あいらのひみつ箱

2006年の年明けとともにジュリーに堕ちました。日の浅いファンが 勝手な思いを書き連ねるゆるいブログです。

愛の逃亡者 THE FUGITIVE

2009-02-16 17:06:12 | シングルレビュー
A:愛の逃亡者 - THE FUGITIVE
作詞:Tony Weddington & Wayne Bickerton/作曲:Arther Greenslade/
編曲:Tonny Waddington & Arthur Freenslade
B:アイ・ウォズ・ボーン・トゥ・ラヴ・ユー - I WAS BORN TO LOVE YOU
作詞:Tony Weddington & Wayne Bickerton/作曲:Arther Greenslade/
編曲:Tonny Waddington & Arthur Freenslade
(1974年11月21日発売)



初の「歌詞が英語」な曲レビューです。
この曲が入ってるアルバム『愛の逃亡者 THE FUGITIVE』は12曲全部が英語ですが、
シングルカットされてるこの曲だけなんか雰囲気が違うような気がします。
他の曲はオールディーズ(50'sかな)っぽいUKロックなのに、これだけソウル。
妙にファンキー・・・・70年代っぽいと言えるかも知れません。
じゅりのシングルラインナップでは独特の存在感を放つステキな曲です。
セールスのデータはわかりませんでした。オリコンは最高12位。
ご本人はお好きな曲なんでしょうか?CO-CoLO時代にはツアーやテレビ番組でも歌われた
らしいですが。最近はあまり歌わないんでしょうかね~。


【サウンド】
曲構成はAメロ+サビ。(としかいえん・・・自信ない)
全体的に電子音などは使われず生音です。
イントロはベースといっしょに超低音ピアノの硬めの音が、クールに拍に切り込みます。
(ピアノだと思うんですけど・・・違ったらごめんなさい~)
この音、最初はアウトタクトから1拍目に入るんですけど、次は半拍前のめって
3拍目裏から4拍目に切り込む、それが交互に繰り返す変形アレンジ
になってます。
正確には、いわゆる16ビート(でいいんですよね?)なので、小節を16分割すると、

1巡目                     V
||||  ||||  ||||  ||||  ←4拍目の表から入る

2巡目               V
||||  ||||  ||||  ||||  ←3拍目の裏から入る

コレを繰り返します。いやー凝ったつくりですね~。アテクシ感動致しました
(マニアックな話ですみません。こういうことが気になってしまうタイプなのです。)
これじゃあベースは緊張保ってないと落ちますね、ってアマじゃないから心配ご無用ですけど。

男声コーラスの「ウッ!ハッ!」がファンキーです。
ちなみに香港盤では「ウッ!ハッ!」は入っていないそうで。
わざわざ録り直したんですね~。

冒頭からベースが効いていて、合いの手としてチャカポコ入る木琴がおもしろい。
中盤、高音ストリングスが入ってきて曲調が少し変わります。ソウルからエレガントに、かな。
ホーンセクションはトランペットがちょっと鳴るくらいであまり存在感ありません。
あと、ピピ ピロピロ ピッピピ ピロピロピ~♪ってなフルートも合いの手として入るんですが、
そのメロがなんか民謡調というか・・祭囃子?で哀愁を感じます・・・
ギターはリズムで基本的に裏打ちです。地味だけどコレが結構効いてます。

最後のfugitive kind ♪はじゅりの高音の伸びやかな声が堪能できます!
声量もあって、すっごくカッコイイ~~


【詞】
省略・・・・だって、英語だから。
すごい誤訳とかしてたらイヤだし・・・
英語ペラペ~ラなどなたか解説プリーズ(←またまた・・
しかし、歌詞がキッチリわかんないと、MOSO出来ないよね~残念。


【ビジュアル】
どんな衣装で歌っていたんでしょうかね~。
えっと・・・・わかりませんタケジ氏はこの曲用の衣装は作ってないんでしょうか。
74年当時テレビで歌ってる映像とか見たことありません。とっても気になります。

ライブ映像などは見つけられませんでした。音源のみです。
ttp://www.youtube.com/watch?v=6wI28FBAoYA&feature=related (←hをつけて

香港でのリハ風景・・だそうです。ちょっとだけ普段着で歌う姿が見られます。
ttp://www.youtube.com/watch?v=DP-769jbQYo&NR=1     (←hをつけて

