『クハナ』観てきました、2016年10月20日
『クハナ』観てきました(2)、2016年10月23日
ようやくこちらの記事の続きです。ようやくあらためてゆっくりとパンフレットを読み返しました。
映画『クハナ』、DVDとブルーレイが発売されることになったようでおめでとうございます。一人でも多くの方に鑑賞していただける機会が増えることになりました。秦監督がパンフレットに書かれているように、この世での旅を終える間際人生を振り返るとき、いい仕事ができた、いい人生だったと心の底から思えるようなお仕事をされたと思います。たぶん清史郎君が出ていなければ出会うことのなかった映画ですが、清史郎君が出ていることで出会うことができた作品。カイシャからポイ捨てにされたので損害賠償を求めたら争いとなってしまい、擦り切れるだけ擦り切れて疲弊し、社会への希望が全く見えなくなってしまったわたしにとって、希望のひとしずくを心に落としてくれたような作品。
こんな物語でした。
「西田真珠は、三重県桑名市に住む小学6年生の女の子。真珠の通う小学校は、町の人口減少や少子化のせいで廃校が決まっていて、そのせいか毎日の生活にいまひとつ張り合いがない。親友の瑞希は、同級生の海斗に初恋真っ只中だが、実は海斗の親は東京からの転勤組で、真珠や瑞希など地元密着型の大人たちとは、いろいろとうまくいっていなかった。
そんなとき、元々はプロのジャズプレイヤーという先生が新しく赴任してきて、真珠たちは小学校生活の最後にジャズのビッグバンドをやることになった。大人たちのゴタゴタや、海斗の突然の転校などを乗り越え、真珠たちのビッグバンドは県大会を勝ち東海大会へと突き進む快進撃を見せる。
ところが、クライマックスの東海大会の本番直前、真珠のアルトサックスが壊れてしまう!!どうする真珠!!壊れたサックスを抱えたまま、満員の観客が見守るステージの上に出た真珠の取った行動とは・・・!!
子どもたちの勇気と情熱が、閉塞気味の街の大人たちを元気にしていく!笑いと涙と音楽に溢れたハートウォーミングな物語です!」
全文プログラムからの引用です。サックスが壊れてしまった真珠(松本来夢さん)は、東海大会の舞台上で「サックスがこわれた~♪」とうたい、結局失格となりますがみんなが笑顔と涙に溢れた舞台に誰も悔いはありませんでした。この大会に出場するための経費を捻出するために、元ジャズプレーヤーの大石先生(風間トオルさん)がようやく手放す決心をしたジャズピアノをネットで競売にかけることになり、こっそり校長先生(多岐川裕美さん)も入札。落札したのは、大石先生と息子の悟(南圭介さん)とのバスの中でのやりとりを聞いていたバスの運転手(ウド鈴木さん)。バスの運転手はジャズの愛好家で、真珠たちとジャズレコードを抱えた運転手がぶつかってレコードを落としてしまったときに、落札したのは運転手だったとわかるオチだったと思います。「人生、楽しまなくっちゃ!」。運転手の笑顔で映画はエンドロールへ。
同世代の風間トオルさんが演じる大石先生に感情移入しました。元ジャスプレーヤーだった大石先生は、有名なジャズプレーヤー?の直筆サインがあるピアノを持っていることが自慢でした。なかなか収入が安定する仕事をできなかったお父さんをなじる息子とのせめぎあいの末に、やっと子どもたちの東海大会の出場の経費を捻出するため楽器店へとピアノを持ち込んでみると、ほとんど値段がつかないことがわかりました。ずっとずっと大事にしてきた自慢のピアノは金銭的にはすでに価値のないものだったのです。それでもジャズをあきらめきれない大石先生にとっては宝物でした。それを子どもたちのためにネットで競売にかけることにしたのです。生活していくためにはプロのジャズプレーヤーをあきらめなければならない、でもジャズをあきらめきれずに赴任した小学校で子どもたちとジャズ部をたちあげていく大石先生。ごはんをたべていくことと熱い想いとの両立はむずかしいですね。それでもどこかに熱い想いをずっと持ち続けていくことで、いつかこうしてなにかに結びつていくような出会いがおのずとやってくるものなのか、熱い想いは無駄ではなかったのか。正解はありません。
