※インタビュー・アワー!①の続きです。
↓以下引用
----------------------------------------------------------------------------------
ヒット曲なんて“水もん”と思うんヨ
――フランス・ロケはどんなぐあいだった?
「べつにどうってこともないね。たださ、メシを食うときに、スタッフやなんかみんな向こう流に前菜からデザートまで正直にもえんえんと食ってるわけよ。どうせ日本人ばっかりなんだし、日本料理店もあるんだから、弁当をとったらいいと思うのにね。
もちろん、向こうじゃ弁当のほうが高くつくけど、時間を金で買うことを考えたら安いもんやないかな」
――かなり不満があるみたいだけど、やることだけはやってるんだろ?
「そりゃそうだよ。やる以上は自分のぜんぶをぶつけて一生けんめいやらにゃあ。封切ってから、不評につき上映打ち切りなんてことになるのはごめんやからね。そんなことにでもなったら、それみたことか、歌だけうたっとりゃいいのにって、またみんなに言われるもんね。」
――今年は、映画やTVドラマに出たり、フランスでレコードを出したり、ずいぶん幅広く活躍したわけだけど、結果としてよかったと思う?
「それなりの成果はあったと思ってるよ。ただ、こういうことをしてると、とにかく小器用だとか、ナンデモ屋だとか思われるのがつらいね。オレとしては、ほんとうの意味のエンタティナーをめざしたいと思ってるんだけど・・・・・。
賞の選考なんかになると、やっぱり歌ひとすじの人にやろうという意見が当然出てくるだろうなあ」
――なぜそんなに賞にこだわるのかな?
「賞ん時期になって“オレはそんなものどうだっていいよ”って言える度胸のある奴がはたしているかね?」
――ひとつの曲がヒットするかどうかっていうのは、あるていど見通しがつくものなの?
「ヒットの原因というのは、詩にやさしさがあるとか、いい洋服着てたとか、分析できるものじゃなくて、なんかマカ不思議な要因があるんだと思うんや。
そりゃプロだから、あるていどは見通しつけなきゃならないんだろうけど、オレなんかは、いつもひとりで先に行きたい性格だし、なにごとも出たとこ勝負ってもんさ」
――仕事は面白い?
「うん。いちばん面白いのはステージだな。とくに最近になって人気がグーンとあがってきたような気がする。なんとなくからだでそれが感じられるのや。反応があるってのがいちばんうれしいね。」
この仕事アホじゃできへん
――結婚してファンがへったっていうことはない?
「離れていった人もあるやろうけど、逆にホウッてな感じでくる男性も多くなったし、アベックできてくれる人もふえたみたいやし・・・・・・」
――男は一生のうちに、学校、仕事、結婚と、3つの選択のチャンスがあるというけど、あなたはその3つとももうすましたことになるよね?
「そうかな。オレにとっては学校も仕事も、自分でえらんだんじゃなくて、ぜんぶ成り行きまかせだったと思うよ。結婚だけは決して成り行きじゃなかったけどね。
いまの仕事だって、はじめは遊びだったのが、いつのまにかお金が入ってくるようになったって感じだもの」
――でも満足してるんだろ?
「まあね。とにかくがんばればそれだけのものが出てくる仕事やから・・・・・・。決してアホではできないよ。オレがかしこいというわけやあらへん。わいはアホやないって程度や。
からだはきついねぇ。でも続かなくなったらマネージャーとけんかしても仕事をおりればいい。からだがつぶれてもやるほど、オレはお人よしにはなれへんよ。」
――76年の仕事の予定はどうなってるの?
「恒例の仕事ばっかり並んどるねぇ。正月は大阪フェスティバル・ホールと日劇の公演やろ。春休みと夏休みはまた長い地方公演や。それに2月にはまたパリへ行ってレコーディング、これがいちばんいやなんだ。向こうでは売れたといったって、話に聞くだけだしね。向こうで1回ステージをやりたいよ。そうすればほんとにオレがフランスで通用するかどうか、はっきり答えが出るからね。
いずれにせよ、ことしもまた自分なりに新しい可能性というものを追い求めてガンバってみようと思っているんや、さいわい身体の調子もまったくいいし、乞うご期待といきたいね。」
----------------------------------------------------------------------------------
↑引用終わり
インタビュアーの
「やることだけはやってるんだろ?」「でも満足してるんだろ?」
って、小一時間ほど問い詰めたくなるような言葉遣いの件は置いといて(笑)
フランスでの食事について、向こう流に従って"えんえんと"時間をかけてる
スタッフらに対して、
「時間を金で買うことを考えたら安いもん」という、とっても合理的な考えで
「お弁当をとったらいいのに」と思っていたじゅり。
実際、思っていただけじゃなくて、加瀬さんと二人、お弁当手配してさっさと
ホテルに戻って食事してたことが、この間のSONGSで解ったわけなのでした。
限られたフランス滞在日程で、最良の結果を出すために、どこをどう効率化したらいいか。
「時間を金で買うことを考えたら安いもん」というじゅりの言葉に、アテクシ
この人、サラリーマンとか一般の仕事をしても、きっと出世するわよね~と、思ったのでした。
あと、「アベック」って、今、言わないよね・・・?