個人的には、「また食べてんの~~」の経緯が気になります。
なんで、人の食い物を気にするのか!
あと、加瀬さんやオールウェイズも映ってます。

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アルバム『愛の逃亡者 THE FUGITIVE』は管理人超お勧めの一枚です。
もしここをご覧になってる私のような後追いファンの方で、まだ手に入れていない方が
もしいたら、優先して買うことをお勧めします!
このシングルがそれほどお気に召さない方でも、アルバムのほうはきっと気に入りますよ!
この1曲がむしろ異色なサウンドですから。
変なのはアルバムのジャケ絵だけです(笑)
目からウロコの一枚です。そうですよね~お姉さま方?
「うあ~もっと早く聴きゃよかったぁ!」 ←1年半くらい前の管理人の声

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今日のipodシャッフル1曲目:薔薇の門

太陽を盗んだ男

2009-02-14 20:53:02 | 映画
※この記事はネタバレを含みます。未見の方はご注意ください。
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【ものすごく大雑把なあらすじ】
平凡でいまいちやる気のない中学校の理科教師、城戸誠(じゅり)は、引率として行った修学旅行で
バスジャック事件に巻き込まれます。
その時事件解決に当たった山下刑事(文太兄さん)の勇敢な行動に衝撃を受け、城戸は彼に興味を
抱くようになります。
そして東海村からプルトニウムを強奪し、教師生活の傍ら自宅でこつこつと原子爆弾を作り上げる
ことに成功したのです。
原爆を武器に国家権力に要求を突きつけるのですが、肝心の要求がいまいち自分でもわからない
・・・とりあえず、ナイター中継の中断をやめさせ、次はラジオDJの発案を採用しストーンズの来日公演
を要求。その次は5億円を要求します。
最後は山下刑事との一騎打ちで壮絶な格闘を繰り広げるのでした。(終)



生徒を人質に取られバスジャック犯に立ち向かう2人


ナイター中継延長の要求が通ってお喜びの城戸先生


久しぶりに見ました「太陽を盗んだ男」。今でも一応これが長谷川監督の最新映画の模様。
ダメダメ先生のシーンが結構あります・・・・でもいいよね~こんな超美形な先生!
もう毎日「センセ~ここがわかりませーん」って職員室に行きまくりですよ。
ああでも、城戸先生の場合、授業さえやる気ゼロですから、それはもっともウザイ生徒って
ことになりますね・・・
生徒の話で「昔はあれでも熱血だったらしいよ。校長とやりあったり」なんて言われてるので、
昔は水○豊なみに熱血先生で、それが空回りするかなんかして、すっかり現実に冷めてしまった
のでしょうか。

物語の前半、やる気のない教師としての表の顔と、実は原爆を着々と作っている
危ない理系オタな裏の顔
が交互に描写されていきます。
その間、授業はめちゃくちゃ趣味に走り、延々原爆製造方法を講義・・・
模範解答付のテストってwwwwwなんじゃそら~~

お色気シーンとしては全裸(もちろんバックショット)シャワーシーンもあり。
国会議事堂から帰ってきて女装をとくところでは、ブラジャー&ブリーフ(どっちも白)のみ
という目がテンになる格好も披露してます。ゴジさんやりたい放題・・・

だいたい原爆を作ったはいいけど、何を要求していいかわからないって、けっこう間抜けな城戸先生。
ただ、何かを出来る、俺は世界を動かせる力を持ってるぞって思いたかったのかな。
その力の象徴としての原爆。だからあんなに情熱を傾けて作ったのでは、とも思えます。


お部屋は白が基調のインテリア。
「原爆できた~ やった~ イエー♪」後ろの銀球が原子爆弾です。(一個は梅干入りのダミー)


以下に、ちょっと印象に残ったシーンをまとめてみます。

【じゅりカワイイなシーン】
その1
原爆が出来上がってビールかぶってうたっちゃうシーン。(キャプ画像大きくしてみました)
ボブ・マーリーの「Get Up Stand Up」にあわせて部屋中踊りまくり。とってもカッワ~

その2
尾行されてビクビクしてたら刑事じゃなくてサラ金の取立てだとわかって急に態度が
へらへら兄ちゃんになるところ。
取立屋役の西田敏行さんのコミカルさもあいまってなんか笑っちゃうし、じゅりがとっても可愛い。


【ありえないシーンベスト3】
第3位
ラジオの収録現場に来ていた城戸先生をDJ零子(池/上/季美子)がしつこく追いかけて色々聞き出します。
最後埠頭みたいなところで「それで、オンナは?」ってところでキスシーン・・・
ちょっとありえないな~と思いながら見ていたら、さらに抱き上げ・・・・え、こんなところで
ラブシーン?と思いきや・・・・・・・・・海にドボーンと零子を放り投げた~~~!!
んなアホな。すっごい高さからよ?死ぬって。

第2位
刑事が原爆を取り囲む部屋にア~アア~♪とターザンのごとくガラスを破って、討ち入り
原爆をちゃんとバッグにしまって、またターザンのように帰っていく・・・城戸先生。
そしてDJのねえちゃん!犯行を煽ってしかも中継・・・アンタ犯罪だよ!

