goo blog サービス終了のお知らせ 

路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【政界地獄耳・02.14】:成功なら新党ブームも 愛犬家デヴィ夫人が「ワンニャン平和党」設立

2025-02-21 07:40:10 | 【政党:自民立憲維新公明国民民主共産社民れいわNHK参政みらい無所属他】

【政界地獄耳・02.14】:成功なら新党ブームも 愛犬家デヴィ夫人が「ワンニャン平和党」設立

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・02.14】:成功なら新党ブームも 愛犬家デヴィ夫人が「ワンニャン平和党」設立 

 ★愛犬家でも知られるタレントのデヴィ・スカルノ夫人が、政治団体「12(ワンニャン)平和党」を立ち上げ、今年7月の参院選に向けて候補者を擁立するという。また選対委員長には、昨年の都知事選に出馬した前広島県安芸高田市長・石丸伸二の選挙戦を手がけ、都知事・小池百合子に次ぐ165万票をたたき出した選挙プランナーの“選挙の神様”藤川晋之助が就任した。石丸は都議選を視野に地域政党「再生の道」を作り都議選を目指す。3日に行われた都民ファーストの勉強会では藤川が講師として選挙の極意を伝授した。昨年の都知事選の顔ぶれはシャッフルされたといえる。<button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26"></button><button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26">新党設立について説明するデヴィ・スカルノ氏=2025年2月12日、千代田区永田町2丁目、吉沢龍彦撮影</button>

新党設立について説明するデヴィ・スカルノ氏=2025年2月12日、千代田区永田町2丁目、吉沢龍彦撮影

 ★選挙と動物愛護は相性がよく、国会にも06年発足の「自民党動物愛護管理推進議員連盟」、15年に発足した超党派議連「犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟」がある。いずれも愛犬家の議員などが参加しているが、裾野は広く目的が明確なことから賛同者も多い。また犬と猫をテーマにした作品が多い山田あかね監督の21日から公開されるドキュメンタリー映画「犬と戦争 ウクライナで私が見たこと」では戦場で生きる犬たちの様子や、その小さな命を救おうと世界中から駆けつけた人々が奮闘する姿など、育てるだけでなく被災地や戦地で戸惑う犬たちをどう助けるかなどに想いが広がっている現実もある。

 ★さて時流と環境が整い、満を持す形の12(ワンニャン)平和党だが、犬猫の食用禁止の法制化や犬猫のブリーダーを免許制にすることなどを掲げる。デヴィ夫人は「10~30人の候補者を擁立したい」としているが、自身は「インドネシア国籍で、日本国籍に戻った時点で立候補しようと思う」という。問題は候補者だが藤川は周辺に「参院選では2~3議席を取りたい。もう少し上乗せできるかも」とみる。選挙関係者は「デヴィ夫人と藤川のタッグ、明確な動物愛護という政策に得意のSNSを使えば無名の候補でも化ける可能性がある。それに既存政党は対抗できるか。議席を持ったら参院で会派を作れば政治的目的は果たせる。だが選挙は候補者だという基本に有権者が立ち返るかどうか。成功すれば同様の手法の新党が生まれやすくなる」と危機感を募らせる。(K)※敬称略 

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2025年02月14日  07:48:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【岩田明子氏】:「内部から瓦解した」「調査結果が出るの遅い」 兵庫県知事に対する百条委の遅さ批判

2025-02-21 06:40:40 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【岩田明子氏】:「内部から瓦解した」「調査結果が出るの遅い」 兵庫県知事に対する百条委の遅さ批判

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【岩田明子氏】:「内部から瓦解した」「調査結果が出るの遅い」 兵庫県知事に対する百条委の遅さ批判 

 ジャーナリストの岩田明子氏が20日、フジテレビ系「めざまし8」(月~金曜午前8時)に出演。斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発問題で、県議会調査特別委員会(百条委)がまとめた調査報告書の内容が判明した件で、「百条委の調べている内容そのものが薄れている」と対応のまずさを批判した。

岩田明子氏(ホリプロのホームページから)
岩田明子氏(ホリプロのホームページから)

 一連の委員会での情報が、日本維新の会の県議から外部に漏れていたことも判明している。百条委のメンバーで維新の増山誠県議がユーチューブ番組内で、昨年10月に非公開で行われた百条委の証人尋問の音声データをN党立花氏に渡したと明らかにして、委員を辞職。また、維新の岸口実県議が「黒幕情報」をN党立花氏に渡したとして、維新が党内調査を進め、委員を辞職している。

 こうした動きに岩田氏は、「これまでは百条委員会がたった時点で知事はかなり窮地に立たされたというのが今までのセオリーだった。今回、内部から瓦解(がかい)してしまった。百条委が立ってから調査結果が出るのが遅くて、知事選の前に結果が出てればそれなりのインパクトがあったでしょうに、結果が出てからですからインパクトがない。内部からの批判も出ている」と現状を分析した。

