※11/18の記事①の続きです。
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連日のライブも一段落したし、そろそろUPしていいかしら~?ということで後半です。
しかし、一記事中、シングルが5曲中3曲というのは初めてですわ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/49/a8416afea8bb23ec905eac0bc46129cb.jpg)
ジャケット、こっちはLPなんですけど・・・帯が妙に賑々しいですね。
シングルの「サムライ」を差し置いて「あなたに今夜はワインをふりかけ」と
デカデカと書かれてるのは、やっぱりCM効果?
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6.勝手にしやがれ
過去レビュー記事は→こちら
この曲は、シングル、アルバムとも同じバージョンのようなので割愛。
7.サムライ
過去レビュー記事は→こちら
このシングルレビューは、我ながらよく聴き比べて書いたつもりなので(「良く書けてる」
ではありませんけどね)、
記事後半の『思いきり気障な人生』版と『ROYAL STRAIGHT FLUSH』版を較べた部分に、
それぞれの特徴を簡潔にまとめた・・・ことになっております。
切なげな声も、抑制の効いたアレンジも、こちらのアルバムバージョンの方が
「男のやせ我慢」というコンセプトに、よりしっくり来る、ストイックな印象でキュンです。
8.ナイフをとれよ
時にシビアで、でもとことん付き合うぜ的な(?)、女性がちょっと入っていけないような、
男の友情の「粋」を感じさせる詞が、一杯呑みたくなる感じですわ~。
イントロはギター&ピアノの穏やかなサウンドで始まり、後半ストリングスも入って
静かに盛り上げます。
Aメロはシンプルにピアノの伴奏で、じゅりのつやつや美声を堪能。
展開部からギターが前面に出て、じゅりの発声もハリがある感じに。
で、アテクシ的なツボはですね~。
2番のAメロで、右からのギターに続いて、左から入ってくる、音色の違うぽろぽろ、
っていうギターの音!(♪ケロリとしろ~♪のあとね)一瞬だけれど、すごく素敵です。
と言うことで、「ナイフを取れよ」。とっても好きな曲ですが・・・ただし。
♪迎え酒なんてどうだ~♪だけは頂けません!
たとえじゅりのオススメでも、迎え酒だけは御免被りますわ。
あれは、その後3日ぐらい廃人になりますから・・・
9.憎みきれないろくでなし
過去レビュー記事は→こちらなんですが・・・
先日、この曲の映像を鑑賞しておりましたらば、Sカルゴ氏が横からジーッと見てまして、
このシーン↓↓で、アテクシにこう言うんですのよ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/be/cdb4879487f6222ea4efed73a7f3aee9.jpg)
Sカルゴ「・・・・・何してるの?」
あいら 「え?」
Sカルゴ「さわだけんじさん、何してるの?」
んー、こういった場合、幼児の母としては、なんと答えれば良いんでしょうかね。
何してるんだろうね~~ママもワカンナイなー。踊ってるのかな~?
10.ママ・・・
ということで「ママ・・・」です。
申し訳ないんですが、この詞、いくら考えても理解できなくて困ってるんですが・・・
70年代の少女マンガの主人公の美少年(←ココ重要)が背負っていそうな重~い過去が、
とにかく、この「ぼく」にはあるんだ、という前提で聴くしかありませんわ。
曲全体を通じて、硬質なピアノの音が不気味に響きます。
砂時計の砂のように、舞い落ちる木の葉のように・・・・曲中を駆け巡っているこの音は、
ベースの奏でるビートに乗って、ギターやシンセなどで曲が盛り上がって、しばし存在が消えた後も、
気がつくと払っても払っても消えない傷のように、フッ、と浮き上がってくるのです。
クライマックスは2番に入る直前、ピアノが駆け上がって、直後の
ママァァ~~っ!これでございましょうね・・・怖すぎです。
じゅり・・・・なんて声を出すんでしょうか、このお方は。
その次の「ママァ~~!」も相当です。
ただ、何度も何度も繰り返し聴いているうち、ショッキングな曲という当初のイメージだけでなく、
とても繊細で美しい曲だなと思うようになってきました。
じゅりの声も
♪誰かに傷を おわせたのか♪の「に」とか、
♪一度もママはそれについて♪の「も」とか、
ハッとしませんか?
