たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

風のささやき_(1)

2013年06月02日 22時30分38秒 | 祈り
今年(2013年)の2月、母の一周忌から数日後、私は手帳にこんなふうに書いています。

 
 「悲しみ、苦しみ、辛さ・・・言葉に言い尽くせぬ色んな思いといつしか私は同化していた。それらはみんな私の身体の一部になっていた。これからも共に生きていかなればならない。なぜなのかはわからないが、背負うというよりも一緒に生きていく感じに今はなっている。

 幸せになりたいと思う。天命を全うしたいと思う。ゆっくりいこう。あせることはない。できることを少しずつ・・・。

 深く生きる人生になったことに感謝・・・。」


母の一周忌の一カ月程前、私の心はどうしようもなく激しく揺れ動いていました。何か私にできることが、やるべきことがあるのではないか、そんな思いに突き動かされていました。思いだけが空回り、何をすればいいのかはわかりませんでした。ただ、何か自分の役割があるような思いにとらわれ続けていました。

本との出会いが、私の心の中に転機をもたらしてくれていたのです。

本屋さんの平積みの中からたまたま見つけた、小川洋子・河合隼雄著『生きるとは、自分の物語をつくること』(新潮文庫)を読んだことがきっかけで、美谷島邦子著『御巣鷹山と生きる-日航機墜落事故遺族の25年‐と出会いました。

美谷島さんの著書の帯にはこう紹介されています。

520人の命を奪った、史上最大の航空機事故-。9歳の息子を失った私は、悲しみを、力に変えた。

本との出会いのこと、次の機会に詳しく書きたいと思います。

平日は連日忙しく働いているので本当にちょっとずつです。



プリンス・エドワード島の春(6月)を思い出します。いろんな緑にあふれ、風のささやき声が聞こえました。ただそこにいるだけで穏やかな気持ちになれる、そんな場所は他にありません。PEIプリザーブ・カンパニー(ジャム屋さん)の庭からの眺めは、水面がきらきらと風にゆれていました。








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