はーい、げんきです。

遠くにいる友達に私的トピックスの紹介。話題はその時その時いろいろ。

126+41

2009-05-27 22:05:06 | daily
 また哀しいニュースが飛び込んできました。
 ずっと闘病なさっていたので覚悟はしていましたが、やっぱりショックだ。
 先月読んだばかりだったので、そして来月新刊が出るはずなので、余計。
 栗本薫さんがお亡くなりになりました
 一人の作家が書いた小説としては、世界で一番長い「グイン・サーガ」は、やはり未完。
 正編126巻、外伝21巻、外伝は半分ほどしか読んでませんが、随分長い間楽しませていただきました。
 ご冥福をお祈りいたします。
 本当にありがとうございました。
 
 多大な影響を受けた方には間違いないわけで、そのきっかけは、私はグインよりも先に「魔界水滸伝」でした。
 市立図書館に新刊が出る度にリクエストカードを書き、購入させてました。
 で、その次が「絃の聖域」で、「伊集院大介」シリーズですね。
 当時はファンタジーってほとんど読まなかったので、グインに会わなければ、天野喜孝に惹かれることもなく、FFに振り向くことも無かったでしょう。
 当然、水滸伝も手に取らなかったろうし、夢枕獏も菊地秀行も読んだかどうかも怪しいもんです。
 彼女の作品で、日本のミステリーを読むようになった気がする。

 写真の2冊は、どちらも伊集院大介シリーズですが、冒険の方は、昭和60年(第六刷)発行で、初めて自分で買った栗本薫の本です。
 それまでは全部借りてました。
 そして、実はいまだに読み終えてません。
 好きな本は最後まで読めないんです。読んだら終わっちゃうから。妙な癖で困ってますが、おかげでこれだけは未だに手元にあるわけです。
 隣は一番新しい、伊集院大介。奇跡的に売られずに残ってました。
 グインは手元にはありません。
 その数故に残すことを断念したのです。新刊が出る度にカバーの折返しに並べられてるタイトルを見返すので十分だから。
 タイトルだけで126巻の内容が思い浮かぶって、すごい本だよね。
 誰かが引き継ぐのか?という話題は当然出るでしょうけど、当初、100巻で完結、と言っていたのがあっさり100を越し、でもちょっと過ぎたところで目標の地点まで到達し、あとはどこまで書き続けられるか、とあとがきにもあったので、もういいかな、と。
 あと100年生きていても、きっとこの物語は終わっていないような気がするし。
 きりがない、という意味では、人生と同じ様な作品だったね。
 後戻りできないから、一度過ぎたら(読んだら)、もう二度と繰り返す(読む)ことはないわけで、私も物語と一緒に生きてきたんだなあ。

 まだ読んだことがない方で、興味を持たれた方は、ぜひお試しください。
 大丈夫、たった126冊、一日一冊読めば4ヶ月で読破できます
コメント (1)
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