 斎藤知事をめぐっては、公職選挙法違反の疑いもある。「今後は、百条委の動向というよりも、知事の公選法違反を捜査当局が立件するかどうかが注目を集める状況になっている」とも話していた。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・地方自治体・兵庫県・斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発問題で、県議会調査特別委員会(百条委)】  2025年02月20日 11:09:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【カンニング竹山氏】:「維新自体ガタガタ」「機能していない」 兵庫県知事に対する百条委の情報漏えい

2025-02-21 06:40:30 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【カンニング竹山氏】:「維新自体ガタガタ」「機能していない」 兵庫県知事に対する百条委の情報漏えい

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【カンニング竹山氏】:「維新自体ガタガタ」「機能していない」 兵庫県知事に対する百条委の情報漏えい

 お笑いタレントのカンニング竹山が20日、フジテレビ系「めざまし8」(月~金曜午前8時)に出演。斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発問題で、県議会調査特別委員会(百条委)がまとめた調査報告書の内容が判明した件の特集で、「もう兵庫県の維新自体がガタガタ」と現状に私見を述べた。

カンニング竹山(2021年5月撮影)
カンニング竹山(2021年5月撮影)

 一連の委員会での情報が、日本維新の会の県議から外部に漏れていたことも判明している。百条委のメンバーで維新の増山誠県議がユーチューブ番組内で、昨年10月に非公開で行われた百条委の証人尋問の音声データをN党立花氏に渡したと明らかにして、委員を辞職。また、維新の岸口実県議が「黒幕情報」をN党立花氏に渡したとして、維新が党内調査を進め、委員を辞職している。

 あきれた様子で竹山は、「政治として機能していないと思う。忘れちゃいけないのは、3人の命が失われているということ。重大なんですけど、そこは置いといて、会派の考えみたいになっている。いくら百条委をやったところで何も進まないと思う」と対応を非難していた。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・地方自治体・兵庫県・斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発問題で、県議会調査特別委員会(百条委)】  2025年02月20日 11:06:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【古市憲寿氏】:「フジで言うことじゃないけど」前置き、百条委の情報漏えいに「報告書に意味がない」

2025-02-21 06:40:20 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【古市憲寿氏】:「フジで言うことじゃないけど」前置き、百条委の情報漏えいに「報告書に意味がない」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【古市憲寿氏】:「フジで言うことじゃないけど」前置き、百条委の情報漏えいに「報告書に意味がない」 

 社会学者の古市憲寿氏が20日、フジテレビ系「めざまし8」(月~金曜午前8時)に出演。斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発問題で、県議会調査特別委員会(百条委)がまとめた調査報告書の内容が判明した件に触れ、「報告書に意味がない」と断じた。

古市憲寿氏のXから
古市憲寿氏のXから

 この件では、委員会での情報が外部に漏れている。百条委のメンバーで維新の増山誠県議がユーチューブ番組内で、昨年10月に非公開で行われた百条委の証人尋問の音声データをN党立花氏に渡したと明らかにして、委員を辞職。また、維新の岸口実県議が「黒幕情報」をN党立花氏に渡したとして、維新が党内調査を進め、委員を辞職している。

 古市氏は「ホントにグタグダですね。フジテレビに来て言うことじゃないかもしれませんけど」と、まずカウンターを一発入れた。続けて、「百条委は議員で構成されている。シンパは報告書を緩い内容にしたいし、反斎藤派は厳しい内容にしたいという状況が見えちゃっているから、どんな結果が出るにしてもあんまり意味がない」と突き放した。

 さらに、「本来なら百条委がありました→報告書を出します→報告書を元に選挙なりして、県民の皆さんに判断をしてもらうという流れ」と正しい手順を指摘。「もう、選挙が終わって県民は斎藤さんのことを支持している以上、報告書をグタグタのメンバーで出したとしても何の意味があるのかと思います」と最後まで批判的だった。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・地方自治体・兵庫県・斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発問題で、県議会調査特別委員会(百条委)】  2025年02月20日 10:17:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【風間晋氏】:兵庫県の百条委メンバーの行動を批判「内部からぶち壊し」「地方自治体に悪影響」

2025-02-21 06:40:10 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【風間晋氏】:兵庫県の百条委メンバーの行動を批判「内部からぶち壊し」「地方自治体に悪影響」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【風間晋氏】:兵庫県の百条委メンバーの行動を批判「内部からぶち壊し」「地方自治体に悪影響」 

 元フジテレビ解説委員で現在フリージャーナリストの風間晋氏が20日、フジテレビ系「めざまし8」(月~金曜午前8時)に出演。斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発問題で、県議会調査特別委員会(百条委)がまとめた調査報告書の内容が判明した件に触れ、ここまでの一連の動きについて、「もう内部からぶち壊しにされていますよね」と厳しい批判した。

風間晋氏(2019年3月撮影)
風間晋氏(2019年3月撮影)

