2019年宙組全国ツアー公演『追憶のバルセロナ』
正塚晴彦先生の完全オリジナル。熱く骨太な正塚ワールド。
「2002年に絵麻緒ゆうと紺野まひるを中心とした雪組によって上演された作品の再演。
時は19世紀のスペイン。バルセロナの貴族の嫡子フランシスコは、宣戦布告してきたフランス軍に立ち向かうべく、親友のアントニオと共に戦場へと向かう。激しい戦闘の末、フランシスコは瀕死の重傷を負うが、旅芸人一座の娘イサベルの献身的な介抱によって一命を取り留める。一座と行動を共にしながらも、フランス軍に占領された祖国の現状を憂うフランシスコは、カーニバルの賑わいにまぎれバルセロナへと潜入。そこで彼が目にしたのは、いまやフランスの協力者となったアントニオと、彼の妻となったかつての許嫁セシリアの姿だった……。
祖国の誇りを取り戻すため立ち上がる青年の、愛と戦いの物語。」(劇団HPより)
フランシスコ・アウストリア;真風 涼帆
イサベル;星風 まどか
アントニオ・ヒメネス;芹香 斗亜
ロベルト;桜木みなと
セシリア;華妃まいあ
オンデマンド配信で視聴するナウオンステージの正塚先生エピソードが特に楽しいので書き留めておきたい。稽古場の正塚先生ものすごくかっこいいとタカラジェンヌの間で評判だという話、SNSでみかけたことあります。
(敬称略)
芹香・華妃;正塚先生の作品は初めて。
真風;初めてカップルじゃん。
芹香;かねがね、正塚先生は素敵だっていう噂はきいていたんですけど、
(まいあちゃんをみながら)ほんとにやさしいし、ぞれぞれを認めてくれる感じが、
すごくお芝居もしやすい。
真風;わたしは星組時代すごく多くて、音楽学校で教えていただいたりもしていたので、
安心感もありつつ役を深めていったり、
ふたり(星風・桜木)もけっこうね、正塚先生の作品でてるよね、
リアルな感情というものを大切にしてくださるので時代物だし、心の動きみたいな
ものも稽古の通しがすすんできたので、その作品の流れみたいなものがようやく回数を
重ねるごとに新しい発見もあって、わたしの中で今回新しいのはふたり(芹香・星風)
との関係性が今までになかなかないというか、
男の友情って正塚先生はすごく素敵にオシャレに描いてくださって、なかなかね、
友人からのちょっと、ずっと同じものを見続けられない、けど違う場所で生きてる感
みたいなのが正塚先生の作品やってるっていう感じで・・・。
芹香:(真風さんの話に大きくうなづきながら)言い合いしているお芝居で、めっちゃ
正塚先生って思う。
真風;最初はなかなか言葉のキャッチボールが多いのでその言葉が自分のものになるまでが
なかなかね。
でもまた新しい、まどかともね、まどかの方が思ってくれてて、ね、ぴったりだよね。
星風:はい、正塚先生がお手本をみせてくださって、すごく可愛らしくて。
芹香:きゅんとしちゃう。
星風:どうにもこうにも真似できない。
真風;すごいよ、まどかより可愛かったもん。
星風:はい、すごいです、ほんとに。
先生のように可愛らしく、そこをめざしてお稽古させていただいているんですけど、
ロマっていう役自体も初めてなので根本に流れるエネルギッシュな血であったりを
大切に、フランシスコと出会ったのちの女性としての成長も先生を見習ってますます
できるようになりたいなって思いながらやっています。
真風;ここもけっこう細かい会話のやりとりが多いのでいかようにでもなるというか、そこに
音楽とか踊りとかが足されるわけじゃなく、ほんとに生の感情みたいなものがないと
気持ちがすすんでいかないというか、新しいよね。
星風;すごい繊細だなって思います。
*******
芹香;言ってみれば革命もの。民衆が立ち上がっていってなんですけど、でもいわゆる宝塚の
革命だ、大ナンバーだっていうのじゃなくて、そこに至るまでの人の心情がすごく細かく