↓以下引用
----------------------------------------------------------------------------------
ヒット曲なんて“水もん”と思うんヨ
――フランス・ロケはどんなぐあいだった?
「べつにどうってこともないね。たださ、メシを食うときに、スタッフやなんかみんな向こう流に前菜からデザートまで正直にもえんえんと食ってるわけよ。どうせ日本人ばっかりなんだし、日本料理店もあるんだから、弁当をとったらいいと思うのにね。
もちろん、向こうじゃ弁当のほうが高くつくけど、時間を金で買うことを考えたら安いもんやないかな」
――かなり不満があるみたいだけど、やることだけはやってるんだろ?
「そりゃそうだよ。やる以上は自分のぜんぶをぶつけて一生けんめいやらにゃあ。封切ってから、不評につき上映打ち切りなんてことになるのはごめんやからね。そんなことにでもなったら、それみたことか、歌だけうたっとりゃいいのにって、またみんなに言われるもんね。」
――今年は、映画やTVドラマに出たり、フランスでレコードを出したり、ずいぶん幅広く活躍したわけだけど、結果としてよかったと思う?
「それなりの成果はあったと思ってるよ。ただ、こういうことをしてると、とにかく小器用だとか、ナンデモ屋だとか思われるのがつらいね。オレとしては、ほんとうの意味のエンタティナーをめざしたいと思ってるんだけど・・・・・。
賞の選考なんかになると、やっぱり歌ひとすじの人にやろうという意見が当然出てくるだろうなあ」
――なぜそんなに賞にこだわるのかな?
「賞ん時期になって“オレはそんなものどうだっていいよ”って言える度胸のある奴がはたしているかね?」
――ひとつの曲がヒットするかどうかっていうのは、あるていど見通しがつくものなの?
「ヒットの原因というのは、詩にやさしさがあるとか、いい洋服着てたとか、分析できるものじゃなくて、なんかマカ不思議な要因があるんだと思うんや。
そりゃプロだから、あるていどは見通しつけなきゃならないんだろうけど、オレなんかは、いつもひとりで先に行きたい性格だし、なにごとも出たとこ勝負ってもんさ」
――仕事は面白い?
「うん。いちばん面白いのはステージだな。とくに最近になって人気がグーンとあがってきたような気がする。なんとなくからだでそれが感じられるのや。反応があるってのがいちばんうれしいね。」
この仕事アホじゃできへん
――結婚してファンがへったっていうことはない?
「離れていった人もあるやろうけど、逆にホウッてな感じでくる男性も多くなったし、アベックできてくれる人もふえたみたいやし・・・・・・」
――男は一生のうちに、学校、仕事、結婚と、3つの選択のチャンスがあるというけど、あなたはその3つとももうすましたことになるよね?
「そうかな。オレにとっては学校も仕事も、自分でえらんだんじゃなくて、ぜんぶ成り行きまかせだったと思うよ。結婚だけは決して成り行きじゃなかったけどね。
いまの仕事だって、はじめは遊びだったのが、いつのまにかお金が入ってくるようになったって感じだもの」
――でも満足してるんだろ?
「まあね。とにかくがんばればそれだけのものが出てくる仕事やから・・・・・・。決してアホではできないよ。オレがかしこいというわけやあらへん。わいはアホやないって程度や。
からだはきついねぇ。でも続かなくなったらマネージャーとけんかしても仕事をおりればいい。からだがつぶれてもやるほど、オレはお人よしにはなれへんよ。」
――76年の仕事の予定はどうなってるの?
「恒例の仕事ばっかり並んどるねぇ。正月は大阪フェスティバル・ホールと日劇の公演やろ。春休みと夏休みはまた長い地方公演や。それに2月にはまたパリへ行ってレコーディング、これがいちばんいやなんだ。向こうでは売れたといったって、話に聞くだけだしね。向こうで1回ステージをやりたいよ。そうすればほんとにオレがフランスで通用するかどうか、はっきり答えが出るからね。
いずれにせよ、ことしもまた自分なりに新しい可能性というものを追い求めてガンバってみようと思っているんや、さいわい身体の調子もまったくいいし、乞うご期待といきたいね。」
----------------------------------------------------------------------------------
↑引用終わり
インタビュアーの
「やることだけはやってるんだろ?」「でも満足してるんだろ?」
って、小一時間ほど問い詰めたくなるような言葉遣いの件は置いといて(笑)
フランスでの食事について、向こう流に従って"えんえんと"時間をかけてる
スタッフらに対して、
「時間を金で買うことを考えたら安いもん」という、とっても合理的な考えで
「お弁当をとったらいいのに」と思っていたじゅり。
実際、思っていただけじゃなくて、加瀬さんと二人、お弁当手配してさっさと
ホテルに戻って食事してたことが、この間のSONGSで解ったわけなのでした。
限られたフランス滞在日程で、最良の結果を出すために、どこをどう効率化したらいいか。
「時間を金で買うことを考えたら安いもん」というじゅりの言葉に、アテクシ
この人、サラリーマンとか一般の仕事をしても、きっと出世するわよね~と、思ったのでした。
あと、「アベック」って、今、言わないよね・・・?