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あいりのCinema cafe

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ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(劇場)

2004-07-01 11:24:00 | アメリカ映画 (40)
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監督 アルフォンソ・キュアロン
出演 ダニエル・ラドクリフ(ハリー) 
    エマ・ワトソン(ハーマイオニー) 
    ルパート・グリント(ロン) 
    ゲイリー・オールドマン(シリウス・ブラック)
    ディビッド・シューリス(ルーピン先生) 
    エマ・トンプソン(トレローニー先生)
                      2003年イギリス
好き嫌い当てにならないオススメ度 ★★★★80点
ハリー・ポッターも、いよいよ三作目となった。
英語の話せない私にも、クイーンズイングリッシュは耳に心地良かった。
いやぁ、主演の三人が大人びた事に驚きましたね。幼い少年から青年への一瞬。
特にルパート・グリント(ロン役)は、愛嬌のある個性にどことなく青年の面影を宿して大変魅力的だ。
良い名脇役になりそうで楽しみです。
映画も監督が変わって雰囲気も変わり大人が見ても見応えのある物になったと思う。
少々グロテスクさと不気味な暗さが加わったが、それにも増して彼らの成長と共に物語もドラマティックになった。
今まではとても楽しい『ハリー・ポッター』だったが、今回は不覚にも感動し、涙してしまった。笑
涙もろいのはいつものことだが、『ハリー・ポッター』で泣くとは思わなかった。
以下は物語の核心に触れていますのでご用心。。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
時間を巻き戻す!その結果ハリーは父に助けられたと思い込んでいたが、実は未来に飛んだハリーが自分を助けたのである。
この場面は素晴らしい。
幸せな思い出を吸い取り、悲しい思い出だけを残して人を殺す悪鬼に、一人敢然と立ち向かい思念を尽くしてやっつけるハリー! 痛快です!
ハリーは父親に一歩近づいたのだと思った。☆※○▲×※◆×~~!(呪文が覚えられない、日本語だと、怨敵退散~!かな?)
ハリーの父の親友だったシリウス・ブラックがハリーに別れを告げる場面がいい。
人間界では孤児として、冷たい親戚の家で辛い日々を送っているハリー。
お陰でハリーは、ずっと英国の子供には不釣合いでは?と思える青のジャージー姿である。涙
ハリーがどんなに父親に似ているか、母親の眼に似ているか・・・
ゲーリー・オールドマン流石!
ダニエル・ラドクリフの悲しみの表情。
こちらもまた、彼らがここまで演じられるようになったかと(エラそうにスイマセン)感慨深いのである。

興味深かったのは、ハーマイオニーが二人のうちの一人を選んだように見えたのだが。なるほど~~と妙に納得。笑
私の勝手な解釈かもしれない、次回作が非常に楽しみです。




死ぬまでにしたい10のこと・life without me

2004-06-26 11:05:00 | アメリカ映画 (40)
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監督 イザベラ・コヘット(女性)
出演 サラ・ポーリー(アン) 
スコット・スピードマン(ドン) 
レオノール・ワトリング(隣人・アン) (ビデオ)

アンは初めてキスした男の子と17歳で結婚し、二人の小さな娘がいる。
母親の家の裏庭のトレーラーに住み夜は掃除のアルバイトをしている。
若い夫は仕事が見つかった。家事も手伝ってくれる。
貧しいが幸せな暮らし。
ある日アンは腹部に激痛を覚え医師に診てもらう。妊娠ではなかった。
癌告知をする場面の医者の態度が印象的だ。

彼は待合室でアンに告げる。診察室で向き合って目を見て話す勇気がないと。
アンは涙を流すが「あとどれくらい?」と聞く。
「残念ながら25歳の貴女の細胞は若すぎて、進行が早い。あと2ヶ月・・・」
医師はアンのために白衣のポケットからキャンディーを取り出して与える。
二人の軽い冗談のやりとり。良い場面です。。
人はこんな時でも冗談が言えるんだ。

アンは思う。今まで自分は何も考えず生きてきた。17で妊娠し25の今になるまで。
死ぬまでにしたい10のことをノートにつけ、彼女は生き始める。
世界は美しい。風も空気も昨日とは違う。

1 娘たちに毎日愛していると言う。
2 娘たちが18になるまで毎年バースデーカードを送る。
3 娘たちに新しい母親を見つける。
4 夫以外の人と付き合い夢中にさせる。
5 刑務所に居る父親に会う。
6 煙草、お酒を好きなだけ飲む。
7 マニキュアをする。等(後は忘れてしまいました 汗;)

彼女は夫には病を隠し、生き生きとこれらを実行に移す。
娘たちにはテープに毎年の誕生日のメッセージを録音する。
学校だけはとにかく卒業すること。パパに優しくすること。
おばあちゃんを理解してあげて。夢が実現しなかった可哀想な人なの。
母親らしい心遣いが溢れていて涙を誘う。
アンの母にはこれからは人生をもっと楽しんでと。

