あいらのひみつ箱

2006年の年明けとともにジュリーに堕ちました。日の浅いファンが 勝手な思いを書き連ねるゆるいブログです。

「夢二」①

2009-03-31 17:04:21 | 映画
※この記事はネタバレを含みます。未見の方はご注意ください。
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【監督】鈴木清順

【主な登場人物】
竹久夢二:沢田研二
脇屋巴代:毬谷友子
彦乃:宮崎萬純
お葉:広田玲央名
鬼松:長谷川和彦
脇屋:原田芳雄
稲村御舟:坂東玉三郎
女将:大楠道代


例によって、映画を見ながらガリガリガリとメモ取ったんですが、今回、ストーリーがあまりにも
わかりづらく、まとめるのに大層時間が掛かってしまいました~。
おそらく筋道を追うというよりは感性で受け止めるタイプの作品だろうと思われますので、途中
ストーリーが解りにくいところもあると思います。
本人としては、いちおう ご覧になったことの無い方にもわかるようにと、書いた
つもりなんですが・・・・果たしてどうだか。 そこいら辺をご了承の上お読み下さいませ~。

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冒頭は、人ごみに紙風船舞う中から、夢二が出てきます。
銃を持って顔をピクピクさせ、いきなり緊迫したシーンですが、それは現実なのか夢なのか・・・・
事情がよくわかりませんが、どうやらある男ともめている事があってビクビクしてるらしいです。
このとき、キセルを取り出して吸うしぐさが自然で洒落ていて綺麗だった~。


で、女郎とお戯れの夢二先生なんですが、遊女(?)とのやりとりはまるで風来坊・・・かつ
ちょっと頭の弱い人みたいです。

夢「駆け落ちの手はずができていて、金沢の温泉で落ち合うことになっている。」
女「来るといいですね~。駆け落ちの人。」


恋人との駆け落ち計画を得意げに語るも、お女郎に軽くいなされています。
上のセリフも夢二は言い方が子供みたいで、何だか可笑しいのです。
駅のホームで柱をバシバシ叩いたり(手が男にしては繊細に見えました)、いわゆる変な人です。


・・・・で、へんな場所(廃屋)に移動して・・・・を始める二人。
廃屋の光景に夢二の絵画が交錯して、幻想的な映像が重なります。

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さて、夢二はどこかのお座敷で、さっき女郎に話していたお相手の彦乃と駆け落ち話をしてます。
彦乃役の宮崎ますみさんは、清楚なお嬢さん役が良く似合っていてとても美人です。

「熱は引いたのかい。」

とかいいながら、早々とヒコノの袖口から手を入れる夢二。そして、

彦「ワタクシ、今日はお話がしたい・・」
夢「声を殺しなさい。」(やる気)
彦「先生、名を惜しんで下さい。」
夢「・・・・・・」(不満げ)
彦「ねえ、なぜそう聞き分けが無いんです。」

とかのやり取りです。そして、

彦「あちらへ行ったらどんなにもいじめて頂戴。」

と言って、よよよ~と泣き崩れる彦乃~~~だはははは。・・・笑わせて頂きました。
いぢめる?いぢめる?ってwwwwwwwシマリスか!

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所変わって、湖畔にスーツ姿で佇む夢二。
どうやら駆け落ち先の金沢(パリ~に続きまた金沢です)に来たようです。
そして宿の縁側で茶を飲んでおります。
宿の女将は、昨日こちらに着いたばかりという夢二に

「人殺しがあったんですよ。山の向こう側で。」

と教えてくれます。
鬼松という殺人鬼が、自分の妻と、妻を寝取った男を殺して山に逃亡中らしいのです。
女将は年かさで面長なお顔ながら、キリッとしたなかなか知性的な美人です。


と、ここで映像は突如、湖でモーターボートに乗る女の姿に変わります!
夢二の絵が湖畔の風景と重なり、絵画の紅色が血を連想させ・・・・女の叫び声が上がります。
そしてボートの女は夢二に向かって「脇屋巴代です。」と名乗ります。

スミマセン・・・今、何がどうなってるんですか??

