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死ぬまでにしたい10のこと・life without me

2004-06-26 11:05:00 | アメリカ映画 (40)
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監督 イザベラ・コヘット(女性)
出演 サラ・ポーリー(アン) 
スコット・スピードマン(ドン) 
レオノール・ワトリング(隣人・アン) (ビデオ)

アンは初めてキスした男の子と17歳で結婚し、二人の小さな娘がいる。
母親の家の裏庭のトレーラーに住み夜は掃除のアルバイトをしている。
若い夫は仕事が見つかった。家事も手伝ってくれる。
貧しいが幸せな暮らし。
ある日アンは腹部に激痛を覚え医師に診てもらう。妊娠ではなかった。
癌告知をする場面の医者の態度が印象的だ。

彼は待合室でアンに告げる。診察室で向き合って目を見て話す勇気がないと。
アンは涙を流すが「あとどれくらい?」と聞く。
「残念ながら25歳の貴女の細胞は若すぎて、進行が早い。あと2ヶ月・・・」
医師はアンのために白衣のポケットからキャンディーを取り出して与える。
二人の軽い冗談のやりとり。良い場面です。。
人はこんな時でも冗談が言えるんだ。

アンは思う。今まで自分は何も考えず生きてきた。17で妊娠し25の今になるまで。
死ぬまでにしたい10のことをノートにつけ、彼女は生き始める。
世界は美しい。風も空気も昨日とは違う。

1 娘たちに毎日愛していると言う。
2 娘たちが18になるまで毎年バースデーカードを送る。
3 娘たちに新しい母親を見つける。
4 夫以外の人と付き合い夢中にさせる。
5 刑務所に居る父親に会う。
6 煙草、お酒を好きなだけ飲む。
7 マニキュアをする。等(後は忘れてしまいました 汗;)

彼女は夫には病を隠し、生き生きとこれらを実行に移す。
娘たちにはテープに毎年の誕生日のメッセージを録音する。
学校だけはとにかく卒業すること。パパに優しくすること。
おばあちゃんを理解してあげて。夢が実現しなかった可哀想な人なの。
母親らしい心遣いが溢れていて涙を誘う。
アンの母にはこれからは人生をもっと楽しんでと。

夫には病気を隠したことを謝る。二人で病院に行って悲しみたくなかったから。
アンはこれらのテープを優しい医師に預ける。
夫には同じアンという名の隣人を紹介した。彼女を招いてのささやかなディナー。
アンは残されるであろう家族と新しい妻アンを、隣の部屋で眺める。私のいない生活・・・

私なら人生の最後に何をするだろうか・・
最後まで生きる!ことを諦めなかったアンに拍手したいと思った。



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