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なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

勘違い・思い違いと奇跡

2007-12-13 18:03:56 | Weblog
 昔コマ漫画で「元々退屈男」というのがあったように記憶しているけれど、私も似たようなもので「元々勘違い人間」・・・世の中を自分勝手に好きなように見る癖があるし、他人に勘違いされていてもあまり気にならない性質
 中学・高校から大学にかけての勘違い。
  高校は一応所謂進学高で、当時としては最先端?普通の高校と予備校の中間みたいなところ
   そして地方出身ですから高校卒業と同時に主に東京方面の大学を目指して故郷から出て行くコース
 少しでも良い成績を上げるためには、当時は4当5落なんていう言葉があった。
  つまり、受験生ともあろうもの5時間も寝ていてはいけない
   それは無茶な話で、そういうことは短期間には出来ても長丁場は無理にきまっている
  まして2年生まではクラブを4つもやっていたのですから・・・さて3年生になって、私は自分勝手に生活のペースをペースを変えた
  まず高校から帰ったらまず寝る・・・部活が無いから3,4時間は眠れる
  8時頃には起きてきて食事と入浴9時にはまた自室に籠もる
 そして朝6時頃まで・・・これが勉強ならたいしたものですが・・・
  そして再び8時頃まで眠る・・・5分で支度して登校・・・これで遅刻率50%
   母は校長先生に呼び出されて注意をされた>それでも私には何も言わなかったところをみると既に諦めていたと見える>もしかしたら意外と賢い母だったか
  マア、トータルでは家で5,6時間は寝ているから一応4当5落ののボーダー下
それでもこの年令にしては睡眠が足りないので、興味の無い授業はオール睡眠時間
  先生からは「眠ってもいいけれど、鼾をかいて他人の迷惑にならないように」というお墨付きを戴いた
  他のクラスメイトは座席変えなどあったが、私の定位置は中央の列の最前列(体格ならクラスで大きい方から2,3番目なのに)
 「寝るならここで寝みろ」と言うことでしょう
   マア慣れると一番眠りやすいですがね

 こういう生活をしていると、勘違いをする人がいて「あいつは家で猛烈に勉強をしているので学校では寝ている」とか「やっているのにやってない振り」みたいな
  マア一晩中部屋の灯りがついているからそんな噂が流れたか・・・
 この私が「がり勉」だと思われていた・・・瞬間でもそういうことがあったなんて今にして思えば記念的
 でも家族は「真実」を知っていたから、母など近所の人に「お宅の息子さんはよく勉強するのですね」と言われると返事に窮したと言います。
  いや、家族も真実を知っていたとは言えない
  1年中学校から家に真っ直ぐ帰る分けは無い・・・それでは何処に寄るのか?
 学校から家に帰るのとは反対の方向の繁華街
  主に”小さなモダンジャズ専門の喫茶店””ビリヤード場”そして”パチンコ”・・・これらは皆繋がっているのです
  当時の小遣いは僅かでしたから、好きなことをやるにはパチンコで稼ぐ
  いずれにせよこんなガリ勉はいないですよね、寧ろ所謂不良ですね
 それでも家では普通の高校生でしたから、内弁慶ならぬ外弁慶!?
 
   では夜中に何をしていたか?・・・いやたいしたことはしていない。
  主に本を読んでいたと言うことです。
   教科書などは試験の1週間前にならないと開かない
  いや、いつもは学校に置いてあった。(学校の机の引き出しは教科書の保管庫ですから、カバンには大判の分厚いノート1冊とポケットに鉛筆3本と消しゴム)
   本に飽きると、深夜に家を抜け出して、自転車で近くの突堤で黒鯛釣り

 ともかく現役で受からなくても良いから・1回浪人をするだろう、そうしたら勉強しようと思っていた。
 ところが大学受験で有り得ないような奇跡が起きてしまった
  地方から受験に出て行くので、受験生用の宿に泊まる・・・これが4,5人の相部屋で、寝る部屋と学習用の部屋が用意されていた。
 マア受験前日ぐらいは形だけでも前日学習・・・ですが、受験生の学習用の部屋で私だけはゴロッと横になっていたら、相部屋の他の地方出身者が心配して「この本でも見たら?」とテキストを貸してくれた。
 ここに書いてあったことは今でも忘れないし、その相部屋の面々も
  それは苦手分野の有機化学の本で、ぱっとめくったらサリチル酸メチルのページが開いた。
 「袖摺りあうも多少の縁」みたいに、お義理ではないがそのページだけ読んで『いまさら一夜漬けも無いだろう』と思いながらテキストを返した。
  そのページだけしか見なかったのが良かったか、そのページを開いた僥倖というか、本番でのテストでは何とそのサリチル酸メチルに関する問題・・・これが化学の三分の一の配点。
  試験会場では問題を見た途端目を瞠りました。
 そして宿の相部屋の5人のうち4人が合格・・・これは平均倍率からすると考えにくいような数字
  もしかしたら、神様仏様のご意志で凄いことが起きていたのかも知れません
 尤も私など「世の中なんてどうせこんなものさ」と思い込んでしまったのだから罰当たりなものです。
  
 私自信が間違った目で見られ、もしかしたら間違った天の配分があり、そして世の中を間違った目で見る・・・
  そういうことが続けて起きると、どうも本物の「真性勘違い人間」が出来上がるようです。
 「克己」とか「努力」とかはそれをしなければいけない事ではなくて、「それをすることが楽しいかどうか」ということが、するしないの分かれ道と
 ですから自分の心が向いていることには集中するけれど、そのほかは見向きもしない・・・「自分勝手な人間」、どうやら「物差しが違う」みたいに
  以来30年以上・・・世の中に紛れ込んで生きていくためには「周りと合わせる」事は不可欠ではあるが、そればかりでは自分の中のフラストレーションがたまってしまう。
 そういう人間にとっては、おそらく「碁」は救いでした。
  それが、ザル碁ではあっても、「碁に集中」する時と、社会的な顔をする時と・・・二つの顔を持つ男?
 イヤ、二つしか無いと言うべきか?
   ともかく「何かの勘違い」で出来上がっていて、それでこの年まで・・・「勘違いもそこまで行けばたいしたもの」なんて言われるわけは無い・・・か。