第1位
最後の城戸、山下のガチンコ勝負シーン全部!
あれだけ撃たれて死なない山下刑事・・・ありえません。ゾンビじゃないんだから。
そして文太兄の迫力、刑事というよりヤ○ザの討ち入りみたいな感じです。
高層ビルの屋上から落ちたのに、電線に引っかかり、そのまま電線と木の枝を伝って無事着地
・・・・骨一本折らずにどっこい生きてる城戸先生。
終盤いきなりカルト度がUPしまくりです。



ちなみにこの映画の撮影中は何を歌っていたかというと「OH!ギャル」
そういえばプルトニウム強奪現場のセットでギャルを歌う中継ってありましたね。
しかし、ギャル船長のメーク顔と、カーチェイスしている城戸先生、同じ人とは思えない
くらい違います。
あと、壮絶なカーチェイスシーン、山下刑事がどうしても「桃次郎」に見えてしまう私は
腐ってますか?(え、知らない?)

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今日のipodシャッフル1曲目:プライド

残りの曲と「アラ還」について

2009-02-13 17:13:45 | その他
昨日でロイヤル3部作のシングルレビューが終わったので、次ですが、昨年末に
「君のせ~アマポまでやります」と言ったので、どの曲が残ってるのか書き出してみました。
(まあ、自分用です。記事としてのバリューがなくてごめんなさい。)

1)君をのせて
2)許されない愛
3)あなただけでいい
4)死んでもいい

5)あなたへの愛
6)危険なふたり
7)胸いっぱいの悲しみ
8)魅せられた夜
9)恋は邪魔もの

10)追憶
11)愛の逃亡者 THE FUGITIVE
12)白い部屋
13)巴里にひとり

14)時の過ぎゆくままに
15)立ちどまるなふりむくな
16)ウィンクでさよなら
17)コバルトの季節の中で
18)さよならをいう気もない
19)勝手にしやがれ
20)MEMORIES
21)憎みきれないろくでなし
22)サムライ
23)ダーリング
24)ヤマトより愛をこめて
25)LOVE (抱きしめたい)
26)カサブランカ・ダンディ
27)OH! ギャル
28)ロンリー・ウルフ
29)TOKIO
30)恋のバッド・チューニング
31)酒場でDABADA
32)おまえがパラダイス
33)渚のラブレター
34)ス・ト・リ・ッ・パ・ー
35)麗人
36)おまえにチェックイン
37)6番目のユ・ウ・ウ・ツ
38)背中まで45分
39) 晴れのちBLUE BOY
40)きめてやる今夜
41)どん底
42)渡り鳥 はぐれ鳥
43)AMAPOLA


太字がまだ書いてないやつです。43曲中12曲。あーけっこう初期の曲が多いですね!
この12曲は当然ロイヤルに入ってないですから、他に音源を探さないといけないです。
とりあえず、「胸いっぱいの悲しみ」「愛の逃亡者 THE FUGITIVE」「白い部屋」
「巴里にひとり」「渡り鳥 はぐれ鳥」は持ってるアルバムに入ってるからいいとして、
問題は
「君をのせて」「あなただけでいい」「死んでもいい」「魅せられた夜」「恋は邪魔もの」
「MEMORIES」「AMAPOLA」
の7曲。
にこつべでゲフゲフのゴホゴホ~した音源しか持ってないんですが、これだけ聴いてレビュー
書いたらやっぱまずいですよね~。

・・・え、シングルBOX買え?・・・だって、3万でしょ~。ムリ(断言)
どっかで、音源が安く手に入らないでしょうか。
(レコードは安くオクなどにありますが、再生する機械がうちにありません)
知ってる方、教えてプリーズ(←またかよ)

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話は変わりまして。
「アラ還」についてです。アラウンド60とも言う。(←同じだって
去年、音楽業界では、じゅりをはじめ、小/田/和/正さんや泉/谷/し/げ/るさんなど
還暦あたりの方の活動がクローズアップされましたよね。

