映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。伊坂幸太郎原作、生田斗真主演の「グラスホッパー」です。
伊坂幸太郎原作の映画を観てきた僕がDVDで観て、劇場で見逃したことを悔いた作品がグラスホッパー。
伊坂原作の映画と言えば、中村義洋監督が有名なのですが、今回は生田斗真主演の脳男の監督の瀧本智行。かなりハードなバイオレンスアクション作品でしたが、今回は更に伊坂作品のヒューマニックな要素も加わってレベルの高いエンターテーメント作品に仕上がってます。
ハロウインでにぎわう東京。事故により恋人を失った生田演じる鈴木が、黒社会により仕組まれた犯罪と知り復讐のために組織に潜入。敵対する謎の組織により正体がばれ逃走劇を繰り広げると言う内容です。
黒社会と謎の組織の攻防と翻弄される鈴木。そこにサイドスト―リー的に浅野忠信とHey! Say! JUMPの山田涼介演じる二人の殺し屋の因縁が加わって、息もつかせぬスリリングで濃密な時間が展開されていきます。特に若き殺し屋を演じた山田涼介の演技は絶品で、浅野と対等にやり合い、主役の生田を食うような存在感がありました。
ラストで明かされる種明かしにスリリングなドラマ終え緊張感から解き放たれ、安堵感と共に伊坂作品の愛に満たされる感動作となっています。
伊坂好きには、必見の作品です。