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路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【HUNTER・08.25】:自治会議事録偽造を「大したことではない」| 伊地知紘徳鹿児島市議に問われる政治家の資質| 疑惑に蓋して集会所建設推進

2025-08-25 05:15:30 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【HUNTER・08.25】:自治会議事録偽造を「大したことではない」| 伊地知紘徳鹿児島市議に問われる政治家の資質| 疑惑に蓋して集会所建設推進

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・08.25】:自治会議事録偽造を「大したことではない」| 伊地知紘徳鹿児島市議に問われる政治家の資質| 疑惑に蓋して集会所建設推進 

 鹿児島市明和にある集会所「永吉団地 親和会館」の建替え計画を進めるため、地元の自治組織「永吉団地親和会」が市に助成金の申請を行った際、同会の代表を務める伊地知紘徳市議会議員が、地元の同意に関する事項を偽った総会議事録を作成し、提出していた(既報)。取材の過程で、議事録原本の重要部分を切り取って住民に見せたり、作成し直して都合よく加筆するなど幼稚な手口も判明。さらに直近の取材で、議事録原本にある「議事録署名人」の氏名が、本人に承諾なく勝手に使われていたことまで明らかとなった。議事録偽造による虚偽申請の疑いが濃いが、同市議と市の所管課である地域づくり推進課は疑惑を無視して計画を進める構えだ。

 ■偽造された総会議事録

 永吉団地親和会には規約があり、「総会の議事録」について次のように規定している。

 規約では、総会の日時、場所、会員数、出席者数、総会開催の目的、審議事項及び議決事項、議事の経過の概要と結果、議事録署名人の選任に関する事項の記載に加え、議事録署名人の署名と押印が必須となっている。

 これに対して、伊地知市議が住民の求めに応じて今年1月に示した議事録原本は、紙面の下を切り取った不十分なものだった(*下の画像)。“場所、会員数、出席者数、総会開催の目的”といった必要事項の記載はなく、かろうじて“議事の経過の概要と結果”と思しき記述がある程度。“議事録署名人の選任に関する事項”と“議事録署名人の署名と押印”は確認できない。

 「何も書いていなかったから切ってメモに使った」と言う伊地知氏に不信感を抱いた住民らが追及した結果、4月の自治会総会後に同市議が出してきたのが下の「議事録」である。

 前稿で指摘した通り伊地知氏は、議事録原本に記載された内容をすべて“総会後の雑談”にすり替えるため、冒頭に《R6年度定期総会において、R6年度活動方針・予算・特別会計予算については全会一致で可決されました。また、R5年度決算、R6年度の役員も承認されました。なお総会後出された議論は以下の通りです。》という一文を加筆していた。こうしなければ、何も書かれていなかったはずの部分にあった《★今一度条件をしっかり把握し検討をする》という継続審議を証明する記述との間に矛盾が生じるからだ。無理な議決内容の改変は、伊地知氏が進める会館建替え計画が住民の総意を得られていなかった証左だろう。

 ■偽造議事録に名前を無断使用された住民が怒りの告発

 問題は、「議事録署名人による署名と押印」とみられる記述である。《議事録記録》の人物の氏名の後には、薄いながら押印があるのだが、司会ともう一人の人物の氏名は印字されているだけで、押印がない。ハンターは氏名が記載されていた岡元均さんに会い、経緯を確認した(*下、議事録の署名部分を指し示しているのが岡元さん)。

 岡元さんは、「今年の4月に、この議事録を見てびっくりしました。わたしは議事録署名人を頼まれたこともなければ、もちろん承諾したこともありません。私の名前は勝手に使われたんです」と断言、「これが明らかな偽造です。許せない」と憤る。

 実は、4月に開示されたこの議事録の署名人と、伊地知氏が昨年9月に会館建設のための助成金を申請した際に添付した『議事録 (抄本)』(*下の画像)の署名人の一部は――少なくとも岡元さんの部分は――違う人物である可能性が高い。

 岡元さんの名前を使ったのであれば「文書偽造」に問われかねないからだ。では、どうして議事録の原本に、無断で岡元さんの名前が使われたのか?記者の取材に対し、伊地知市議は平然とこう答えている。

伊地知:なんか、間違っただけやろ。

 ふざけた話である。会館の建替えについて議論された自治会の定期総会が開かれたのは昨年の4月。伊地知氏が下を切り取った不完全な議事録を示したのは9か月も経った今年1月だ。この間、自治会の規約に定められた議事録がきちんと作成されていたのであれば、その直後に間違いが明らかになっていたはず。今年4月の総会後に“新たな議事録”を持ち出してきた伊地知氏本人が、それまで「間違い」に気付かないはずがない。そもそも、自治会の規約に従っていれば、岡元さんの押印がない議事録は無効だ。