夫には病気を隠したことを謝る。二人で病院に行って悲しみたくなかったから。
アンはこれらのテープを優しい医師に預ける。
夫には同じアンという名の隣人を紹介した。彼女を招いてのささやかなディナー。
アンは残されるであろう家族と新しい妻アンを、隣の部屋で眺める。私のいない生活・・・

私なら人生の最後に何をするだろうか・・
最後まで生きる!ことを諦めなかったアンに拍手したいと思った。



天国から来たチャンピオン Heaven Can Wait

2004-06-01 16:21:00 | アメリカ映画 (40)
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監督 ウオーレン・ビーティー バック・ヘンリー
脚本 ウオーレン・ビーティー
主演 ウオーレン・ビーティー ジュリー・クリスティ
    バック・ヘンリー         1978年、米

これは1942年の名作『幽霊紐育を歩く』をリメイクなんだそうです。
ウオーレン・ビーティーが監督、主演(たぶんプロデュースも)していて、ラブコメディーの傑作のひとつだと思います。
心があったかあくなる、間違いなく私の中ではベストテンに入る映画ですね。

アメリカン・フットボールの選手、ジョーが手違い?で死んで天国に来たからさあ大変。
仕方なく大富豪の身体を借りて下界に戻ります。

観客にはビーティーは変わらないのですが、映画の中では見かけは大富豪です。
選手には恋人がいたけれど、出会っても彼女には恋人だという事は分かりません。(当然)
この辺りがもどかしくて。
見ていこちらは何とか二人は再び結ばれないかとヤキモキ、どんどん気持ちは映画の中に入り込んでしまいます。

ラストシーンが良いんですね★
たまたまフットボールのスタジアムの廊下を二人で歩いていると、突然停電になります。
彼はいつもの「口癖」で、暗闇に怯える彼女に大丈夫だよ、と声をかけます。

灯りが点いたあとは・・・・・感動、泣けます。

このラストの”仕掛け” はその後、たくさんの映画の中でパロディとして使われていますね。




カイロの紫のバラ・The Purple Rose Of Cairo

2004-05-27 10:49:00 | アメリカ映画 (40)

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(ビデオにて)
監督 :ウディ・アレン
男優 :ジェフ・ダニエルス  :ダニー・アイエロ
女優 :ミア・ファロー  :ダイアン・ウィースト
                     1985年
映画が現実逃避だと言う人もいるが、私は活力の素だと思っている。
だから、元気が貰えるような映画を好んで見る。
『カイロの紫のバラ』は、私にはとても興味深かった。もう一度見直してみた。

映画の中の人物が或る日こちらの現実の世界にやってきたら?どうする?
憧れのスターが自分のところにやってきたら!
イヤお気に入りの映画の主人公がやってきたら。考えるだけでもワクワクするが。
博打が好きで働かず、おまけに不満を言うと殴るような夫。
そんな夫を持つ淋しいミアのたった一つの楽しみは映画を見ること。

何度も何度も映画を見るうちに、映画の中の男はミアに興味を持ちスクリーンから出てきてしまう。
残された映画の中の人々が勝手な事をし始めるのが可笑しい。
男は無垢で純粋なのが、なんだかとてもいとおしい。二人は恋をする。
そこに男を演じた本物のスターさまがやって来るから話はややこしい。

スターもミアに愛を打ち明け、ミアは当然現実のほうを選ぶ。しかし現実は厳しい。
打ちひしがれたミアは映画館にしか行くところもない。
もう『カイロのバラ』ではなくフレッド・アステアの映画がかかっている。
映画を見ながら、ミアの顔が少しずつ輝いていく。

彼女も愛されることを知って、別の生き方があることも学んだ。手痛い経験ではあったが。
一抹の切なさが宿る彼女の表情を見ながら、もう彼女は映画の主人公に憧れるだけの人間じゃない、そうであって欲しいと思った。

mia


月の輝く夜に(ビデオ)

2004-05-13 15:22:00 | アメリカ映画 (40)
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監督:ノーマン・ジュイソン
出演:シェール/ニコラス・ケイジ/オリビア・デュカキス
   ダニー・アイエロ           1987年米

この映画でニコラス・ケイジのファンになった記念すべき映画(笑)です。
シェールは葬儀屋で働く気の毒なくらい地味な女性。
でも、ダニー・アイエロから求婚されます。

ところがダニーの弟、パン職人のニコラスに会って、すったもんだの挙句二人は恋仲に。
このニコラスがすっとぼけて愛すべきキャラクター。
この人、見ていると段々ファンになってしまう妙な(笑)魅力がある。

ほんとに地味~だったシェールが恋の魔法で見違える程美しくなります。
ニコラスとのニューヨークのオペラ座でのデイトはロマンチック~♪ため息が~♪
月の輝く夜は情熱の夜★

イタリア系の仲良し家族も微笑ましく、出演者全員風変わりだけど、みんな善人。
お洒落で粋な心温まる映画です。

風が爽やかな夜、ワイングラス片手に『月の輝く夜に』観賞などいかがですか?