映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回はカメラを止めるな!の上田慎一郎監督の2011年作品「お米とおっぱい。」です。
本作、カメラを止めるな!のDVD発売と同時に発売されたもので、さっそく鑑賞しました。カメ止めファンの間では、上田監督作品の過去の作品を観るイベントが行われていましたが、今回の作品は、カメラを止めるな!の2018年6月劇場公開と同時期にイベント上映された長編ものだそうです。
内容は、5人の男たちが、ある会議室に集められ「お米」と「おっぱい」がこの世からなくなるとしたら、全員一致の結論が出るまで議論を続けなけらばいえないルールの元で、どちらを残すかを議論するものです。
このどちらでもいい議論を永遠に続ける密室での討論ですが、5人の性格や生き様があらわれ、その内容もユーモアに満ちたもので、カメラを止めるな!の人情劇的な要素もあって、おもしろい内容でした。
動画サイトでは、さっそく同様にパクリ疑惑を指摘するものも出てますが、上田監督の真意は別にして、現在の映画は、過去の作品に何かしらのオマージュ的な要素があるのは、至極当たり前のことで、そのことをことさらに指摘することは、僕にとってはナンセンスなことであると思います。
実際、カメラを止めるな!は、騒動後をヒットを続けましたし、映画ファンなのみならず鑑賞者を増やしたことは、作品に力があることの証です。今回の作品も喜劇としてとらえると、視聴者の裾野も広がるのではと思いました。