65オヤジのスタイルブック

DVD ある少年の告白

画像15

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、ギフトのジョエル・エドガートン監督、ルーカス・ヘッジズ主演、ニコール・キッドマン、ラッセル・クロウ共演の実話に基づく作品「ある少年の告白」です。

昨今、LGBTQをテーマにした作品が生まれるようになりました。今回の作品は牧師の家庭に生まれた主人公が、ゲイであることを告白したことで、危険な矯正施設での経験を描いた内容です。

主人公は、マンチェスターバイザシーにも出演したルーカス・ヘッジズ。牧師の父にはラッセル・クロウ、母親にはニコール・キッドマンが演じています。一人息子で両親から一心に愛情を受け青春時代を送っていたジャレッド。あるとき、自分が同性愛者であることを告げます。両親は、カウンセリングと称し、ある施設に入所させます(施設の所長には監督自身が演じてます)そこは、自分の性を偽って生きることを矯正する施設でした。同じ悩みを持つ仲間たちと暮らす中で、肉体的にも精神的にも追い詰められる日常に疑いを持ったジャレッドは、行動を起こします。

原作は、NYタイムズ紙のベストセラーにも選ばれ全米に反響をもたらした衝撃的な実話で、大なり小なり、どの国も過去にあったであろう性的な人権問題を真正面から取り上げていて説得力があります。また、父が牧師であると言うう家庭環境も様々な障害がつきまとい、受け入れがたい家族の問題であったでしょう。そんな障害も時間をかけて乗り越えた主人公の地道な努力を称えたいと思いました。そして、彼の努力を支えたのが母であり、母性の大きな力を感じました。

今回の作品は、国の在り様や宗教的思想や個人の様々な考え方の上に、人間としての平等な意識の必要性を強く感じた作品でした、すべての人々が平等に幸福を享受できるような社会の一歩として、大きな問いを示しているように思います。

画像6

画像13


映画レビューランキング


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「【映画・ドラマ・演劇】」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事