそうです。
 そんなわけで、展示されている作品の多くに茅葺き屋根の家が描かれていました。

 茅葺き屋根の家は、今でこそ数少ないですが、とりわけ珍しい画でもないんですが。
 失われていく風景の記録なら、写真でもいいんじゃないか、と思ってみたり。
 でも写真は、ちょっと前まで白黒しかなくて。
 けれども画は、ずーっと色が付いていて。
 とっても写実的な絵画なら、それは十分記録になり得るのだなあ、とか
 今更だけど。

 考えてみれば、写真が発明される前は、人物の記録は肖像画だった訳で。
 ただ日本画ってのは、西洋の画とは全く違うんだよね。
 でももし、戦国時代に油彩が日本に伝わっていたら。
 失われてしまった多くの物が、鮮やかな色使いで記録されていたかも、と思うと大変もったいない感じがするのですよ。

 なんてことを考えてしまった一日でした。

 笠間はただいま菊まつりの真っ最中。
 町もいい具合に色づいてました。
 向井潤吉展は、来月7日まで開催中。
 菊花の観賞の折にでも、足を運んでみて下さい。
コメント
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