 この件では、百条委のメンバーで維新の増山誠県議がユーチューブ番組内で、昨年10月に非公開で行われた百条委の証人尋問の音声データをN党立花氏に渡したと明らかにして、委員を辞職。また、維新の岸口実県議が「黒幕情報」をN党立花氏に渡したとして、維新が党内調査を進め、委員を辞職している。

 このような状況に、「百条委員会は地方自治の伝家の宝刀と言われる。議会が自治体を律するための最強の手段という位置付けになっているはず。今回はまだ百条委員会が活動中なのに、議会が県知事の不信任決議をやってしまって、結果的にどうなっても県知事が戻ってきてもこれなくても百条委を継続する意味が失われてしまうことを、百条委の母体がやっちまった。もう1つは、情報漏えいを百条委員会の委員が、しかも特定の会派の委員がやってしまって、百条委員会の信頼性を根本から崩してしまった。今回の事案は、本当に地方自治に対する悪影響が計り知れない」と、重ねて非難していた。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・地方自治体・兵庫県・斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発問題で、県議会調査特別委員会(百条委)】  2025年02月20日 10:13:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【社説①・02.21】:エネルギー計画/国民の声無視する決定だ

2025-02-21 06:01:00 | 【電力需要・供給、停電・エネルギー政策・原発再稼働・核ゴミの中間最終貯蔵施設他

【社説①・02.21】:エネルギー計画/国民の声無視する決定だ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①・02.21】:エネルギー計画/国民の声無視する決定だ 

 中長期的な国のエネルギー政策の指針となる「エネルギー基本計画」を政府が約3年ぶりに改定し、閣議決定した。東京電力福島第1原発事故の反省から記してきた「可能な限り原発依存度を低減する」との表現を削除し、建て替え要件を緩和した。同じ電力会社であれば、別の原発の立地場所で建設できるようになる。原発回帰を明確にした内容で、極めて大きな政策転換である。

 昨年12月に経済産業省が示した計画原案に対しては「事故の教訓をないがしろにする」などの批判が相次いだ。武藤容治経産相も「特に(原発)立地県で懸念があるのは事実」と認めた。にもかかわらず、政府は「真摯(しんし)に受け止める」との文言を追加したのみで、骨格は原案を維持した。原発に不安を抱く国民の声を無視する決定と言わざるを得ない。

 計画が示す柱の一つは、2040年度の発電量全体に占める電源別の割合である。23年度実績で8・5%の原発は2割程度に引き上げる。

 これを実現するには30基以上の原発が必要になる。だが福島第1原発事故を受けて策定された新規制基準は非常に厳しく、再稼働した原発は14基にとどまる。建て替えなどを進めるとしても地元同意が欠かせず、稼働の倍増が可能か疑わしい。

 原発を巡っては使用済み核燃料の再処理や高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分などのめどが立たず、福島第1原発の廃炉も見通せていない。問題が山積する中でなぜ原発に回帰するのか、政府は国民に丁寧な説明をするべきだ。

 基本計画に合わせ政府は新たな地球温暖化対策計画も閣議決定した。温室効果ガスの排出削減目標を「35年度に13年度比60%減、40年度に同73%減」とした。35年度の数値は、国際枠組み「パリ協定」で定めた気温上昇を1・5度以内に抑える目標に必要な水準を6ポイント下回る。

 十分な目標を出せないのは、火力発電の割合が高いためだとされる。23年度は68・6%、基本計画では40年度も3~4割程度を占める。しかも二酸化炭素の排出が多い石炭火力の割合は明示していない。これで国際社会の理解を得るのは難しい。

 原発や火力への依存を減らすには再生可能エネルギーの拡大が急務となる。基本計画では、23年度に22・9%だった再エネを40年度には4~5割程度に増やすとした。さらなる引き上げに向け、洋上風力発電や折り曲げ可能なペロブスカイト太陽電池などの活用が期待される。

 物価高によるコスト増など再エネにも課題があるのは確かだが、次世代の成長分野でもある。脱炭素と経済の両立に向け、政府には技術革新などを後押ししてもらいたい。

 元稿:神戸新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2025年02月21日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【社説①・02.20】:備蓄米放出/安定確保へ農政見直しを

2025-02-21 06:00:50 | 【食糧自給率・食品ロス・農業・JA・農家・化学肥料・米・牛・豚・養鶏・野菜】

【社説①・02.20】:備蓄米放出/安定確保へ農政見直しを

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①・02.20】:備蓄米放出/安定確保へ農政見直しを 

 焼け石に水にならないかを懸念する。コメの「流通円滑化」対策として政府が決めた、備蓄米放出だ。

 外国人観光客による需要増や南海トラフ地震臨時情報による買いだめで「令和のコメ騒動」とも呼ばれた昨年夏、政府は「秋になれば新米が出回り価格が落ち着く」として放出に否定的だった。ところが2024年産米の生産量は前年から18万トン増えたにもかかわらず、農林水産省が公表する全国スーパーの売り値は昨年から9割値上がりしている。

