映画「グレート デイズ！ ―夢に挑んだ父と子―」を観賞。
つい最近に、障害者と移民のアフリカ人との友情を描いた「最強のふたり」のヒットで障害者を主人公にした作品でフランス映画が新境地を開いたと感じていました。その余韻も冷めやらぬ内に、またも胸を熱くする作品が届けられました。
グレートデイズ！は、父と子が手を携えて、トライアスロンのアイアンマンレースに挑む作品です。
17歳の車椅子の息子ジュリアンは、自分を遠ざけている父親に、かつてトライアスロンに挑戦した事実を知ることで、二人で参加することを願います。最初は、参加を拒んだ父もルームメートやジュリアンの熱意に緒戦を決意。父と子のハードなトレーニングがスタート。アイアンマンレース当日を迎えます。
シンプルなストーリーながら、オーディションにより抜擢されたジュリアン役のファビアン・エローの生身の演技と父役のジャック・ガンブランの物言わぬ演技が、フランスの美しい大自然と清々しく響きあい時間の経過と共に感動がジワリジワリと伝わってきます。
ハンデキャップを背負いながら、ジュリアンの夢をバックアップしながら周りにもエネルギーを与えていくルームメート。一人でも過酷なアイアンマンレースに、息子と共に挑む父親、変わることのない愛情を息子に注ぎ懸命に生きる母親、スクリーンに登場するすべての人々が生きる喜びに輝いている作品でした。
