あいあいのひとりごと

ローマ在住あいあいの暇つぶし日記。

13と17

2007-09-20 05:36:28 | ローマの平日

週に2回ほどローマ大学の東洋学科の生徒さんの試験準備の手伝いをしています。彼女の心配は中でも翻訳の試験。昨年は吉本ばななの「キッチン」の中から10行ほどが試験問題になっていたということで、家にある本から少しずつ抜粋して一緒に訳しながら、文法のおさらいなどをしています。
そしてこの間のこと、「4」が不吉な数であるから、103号室の次は105号室になっているという話が文章の中にでてきました。そこでイタリアではどんな番号が不吉な数なのかと聞いてみました。彼女はまず「17」と答えましたが、理由はわからずとのこと。その次にあがったのは「13」でしたが、13日の金曜日ではなく、やはり不吉なのは17日の金曜日だそうです。「13」がいけないのは、食卓につく人数が13人になること。もし13人になった場合は、たとえ誰もいなくてももう一席用意して、お皿などももう一人分並べるのだそうです。またはもう一人無理に招待したり。本人はわかっていませんでしたが、これはキリスト教の「最後の晩餐」がキリストと12人の弟子、つまり計13人だったところからくるのだと思います。
さて、「17」の方ですが、後でダニィに聞いてみました。ローマ数字で「17」はXVIIと書きますね。これを並び替えてVIXIとするとイタリア語ではvissuti(vivere生きるの過去形)を意味するラテン語になるのです。つまり「生きていた」ということは過去のことで、今は「死んでいる」ことになり、不吉なわけです。やはり「死」は私たちの「4」(=死)と同じく、どこの人にとっても不吉なわけですね。
ところでこの女子学生によると、イタリアではラッキーナンバーは「3」のようです。numero perfetto(perfect number)という言い方をしていましたが。