 生産量が増えたのに、全国農業協同組合連合会(JA全農)などが集めたコメは前年から21万トン減った点には首をかしげる。さらなる値上がりを狙った事業者の売り惜しみを疑わざるを得ない。

 政府はまず15万トンを放出し、3月下旬には店頭に並ぶ見込みだ。流通状況を見ながら2回目を実施し、最大で合計21万トンを放出する。

 しかし高値で買い取られれば市場価格の値下がりは期待できない。価格動向を厳しく注視するとともに、コメの流通に目詰まりが起きていないかも精査する必要がある。

 政府は現在、91万トンのコメを備蓄している。著しい不作などの緊急時用だったが、「流通円滑化」を目的とした放出は初となる。今年1月末に農水相の諮問機関が承認した。

 今回の放出では、購入業者には1年以内に同じ量を買い戻す条件を付けた。コメの値崩れを防ぐ目的というが、もし今年も異常気象による不作などでコメ価格の上昇が始まれば、買い戻しが拍車をかける可能性が高い。収穫状況を踏まえた柔軟な対応を求める。

 留意すべきは、備蓄米放出は一時しのぎの策に過ぎない点だ。

 政府は長年、コメ価格の下落食い止めを農業政策の中軸に据えてきた。減反は18年度に廃止したが、その後も稲作から大豆や野菜に転作する農家には奨励金を出している。

 その結果、生産量は減り続け、今回のような価格変動が生じやすくなった。稲作農家の農業所得は時給換算で10円にとどまる。平均年齢は71歳に達し後継者の確保も急がれる。

 昨年改正された食料・農業・農村基本法は、食料安全保障を柱の一つに掲げた。大凶作でもないのに主食が店頭から姿を消したり、急騰したりする事態は、まさに食の安全保障に関わるといえる。

 コメの安定供給に向け生産増を奨励し、値崩れしないように輸出も強化するのも一案だ。国内で不足すれば輸出分をシフトして賄える。

 消費者が安定した価格で主食を確保し、農家がコメ作りを持続できる収益を得られるよう、政策全体を見直すべきだ。

 元稿:神戸新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2025年02月20日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【社説①・02.19】:有本明弘さん/娘との再会果たせぬまま

2025-02-21 06:00:40 | 【北朝鮮・朝鮮半島・拉致問題・独裁・朝鮮総連・朝鮮学校】

【社説①・02.19】:有本明弘さん/娘との再会果たせぬまま

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①・02.19】:有本明弘さん/娘との再会果たせぬまま 

 北朝鮮に拉致された神戸市出身の有本恵子さん=失踪当時(23)=の父、有本明弘さんが15日、老衰のため亡くなった。96歳だった。

 長年、妻嘉代子さんとともに支援を訴える署名活動などに奔走してきた。しかし、生存を信じ、待ち続けた娘との再会は果たせないままだった。無念さは察するに余りある。

 嘉代子さんも5年前に他界し、帰国できずにいる拉致被害者の親世代で存命なのは横田めぐみさん=同(13)=の母早紀江さん(89)一人となった。家族らが出口の見えない苦しみから救われる日は来るのか。政府はあらゆる手を尽くして北朝鮮と交渉の扉を開き、一刻も早く被害者全員の帰国を実現してもらいたい。

 有本さんの三女恵子さんはロンドン留学中の1983年夏、旅先のデンマークから家族にあてた手紙を最後に消息不明になった。88年、他の拉致被害者が日本に送った手紙で恵子さんが北朝鮮にいると判明した。

 拉致の疑いが発覚すると、有本さん夫妻は外務省や国会、警察を何度も訪ね、娘の救出を求めた。97年には横田さんらと「家族会」を結成し、耳を傾ける人も少なかった時期から街頭で声を上げ続けた。

 事態は2002年、小泉純一郎首相(当時)の訪朝で急転する。北朝鮮は正式に拉致を認め、5人が帰国、恵子さんら8人は死亡したとされた。それでも夫妻は諦めず、政府への要望行動や全国各地での集会に積極的に参加してきた。

 明弘さんは歴代首相や米大統領らと相対しても、救出を求めて直言する姿勢を変えない。飾らない人柄と行動力は家族会の中心的存在だった。「恵子の顔を見るまでは死ねない」と訴えてきたが、最近は「年齢的にも限界だ」と漏らすようになった。昨年秋に体調を崩して一時入院し、最期は自宅で家族に見守られ穏やかな時間を過ごしたという。

 長女の昌子さん(68)によると、家族の前では拉致問題の話題はほとんど口にしなかった。家族会の活動には嘉代子さんと2人だけで参加し、昌子さんらきょうだいが手伝いを申し出ても「自分たちの代で終わらせる」と受け入れなかった。活動のつらさを誰よりも知っていたからだろう。子どもたちには引き継がせないという決意に込められた、家族への深い愛情が伝わってくる。