描かれていて、フランシスコの生き方、ロマの人たちの生き方だったりがナンバーで
ぎゅっと押し込められているんじゃなくて言葉で綴られているからすごくむずかしい、
でもその分お客様にはじっくり集中してみていただきたい。
だからなんどか通しをしていてもその日のみんなの雰囲気だったり、自分の感情だったり
にすごく左右されやすくて印象が違うなと思ったりがいまだになんどか通しをしていても
多くて、そこを安定させつつ新鮮にいきたいというのが今の気持ち。
アントニオという役がちょっと一見長いものに巻かれやすいというか、見る人から見れば
裏切り者みたいになるんですけどそう見えずセシリアとの恋愛関係においてもそこに
説得力がちゃんと持たせられたらいいなと稽古している最中です。
真風:この四角関係が変わっていく感じもいろんな角度の恋愛観というか、魅力だよね。
芹香:そこに全員が信念があって、女性たちもすごく自立して自分はこういう生き方で、
こういう考えがあってっていうのがあるからこそ成立する関係性かなと思うのでぶつかり
合えばいいなと思います。
真風;生の感覚がお稽古でもっともっとぶつかり合ってお見せできるようにがんばっていますけ
ど、どうです?ずんちゃん、ロマ。
作品によっては必ずしも昇華しきれていないものもあるのかもしれませんが、正塚作品もまた宝塚の財産、受け継がれていってほしいなと思います。この作品を経ての宙組『アナスタシア』、キキちゃんグレブ、このアントニオを経ての冷酷かと思いきや人目で惹かれたアーニャを守るためだけに自分の命をかけた人情味あふれる人物像になったのかなと思う次第。
トークはまだ続きますが今はこれぐらいで。年の暮れまでに続きを書きたいです。
まかキキまど、宙組のトークに元気をもらおう、せめて笑おう、苦しい時ほど笑おう。オンデマンド配信、月額1,650円(税別)はほんとにありがたいです。
正塚晴彦先生の完全オリジナル。熱く骨太な正塚ワールド。
「2002年に絵麻緒ゆうと紺野まひるを中心とした雪組によって上演された作品の再演。
時は19世紀のスペイン。バルセロナの貴族の嫡子フランシスコは、宣戦布告してきたフランス軍に立ち向かうべく、親友のアントニオと共に戦場へと向かう。激しい戦闘の末、フランシスコは瀕死の重傷を負うが、旅芸人一座の娘イサベルの献身的な介抱によって一命を取り留める。一座と行動を共にしながらも、フランス軍に占領された祖国の現状を憂うフランシスコは、カーニバルの賑わいにまぎれバルセロナへと潜入。そこで彼が目にしたのは、いまやフランスの協力者となったアントニオと、彼の妻となったかつての許嫁セシリアの姿だった……。
祖国の誇りを取り戻すため立ち上がる青年の、愛と戦いの物語。」(劇団HPより)
フランシスコ・アウストリア;真風 涼帆
イサベル;星風 まどか
アントニオ・ヒメネス;芹香 斗亜
ロベルト;桜木みなと
セシリア;華妃まいあ
オンデマンド配信で視聴するナウオンステージの正塚先生エピソードが特に楽しいので書き留めておきたい。稽古場の正塚先生ものすごくかっこいいとタカラジェンヌの間で評判だという話、SNSでみかけたことあります。
(敬称略)
芹香・華妃;正塚先生の作品は初めて。
真風;初めてカップルじゃん。
芹香;かねがね、正塚先生は素敵だっていう噂はきいていたんですけど、
(まいあちゃんをみながら)ほんとにやさしいし、ぞれぞれを認めてくれる感じが、
すごくお芝居もしやすい。
真風;わたしは星組時代すごく多くて、音楽学校で教えていただいたりもしていたので、
安心感もありつつ役を深めていったり、
ふたり(星風・桜木)もけっこうね、正塚先生の作品でてるよね、
リアルな感情というものを大切にしてくださるので時代物だし、心の動きみたいな
