映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、関ジャニ∞の渋谷すばる主演の映画「味園ユニバース」です。
映画館の予告編を見て、劇場で見るチャンスを逃し、DVD化をまだかまだかと待ちわびていた作品。見る前からワクワク感が抑えられず、見終わったあと、その期待を裏切ることのない作品でした。
物語は、出所した男が、集団暴行により記憶を失い、野外公演の舞台で演奏していたバンドのステージで突然、和田アキ子の「古い日記」を歌ったことで、バンドのPAでスタジオを営む女の下で記憶を取り戻しながら、バンドの一員となってステージにたつもの。
記憶喪失の男ポチ男を渋谷すばるが、父の遺産の音楽スタジオを営む女カスミを二階堂ふみが演じています。
渋谷すばるの、記憶を失っている時間と取り戻した時間の目の演技と圧倒的なボーカルには、彼の奥深い才能を感じます。そこに若手女優の中で、その眼光で他を寄せ付けない演技の二階堂ふみが重なって、物語を濃密にしています。
ほかにも、実在のバンドメンバー「赤犬」の存在感は、大阪の中でもよりディープな舞台、味園ユニバースの中でキラキラと輝き、熱い空気がスクリーンからあふれ出していきます。
音楽を愛する人も、昭和のある時代に存在するディープな空間が好きな人も、老若男女を問わず今を熱く生きる人も、この映画の虜になると思います。