 石破茂首相はトランプ米大統領との会談で拉致問題解決への支持を取り付けた。だが首相が掲げる日朝相互に連絡事務所を置く構想に関し、家族会は「時間稼ぎに過ぎない」と反発している。政府は外交ルートを駆使するとともに、家族らと丁寧に対話を重ね、解決への突破口を見いださねばならない。

 元稿:神戸新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2025年02月19日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【社説①・02.18】:神戸市予算案/持続可能な都市へ協働を

2025-02-21 06:00:30 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【社説①・02.18】:神戸市予算案/持続可能な都市へ協働を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①・02.18】:神戸市予算案/持続可能な都市へ協働を 

 神戸市が発表した2025年度当初予算案は、神戸空港国際化や都心・三宮の再整備など大型事業を継続しつつ子育て支援や次世代への投資に力を入れる内容となった。総額2兆331億円のうち、主要施策を賄う一般会計は1兆59億円で前年度比11・1%増の積極姿勢が目を引く。

 11月に3期目の任期満了を迎える久元喜造市長は会見で「新しい国際都市にふさわしい、未来を見据えたまちづくりを意識した攻めの予算だ」と強調した。

 人口流出を抑え、都市の活力低下をどう防ぐかは切実な課題だ。予算案では若年層や子育て世帯に目配りしたメニューが並ぶが、他の自治体も同様の施策を進める中、成果を短期間で手にするのは容易ではない。

 海と山に恵まれた自然環境と、多くの国・地域の人が共生する多様性が神戸の魅力だ。予算案では、企業や住民など多様な主体との協働による森林・里山の再生やまちの緑化を重点項目に掲げた。地味だが息長く取り組んで、都市のブランド力の向上につなげる必要がある。

 子育て関連では教育費負担を減らすため、市内の高校などに通う生徒の通学定期券全額補助を通年で実施するほか、市外高校への通学定期代の補助率も大幅に拡充する。総額で約23億円を投じる。

 保育料の負担軽減も盛り込んだ。共働き世帯が多い層(年収930万~1130万円)の第1子保育料を明石市など周辺市町より安い水準に引き下げるほか、多子世帯の減免も続ける。夏休みの学童保育受け入れ施設の倍増など働く子育て世代への支援に手厚く予算を配分した。

 一方、都市基盤づくりも本格化している。4月に国際チャーター便が解禁される神戸空港は第2ターミナルが完成し、韓国、中国、台湾との間に週計40往復が就航する。国内線の発着枠も1日60往復に拡大する。

 玄関口となる三宮の再整備では、バスターミナルが入る高層ツインタワー(1期)やJR新駅ビルなどの建設工事を着実に進める。訪日客を含む交流人口の拡大が地域経済や財政にもたらす効果を注視したい。

 多くの市民が暮らす周辺部への目配りも重要だ。ニュータウンでは住民の高齢化と建物の劣化が同時並行で進む。西神中央や名谷など拠点駅周辺の再整備を加速させる一方、交通空白地域の解消へコミュニティーバスなどの導入促進も検討する。

 市長が掲げる「持続可能な大都市」を実現するには、地域課題を掘り起こし、主体的に行動できるNPOなどとの協働が欠かせない。阪神・淡路大震災の経験が育んだ市民参画の仕組みを深化させ、新たな神戸の姿をともに描いてもらいたい。

 元稿:神戸新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2025年02月18日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【社説①・02.17】:米国の大統領令/多様性への攻撃をやめよ

2025-02-21 06:00:20 | 【米国・在日米軍・地位協定、犯罪・普天間移設・オスプレー・安保】

【社説①・02.17】:米国の大統領令/多様性への攻撃をやめよ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①・02.17】:米国の大統領令/多様性への攻撃をやめよ 

 米国で、人種や性別、性的指向などの多様性に配慮する取り組みが大きく後退しつつある。米国内外への影響の広がりが懸念される。

 トランプ大統領は就任初日に、バイデン前政権が進めた「多様性・公平性・包括性(DEI)」を重視するリベラル路線の政策を終わらせる大統領令に署名した。さらにLGBTQ(性的少数者)を標的に、政府が認める性別は「男性と女性だけだ」とも宣言した。

 DEI政策は、すべての人に公平な機会を与えることで、多様な背景を持つ人の社会参画を後押しするのが狙いである。連邦政府は職員の採用や登用で人種などに偏りが出ないように努め、多くの大手企業がDEIの推進を目標に掲げてきた。

 一方、近年はトランプ氏の支持基盤とも重なる保守層の反発が強くなっていた。女性や有色人種、LGBTQが優遇され、白人男性が逆差別を受けている-との主張だ。トランプ氏はDEIの施策について「違法で不道徳な差別プログラム」と言い放った。