ところで、このブログを見に来てくださる方って、基本的にじゅりのファンですよね?
もしくはその周辺の・・(しょーけんとかいっとくさんとか)
いずれにしろ皆若くない・・てか、ぶっちゃけかなりのおっさんじゃないですか。
(←怒らないで~)
一方、ご発言から察するに、コメンテーター様たちの中心は「アラフォー」って感じですよね。
(管理人も今年アラフォー1年生です。さんじゅご~)

そこでふと思うわけです。
まず、50代以上の方がじゅりのファンなのって、世代的にアリ、というか当然だと思うんです。
でもなぜアラフォーのアテクシたちが・・・
テレビをつければいろんな若いイケメンが映っているというのに、モフだなんだ言いながら
アラ還暦のおじさんに夢中なのは、いったいどういうわけなんでしょう。

誰か説明してくれませんか~。

えー、この世代って、戦後まだ貧しい時代に生まれた団塊世代で、何事も競争が激しかった
んですよね。
(じつは詳しくは知らない・・が、だいたい同世代のマイ父が折につけこう主張している)
なので、母集団の数が多いので、傑出した人が出る可能性が高くなるんだ!と。

本当かどうかわかりませんが、とりあえず今、アラ還が熱い!と思う今日この頃なのでした。


     おまけ(・・・え、需要ないですか?)

昨日(あくまでじゅりのついでに)キャプってみた、チェックインのころの吉田建さん。
この方も今やアラ還暦の59歳。
この映像のころは「背中まで45分じゃ長すぎ」たらしいです。
さらさらヘアーがステキな32歳のひとコマ。
前髪が長すぎて目が見えませんが、まあ見えても細(ry
ああでも、冷たい視線、浴びてみたいです。
今となっては・・・その前方の髪をごっそり消失なさって・・・・およよ。
あの「LOVELOVE愛してる」のおじさんと同一人物だとは思えません。
・・・・・人間、髪の毛って大事だったのね。

じゅりは髪はOKなんだし、あとちょっと痩せさえすれば・・・(←結局その話に

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今日のipodシャッフル1曲目:ねじれた祈り

6番目のユ・ウ・ウ・ツ

2009-02-12 17:05:28 | シングルレビュー
A:6番目のユ・ウ・ウ・ツ
作詞:三浦徳子/作曲:西平彰/編曲:白井良明
B:ロマンティックはご一緒に
作詞:三浦徳子/作曲:沢田研二/編曲:白井良明
(1982年9月10日発売)



ロイヤル3部作のシングルレビュー、早いものでいよいよ最後の曲となりました。
もちろん、もっちろん、この曲でございます!
セールスは25.6万枚(オリコン調べ)、ベストテンは最高3位で、この曲が最後の10位以内
ランクイン曲でした。

何を隠そうアテクシ、ブログを始めて6日目の2008年11月20日に「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」
という記事を書いております。そこでこの曲について
「なんというか、かっこよさとバカバカしさ、妖しさとヘタレ感なんかが絶妙に
MIXされた、何とも濃厚な曲じゃあありませんか。」とエラそうに書いておりますが、
自分的にはこの言葉に曲の印象を集約したつもりなのです!


【ビジュアル】
メイクは厚化粧ですが、衣装によって数パターンあり、ダバダよりやや濃いくらいから、
SF映画の登場人物並みのオカルトメイクまでバリエーションがあります。
私はどれも好きです。ええ、範囲内です。
ただ衣装はこだわりがあり、例の黒地に金のビーズ衣装はまあ普通。紅白版はダメ。
ずばり好きなのはこのの映像のやつです。(言葉で説明しづらい)
  ↓↓↓↓
この衣装が一番好きです。ベロンチョのキャプもここから~
ttp://www.youtube.com/watch?v=zIv7Zu5WuyQ&feature=related (←hをつけて

もうひとつ。レコーディング風景 素顔にTシャツで歌う6番目
ttp://www.youtube.com/watch?v=Gut_vu3gaxs         (←hをつけて

ところでこの曲といえば、アレです。
僕の唇についた ルージュをぬぐわないでくれ

なんてったってココですよね(反論は受付けてません)。今回はがんばってキャプりました!

