映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回はキム・グエン監督、ジョー・コール主演の恋愛ドラマ「きみへの距離、1万キロ」です。
先回紹介した、暁に祈れのジョー・コール主演の前回作品が気になり今回鑑賞することに。ヴェネチア映画祭で絶賛された本作は、SNSに無人ロボットを組み合わせた当世遠距離恋愛ドラマです。
物語は、北アフリカの石油パイプラインを守るため、クモ型ロボットを遠隔操作する男が、モニター上で女と出会い、彼女の望みを叶えようと大胆な行動に出る一部始終を描いてます。
ふられた彼女に未練があるジョー・コール扮するゴードン。そこに砂漠に佇むリナ・エル=アラビ扮するアユーシャに出会い、彼女のある計画を知ります。その計画は、親が決めた結婚相手から逃れるために、愛する男と逃亡すること。
ロボットを通じて、知り合った彼女。そこに思いもしない事態が発生、ゴードンはある決断を下すのですが、その決断までの一部始終が実に面白く展開されていきます。シンプルな恋愛ドラマではありますが、その結末が現代的で、原題のジュリエットの瞳の通り、アユーシャの純粋無垢な瞳とゴードンの献身的な愛が印象的でした。
新しいスタイルの恋愛劇に誰もが納得する素敵な映画です。