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なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

盾と矛か

2007-12-26 17:48:31 | Weblog
 先日話しました「白番布石の徹底解明」をまだ読んでいます。
  何度目かになるのですが・・・著者の小林九段の説明の「良い」「悪い」の判断の理由を読んでいます。
 とても全部解るとかよく分かるというところまで行きませんで、ボンヤリとそういうものかなと感じられる程度ですが、ともかく読んでいます。
 徹底解明というタイトルとしては、パターンが少なくて、対3連星6、対中国流4、対小林流3、対新小林流3、対ミニ中国流2、対その他の平行型5、対タスキ型3、それに対大上段2となっています。
 典型的なパターンとして捉えれば、プロから見れば取り敢えずはこんなものという種類なのか、素人にはよく分かりませんが、ともかく当然ながら、あらゆる(あるいはあらゆるに近い)変化を頭に叩き込んで対処していくということは当然出来ないわけで、著者の考え方、おそらくプロ棋士の共通認識に近い考え方に触れていくらかでも自分の歪を修正しようということです。
 
 ところで、私の本の読み方は「乱読流?」でして、碁の本みたいに目的がハッキリしているようなジャンルでも1冊をキチンと読むことが出来ません。
  今回も小林光一先生の本と並行して「新・呉清源道場」をめくっています。
 こちらの方は”究極の一手は簡明な一手”というサブタイトルに魅せられまして、呉先生の本ということでもあり・・・
  「簡明な一手!」なんと魅力的な言葉なんでしょう
 「簡明」という響きにある種の線の太い力強さも感じてしまうのですが、サテサテ素人の独りよがりでしょうね
  第一プロの言う「簡明」の何処が簡明なのかよく分からないこともあるくらいですから、本を読んだくらいで理解できれば苦労は無い。
 ”読んだ当座は成る程”がどれだけ役に立っているものやら
 「読んでその程度ですから、読まなかったらどうなっているやら」という事でしょう

 ところで小林先生の本に戻ります
  小林九段がよく打つので「小林流」と呼ばれるようになった布石
 あれは黒番の布石なので、今回の「白番布石」の本としては当然白番から見て取り上げられるわけです
  先生自身が「小林流」を必勝布石と言ったことは無いのですから問題は無いのですが、それでも自分のよく打つ黒番布石対策を白番の立場で解説するというのは面白いですね。
 やはり矛と盾を売っているみたいな可笑しみがあります。
  実戦では自分の矛で自分の盾を突くことは無いからいいのでしょうが
 
 しかし、立場を変えて解説できるということは、どういう布石作戦であろうと、当然必勝布石というものは無いから、勝負は別のところで、中盤以降で決まるということですね?
 布石が問題なのは、この段階で不利になってはいけないという事でしょう
  同時にもしも相手に隙があれば突かなくてはいけないという事
 やはり、囲碁は減点ゲームなのでしょうね。
  単独でプラス点をもらえるような手はなくて、相手にマイナス手があったときに相対的にプラスになるみたいな・・・
  なんだか頭がフニフニして来た
 (フニフニ=中国東北部”鶏西”という日本語学校が多い町の日本語学校生の言葉でフラフラを間違って言った・・・12億の人が住んでいる国・東北部の小さな町に日本語学校が幾つもある町があって中国各地から学生が集まっている)
 ジイサマは3連休の間、起きているいる時はネットで打ったり観戦したり、本を読んでいない時は眠って・・・そういえば3日間一歩も家を出ていなかった
  頭フニフニ