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大エルミタージュ美術館展 愛知県美術館

7月9日日曜日、現在名古屋で開催中の大エルミタージュ美術館展を観賞に愛知県美術館を訪れました。

今回の展覧会は、オールドマスターと言われる16世紀から18世紀にわたる、イタリア、ベルギー、オランダ、フランス、イギリス、ドイツなどヨーロッパの絵画をロシア・エルミタージュ美術館の膨大なコレクションの中から選ばれた名品、85点から構成されています。

この時代は、イタリア・ルネサンス美術の流れを汲みながら宗教画から風俗画、風景画、静物画などの画風が広がっていくバロック美術山ちゃん貴族や富裕層の台頭による甘美な芸術のロココ美術など、宗教改革を背景に芸術が大衆に根差し、変化の兆しが生まれようとした時代でした。それは、後の様々な芸術運動に大きな影響を与えた分岐点ともいえます。

日本人にとっては、なかなか馴染みの薄い時代の芸術を、世界を代表するエルミタージュ美術館とそのコレクションの先駆けとなったロシアの女帝エカテリーナ2世をキーワードにその時代の重要なコレクションを網羅することで、改めてこの時代の重要性を知る有意義な展覧会となっています。

たとえば、イタリアルネサンス期のティツイアーノの「羽飾りのある帽子をかぶった若い女性の肖像」クラーナハの「林檎の木の下の聖母子」巨匠、レンブラントの「運命を悟る」ハマンを初めてするオランダ大航海時代の絵画、フランドル地方(現在のベルギー)のバロック美術の名品、ブリューゲルによるとされるス「ケートをする人たちと鳥罠のある冬景色」フランス古典主義時代のフラゴナールとジェラールによる「盗まれた接吻」など、その時代、その国を代表する作品には誰もがため息を持って魅了されることと思います。

今回の展覧会は、東京、名古屋、神戸と巡回される貴重な展覧会です。すべてが美術館の常設展示作品でありエルミタージュの代表作品です。この機会を見逃さず、女帝エカテリーナ2世が築き上げた美の至宝を堪能してください。

エカテリーナ2世の肖像画1760年代ウイギリウス・エリクセン作


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