  あっ
  ああっ
  あ~ん

という訳で説明不要ですね。思いっきり趣味に走ってスミマセン。
個人的には特に2コマ目の瞬間に魂持っていかれてます。

邪まな着眼点ですみませんでした。
・・・・とりあえず、いつにも増して独りよがりな曲解説に行きます。


【サウンド】
曲構成はAメロ+Bメロ+サビ
ギター、ベース、ドラムのバランスがいい編曲で、どれが出すぎってことがないです。
そうやって、ある程度クセのない土台の音を築いた上に、キーボードがさまざまな音で
曲中を駆け巡る、そんなイメージです。
イントロはクラシカルな発声の女声歌唱が印象的ですが、このイントロからずっと、
タッタカ タッタカ タッタッ♪ タッタカ タッタカ タッタッ♪というパーカッションの
音が鳴っているのが非常に気になります。これは何の音でしょう。マラカス?

Aメロはベースが小節一拍目を頭打ちで入り、これがコード進行を掌っています。
ギターはじゅりのボーカルと重ねるように、しかしボーカルよりも少し躍動感のある
リズミックな音です。微妙なニュアンスの違いで不思議な感じに仕上がっています。

じゅりの声は前半、中低音域をメインに余裕たっぷりの歌い方でサラッとしたカンジ。
Bメロからだんだん主張してくる歌詞の内容に合わせて歌い方も激しくなり、
どんどん引き込まれます。
Bメロのキーボードの音が妙にさわやかで(あえてのことなのでしょうが)ミスマッチ。
これは後に続くバカバカしいフレーズに向けての布石なのでしょうか。
サビはハッ!ハッ!ハッ!があまりの破壊力で・・・コメントのしようがございません。
収録音源ではイントロと同じ女声のフレーズでフェードアウトですが、TV,ライブ等では
じゅりの顔をズームアップして「ハイ!」と一発言って終わります。


【詞】
「ス・ト・リ・ッ・パ・ー」他じゅりファンにはおなじみの三浦徳子さんの詞。
じゅりのアルバムにもたくさん書いておられて、どちらかというとオトコっぽい強気な詞が
多い方ですが、この曲の男性像は、スタンスは強気でも、本質は結構ヘタレ。

僕の唇についた

そう、「僕」です。この(曲の主人公の)男、大口たたいているわりに、自分のことを可愛く
「僕」と言っています。そして、

あなたにはガラスの靴が

ええ、「あなた」ですよ。女性をぞんざいに扱っておきながら、「あなた」とのたまう。
「僕」と「あなた」。ここで思い出して下さい。
きみ→あなた→おまえ、の 「じゅり三段活用」。1月22日付「ダーリング」の記事で
アンダーラインを引いた方はバッチリ思い出されましたね?

何が言いたいのかといいますと、彼は、「俺とおまえ」ではなく「僕とあなた」と言う
呼称によって、自分は若く幼い、と無意識の内に主張しているのだと思うのですよ。

作詞の三浦氏ご本人も
「マザコンというのもカゲにある」「オトコの気弱さがうじゃうじゃ出ている」
と解説なさっています。(レコーディング映像より)
コレ聞いたときアテクシ思わず、ひざポン!でございましたわ。

だって、甘えてるでしょ~。
僕、眠れない、やるせない、ユウウツだよ~って、もしもし僕ちゃん?
ヤッといてそれ言うなよ!

・・・・・・・あらごめんなさい。ちょっとアテクシったらフンコー・・・おほほ。

尚、ウィキには
「この曲における「ユ・ウ・ウ・ツ」とは、「衣・食・住・金・女」の全てを満たした男が
たどり着く憂鬱のことである。」とありますが、これはどうなんでしょう。
オトコが6番目に求めるものって何なんですか?スリル?冒険?名声?


いずれにしろこの曲、
じゅり以外に到達できない境地です。


 
キャプのお・ま・け34歳のこのお顔。アダルトで退廃的な美貌・・・完璧です。

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今日のipodシャッフル1曲目:アメリカン・バラエティ

背中まで45分

2009-02-10 17:09:13 | シングルレビュー
A:背中まで45分
作詞・作曲:井上陽水/編曲:吉田建
B:How Many "Good-bye"
作詞・作曲:井上陽水/編曲:白井良明
(1983年1月1日発売)


背中まで~ 45分~♪  ウトウト・・・
背中まで~ 45分~♪  グーグー・・・・・・・・・ハッ!また墜ちてた・・・

ってことで今回は
「今まで生きてた中で一番聴き込みが辛かった」(by岩/崎/恭/子)です。
不眠症にはドリエルの代わりにこの曲を処方すれば宜しいかと。

前作「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」まで連続してヒットを飛ばし、いくつ目かの黄金期を築いて
いたじゅりが、セールス面でおや~?となり始めるきっかけだったとも言えるこの曲。
オリコン、ベストテンとも10位以内には全く及ばず、セールスも10万枚以下でした。

