あいらのひみつ箱

2006年の年明けとともにジュリーに堕ちました。日の浅いファンが 勝手な思いを書き連ねるゆるいブログです。

6番目のユ・ウ・ウ・ツ

2009-02-12 17:05:28 | シングルレビュー
A:6番目のユ・ウ・ウ・ツ
作詞:三浦徳子/作曲:西平彰/編曲:白井良明
B:ロマンティックはご一緒に
作詞:三浦徳子/作曲:沢田研二/編曲:白井良明
(1982年9月10日発売)



ロイヤル3部作のシングルレビュー、早いものでいよいよ最後の曲となりました。
もちろん、もっちろん、この曲でございます!
セールスは25.6万枚(オリコン調べ)、ベストテンは最高3位で、この曲が最後の10位以内
ランクイン曲でした。

何を隠そうアテクシ、ブログを始めて6日目の2008年11月20日に「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」
という記事を書いております。そこでこの曲について
「なんというか、かっこよさとバカバカしさ、妖しさとヘタレ感なんかが絶妙に
MIXされた、何とも濃厚な曲じゃあありませんか。」とエラそうに書いておりますが、
自分的にはこの言葉に曲の印象を集約したつもりなのです!


【ビジュアル】
メイクは厚化粧ですが、衣装によって数パターンあり、ダバダよりやや濃いくらいから、
SF映画の登場人物並みのオカルトメイクまでバリエーションがあります。
私はどれも好きです。ええ、範囲内です。
ただ衣装はこだわりがあり、例の黒地に金のビーズ衣装はまあ普通。紅白版はダメ。
ずばり好きなのはこのの映像のやつです。(言葉で説明しづらい)
  ↓↓↓↓
この衣装が一番好きです。ベロンチョのキャプもここから~
ttp://www.youtube.com/watch?v=zIv7Zu5WuyQ&feature=related (←hをつけて

もうひとつ。レコーディング風景 素顔にTシャツで歌う6番目
ttp://www.youtube.com/watch?v=Gut_vu3gaxs         (←hをつけて

ところでこの曲といえば、アレです。
僕の唇についた ルージュをぬぐわないでくれ

なんてったってココですよね(反論は受付けてません)。今回はがんばってキャプりました!

  あっ
  ああっ
  あ~ん

という訳で説明不要ですね。思いっきり趣味に走ってスミマセン。
個人的には特に2コマ目の瞬間に魂持っていかれてます。

邪まな着眼点ですみませんでした。
・・・・とりあえず、いつにも増して独りよがりな曲解説に行きます。


【サウンド】
曲構成はAメロ+Bメロ+サビ
ギター、ベース、ドラムのバランスがいい編曲で、どれが出すぎってことがないです。
そうやって、ある程度クセのない土台の音を築いた上に、キーボードがさまざまな音で
曲中を駆け巡る、そんなイメージです。
イントロはクラシカルな発声の女声歌唱が印象的ですが、このイントロからずっと、
タッタカ タッタカ タッタッ♪ タッタカ タッタカ タッタッ♪というパーカッションの
音が鳴っているのが非常に気になります。これは何の音でしょう。マラカス?

Aメロはベースが小節一拍目を頭打ちで入り、これがコード進行を掌っています。
ギターはじゅりのボーカルと重ねるように、しかしボーカルよりも少し躍動感のある
リズミックな音です。微妙なニュアンスの違いで不思議な感じに仕上がっています。

じゅりの声は前半、中低音域をメインに余裕たっぷりの歌い方でサラッとしたカンジ。
Bメロからだんだん主張してくる歌詞の内容に合わせて歌い方も激しくなり、
どんどん引き込まれます。
Bメロのキーボードの音が妙にさわやかで(あえてのことなのでしょうが)ミスマッチ。
これは後に続くバカバカしいフレーズに向けての布石なのでしょうか。
サビはハッ!ハッ!ハッ!があまりの破壊力で・・・コメントのしようがございません。
収録音源ではイントロと同じ女声のフレーズでフェードアウトですが、TV,ライブ等では
じゅりの顔をズームアップして「ハイ!」と一発言って終わります。


【詞】
「ス・ト・リ・ッ・パ・ー」他じゅりファンにはおなじみの三浦徳子さんの詞。
じゅりのアルバムにもたくさん書いておられて、どちらかというとオトコっぽい強気な詞が
多い方ですが、この曲の男性像は、スタンスは強気でも、本質は結構ヘタレ。

僕の唇についた

そう、「僕」です。この(曲の主人公の)男、大口たたいているわりに、自分のことを可愛く
「僕」と言っています。そして、

あなたにはガラスの靴が

ええ、「あなた」ですよ。女性をぞんざいに扱っておきながら、「あなた」とのたまう。
「僕」と「あなた」。ここで思い出して下さい。
きみ→あなた→おまえ、の 「じゅり三段活用」。1月22日付「ダーリング」の記事で
アンダーラインを引いた方はバッチリ思い出されましたね?

何が言いたいのかといいますと、彼は、「俺とおまえ」ではなく「僕とあなた」と言う
呼称によって、自分は若く幼い、と無意識の内に主張しているのだと思うのですよ。

作詞の三浦氏ご本人も
「マザコンというのもカゲにある」「オトコの気弱さがうじゃうじゃ出ている」
と解説なさっています。(レコーディング映像より)
コレ聞いたときアテクシ思わず、ひざポン!でございましたわ。

だって、甘えてるでしょ~。
僕、眠れない、やるせない、ユウウツだよ~って、もしもし僕ちゃん?
ヤッといてそれ言うなよ!

・・・・・・・あらごめんなさい。ちょっとアテクシったらフンコー・・・おほほ。

尚、ウィキには
「この曲における「ユ・ウ・ウ・ツ」とは、「衣・食・住・金・女」の全てを満たした男が
たどり着く憂鬱のことである。」とありますが、これはどうなんでしょう。
オトコが6番目に求めるものって何なんですか?スリル?冒険?名声?


いずれにしろこの曲、
じゅり以外に到達できない境地です。


 
キャプのお・ま・け34歳のこのお顔。アダルトで退廃的な美貌・・・完璧です。

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