 こうした反動の背景には、格差拡大による不平等感の高まりや、国民の間でジェンダーや人権に関する意識の分断があるとされる。

 しかし、DEIの趣旨そのものが否定されているわけではない。トランプ氏は、その点を見誤ってはならない。大統領には、多様性の尊重と国民統合の両立を探りつつ、差別の是正に努める責務がある。

 まずは、DEIへの荒唐無稽かつ悪意に満ちた攻撃をただちにやめるべきだ。トランプ氏と側近らは、首都ワシントン近郊での旅客機事故やカリフォルニア州の山火事の拡大、インフレまでも「DEIを進めた結果、組織が対応を誤ったのが原因」などと主張している。根拠がない上にマイノリティーへの敵意すらあおりかねず、強く非難する。

 昨年以降、マクドナルドや小売りのウォルマート、交流サイトのフェイスブックを運営するメタといった米大手企業が、DEIに関する取り組みの終了や縮小を相次いで表明した。トランプ政権の意向に沿ったのだろうが、多様性の旗を振ってきた企業の変わり身の早さに驚く。

 DEIを重要な経営課題に据える日本企業は多い。米国の状況に動じることなく、経営陣は腰を据えて進めてもらいたい。海外と比べて遅れている女性登用には、一層の工夫や努力が求められる。

 多様性の重視は、脱炭素と同様に世界的な潮流であり、企業にとっての社会的責任でもある。後退の連鎖を止めるためにも、いま一度意義を再確認し、取り組む意思を明確にすることが重要だ。

 元稿:神戸新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2025年02月17日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【HUNTER・02.21】:うきは市業務選定プロポーザルに重大疑惑(下)|「採点個票」、プレゼン後に大幅訂正

2025-02-21 05:15:30 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【HUNTER・02.21】:うきは市業務選定プロポーザルに重大疑惑(下)|「採点個票」、プレゼン後に大幅訂正

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・02.21】:うきは市業務選定プロポーザルに重大疑惑(下)|「採点個票」、プレゼン後に大幅訂正 

 福岡県うきは市が昨年11月に実施した「うきは市営西隈上団地等整備事業」業者選定プロポーザルで、最終審査の1か月も前に業務提案書が外部に持ち出されていたことが分かった(既報1既報2)。

 何社もの設計会社やコンサルに取材してみたが、「業務提案書をプレゼン前に役所の外に持ち出すなんて話は聞いたことがない」「そりゃダメだ。不正があったと見られてもおかしくない」「誰だ見ても怪しい。やり直しでしょうね」「業務提案書がコピーされて関係者の手に渡った可能性が否定できない状況やろ」――こういった意見ばかりだ。1か月の間に5人の審査委員たちが行った「仮審査」は、メールで市側に返送するという過程を経ていたことも明らかになっており杜撰な審査方法には呆れるしかない。

 報じてきた通り、情報公開で入手した「採点個票」は2種類。「仮審査」の点数が印字されたものと、業者によるプレゼンテーションを受けての最終的な採点個票だ。「あり得ない」と業界関係者が一様に首をかしげる異例の方法で行われた採点も、やはり他に例をみないものだった。

 ■採点書き変え107箇所

 業務提案書の外部持ち出しから1か月後、仮審査のデータがうきは市に返送された。そして行われたプレゼンのあと、各審査委員が仮審査の採点を書き変えている。ここで確認しておきたいのは、各審査委員は1か月もの間、業者の提案書を熟読し、いったんA~Eの表記で採点を行ったということだ。

 プレゼンは文書化された提案書の内容をさらに詳しく説明、補足するために行うものだが、今回のケースでは長期間審査委員が提案内容を吟味していたはず。プレゼンで極端に採点が変わるとは思えない。ところが、開示された最終的な採点個票は、異常なまでに書き変え箇所がある。下の画像の通りなのだ。

 確認したところ、落選したグループの書き変え箇所はぜんぶで61か所。18か所は評価を上げているが、43か所もマイナスに変えられ、そのうち1か所は3段階も、2か所は2段階下げられていた。異常である。

 一方、選定されたグループの訂正箇所は47か所に過ぎない。8か所上げて39か所は下げ、うち2段階下げが8箇所あった。2グループ共に上げ下げがあるのは確かだが、落選グループの訂正箇所の多さには驚くしかなかった。

 ■差は「2.3点」

 ちなみに、プレゼンを経ても、まったく書き変えられていない採点個票も複数ある。こうした他に例を見ない採点経過によって、選定結果はどうなったのか――?市が公表した採点結果はこうなる。

 業務の提案内容に対する評価点は選定された業者グループが49.05点。落選したグループの評価点は46.80点。わずか2.25点の差だった。金額による採点差0.05点を計算に入れると69.05対66.75で2.3点の差となる。市役所外部に持ち出された業務提案書への採点が、プレゼン後にこれほど変わり、わずか2.3点差で結論が出たということに、疑問を抱くのは記者だけではあるまい。

