妄想による愉快な国際時事ネタ解釈
四生の盲者日記
チベット
13日の定例記者会見を見るまで知らなかったのだが、中共当局は外国マスコミのチベット入りを制限しているようだ。
http://www.fmprc.gov.cn/chn/xwfw/fyrth/t297454.htm
この季節の自然条件の悪さと受け入れ態勢の不備を理由に挙げている。
中国観察をしていてそのような御託を信じる人間がいる訳も無く、またなにか悪さを企んでいるのだろうなと考える。
ただし素人考えだと、あんな物理的に高い場所を領土にしたところで、領土として経営する為には持ち出しの方が多すぎるのではなかろうか。台湾、東トルキスタンあたりにも影響してくるので、今更なかったことにもできないとは思う。
こうなると、毛沢東も余計な革命的情熱にとち狂ったもの。いや、チベットだけの話ではないな。
理由はどうあれ、締め付けは厳しくなっている模様か。
報道統制社会を観察する際、他の報道のクロスチェックをおこない、報道内容の信憑性を疑うのはあたりまえとして。その報道をしている機関のその社会における位置づけ、報道していない内容まで計算に入れ、報道統制を実施している主体がどのような印象操作をしようとしているのか、逆に現実はどのようなものであるかまで分析する必要があると考えている。いささかクラシックな姿勢だという自覚はあるものの、この「下司の勘ぐり」はなかなか楽しい。
以前にも書いた通り、新華社は中国政府の対外広報機関であり、上の位置づけでいうと活発な情報戦略を担う立場にある。
北朝鮮当局による民間人拉致事件に対する新華社の反応
http://news.xinhuanet.com/world/2007-02/13/content_5735705.htm
<<抄訳>>
「拉致問題とは、前世紀70年代末に日本人が朝鮮人に拉致された問題である。2002年9月、当時の日本首相小泉純一郎が平壌を訪れた時、朝鮮は正式に遺憾を表明し、拉致された者とその子女を返し、亡くなった者については遺骸と異物を返した。朝鮮は拉致問題は既に解決済だとしているが、日本は未解決だとしている」
この記事ではこれまでの新華社の拉致問題に対する書き方から、微妙に表現が変わってきている。
拉致主体:朝鮮→朝鮮人
拉致被害者:被害者→拉致された者
被害者帰国の状況:事実のとおり報道→すぐ帰国したかのように報道
問題発覚:小泉訪朝時→前世紀70年代末
反日教育を受けた記者が脳内で歪曲した可能性が残っているものの、軸足が朝鮮側に移ってきているように見え、記載した次第。