あいらのひみつ箱

2006年の年明けとともにジュリーに堕ちました。日の浅いファンが 勝手な思いを書き連ねるゆるいブログです。

魔界転生

2009-02-22 08:47:58 | 映画
※この記事はネタバレを含みます。未見の方はご注意ください。
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【ものすごく大雑把なあらすじ】
島原の乱で幕府によって滅ぼされたキリシタンの怨念を晴らすべく、黄泉の国から甦った
天草四郎時貞(じゅり)。
彼は自らと同じように現世に怨念を残し死んだ者たちを次々と甦らせます。
細川ガラシャ、宮本武蔵、宝蔵院胤舜、柳生但馬守、伊賀の霧丸を次々と甦らせ、彼ら
魔界衆の心を巧みに操りながら、幕府を崩壊へと追い詰めます。
最後は炎上する城を舞台に、柳生十兵衛(千葉真一)との死闘を繰り広げるのでした。
(終)

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数年前までじゅりのJの字もかすらない生活をしていたころは、魔界転生って言うと
「天草四郎って窪塚洋介がやったよねー。」って感じだったんですが、元祖天草四郎は
20年以上前にじゅり様がやっていたのでした。

これ、俳優陣が濃い(笑)。
宮本武蔵の緒方拳さんと柳生但馬守の若山富三郎さんが特に。
武蔵が果てるシーンなんて緒方さん、そんなに声を上げてるわけじゃないんですけどね。
おどろおどろしい不気味な武蔵なのでした。
あと前半で殺されちゃう松平伊豆守役の人(調べたら成田三樹夫さんとのことです)も
なんか知らんがすっごい濃いよ~。
おかげで主役のふたり(千葉真一さんとじゅりね)なんてまだ爽やかなほうかも・・
・・・全然そういう役じゃないんだけど。


「バテレン秘法髪切丸!」が炸裂。「苦しめ!もっと苦しめ!」との仰せです。
このドSな視線がたまりません。こんなふうに首絞められてみたいです。

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話の設定はもう何でもありになってます。
「仲間になるなら甦らせてあげましょう」とまるで桃太郎のように1人、また1人と仲間を
増やしていく四郎様。そういえば、お衣装もちょっぴり桃太郎風・・・
それでなにをするのかと思えば最後は「勝負はまだだ。必ず戻ってくるぞ。」と、
池乃めだか師匠のように捨て台詞とともにさっさと退散するし。
アテクシてっきり、ここからクライマックスシーンが始まるのね・・くらい思ってたんで
「えっ、おわり~?」ってな感じでした。


あと、ウィキには特に目新しいことは書いてなかったけど、
「話題となった沢田研二と真田広之のキスシーンは、演出に無く沢田のアドリブであった
と言われている。」
って書いてあって・・・・いや、たぶん有名な話なんだろうけど、知らなかった。そうなのじゅり~。
えっと・・・あ、ありがと~。腐女子にサービスしてくれたのね。(←違

【09/2/23追記】
2/22時点でウィキペディアに上記の通り記載があったのは事実ですが、複数の方からコメで
「じゅりーのアドリブではないはず。」というご意見を頂きましたのでその旨追記致します。
どうも、台本にはなかったのを監督が発案したということのようですね。



真田さんも端正なお顔なのに、じゅりと並ぶとなんだか素朴な感じに見えてしまう・・・

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アクションシーンでのシャキーンとかの大仰な効果音、稲妻のような閃光走る映像が、
普通の時代劇とまた違う、何とも不思議なイメージで心に残ります。
ちなみに霧丸と四郎様の戦闘アクションシーン、
殺られてしまう霧丸のほうが、どう見ても動きが機敏でキレがある
のがちょっと笑えます。
それでも勝ってしまう四郎様。これも魔の力でしょうか~。



炎を背負った1ショット。「たわけものが!」こんな冷酷なお顔で罵られてみたいですね。
この衣装に発想を得たタ○ジが「トカゲ」の衣装を発案した・・かどうかは知りません。



「島原信徒3万7千の苦痛を味わって死ねい!」家綱公を追い詰めて高笑いの四郎様。
とっても嬉しそうです。

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女優さんは、細川ガラシャ夫人役の佳那晃子さんが妖しい美しさです。
お色気シーンみたいなのもけっこうあります。
しかし、とにかくじゅりが妖艶すぎて、アテクシ的には女優さんはおまけですね~。
白塗りじゅりの何ともいえない美しさを見るだけでもこの映画を見る価値はあります。
(もちろん映画としても楽しめますけど。)

映画の公開は81年6月ですから、撮影中のじゅりは32才、曲で言うと「おまパラ」から
「渚のラブレター」のころみたいですね。
「太陽を盗んだ男」の城戸先生と比べると、2年間で結構ルックスがかわってますね。
少しむっちりとなさったような。

ともあれ、文字通り魔性の美しさ満開のじゅりを久しぶりに堪能したのでした。

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今日のipodシャッフル1曲目:君を許す