 前稿で述べたように、助成金申請の際に添付され市に提出された『議事録 (抄本)』は、抄本である以上、原本の一部を正確に転記したものでなければならない。しかし、報じてきた通り、議事録原本には偽造された疑いがある。「住民の総意」を示す肝心の部分に疑義が生じた以上、市は提出された会館建替え計画を再検討すべきだろう。

 ハンターは、伊地知氏本人にも鹿児島市にも、助成金申請書類に添付された自治会の総会議事録に偽造の疑いがあることを示した。しかし、伊地知氏は取材に危機感を覚えたのか、24日に当該自治会の臨時総会を開催。議事録偽造疑惑を「大したことではない」と一蹴し、会館建設を委託する業者との契約締結を議決した。地域の権力者である伊地知市議に同調する関係者が多数を占めており、「議事進行」を主張して疑惑追及の声を圧殺。質問しようとした一部役員らの発言を禁ずるなど強引な議事運営で事が進められたという。

 公的な書類である自治会の議事録を偽造するという暴挙を「大したことではない」とうそぶく伊地知氏。「自治」を歪めた彼に、政治家としての資質、資格が問われるのは言うまでもない。ハンターは今後、明和地区で実権を握る伊地知氏絡みの問題について徹底追及していく。

(中願寺純則

 元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・行政 【行政ニュース・地方自治体・鹿児島県鹿児島市・市内にある集会所の建替えを進めるとして地元地域選出の市議会議員が代表を務める自治組織が市に助成金の申請を行った際、地元の同意に関する事項を偽って総会議事録を作成し、提出していた問題】  2025年08月25日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・08.21】:【速報】:「鹿児島市明和地区」地元市議主導の集会所建替え計画に疑惑|助成金申請時の自治会議事録に虚偽の可能性

2025-08-25 05:15:20 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【HUNTER・08.21】:【速報】:「鹿児島市明和地区」地元市議主導の集会所建替え計画に疑惑|助成金申請時の自治会議事録に虚偽の可能性

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・08.21】:【速報】:「鹿児島市明和地区」地元市議主導の集会所建替え計画に疑惑|助成金申請時の自治会議事録に虚偽の可能性 

 鹿児島市内にある集会所の建替えを進めるとして地元地域選出の市議会議員が代表を務める自治組織が市に助成金の申請を行った際、地元の同意に関する事項を偽って総会議事録を作成し、提出していたことが分かった。市に提出された議事録では集会所建替え計画が承認されたことになっているが、ハンターが入手した議事録原本の画像や複数の証言によれば、集会所の建替え計画は承認されておらず“継続審議”になっていた。市議は議事録原本の重要部分を切り取ったり、作成し直して都合よく加筆するなど不適切な変造を行っており、“虚偽”に基づく助成金申請だった可能性が否定できない。

 自治組織側から提出された議事録の内容に疑義があるとして事業を所管する市地域づくり推進課に確認を求めたところ、「問題ない。粛々と事業を進める」と回答。取材で得た証拠や証言をもとに追及したところ、当事者である自治組織代表の市議に話を聞いただけで裏付けはとっていないと明言した。さらに、記者の質問に平気で嘘をつくなど市議と市側の癒着を疑わせる状況となっている。

 ■議事録「抄本」への疑問

 問題の集会所は、鹿児島市明和の永吉団地にある「親和会館」。老朽化に伴い、建設費約4,300万円をかけるという建替え計画が進行中だ。事業費の半分近くを占めるのが2,000万円にのぼる「コミニュティ助成金」。伊地知紘徳市議会議員が代表を務める自治組織「永吉団地親和会」が、事業を所管する市地域づくり推進課に助成金の申請書を提出していた。(*下が申請書の表紙。次の画像、赤いアンダーラインが添付書類を示した箇所)

 記者が注目したのは、添付書類の中の《コミュニティセンター(集会所)建設に関する総意が分かる議事録(写)等》である。住民の総意が示されたことを証明する議事録の写しが提出されたことになっている。

 そして、下が市への情報公開請求で入手した『議事録 (抄本)』(*赤いアンダーラインはハンター編集部)。“抄本”である以上、議事録の一部を抜粋した文書ということになる。

 その抄本の「総会に付した事項」の最後には《集会所の建設を令和6年度ではなく7年度に実施することについて》。「総会の審議概要」には《上記の議案について、出席者の決議承認を得た》とある。「総意を得た」というわけだ。しかし、この《決議承認を得た》という記述が虚偽だと証言する地元関係者が複数いる。

 ■論より証拠

 ハンターに情報提供してきた地元の関係者によれば、市に提出された議事録は事実関係を偽っており、会館建替えについての議論は終わっていないという。別の総会出席者も「継続審議」だったと断言する。現地取材でその証拠を確認した。論より証拠だ。

