熟メン茶々丸の「毎日が美びっとカルチャー」

映画 アステロイド・シティ

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本日のレビューは、ウエス・アンダーソン監督の最新作「アステロイド・シティ」です。

 

ウエス・アンダーソン最高傑作のひとつとの呼び込みの本作。そもそも最高傑作のひとつって最高傑作は一つだけでしょうと突っ込みを入れたくなりますが、そもそも僕も含めて好きな監督の最高傑作って、それぞれに違うし、特にこの監督の場合は何が最高傑作の要因なのか不明だと思いますが、ファンの皆様はどう思いますか。

で、本題に。舞台は1950年代の隕石が落下して巨大なクレーターが観光名所の砂漠の町アステロイドシティ。この町に5人の少年少女の化学発明家の授賞式に家族と共に招待されます。授賞式の当日に突如宇宙人が舞い降りて大混乱に。町は封鎖され軍が事実を隠蔽、宇宙人が敵でないことを外部に伝えようとします。

この事態を監督らしいカラフルな映像とコミカルな内容で進めていきますが、今回は冒頭にモノクロームで実は物語は戯曲によるものだと伝え、表と裏の関係で進んでいきます。今回の主人公は妻を亡くしたジェイソン・シュワルツマン演じる報道カメラマンが発明家の息子と三人の娘、そしてトム・ハンクス演じる妻の父親とのやり取りで進みますが、宇宙人出現からスカーレット・ヨハンソン演じるシングルマザーとカメラマンとのやり取りに変わり、これまた監督得意の観る人を意味不明の混乱に陥れる状況に展開していきます。

まあ、その意味で言えばウエス・アンダーソンらしい作品で最高傑作のひとつでしょうが、あらかじめフィクションだと宣言してポップなカラーとモノクロームの両面世界を描いたところは今までにない新鮮さがありました。内容は決して深くはありませんが、出演者の喜怒哀楽のない演技や作り物とリアルな風景を融合した映像は観てるだけも十二分に楽しめます。僕にとっては、そんなアート的な要素がたまらない映画でもあります。

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