 繰り返すが、疑念が持たれる結果を招いたのは、業務提案書を市役所の外に持ち出すという考えられない審査方法を採用したからだ。審査委員を疑うわけでは決してないが、持ち出された提案書の内容が業者やその関係者に漏れたという疑いを消すことはできない。「公平公正」は担保されてないのだ。

 うきは市への情報公開請求で現在までに入手した文書による疑問点は以上だ。ただし、公開されるべきなのに非開示になっている文書が複数ある。次のシリーズで、非開示理由の不当性と、一部開示された業務提案書の内容などについて検証する予定だ。

(以下、次稿)

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・福岡県うきは市が昨年11月に実施した「うきは市営西隈上団地等整備事業」業者選定プロポーザルを巡る疑惑】  2025年02月21日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【HUNTER・02.20】:うきは市業者選定プロポーザルに重大疑惑(中)|「採点個票」メールでやり取り 

2025-02-21 05:15:20 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【HUNTER・02.20】:うきは市業者選定プロポーザルに重大疑惑(中)|「採点個票」メールでやり取り

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・02.20】:うきは市業者選定プロポーザルに重大疑惑(中)|「採点個票」メールでやり取り 

 福岡県うきは市が昨年11月に実施した「うきは市営西隈上団地等整備事業」の業者選定プロポーザルで、業者によるプレゼンテーションを受けての最終審査を前に、業務提案書が外部に持ち出されていたことが分かった。提案書が審査委委員に渡す形で外部に持ち出されたのは最終審査の1か月前。その間に「仮審査」と称して、いったん採点し、市側に返送するという過程を経ていた。どのように「返送」したのか確認したところ……。

 ■メールの記録を入手

 情報漏れが許されないプロポーザル審査で、あろうことか業者の提案書が外部に持ち出され、「仮採点」されて市側に返送されたという。しかも、その時のやり取りはメールだったとうのだから呆れるしかない。ハンターは、審査過程を示す文書でありながら、記者が指摘するまで存在さえ明かされていなかったメールの記録を、追加で入手した。

 このメールに添付されていたのが、前稿で示した下の採点個票。書き変え前の分だ。

 ここで整理しておくが、このプロポーザルの最大の問題は、述べてきた通り、業者の業務提案書が市役所の外に持ち出されたことである。審査委員を疑うものでは決してないということを初めに断っておくが、提案書が持ち出された瞬間から、「不正」が可能となる環境を作り出してしまったのは事実だ。

 本件の業者選定に応募したのは二つのグループだが、役所の外に持ち出された提案書のデータが、選定で競い合う業者サイドに渡る可能性があったことは否定できまい。大型事業のプロポーザルでも、審査委員に提案書が提示されるのはプレゼンの当日であることが一般的。そうでなければ公正公平は保てないからだ。ところがうきは市の場合は1か月前の外部持ち出し――。審査委員に不正はなかったと確信したいところだが、やはり、うきは市の審査手法は「疑い」を持たれてもおかしくないものだ。何人もの首長OBや現役にも話を聞いてみたが、口を揃えて「聞いたことがない。公平公正が担保されない」と切り捨てる。このプロポーザルは、業務提案書が外務に持ち出された時点で、正当性を失っていたと見るべきだろう。

 異例の採点方法にしたことで、疑惑を招く結果になったの確か。プレゼンを経て行われた最終審査での採点そのものが、他のケースでは見られない、非常に不可解なものになっている。

(つづく)

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・福岡県うきは市が昨年11月に実施した「うきは市営西隈上団地等整備事業」業者選定プロポーザルを巡る疑惑】  2025年02月20日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【HUNTER・02.19】:うきは市業者選定プロポーザルに重大疑惑(上)|「業務提案書」外部持ち出し

2025-02-21 05:15:10 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【HUNTER・02.19】:うきは市業者選定プロポーザルに重大疑惑(上)|「業務提案書」外部持ち出し

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・02.19】:うきは市業者選定プロポーザルに重大疑惑(上)|「業務提案書」外部持ち出し 

 自治体のプロポーザル方式による業者選定では、審査員と関係業者の接触を禁じることで公正・公平を担保する。もちろん、プロポーザル参加業者の提案内容が事前に漏れるなどということは絶対にあってはならないことだ。しかし、業者によるプレゼンテーションという最終審査より1カ月も前に、業務提案書の外部持ち出しを許していたケースがあった。不正が疑われるのは言うまでもない。信じられない業者選定を行っていた自治体とは、昨年市長が交代したばかりの福岡県うきは市(権藤英樹市長)である。

 ■疑惑の発端は「採点個票」

 結論を先に述べるが、このプロポーザルはいったん白紙に戻すべきである。プロポーザル最終審査までの過程に、著しく公平公正を欠いていたからだ。以下、同市への情報公開請求で入手した文書に基づき、問題点を報じていく。