 下は今年1月26日、建設計画の経緯に疑問を抱いた住民6人が伊地知市議に議事録などの提出書類を見せるよう頼んだ際、同氏が示したとされる「議事録 R6.4.28」だ。これが議事録の原本だが、途中から下が切り取られているのが分かる。

 残された記録によれば伊地知市議と対峙した住民らが“なぜ議事録の下が切り取られているのか”と尋ねると、市議は「何も書いていなかったから切ってメモに使った」と答えていた。鹿児島市の自治会には助成金=公金が投入されているが、代表者である伊地知氏は、そこで話し合った内容を証明する議事録の一部を切り取ってメモ紙にしたと釈明しているのだ。常識的にはあり得ない話だろう。

 不正を感じ取った住民らがさらなる議事録の開示を求めたのは言うまでもない。そうした声を無視できなかったらしく、4月13日に開かれた自治会年次総会の終了後に伊地知市議が出してきたのが下の「議事録 R6.4.28」である。

 何も書かれていなかったはずの部分には、やはり記載の続きがあった。驚いたことに、切り取られて残っていた記載の真下にあたるところには《★今一度条件をしっかり把握し検討をする》として継続審議にしたことが明記されていた。会館建設にあたって前面バリアフリーにすれば別の助成(*議事録の記述「コミュニティ女性」は誤記とみられる)=「宝くじ補助」が受けられるとして賛同を求めたが、同意が得られていなかったという意味だ。“会館建替え計画”は合意されていない。

 総会が開かれた昨年4月の時期には事業費の総額も内訳も一切示されていなかった。補助金申請の件を含めた会館建設に住民がゴーサインを出せるはずがない。継続審議は当たり前だった。ある住民は、伊地知氏が今年4月の総会で示した議事録に《★今一度条件をしっかり把握し検討をする》という記述を復活させた理由について、「総会に参加した住民を欺むくことは難しいと考えたからでしょう」と突き放す。

 会館建替え計画が宙に浮いたままだったことはハッキリした。しかし、伊地知氏はしたたかだった。補助金申請を行うため、総会の実態を都合よく変えていたのだ。

 比較してもらえば解るように、4月13日の総会で示された上掲の議事録の赤い四角で囲んだ部分は、1月に伊地知氏が住民に示した「原本」にない。補助金申請には地元自治会の総意が必要だが、継続審議になっている。そこで伊地知氏は、《R6年度定期総会において、R6年度活動方針・予算・特別会計予算については全会一致で可決されました。また、R5年度決算、R6年度の役員も承認されました。なお総会後出された議論は以下の通りです。》という一文を加筆、議事録原本に記載された内容を、すべて“総会後の議論”にすり替えた。会館建替え計画に同意を得たと見せかけるための弥縫策という見立ても成り立つ。

 そもそも、多額の資金を要する会館の建替えという地元にとっては極めて重大な事案を、総会後の雑談で諮るわけがない。単なる話し合いに《多数決》をとるのも不自然。積立金についての決定も、正式な議事を経るのが普通だ。地元の住民たちも「予算・決算の承認は儀式のようなもの。よほどのことがない限り、そこで紛糾したりはしない。議事録の原本に書いてあるのも正式な議事であったことは間違いない」(住民男性)「最初に示された議事録がすべてでしょう。総会後の話し合いだけを議事録に残すなど、そんは話は聞いたことがありません」(住民女性)と憤る。無理を通したことで、議事録の欺瞞が露呈した格好となっている。

 ■市担当課は平然と嘘

 一連の取材結果を鹿児島市地域づくり推進課に示して申請書の添付文書に虚偽の疑いがあることを伝えたが、市側は後日、「確認したところ問題はなかった。決議したことを示す総会資料も確認しており、粛々と事業を進める」と連絡してきた。その理由について市側は、次のように話す。

 ・伊地知氏に聞き取りをした結果、総会があったこと、総会の議決がされていることを確認した。

 ・コミュニティセンター建設を決議したとする総会資料も確認した。

 ・議事録抄本に議事録署名人の方も署名している。

 疑惑が持たれているのは『議事録 抄本』の記述内容であり、それを作成して市に提出したのは当該自治組織の代表である伊地知市議だ。にもかかわらず、市側は当事者である伊地知氏に聞き取りしただけで「問題ない」という決論を出したと言う。とんでもない確認方法だ。記者は担当課長を追及した。

