映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。新感覚のSFバイオレンスアクション作品「ハードコア」です。
新次元の映像革命、観る映画から同期する映画へとかなり意気込んだふれこみだった作品。ただし、ふれこみが詳細過ぎたこととポスターからも主人公の目線で映像が構成されてるいることで、ほぼネタバレ状態で、映画館で観たいという気持ちまで至らず、今回のDVD鑑賞となりました。
物語は、オリジナルタイトルのヘンリーというほぼ体を奪われた兵士が、恋人の科学者により人造人間として復活。まもなく、超能力を持つ美男子の悪党に恋人を奪われ、彼女の救出とヘンリーを手助けする謎の組織の兵士と共に戦うという内容です。
映像は、主人公の目線で描かれており、壮絶なバイオレンスとアクションシーンがノンストップ状態で進みます。新感覚の言うよりは、主人公を介したかなり刺激的なバーチャルゲームという感覚です。ただ画面に映し出された映像は、現実の街を舞台に生身の人間により展開されるのでゲームを超えたリアリティーを十二分に感じます。
監督のイリヤ・ナイシュラーはパンクバンドのリーダーで、彼らの作り出したミュージックビデオが一人称の視点で作れら1.2億回再生され、そのことが映像化へのきっかけとなったそうです。その意味では、SNS社会が生み出した画期的な試みともいえます。
そうした事象に関心がなかった人には、今回の作品は新鮮で、興味のある人には親近感を覚えるのでは思います。ただし、今回の作品はアクションムービーの要素無くして語れないのは事実で、映像と共に流れる音楽と融合においては新感覚長編ミュージックビデオとしての最初で最後の成功作ではないかと思います。
