先日、動画サイトで話題を呼んでいたGILLEがアルバムデビューを果たし、初登場で7位にランクインしました。
すべてが、英語でのカーバーアルバム。カバー全盛の時代とは言え、そのほとんどが日本人アーティストの曲を英詞にかえている点でも評価が高いです。
また、一足早くデビューを果たしたシェネルも、映画の主題歌効果もあってか、チャートの上位をにぎわしています。少し前のAIなど、歌唱力がありブラックミュージックのテーストを強くもったアーティストJRB(僕はジャパニーズR&Bと勝手に付けてみました)が、今注目を浴びているように思います。
先日、ある音楽評論家のコラムを見て、なるほど的を得てるなと思ったことがあります。今のヤングジェネレーションが洋楽を聴かなくなった理由についてです。
今の10代、20代の世代は、ちょうど、30代後半から40代後半の世代の親を持ち、彼等の洋楽世代の影響を持ち生れてきています。90年代は、音楽も百花繚乱、JPOP全盛でロックやR&Bの日本人アーティストが生まれ、ヒットチャートを賑わしていた時代。
明らかに、音楽シーンが著しい変化を遂げています。そんな中で、一足早く安室奈美恵、宇多田ヒカル、MISIAなどのブラックミュージックのテーストを持ったシンガーが生まれ、今日に至る流れがあったように思えます。
こうした、系譜により身近に洋楽テーストを身に着けた日本人アーティストが台頭して、一部に洋楽を聴く人がいても全般的には、当然のように洋楽を聴かなくなる環境が出来ています。
僕にとっては、新しい実力派シンガーの誕生は、音楽嗜好の幅が広がることで喜ばしいことで、日本の音楽が真にインタナショナルになり、世界的に注目を浴びていくことに期待を持っています。