もともと、アルバム『MIS CAST』のバージョン(白井良明編曲)が先にあって、シングル
カット時に、このシングルバージョン(吉田建編曲)にリニューアルしたそうです。
この2つは全然違うアレンジになっています。

本当は他の曲がシングル候補だったのに(ジャスト・フィットでしょうね、きっと。ちなみに
個人的にはDarlingも好き。)じゅりがウルフのときみたいに
「これがいいんじゃ~~」と言い張って、皆の反対を押し切り45分になったそうで。
俺様キャラの建さんでもじゅりを止められなかったんですね。
やっぱりドS対決はじゅりの勝ちなのか・・・・

ビジュアル的にもノーメイクでオーソドックスなタキシードでしたね。
それまでの路線のイメージを断ち切りたい気持ちがあったのかもしれません。


【サウンド】
曲構成は(Aメロ+Bメロ)×2回 + A'メロ + サビ(B'メロと言うべきか)という感じです。

まず先に触れておきますと、肝心なじゅりの歌ですが、どっちも同じようにうまいです。
(←ソレダケ?
いや、ほんとにうまくて、突っ込みどころがないんです。
声は美しく良く響いてセクシー・・・・・・ただ・・・・・・眠い・・・(ごめんなさい~


『MIS CAST』版(白井良明編曲)
まずイントロは8秒ほどかけてゆっくりじっくりとクレッシェンドします。
一番の特徴は、電子音でタタタ タータター タタタ タータター♪っていうのが
曲中ずーっと鳴ってるんです。
これが幻想的な雰囲気を醸しているんですが、
メロディーがコードチェンジしても、このタタタ タータター だけ転調しない 
んで何かキモチ悪いんですよ。
Bメロは効果音少な目でシングル版よりしっとり静かでなかなかステキです。
後半の間奏とサビは電子音の種類が多すぎて、もはやシロートには分析できません。
アテクシはさじ投げました・・
しかしスゴイ打ち込み?の量ですよね。ライブでは西平氏一人でコレ全部やるの?
ゴッドハンド彰サマなのね~。
曲全体を通してけだるく幻想的で美しい世界です。


シングル版(吉田建編曲)
イントロのクレッシェンドはあっさりサクッと2秒で終了、すぐキーボードの伴奏メロへ。
建さんってば・・・ハヤいわ・・・(←スマソ
『MIS CAST』版でうなされるほど入ってるあのタタタ タータター は採用されておらず、
Aメロはとにかくベースがすごく目立ってますwwwww
スネアが少しアクセントになっていて多少その・・・目が覚めました
Bメロは『MIS CAST』版にはないピアノの音が、水が滴り落ちるかのようなイメージ
で挿入され、幻想的な元のアレンジを壊さない程度に曲を盛り上げています。
この大胆さは評価の分かれるところだと思いますが、私は支持します。
オリジナルのアレンジと比べ全体的にクリアな印象
澄んだ音のイメージを持ちました。
   ↑↑↑↑
(おそらく芸術性の追求と言うよりは、テレビで演奏する用というコンセプトで
編曲し直した経緯があるんでしょうね。そんな感じです。)


【詞】
まあ、あれです。ホテルでゆきずりの女性を口説いて
部屋に連れ込むまでの手口を10分刻みで解説した詞です。

45分前 ホテルのロビーで目と目があって♪
35分前 名前を聞いて すぐ忘れて♪
25分前 ラウンジバーでカクテル飲んで♪
15分前 「僕の部屋で眠りませんか」(笑)って口説いて♪
5分前  手をとり部屋へ入って♪
ちょうど今 ドレスを脱いで抱き合う背中に到着したところ♪

ってことらしいです。まあ、好きにして下さい。

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ところで、この曲の情報を集めるにあたって、不確かなんですがあちこちでこういう
情報を見たんですが・・・・

「女を口説くのに45分は長い、と吉田建が言っていました」
「背中まで45分は長すぎる、と吉田建さんが言ってました」・・・・

建さんってばそんなに速攻口説きテク(ゲホゴホry
45分をリリースした頃にラジオで言ってたらしいんですけど、聞いたことある
方いらっしゃいますか?教えてプリーズ

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今日のipodシャッフル1曲目:G