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カイロの紫のバラ・The Purple Rose Of Cairo

2004-05-27 10:49:00 | アメリカ映画 (40)

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(ビデオにて)
監督 :ウディ・アレン
男優 :ジェフ・ダニエルス  :ダニー・アイエロ
女優 :ミア・ファロー  :ダイアン・ウィースト
                     1985年
映画が現実逃避だと言う人もいるが、私は活力の素だと思っている。
だから、元気が貰えるような映画を好んで見る。
『カイロの紫のバラ』は、私にはとても興味深かった。もう一度見直してみた。

映画の中の人物が或る日こちらの現実の世界にやってきたら?どうする?
憧れのスターが自分のところにやってきたら!
イヤお気に入りの映画の主人公がやってきたら。考えるだけでもワクワクするが。
博打が好きで働かず、おまけに不満を言うと殴るような夫。
そんな夫を持つ淋しいミアのたった一つの楽しみは映画を見ること。

何度も何度も映画を見るうちに、映画の中の男はミアに興味を持ちスクリーンから出てきてしまう。
残された映画の中の人々が勝手な事をし始めるのが可笑しい。
男は無垢で純粋なのが、なんだかとてもいとおしい。二人は恋をする。
そこに男を演じた本物のスターさまがやって来るから話はややこしい。

スターもミアに愛を打ち明け、ミアは当然現実のほうを選ぶ。しかし現実は厳しい。
打ちひしがれたミアは映画館にしか行くところもない。
もう『カイロのバラ』ではなくフレッド・アステアの映画がかかっている。
映画を見ながら、ミアの顔が少しずつ輝いていく。

彼女も愛されることを知って、別の生き方があることも学んだ。手痛い経験ではあったが。
一抹の切なさが宿る彼女の表情を見ながら、もう彼女は映画の主人公に憧れるだけの人間じゃない、そうであって欲しいと思った。

mia


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6 コメント

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『ストリート・オブ・フャイヤー』へのコメントあ... (micchii)
2005-02-05 21:23:53
『ストリート・オブ・フャイヤー』へのコメントありがとうございます!
このブログで探したんですが見当たらなかったので、『カイロの紫のバラ』にトラックバックさせていただいたので、こちらに書かせていただきますね。
おっしゃるようにまさに西部劇ですよね(笑)
何度観ても痺れます=3
ラストのステージでダイアン・レインが歌った歌(残念ながら吹き替えですが・・・)は、この映画を観て以来携帯の着メロに設定してあります♪
完璧な再現で、電話がかかってくる度に痺れます(笑)
返信する
>>micchiiさま (あいり)
2005-02-05 22:16:05
>>micchiiさま

そうなんです。
『ストリート・オブ・ファイヤ』あまりにも前に見た映画で詳細を覚えてなくて、感想が書けないのですよ。涙
micchiiさんの感想を読んで思い出しました!
I need you!
ビル・パクストン、エイミー・マディガン!脇役までカッコ良かった。
トム曰くいつでも君が必要な時は・・
「I”ll be there」
思い出しながら感想に挑戦してみます!

『カイロ』も何度見てもいい映画です。
泣いてしまいました。
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はじめまして。 (らて)
2005-02-08 00:07:14
はじめまして。
この作品は、最近純粋に映画を楽しめなくなりつつあった私をもう一度原点に立ち返らせてくれました。
ブログで感想を公開していると、どういうふうに感想を書こうかとそればかり気になって、本来の私の映画の楽しみ方と違う方向へ行きそうになっていたんです。
ラストのミア・ファローの表情の変化が忘れられません。
返信する
>>らてさん、初めまして。 (あいり)
2005-02-08 09:26:11
>>らてさん、初めまして。
ブログを書き始めてから、私は映画の製作側のことや台詞に注意を払うようになりました。
いい事だと思います。
映画は現実逃避じゃないと思います。
それなら旅もそうなのかな。
私にとっては気晴らし、息抜きです。

『カイロ』は映画ファンにはオヤっと思える映画ですよね。
ウディ・アレン監督のちょっと諧謔的、でも優しい映画です。笑
私は劇場で映画を見るのが好きで、楽しみのひと時でもあります。
TBしますね。
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あいりさん、はじめまして。かいろと申します。「... (かいろ)
2006-06-10 20:44:18
あいりさん、はじめまして。かいろと申します。「ブロークバック マウンテン」を観て病にかかり、ブログを始めました。こじつけBBMと称して無理矢理記事を書く日々です。いきなりでなんですが、こちらの記事にTBさせていただきました(届いておりますでしょうか?)。よろしければお立ち寄りください。それでは失礼いたします。
追伸:わたし、ウォンカーウァイも大好きなんです・・・。
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★かいろさん (あいり)
2006-06-11 06:31:57
★かいろさん

TBをありがとうございました。
『カイロ』のラストは皮肉ですよね。
やっぱり彼女は虚構の世界に返ってしまうのかなあと思ったけど、もう少し希望も欲しかったので、勝手にいいほうに解釈しました。

『ブロークバック・マウンティン』は悲しい映画でした。
主役の二人が瑞々しくて、魅力的でしたね。
衝撃的な箇所もあって、後々考えさせられました。
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