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65オヤジのスタイルブック

フランク三浦勝訴と表現の自由

本題に入る前に、熊本地震で被災された方々に心からお見舞い申し上げます。被害の終息と政府の迅速な復興支援対策を切に願います。

さて、突然の災害の中で不謹慎に思われる方も多いと思いますが、先日のカップヌードルのCM中止など、一部の批判に対して弱腰となる企業の姿勢に不満と不安を持っています。

CMの出演者に過去の不倫スキャンダルを起こしたタレントが出演したことで中止に追い込まれたカップヌードルのCM。今の世の中をパロディで表現しながら、若者にエールを贈る。このCMを好意的に観ていた人も多いと思います。CMの趣旨を伝えることなく中止にした企業の弱腰の姿勢にがっかりした人も多いと思います。

そんな中で、溜飲を下げる出来事が、小さな会社によりもたらされました。高級時計のフランクミューラーにフランク三浦勝った判決。大阪の会社がパロディで作った時計が、売れたことでおこった訴訟。2012年に特許庁から、商標登録され販売されたものが、売れたことによってフランクミューラー側からの意義に申し立てに屈した形で商標登録を取り消したと言うもので、特許庁を相手に訴訟を起こして勝訴したいう内容です。

こうした事例は、ブランドを侵害で訴えられるケースは現代美術の世界ではよくあります。たいていのケースは公にしないことで訴訟にまではいかないのですが、フランク三浦を製造販売する下部社長の権力に屈しないパロディー精神の勝利に敬意を表したいです。

表現の自由は、時に大きな論争へと発展しますが、ある種の権力により阻害されることは多々あります。すべてを曖昧な善悪や感情で左右され、一刀両断で否定される世の中に、窮屈さと怖さを感じるのです。笑って許されるパロディー精神も、こんな世の中だから必要だと僕だけではないと思います。


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