ピアノがリタルダンドして伴奏が終わった後の、ラストの金属音のような残響も不気味ですね。
【あとがき】
このアルバムについて、ネット上の感想などで、アテクシが前々から、あちこちでよく拝見してた
ご意見にですね、大まかにまとめますと、
①阿久さんの詞の強い個性が、全体の雰囲気の決め手になっている
②サウンドの傾向として、まとまりがない感じがする
というのがございまして、この2点について、今回は自分なりの見解をと思っておりましたんです。
アテクシ的には、まず①はその通りかなと。もう、説明いらないよねくらいの感じで
で、②なんですけど、これは「ろくでなし」「ふりかけ」「ラム酒~」あたりのゴージャスっぽい曲と、
「再会」「ママ・・・」的などんよりどっぷり系の曲にギャップがあって、尚且つシャッフル
された曲順なので戸惑う、というようなことらしいのですが・・・・
その点はアテクシ、意外とすんなり聴いちゃってますね。
詞の世界のシチュエーションや曲調がガラッと変わっても、詞の現実感の無さはそのままですし、
歌謡曲っぽいサウンドにも、むしろ統一感さえ感じましたわ。
オーケストラのクレジットが無いので、バンドとピアノ以外はすべて打ち込みなのかなぁと
思ってるんですが(実際のところどうなんでしょう)、
「沢田研二のオリジナルアルバム」としては、最高のセールスがあったというだけあって
とってもゴージャスなアルバム、という印象が強いです。
最後に一応、恒例のお気に入り曲ですが・・・・
そりゃなんてったって「ラム酒入りのオレンジ」ですわ
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(終わり)
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連日のライブも一段落したし、そろそろUPしていいかしら~?ということで後半です。
しかし、一記事中、シングルが5曲中3曲というのは初めてですわ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/49/a8416afea8bb23ec905eac0bc46129cb.jpg)
ジャケット、こっちはLPなんですけど・・・帯が妙に賑々しいですね。
シングルの「サムライ」を差し置いて「あなたに今夜はワインをふりかけ」と
デカデカと書かれてるのは、やっぱりCM効果?
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6.勝手にしやがれ
過去レビュー記事は→こちら
この曲は、シングル、アルバムとも同じバージョンのようなので割愛。
7.サムライ
過去レビュー記事は→こちら
このシングルレビューは、我ながらよく聴き比べて書いたつもりなので(「良く書けてる」
ではありませんけどね)、
記事後半の『思いきり気障な人生』版と『ROYAL STRAIGHT FLUSH』版を較べた部分に、
それぞれの特徴を簡潔にまとめた・・・ことになっております。
切なげな声も、抑制の効いたアレンジも、こちらのアルバムバージョンの方が
「男のやせ我慢」というコンセプトに、よりしっくり来る、ストイックな印象でキュンです。
8.ナイフをとれよ
時にシビアで、でもとことん付き合うぜ的な(?)、女性がちょっと入っていけないような、
男の友情の「粋」を感じさせる詞が、一杯呑みたくなる感じですわ~。
イントロはギター&ピアノの穏やかなサウンドで始まり、後半ストリングスも入って
静かに盛り上げます。
Aメロはシンプルにピアノの伴奏で、じゅりのつやつや美声を堪能。
展開部からギターが前面に出て、じゅりの発声もハリがある感じに。
で、アテクシ的なツボはですね~。
2番のAメロで、右からのギターに続いて、左から入ってくる、音色の違うぽろぽろ、
っていうギターの音!(♪ケロリとしろ~♪のあとね)一瞬だけれど、すごく素敵です。
と言うことで、「ナイフを取れよ」。とっても好きな曲ですが・・・ただし。
♪迎え酒なんてどうだ~♪だけは頂けません!