ものも稽古の通しがすすんできたので、その作品の流れみたいなものがようやく回数を
重ねるごとに新しい発見もあって、わたしの中で今回新しいのはふたり(芹香・星風)
との関係性が今までになかなかないというか、
男の友情って正塚先生はすごく素敵にオシャレに描いてくださって、なかなかね、
友人からのちょっと、ずっと同じものを見続けられない、けど違う場所で生きてる感
みたいなのが正塚先生の作品やってるっていう感じで・・・。
芹香:(真風さんの話に大きくうなづきながら)言い合いしているお芝居で、めっちゃ
正塚先生って思う。
真風;最初はなかなか言葉のキャッチボールが多いのでその言葉が自分のものになるまでが
なかなかね。
でもまた新しい、まどかともね、まどかの方が思ってくれてて、ね、ぴったりだよね。
星風:はい、正塚先生がお手本をみせてくださって、すごく可愛らしくて。
芹香:きゅんとしちゃう。
星風:どうにもこうにも真似できない。
真風;すごいよ、まどかより可愛かったもん。
星風:はい、すごいです、ほんとに。
先生のように可愛らしく、そこをめざしてお稽古させていただいているんですけど、
ロマっていう役自体も初めてなので根本に流れるエネルギッシュな血であったりを
大切に、フランシスコと出会ったのちの女性としての成長も先生を見習ってますます
できるようになりたいなって思いながらやっています。
真風;ここもけっこう細かい会話のやりとりが多いのでいかようにでもなるというか、そこに
音楽とか踊りとかが足されるわけじゃなく、ほんとに生の感情みたいなものがないと
気持ちがすすんでいかないというか、新しいよね。
星風;すごい繊細だなって思います。
*******
芹香;言ってみれば革命もの。民衆が立ち上がっていってなんですけど、でもいわゆる宝塚の
革命だ、大ナンバーだっていうのじゃなくて、そこに至るまでの人の心情がすごく細かく
描かれていて、フランシスコの生き方、ロマの人たちの生き方だったりがナンバーで
ぎゅっと押し込められているんじゃなくて言葉で綴られているからすごくむずかしい、
でもその分お客様にはじっくり集中してみていただきたい。
だからなんどか通しをしていてもその日のみんなの雰囲気だったり、自分の感情だったり
にすごく左右されやすくて印象が違うなと思ったりがいまだになんどか通しをしていても
多くて、そこを安定させつつ新鮮にいきたいというのが今の気持ち。
アントニオという役がちょっと一見長いものに巻かれやすいというか、見る人から見れば
裏切り者みたいになるんですけどそう見えずセシリアとの恋愛関係においてもそこに
説得力がちゃんと持たせられたらいいなと稽古している最中です。
真風:この四角関係が変わっていく感じもいろんな角度の恋愛観というか、魅力だよね。
芹香:そこに全員が信念があって、女性たちもすごく自立して自分はこういう生き方で、
こういう考えがあってっていうのがあるからこそ成立する関係性かなと思うのでぶつかり
合えばいいなと思います。
真風;生の感覚がお稽古でもっともっとぶつかり合ってお見せできるようにがんばっていますけ
ど、どうです?ずんちゃん、ロマ。
作品によっては必ずしも昇華しきれていないものもあるのかもしれませんが、正塚作品もまた宝塚の財産、受け継がれていってほしいなと思います。この作品を経ての宙組『アナスタシア』、キキちゃんグレブ、このアントニオを経ての冷酷かと思いきや人目で惹かれたアーニャを守るためだけに自分の命をかけた人情味あふれる人物像になったのかなと思う次第。
トークはまだ続きますが今はこれぐらいで。年の暮れまでに続きを書きたいです。
まかキキまど、宙組のトークに元気をもらおう、せめて笑おう、苦しい時ほど笑おう。オンデマンド配信、月額1,650円(税別)はほんとにありがたいです。