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観客の混乱をよそに、話はガンガン進みます。
次のシーンの場所は、その脇屋家のお屋敷です。会話のなかで夢二は巴代に

「あなたちっとも変わらない」
「社会の敵とか、新聞に出ておりましたわ。」
「竹久さん。嫌味が過ぎます。」


と言われておりますので、どうやらお知り合い・・・というか過去に何かあった仲のようです。
そして、鬼松に殺された男は巴代の夫で、湖で死体を捜していたという話を聞かされます。

何だか痴話げんかみたいな会話の応酬のあと、夢二はスケッチブックを取り出し巴代を追いかけます。
どうも巴代を描きたいらしい・・・・

ところでストーリーと関係ないんだけど、この巴代役の毬谷友子さんって、すっごくじゅりの
好みのタイプのような気がするわ・・・・

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さて、日にち変わって、またも巴代に詰め寄っている夢二。
アナタ彦乃と駆け落ちなんじゃないわけ??
まあ、あくまでモデルとしての巴代を求めているのでしょうが、何かえげつない。

「あなたを美しく描ける人は私しかいないんです!」
「わーーーーーーーー」
「これじゃ描けない~~~」


大声で騒ぎよってからにまるで駄々っ子です。どうやらヌードモデルをご所望のよう。そして

「ああっ、絶望~」  とわざとらしくよろけて気を引こうとしたり。と思いきや
「脱ぎなさいっ。」  と直球も投げてみたりと、とにかく食い下がります。

「あなたの絵は、下品です。」

襲い掛かろうという風情の夢二に巴代は言い放ちます。
そして、どこに隠していたのかなんと拳銃を取り出します。あ、あぶね~。そして巴代は

「覚悟を決めて下さい。」

と夢二を見据えて極妻のように凄むのでした。
そうそう、未亡人とはいえちょっと前まで人妻だったんですから。ナメられちゃ嫌ですよね~。
ヨリ戻すんなら覚悟しい!ってなもんです。

その後、拳銃に弾が入っていなかったと知ると、俺を試したのかと、ちょっと怒る夢二・・・
なぜか全裸になっております。そして唖然とする巴代に

「キャーっと言いたいんでしょ。」

と言い、(そりゃ言いそうになるよ)そしてついに「全裸ショック戦法」で巴代を脱がすことに
成功したのでした。なんて子供っぽいやり口なんだ・・・。
しかし、40過ぎても映画に出ると脱がされがちなじゅり。さすがです。

それはさておき、夢二は俄然創作意欲がわいた模様で、絵筆を持ち、かと思うとやおら咥えて
創作体制に入ります。

巴代は乱れた絵具の中で自ら腰紐を外し、その姿に夢二の作品が折り重なっていき、
創作シーンをイメージ化したような映像が流れていくのでした。
(非常に芸術的なシーンなのですが、貧困な描写でしかお伝えできず残念です(汗))

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さて、その後のある日、夢二は「ひ・こ・の。ひ・こ・の。」と歌いながら、ランランとスキップ
しています。(じゅりすごく可愛かった。)公衆電話で彦乃と話をするのです。

「父の監視が厳しくて行けない・・・」
「あたし、先生に抱かれて死にたい。」


とイマイチ駆け落ちする気があるのかあやしいながら、殺し文句は忘れぬ彦乃嬢です。


その後、夢二は山中で鬼松に遭遇します。鬼松は・・・ゴジ監督です!
そして、刑事と会って事件の噂話を聞いたあと、わざわざ鬼松に弁当の差し入れをしに行き、

「あんた、殺しそこなったんだろ。だから待ってるんだ。」

と、脇屋を本当に殺したのか探りを入れています。


前後して入る巴代とのシーンでも、

巴「アタシのそばにいて下さいな。」
夢「どうして金沢に来てしまったんだろう。」
巴「・・・・・」(何ですって?みたいな表情)
夢「帰る。」
巴「あたしたちのことは嘘だったんですか。」
夢「帰るっ!」


関係が復活して、夢二に入れ込んできている巴代に対し、夢二の方は脇屋(夫)が気になって
弱気になってる感じです。
しかし「帰るっ!」って・・・・子供かよ(笑)
・・・・ホントにしょうもない男で憎めなくてかわいいじゅり、じゃなくて夢二です。

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宿に帰ってくると来客があり、お葉がきていました。

夢「何だ、お前か。」
葉「彦乃さんではなくて、あいすいません。」
葉「だって、彦乃さんの使いですもん。」
葉「彦乃さん血を吐いたんです。」


といって手紙を渡します。
広田玲央名かわいい。ちょっと擦れてて、でも才気を感じさせる女性を好演してます。彦乃のことを

葉「あんなに綺麗になっちゃったら、死ぬしかないんじゃないかしら。」

と笑う所など、不敵でグッとくるようなオーラが出てます。
それで夢二と二人、大酒をくらって花札あそび。

このお葉、他の画家(伊藤晴雨)のモデルをやっていたが、飛び出してきてしまったので夢二に
乗り換えたいということらしい。

「ダメだ。お前の体は晴雨の責め絵そのものだ。」
「夢二の体に作り変えるのは大変だよ。」


などという夢二。責め絵そのものの体ってどんな体よ?
モデルというのはそういうものなんですか~?

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さて、ここらへんで回想シーンとして、花嫁の白無垢姿をスケッチする夢二の姿が映し出されます。
花嫁は脇屋巴代のようです。すると夢二は白無垢の片袖を破きます。何してんの~~
どうやらこのシーンは、以前巴代の婚礼のときに夢二が花嫁の絵を描き、そこで恋愛関係が
あったことを示唆しているようです。


ここまでの話をまとめてみると、

・夢二は彦乃と駆け落ちすべく先に金沢の温泉にやって来て、脇屋巴代と遭遇した。
・鬼松という男が、自分の妻と、妻を寝取った脇屋(巴代の夫)を殺して山に逃亡中。
・殺された脇屋の妻巴代は、毎日ボートに乗って夫の死体を探している。
・夢二は脇屋および妻の巴代と以前から知り合いであった。
・夢二と巴代は、以前恋仲にあり、巴代の婚礼衣装の片袖を夢二が持っている。



というようなことが解ってきましたが、まだまだ不可解です。
夢二、彦乃、巴代、脇屋、鬼松、お葉・・・・そしてこれからどうなるの??というところで、
ちょっと展開があります。後半はその辺りから~

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※②へ続く
(話ダルイですよね・・・これ以上うまくまとめられなくてゴメンなさい)

お礼&ご報告

2009-03-30 08:48:29 | その他
先週まで、3/21、3/28と2週にわたってじゅりの映画を合計3本見まして、映画鑑賞後、オフ会で、
楽しいひと時を過ごさせて頂きました。
ご参加くださった皆様、誠にありがとうございました!

2週連続で週末家を空けたので、さすがに昨日は趣味でパソコンをいじってるわけにもいかず、
しおらしくたまった家事を片付けること&子供の世話にいそしんでおりましたので、
御礼が大変遅くなりましてすみません
本当なら、お一人づつメールでご挨拶したいところですけど、こちらで替えさせて頂きます~。

それから、皆さんからお菓子なども頂きまして本当にありがとうございました~。
とても感激いたしました

Mきさん、チョコレートありがとう~
Nきよさん、プロお手製の焼き菓子ありがとう~
Sり~stさん、ブロマイド&ジンギスカンのキャラメルありがとう~
(キャラメルはあまりのすごさに飲み込めなかったよー)


しかし、一昨日のオフ会は凄かった・・・
女6人ジュリスト(じゃない人も2名)が集まると、こうなるのか~!
皆さん、お会いした最初は、日頃のコメントと外見のギャップを以外に思ったりしましたが、
結局しゃべりだすと、コメントのキャラほぼそのままなのが可笑しかったです。
やっぱり、文章って短くても人柄が現れるものなんだなと妙に納得した次第です。

話した内容の8割はブログ上で公開不可能なことばっかりで、もうホント、楽しかったです!!

昨日の夜から、「夢二」「炎の肖像」の記事に手を付け始めましたので、明日くらいから順次
UPしていきます。どうぞ宜しくです~。

さて、じゅりのセリフではありませんが、今日からまた「日常を一歩一歩、積み重ねること」
を大事に頑張るぞ!と気合を入れる月曜の朝、取り留めの無い記事ですみませんが、
ひとまずご報告&お礼でございます。

耒タルベキ衣装

2009-03-27 17:24:52 | その他
昨晩、明日(28(土))の外出の件で、ダンナから話題を振られました。

朝から行くんだっけとか、飯はどーすんのとか、まあそういう事項を確認されましたです。
映画を見に行く→そのあとゴハン食べに行く、というのは正直に話してあるので、特に問題は
無いんですが、いつも妻に超無関心なダンナが、なぜか映画の内容について聞いてきました。

ダ「それ、誰が監督のやつなの?」
あ「う・・・知らない。(とっさに出てこなかった)」
ダ「監督もわかんない映画見るの?」
あ「・・・・・・」
ダ「・・・・沢田研二が出てんの?」
あ「あ~~~、うん
ダ「ハハハ・・・そういうことですか。」

OH! バレテーラ!セニョリータ!

さらにダンナのツッコミは続きます。

ダ「じゃあ、映画のあとってのは、いわゆるオフ会ってやつですか。」
あ「う~~~、まあねー
ダ「ずいぶん楽しそうですな」
あ「・・・・・・・」
ダ「まあ、趣味の仲間ができて良かったですな。」
あ「・・・・・・」

・・・・・それって、OK出ました?それともイヤミ?

どう解釈すればいいと思います?
なんか、弱みを握られたような気分なんですけど。
ちなみに、ダンナの微妙に小馬鹿にしたような言い方はいつものことです・・・

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我が家の実況だけじゃナンですので、じゅりの衣装のことを。
今更なんですが、過去に話題を呼んだこの2つの衣装、どうしてもツッコんでおきたいわ!
アルバム「耒タルベキ素敵」がアテクシ大変お気に入りなんですが、なかでも大好きな2曲
の映像です。一言で言うとどちらの映像も
「とても好きな曲を、とても変な衣装で歌ってるじゅり」です。

両衣装とも他の曲を歌ってる映像の方が有名かもしれませんが、今回はパンチの効いた
アルバムの曲をあえて持ってきてみました。
もし、ご覧になったことが無かったら、是非見て聴いてみて下さい。衝撃です。


ねじれた祈り
ttp://www.youtube.com/watch?v=flnm5Gnwpyg&feature=related (←hをつけて

これ、ボトムスと同柄のジャケットを着てる分には、ギリギリ許容範囲なんですけど、
(じゅりを細くしてバグパイプを持たせればアンソニーに変身)
脱いじゃうとちょっと・・だぶだぶの長袖Tシャツにへんなスカート付きズボンにしか見えない。
ずっとスカートのすそを持って振り振りしてるし・・・
このカッコで危険なふたりも歌いましたよね(泣)ちょっとショックだったわ・・


君のキレイのために
ttp://www.youtube.com/watch?v=S_pTiQrpAg0&feature=related (←hをつけて

トカゲです。ええ、トカゲです。
こんな男でもしよければ♪・・・・・って、いくらじゅりでも考えさせて頂きます!
間奏でめちゃくちゃ走ってる。昔こうやって走るトカゲが流行ったことありましたよね。
小学生の頃かな?見に行った記憶が。あれはエリマキトカゲだったっけか・・・
そんなことが思い起こされる爆走ぶりなのでした。


まあ、文句言いながらも結局見ちゃうんですけどね。
何だかんだ好きなのかも自分・・・

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※明日は予定変更ありません!皆さま宜しくお願い致しま~す。
  参加者様は確認したいことがありましたら、遠慮なくメールを♪
  もしドタ参加の方がいらしたら、今日の夜中くらいまでにここにコメントの上メール下さい。  

JULIE②

2009-03-26 17:02:06 | アルバムレビュー
※JULIE①の続きです。
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歌詞カードの中の写真とジャケットの裏です。
アップの写真、目は瞑ってるんじゃなくて伏せてるだけ。濃いまつげで瞳が隠れてるんですよぉ~!

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7.君をさがして
短調。シャンソンっぽいイメージの曲をベースに歌謡曲テイストをMIX?何だか面白い曲です。
間奏にチラッと入るピアノはナマ(生ピアノ)でしょうか?
どこかで きっと君も 一人ぼっちさ♪「ビロードの風」なんかもそうですけど、村井邦彦さんの
曲はこういった半音ずつずり上がっていくような旋律が多いですね。
あと、あの時 二人とも若すぎたのさ♪と、すごく若い声で歌われると、何だかこそばゆい
感じがします。


8.未知の友へ
短調。アップテンポで歌謡曲っぽいです。
勇気を振り絞って言いますと、曲の構成と旋律の流れが某ワダさんの「笑って許して」とそっくり
じゃないですか~・・・・って、あ~石投げないで~
それはさておき、ホーンセクションが、音色もアタックもファンキーでイイです!


9.ひとりぼっちのバラード
長調。曲調といい詞といい、壮大なスケールの曲です。
じゅりの歌い方が、「ここで力を入れて~」「ここで緩めて~」と意識的に差をつけている
感じが伝わってきて、なんだか微笑ましい。可愛いです。


10.雨の日の出来事
長調。映画音楽のような導入がおしゃれです。
・・・が、その後の展開は割と歌謡曲っぽい感じがしませんかね?
伴奏があくまでオーケストラなんですが、旋律とミスマッチかなと感じました。
詞のほうは、ZUZUお得意の倒置法でおしゃれな訳詞風です。


11.マイ・ラブ
長調。これはまた、すごいメルヘンなラブソング。王道バラードです。
詞の世界はずばり「君だけに愛を」のZUZU版という感じ。
間奏のトランペットとホルンの掛け合いがこだまみたいでおしゃれですねー。
これは今聴いてもイイ曲ですけど、でもガラスの心を持った乙女のための曲ですよね。
当時リアルタイムで聴いた方がうらやましいです。


12.愛の世界のために
長調。一聴、「マイ・ラブ」と同系統のバラードのようですが、よくよく聴いてみると、詞の世界は
もっとスケールが大きいようです。
世界を再び みどりと平和に 返してくれた 君こそすべて♪
のフレーズからは、2人だけの世界というより、一人の女性という枠を超えたイメージを抱いたり
しませんでしょうか。
ハープが随所に挿入され、壮大な感じを盛り上げています。

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【全体を通してのまとめ】
・フルオーケストラをメインに据え、バンドサウンドを取り入れた「ソフトロック」。
 (知らなかったんですけど、どうもこのアルバムの曲のようなのをソフトロックと言うらしいです)
・長調短調をたくみに織り交ぜた曲編成。曲中の転調も多い。
・優雅な3拍子から軽快な8ビートまでを網羅しバラエティ豊かなアルバム。
ってな感じでしょうか。ちょっと強引ですけど

【感想】
ネット上では、楽曲のクオリティにじゅりが追いついてない、というような評も複数見かけました
が、確かにつたない感じは残るものの、アイドル歌手がこれだけ歌えたら充分すごいですよ!
今、いないでしょ~ルックスと歌唱力がここまでそろったアイドルって。
(当時のじゅりはスーパーアイドルってことでいいんですよね?)

当時の声質は、(某ポさん等に比べると)思ったより透明感はなく、けっこう男っぽい声かなと・・
少年合唱団みたいな清らかな声じゃなくて、気品はありつつも「男」を感じさせる声だと
思うんですが~どうでしょうか。

そして、節回しとかは予想よりずっと上手かった!
やっぱり歌って、技術もあるけど「センス」が大事なのかなと思いました。

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余談ですが、伴奏がオケなので、このアルバムに「アマポーラ」を持ってきても全く違和感無く
溶け込みますね。
そしてついついA面コレクションのアマポーラを聴いては、あまりの歌唱力の素晴らしさに
もんどりうつのでした・・・やはり、年季が違うわ・・・


最後に、このアルバムには難点が一つ。


曲の世界観があまりにも清らかすぎて・・・・これじゃ妄想できない!(←すんな

JULIE①

2009-03-25 08:48:53 | アルバムレビュー

『JULIE』(1969年12月1日発売)

全曲)作詞:安井かずみ/作曲:村井邦彦/編曲:東海林修

1.君を許す
2.ビロードの風
3.誰もとめはしない
4.愛のプレリュード
5.光と花の思い出
6.バラを捨てて
7.君をさがして
8.未知の友へ
9.ひとりぼっちのバラード
10.雨の日の出来事・・・
11.マイ・ラブ
12.愛の世界のために

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突然ですが、冷やし中華始めました・・・じゃなくてオリジナルアルバムのレビュー、見切り
発車で始めてみました。
いちお古いほうから順番にと思いまして本日はコレでございます。
じゅりの記念すべきソロ初アルバムはタイガースの解散より一年ちょっと前にリリースされています。
「君を許す」「誰もとめはしない」はタイガースの名義でもリリースされてるんですね。

じゅりが「タイガースのジュリー」だった頃・・・・
1960年代の終わり頃・・・・
いったいどんな時代だったんでしょうか。
このCDを購入してから数ヶ月しかたっていませんが、そんなことに思いを馳せながら何度も何度も
聴いてみました。
ジャケはCDしかもっていないんでボケボケの写真ですが、いちお毎回撮影して載せようと思います。

ちなみに発売日ですが、12月1日説、15日説、21日説がありどれが正しいか解りません・・・

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1.君を許す
短調。オーケストラは低弦が効いており、全体的に重厚感がある中、高音のオルガンの音
挿入されているのが意外な組み合わせ。哀愁を誘います。
詞のなかで印象的なのは、星をねだるような君の瞳より♪ってところですね。
いったいどんなお目目なんでしょうか。アタックNo.1の鮎原こずえみたいな目なんでしょうか。
じゅりの歌い方は「若い情熱で熱唱」と言う感じでしょうかね。サビの入りがフライング気味かつ
音はずれ気味の箇所があるのですが、実はそこが一番好きだったりする・・・・


2.ビロードの風
長調。緩やかかつメロディアスでステキな曲です。「爽やか」という言葉が似合います。
詞の内容も、爽やかに人生の機微をうたう内容となっております。
通り過ぎて行くものは・・人生 風のささやき はかない夏のうた♪
通り過ぎて行くものは・・足音 風のやさしさ つかの間の若い日♪

素敵ですね。けがれのない少女のころに聴いてみたかったです(遠い目)。


3.誰もとめはしない
長調。アップテンポ。イントロのホーンセクションはエフェクター付のバリバリッとした音です。
このアルバム中では、ロック色の強い一曲なっております。
ベースのブンブンした音も効いてます。
間奏にはギターのソロも採用されてましてなかなかかっこいいです。


4.愛のプレリュード
短調(途中で長調へ転調)。3拍子。オーケストラにピアノが加わりしっとりした雰囲気です。
前半のマイナーコードの部分はホルンとバイオリンのピチカートが印象的。
後半でメジャーに転調し、ややアッチェレランド(テンポが速くなる)。
ところで、プレリュード(前奏曲)といえば世間的にはショパンでしょうか。
この曲も短い中での転調や、後半の自由な作風などがショパンっぽくないことも無い・・と思ったの
ですがどうでしょうかね~。
サビではアコーディオンが軽快さの演出に一役買ってます。
あと、愛はどんな風に 抱きしめあうのかも知らないまま~♪の最後の音の処理・・・
これはなんていう手法なのかしら~?膨らまして切る、見たいな感じです。


5.光と花の思い出
長調。アコギを採用して穏やかな曲調です。
展開部の愛の思い出は 川と流れ君と二人で♪からは本人の声でハモリ部分も収録して
あります。
繰り返し後ラスト近くでメジャーのまま音が上がって転調します。


6.バラを捨てて
長調。ストリングスとハープによる優雅な調べ。
イントロは弦楽ピチカートの和音です。
若い頃のじゅりの声はこういう曲にとてもぴったりきますね。こんな人そうはいないです。
まさに王子様。バラ肉より薔薇が似合います!この曲のじゅり、とっても好きだなー。

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※②へ続く。