たとえじゅりのオススメでも、迎え酒だけは御免被りますわ。
あれは、その後3日ぐらい廃人になりますから・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face2_lose_s.gif)
9.憎みきれないろくでなし
過去レビュー記事は→こちらなんですが・・・
先日、この曲の映像を鑑賞しておりましたらば、Sカルゴ氏が横からジーッと見てまして、
このシーン↓↓で、アテクシにこう言うんですのよ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/72/d8a067ad5609410f66f45e05ba7a7c74.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/be/cdb4879487f6222ea4efed73a7f3aee9.jpg)
Sカルゴ「・・・・・何してるの?」
あいら 「え?」
Sカルゴ「さわだけんじさん、何してるの?」
んー、こういった場合、幼児の母としては、なんと答えれば良いんでしょうかね。
何してるんだろうね~~ママもワカンナイなー。踊ってるのかな~?
10.ママ・・・
ということで「ママ・・・」です。
申し訳ないんですが、この詞、いくら考えても理解できなくて困ってるんですが・・・
70年代の少女マンガの主人公の美少年(←ココ重要)が背負っていそうな重~い過去が、
とにかく、この「ぼく」にはあるんだ、という前提で聴くしかありませんわ。
曲全体を通じて、硬質なピアノの音が不気味に響きます。
砂時計の砂のように、舞い落ちる木の葉のように・・・・曲中を駆け巡っているこの音は、
ベースの奏でるビートに乗って、ギターやシンセなどで曲が盛り上がって、しばし存在が消えた後も、
気がつくと払っても払っても消えない傷のように、フッ、と浮き上がってくるのです。
クライマックスは2番に入る直前、ピアノが駆け上がって、直後の
ママァァ~~っ!これでございましょうね・・・怖すぎです。
じゅり・・・・なんて声を出すんでしょうか、このお方は。
その次の「ママァ~~!」も相当です。
ただ、何度も何度も繰り返し聴いているうち、ショッキングな曲という当初のイメージだけでなく、
とても繊細で美しい曲だなと思うようになってきました。
じゅりの声も
♪誰かに傷を おわせたのか♪の「に」とか、
♪一度もママはそれについて♪の「も」とか、
ハッとしませんか?
ピアノがリタルダンドして伴奏が終わった後の、ラストの金属音のような残響も不気味ですね。
【あとがき】
このアルバムについて、ネット上の感想などで、アテクシが前々から、あちこちでよく拝見してた
ご意見にですね、大まかにまとめますと、
①阿久さんの詞の強い個性が、全体の雰囲気の決め手になっている
②サウンドの傾向として、まとまりがない感じがする
というのがございまして、この2点について、今回は自分なりの見解をと思っておりましたんです。
アテクシ的には、まず①はその通りかなと。もう、説明いらないよねくらいの感じで
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
で、②なんですけど、これは「ろくでなし」「ふりかけ」「ラム酒~」あたりのゴージャスっぽい曲と、
「再会」「ママ・・・」的などんよりどっぷり系の曲にギャップがあって、尚且つシャッフル
された曲順なので戸惑う、というようなことらしいのですが・・・・
その点はアテクシ、意外とすんなり聴いちゃってますね。
詞の世界のシチュエーションや曲調がガラッと変わっても、詞の現実感の無さはそのままですし、
歌謡曲っぽいサウンドにも、むしろ統一感さえ感じましたわ。
オーケストラのクレジットが無いので、バンドとピアノ以外はすべて打ち込みなのかなぁと
思ってるんですが(実際のところどうなんでしょう)、
「沢田研二のオリジナルアルバム」としては、最高のセールスがあったというだけあって
とってもゴージャスなアルバム、という印象が強いです。
最後に一応、恒例のお気に入り曲ですが・・・・
そりゃなんてったって「ラム酒入りのオレンジ」ですわ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hearts_red.gif)
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(終わり)