 うきは市が行った市営団地整備事業の業者選定プロポーザルに疑問がある――。匿名の情報提供を受けて同市の公式サイトを確認したところ、問題のプロポーザルについての一連の経緯は、時系列できちんと公表されていた(⇒コチラ)。何もおかしいところはないと思ったが、念のため今年1月、同市に対し事業費19億円を超す「うきは市営西隈上団地等整備事業」に関連する文書の開示請求を行った。

 記者がこだわったのは、プロポーザル審査の採点個票(*審査委員が審査会場で手書きした採点文書)と審査委員の顔ぶれ。業者選定プロポーザルに疑念が生じたケースで役所側が隠そうとするのが、採点経過が分かる「個票」や審査委員である場合が少なくないからだ。審査委員は公表済みだったが、残念なことに、うきは市への開示請求でも「個票」から疑惑が浮上することになる。

 下は、うきは市が“最初に”開示した採点表=「個票」。業者のプレゼンテーション後に手書き採点するのが一般的だが、なぜかこの個票には先に評価が「印字」されている。このプロポーザルではAからEまでの評価基準が定められており、Aは評価項目ごとの配点×1,Bは配点×0.75、Cは配点×0.5、Dは配点×0.25、Eは0点と決められている。それが先に印字されているわけがない。個票に書き入れた点数を書き直すプロポーザル審査の事例があるにはあるが、あってもせいぜい1~2か所、これほど大量に書き変えられた個票は見たことがない。“おかしい”――そう直感した。

 “先に採点が印字されているのはなぜか?”――情報開示の場で担当職員に確認したところ、「先に業者から提出された提案書を審査委員に渡し、いったん採点してもらった」と、とんでもないことを言い出した。しかし、書き変え前の個票は開示されていない。隠したと判断してもおかしくない状況だった。情報開示が不十分だとして再開示を要求したのは言うまでもない。その結果、後日郵送されてきたのが下の個票である。確かに、書き変えられていない。

 ■持ち出されていた「業務提案書」

 では一体、どの段階で提案書を審査委員に渡したのか――。その疑問に対する答えは、「うきは市営西隈上団地等整備事業 事業者選定基準」の1ページ目に残されていた。

 5人の審査委員に業務提案書を渡したのは昨年10月25日。それから1か月後の11月26日に最終審査を行っていたのが分かる。この1か月の間に「仮採点」という聞き慣れない行為があった。つまり、10月25日に提案書が審査委員に渡された後の1か月の間に、追加開示で出てきた“手書きによる書き変えがない個票”が作成されたことになる。

 ここで次の疑問が浮上する。5人の審査委員がパソコン上のデータに個票の採点を記入したのが「いつ、どこで」だったのかだ。普通に考えれば市役所の建物の中、つまり10月25日に開かれた第二次審査会の会場内だ。この点について市側に確認すると、あっさり「それぞれの委員が持ち帰った」と明言する。考えられない展開だった。業務提案書が市役所の外に持ち出されていたのだ。次の配信記事で詳述するが、これが何を意味するのか、プロポーザルや総合評価に関わったことのある関係者ならわかるはずである。

 もう一点、疑問が残る。外部に持ち出された採点個票は、どのような形でうきは市に戻されたのか、だ。この問いに対する市側の答えも明快で「メールで送ってもらいました」。記者は当然、そのメールの記録も請求することになった。

 (つづく)

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・福岡県うきは市が昨年11月に実施した「うきは市営西隈上団地等整備事業」業者選定プロポーザルを巡る疑惑】  2025年02月19日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【2025年02月19日 今日は?】:連合赤軍5人が軽井沢の保養所「浅間山荘」に立てこもり、女性人質に猟銃などで抵抗

2025-02-21 00:00:40 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【2025年02月19日 今日は?】:連合赤軍5人が軽井沢の保養所「浅間山荘」に立てこもり、女性人質に猟銃などで抵抗

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2025年02月19日 今日は?】:連合赤軍5人が軽井沢の保養所「浅間山荘」に立てこもり、女性人質に猟銃などで抵抗

 ◆02月19日=今日はどんな日

  飄々忌

 ◆出来事

  ▼作家の尾崎士郎が直腸がんで死去。66歳。代表作は青成瓢吉が主人公の「人生劇場」(1964)▼連合赤軍の5人が長野県軽井沢の保養所「浅間山荘」に立てこもり、女性を人質に猟銃などで抵抗。28日に全員逮捕(1972)▼第9期将棋女流名人位戦で中学3年の林葉直子が蛸島彰子名人を破る。15歳で史上最年少の名人に(1983)

あさま山荘事件
浅間山荘(2009年

 ◆誕生日

  ▼藤岡弘、(46年=俳優)▼薬丸裕英(66年=タレント)▼かとうれいこ(69年=タレント)▼大森南朋(72年=俳優)▼森且行(74年=オートレーサー)▼あべこうじ(75年=タレント)▼中島美嘉(83年=歌手)▼岡田紗佳(94年=タレント)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2025年02月19日 00:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする