妄想による愉快な国際時事ネタ解釈
四生の盲者日記
変な話
・外務省報道官、ミサイル防衛システムについて見解を表明(和文、中国国際)
http://japanese.cri.cn/151/2007/06/05/1@95004.htm
彼女の言い分
1「ミサイル防衛システムは戦略的なバランスと安定に影響を及ぼす」
↓
2「大国間の相互信頼と地区の安全に不利となる」
↓
3「またな核拡散問題を引き起こす可能性がある」
1~2については論理的に納得がいくが、2~3の展開には無理がある。
このような幼稚な屁理屈を持ち出さざるを得ないほどMDは嫌なようだ。
違和感を感じたのは、次の「中国、6.4事件についての米の中国に対する非難に反駁」なる発言が外交網には収録されていないからだ。
・中国、6.4事件についての米の中国に対する非難に反駁(和文、中国国際)
http://japanese.cri.cn/151/2007/06/05/1@94987.htm
姜瑜報道官は「1980年代末に起きた政治的騒乱にはすでに明確な結論がおろされた。ここ20年来、中国の社会は安定し、経済は発展しており、民主化と法整備も絶えず進展を収めた。中国人民は法に基づいてそれぞれ人権の自由を享受している。中国の政府と人民は中国の特色ある社会主義の道を揺るぎなく歩んでいく」と述べました。
とまあ、相変わらず嘘八百を並べ立てている訳ですが、この大本営発表ですら国内向けには漏らさない姿勢、立派といえば立派。
筆者は天安門事件で知り合いをなくしているので、これが絡むと冷静でいられなくなる。中共を非難するそれらしい理屈を考えたこともあったが、それよりも「知り合いを殺された私怨」と考えた方が自然。
<<参考>>
・外交部スポークスマン定例記者会見(中文、外交網)
http://www.fmprc.gov.cn/chn/xwfw/fyrth/t326811.htm
別件:
・解放軍士官がH5N1で死亡(中文、新華網)
http://news.xinhuanet.com/politics/2007-06/05/content_6201791.htm
こちら↓WHOの発表に沿うもので、密接接触者には異常がみられなかった模様。
・鳥インフルエンザ-中国における状況-更新2
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/2007who/67who04.html
・鳥インフルエンザ-中国における状況-更新3
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/2007who/67who07.html
SARSで余程懲りたのか、あるいは隠し切れない程パンデミックが始まっているのか。
亳州無情
無錫の次は安徽省亳州市内の様子、「浮き草」と表現しているが写真を見る限り「アオミドロ」、原因は富栄養化。
http://news.xinhuanet.com/photo/2007-06/05/content_6199415_1.htm
クラゲが大量発生するくらい河に垂れ流していたのが、ついに処理しきれなくなってきたという事らしい。
環境問題というか、古典的な「公害」。
問題はこのようにマイナスイメージを、あの国でなぜ国内向けに報道するのか、という点だが。
一番理解しやすいのは、この報道で誰かが損をして、誰が得するかなのだ。
損をする人達 ⇔ 得をする人達
公害企業の経営者 党中央
地方政府 党中央
要するに「調和」社会に向けての分かりやすいスケープゴート、かと思える。