一台のパソコンを前にみんなが競売の成り行きを見守っているとき、自宅のマンションで娘に手伝ってもらい退職金をはたいてもいいと入札に参加する校長先生。うまく書き切れていませんが、みんなのやさしさ、あったかさを救い上げるストーリィでした。桑名市の工場は閉鎖され、また次の赴任地へ工場長として転勤していくことになった海斗(加藤清史郎君)は、対立することになってしまった同級生たちになにも告げずに静かに桑名市を去っていきます。海斗君の思いをよせる瑞希(久本眞志子さん)の姿はせつなかったですね。海斗君、東海大会の会場でクハナキッズの演奏を見守っていました。清史郎君ファンとしては、セリフのほとんどないこの時の表情がすごく素敵でした。
本当に人生の最期を迎えるときこれでよかったんだと思える生き方、この世の旅を悔いなく終える生き方とはどんな生き方なんでしょうね。心の中で彷徨い続けながら、現実にはまた明日から辛い一週間へと漕ぎ出していかなければなりません。年度末でね、職員がやりきていない訪問を3月末までにわたしがこなさなければならないんです。今週は今のところ火曜だけですがその先も予定を決めていかなければなりません。行き先は不便なところばかりなので、時刻表と地図をみながら電車とバスを乗り継いで、お手洗いに行くのも不便だし、訪問先で話をするためには事前に内容をまとめてもいかなければならないし、本来の自分の受け持ち分もまだあるし、なんだかなあ。目の前のことに捉われてこれが人の役に立っていることなのかどうかわからなくなっていますがこなさなければならないので捉われざるを得ません。残念ですが、これが自分に与えられた役割なのだろうかと問いかけながら月曜日の海へと漕ぎ出していく準備をします。
やっとここまで書けました。
『クハナ』観てきました(2)、2016年10月23日
ようやくこちらの記事の続きです。ようやくあらためてゆっくりとパンフレットを読み返しました。
映画『クハナ』、DVDとブルーレイが発売されることになったようでおめでとうございます。一人でも多くの方に鑑賞していただける機会が増えることになりました。秦監督がパンフレットに書かれているように、この世での旅を終える間際人生を振り返るとき、いい仕事ができた、いい人生だったと心の底から思えるようなお仕事をされたと思います。たぶん清史郎君が出ていなければ出会うことのなかった映画ですが、清史郎君が出ていることで出会うことができた作品。カイシャからポイ捨てにされたので損害賠償を求めたら争いとなってしまい、擦り切れるだけ擦り切れて疲弊し、社会への希望が全く見えなくなってしまったわたしにとって、希望のひとしずくを心に落としてくれたような作品。
こんな物語でした。
「西田真珠は、三重県桑名市に住む小学6年生の女の子。真珠の通う小学校は、町の人口減少や少子化のせいで廃校が決まっていて、そのせいか毎日の生活にいまひとつ張り合いがない。親友の瑞希は、同級生の海斗に初恋真っ只中だが、実は海斗の親は東京からの転勤組で、真珠や瑞希など地元密着型の大人たちとは、いろいろとうまくいっていなかった。
そんなとき、元々はプロのジャズプレイヤーという先生が新しく赴任してきて、真珠たちは小学校生活の最後にジャズのビッグバンドをやることになった。大人たちのゴタゴタや、海斗の突然の転校などを乗り越え、真珠たちのビッグバンドは県大会を勝ち東海大会へと突き進む快進撃を見せる。
ところが、クライマックスの東海大会の本番直前、真珠のアルトサックスが壊れてしまう!!どうする真珠!!壊れたサックスを抱えたまま、満員の観客が見守るステージの上に出た真珠の取った行動とは・・・!!
子どもたちの勇気と情熱が、閉塞気味の街の大人たちを元気にしていく!笑いと涙と音楽に溢れたハートウォーミングな物語です!」
全文プログラムからの引用です。サックスが壊れてしまった真珠(松本来夢さん)は、東海大会の舞台上で「サックスがこわれた~♪」とうたい、結局失格となりますがみんなが笑顔と涙に溢れた舞台に誰も悔いはありませんでした。この大会に出場するための経費を捻出するために、元ジャズプレーヤーの大石先生(風間トオルさん)がようやく手放す決心をしたジャズピアノをネットで競売にかけることになり、こっそり校長先生(多岐川裕美さん)も入札。落札したのは、大石先生と息子の悟(南圭介さん)とのバスの中でのやりとりを聞いていたバスの運転手(ウド鈴木さん)。バスの運転手はジャズの愛好家で、真珠たちとジャズレコードを抱えた運転手がぶつかってレコードを落としてしまったときに、落札したのは運転手だったとわかるオチだったと思います。「人生、楽しまなくっちゃ!」。運転手の笑顔で映画はエンドロールへ。
同世代の風間トオルさんが演じる大石先生に感情移入しました。元ジャスプレーヤーだった大石先生は、有名なジャズプレーヤー?の直筆サインがあるピアノを持っていることが自慢でした。なかなか収入が安定する仕事をできなかったお父さんをなじる息子とのせめぎあいの末に、やっと子どもたちの東海大会の出場の経費を捻出するため楽器店へとピアノを持ち込んでみると、ほとんど値段がつかないことがわかりました。ずっとずっと大事にしてきた自慢のピアノは金銭的にはすでに価値のないものだったのです。それでもジャズをあきらめきれない大石先生にとっては宝物でした。それを子どもたちのためにネットで競売にかけることにしたのです。生活していくためにはプロのジャズプレーヤーをあきらめなければならない、でもジャズをあきらめきれずに赴任した小学校で子どもたちとジャズ部をたちあげていく大石先生。ごはんをたべていくことと熱い想いとの両立はむずかしいですね。それでもどこかに熱い想いをずっと持ち続けていくことで、いつかこうしてなにかに結びつていくような出会いがおのずとやってくるものなのか、熱い想いは無駄ではなかったのか。正解はありません。
一台のパソコンを前にみんなが競売の成り行きを見守っているとき、自宅のマンションで娘に手伝ってもらい退職金をはたいてもいいと入札に参加する校長先生。うまく書き切れていませんが、みんなのやさしさ、あったかさを救い上げるストーリィでした。桑名市の工場は閉鎖され、また次の赴任地へ工場長として転勤していくことになった海斗(加藤清史郎君)は、対立することになってしまった同級生たちになにも告げずに静かに桑名市を去っていきます。海斗君の思いをよせる瑞希(久本眞志子さん)の姿はせつなかったですね。海斗君、東海大会の会場でクハナキッズの演奏を見守っていました。清史郎君ファンとしては、セリフのほとんどないこの時の表情がすごく素敵でした。
本当に人生の最期を迎えるときこれでよかったんだと思える生き方、この世の旅を悔いなく終える生き方とはどんな生き方なんでしょうね。心の中で彷徨い続けながら、現実にはまた明日から辛い一週間へと漕ぎ出していかなければなりません。年度末でね、職員がやりきていない訪問を3月末までにわたしがこなさなければならないんです。今週は今のところ火曜だけですがその先も予定を決めていかなければなりません。行き先は不便なところばかりなので、時刻表と地図をみながら電車とバスを乗り継いで、お手洗いに行くのも不便だし、訪問先で話をするためには事前に内容をまとめてもいかなければならないし、本来の自分の受け持ち分もまだあるし、なんだかなあ。目の前のことに捉われてこれが人の役に立っていることなのかどうかわからなくなっていますがこなさなければならないので捉われざるを得ません。残念ですが、これが自分に与えられた役割なのだろうかと問いかけながら月曜日の海へと漕ぎ出していく準備をします。
やっとここまで書けました。