記者:議事録署名人が署名しているというが、署名された方に確認がとれたということか?
課長:そうですね。

記者:「そうですね」じゃなくて、署名をした人に確認したということでいいか?
課長:いや、そこはしてないですね。

記者:あなた、いま「そうですね」と言ったじゃないか。
課長:ああ、そうじゃなくて・・・。

記者:適当なこと言ったらだめだろう。
課長:いえいえ。

記者:確認したと言っただろう?実は、してないんだろう?
課長:はい。そこはですね。

記者:そんないい加減な話をわざわざ電話してきたのか?
課長:いや、それは・・・・・・。

 開いた口が塞がらないとはこのことだ。疑惑の当事者に話を聞いて、裏付けなしで疑惑を否定するというのだから“ままごと”に等しい。しかも、やってもいないのに、「議事録署名人に確認した」と平気で嘘をついてごまかす――。疑惑に蓋をして事業を進めようとする市側の思惑が透けて見える。会館建設を計画している自治会の代表者は現職の市議。癒着を疑うに足る展開である。20日、集会所建替えの地元責任者である伊地知市議に、総会議事録を巡って浮上した疑惑をぶつけた。

■市議の主張は・・・

 ハンターの取材に対し、伊地知氏は疑惑を真っ向から否定。およそ次のように説明する。

・(下を切り取った)議事録を見せたのは、たまたまあったからだろう。その後、きちんとしたものを出しており、何の問題もない。大した話ではない。

・昨年の総会資料である「議案書」の中で「活動方針案」を示しており、会館建設の件も議案に入れた。そこで、きちんと議決されている。

・会館建設には大きな予算が必要で、当然、助成金が必要になる。助成金申請は計画とセットだ。事業が間に合わなくなれば地元が不利益を被る。そのため急いで申請した。

・事業費については役員に説明している。

 議事録の都合の悪い部分を切り取って住民に見せるという行為を「大したことでない」とうそぶく神経は理解できない。どこぞの市長の「チラ見せ」を連想させる展開だ。残念ながら、議事録切り取りについての合理的な説明を聞くことはできなかった。

 伊地知氏は、昨年の総会で会館建替え計画の承認を得たと主張する。根拠となっているのは毎年度の自治会総会で配布される「定期総会 議案書」(*下の画像参照)。市の担当課長が「コミュニティセンター建設を決議したとする総会資料」がこれにあたるとみられる。

 議案書の中に「令和6年度活動方針(案)」という項目があり、そこに《長年の課題で有ります親和会館の本年度内着工を目指し、再度資金計画の整合性を見極め新会館建設に着手します。》という一文が記されている(*下の画像)。これこそが、伊地知氏がいう「議案書」の中の「活動方針案」だ。

 確かに、この方針案には参加者のほとんどが賛同しており、伊地知氏のこの部分の話は嘘ではない。会館の建替えは地域にとって長年の課題だからだ。ちなみに、毎年度ごとの議案書には、ほぼ同じ一文が掲載されている(*下は令和5年度の定期総会議案書の記述)。「議事録がおかしい」と声を上げている住民たちは、会館の建替えに反対というわけではないのだ。

 問題は、自治会総会が決議も承認もしていないうちに、市議が勝手に助成金の申請を行い、その際に提出された「議事録 抄本」の記述内容に偽りがあったという点だ。重ねて述べるが、伊地知市議が市に提出した内容の計画案は審議されておらず、議決も承認もされていない。自治会トップの権限を著しく逸脱した「専横」と言われても仕方があるまい。

 伊地知市議にも言い分があり、それは前述した通りだ。しかし、議事録を巡る不正が疑われる理由が、実はまだある。次稿で、当事者への直接取材で確認した「議事録署名」の真相を明らかにする。

 (つづく) (中願寺純則)

 元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・行政 【行政ニュース・地方自治体・鹿児島県鹿児島市・市内にある集会所の建替えを進めるとして地元地域選出の市議会議員が代表を務める自治組織が市に助成金の申請を行った際、地元の同意に関する事項を偽って総会議事録を作成し、提出していた問題】  2025年08月21日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・03.12】:鹿児島県の非常識|鹿児島市内にある住宅地「松陽台」の真ん中に九電の資材置き場|隣地に児童クラブと市営住宅

2025-08-25 05:15:10 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【HUNTER・03.12】:鹿児島県の非常識|鹿児島市内にある住宅地「松陽台」の真ん中に九電の資材置き場|隣地に児童クラブと市営住宅

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・03.12】:鹿児島県の非常識|鹿児島市内にある住宅地「松陽台」の真ん中に九電の資材置き場|隣地に児童クラブと市営住宅  

 昨年12月、鹿児島市松陽台町一帯に1枚の文書がポスティングされた。文書を発出したのは鹿児島県。「松陽台町住民の皆様へ県からのお知らせ」と題するそのペーパーの内容は、町内の一角にある県有地に九州電力送配電株式会社が資材置き場を設置するというものだった。

 ハンターには、文書が配布された直後から県の方針に対する懸念や批判といった声が複数寄せられるように――。現地取材してみると、問題の土地が(*下の写真)が、資材置き場としては到底認められない場所であることが分かった。

 ■明らかに危険施設

 下が昨年12月に松陽台町一帯に配布された県のお知らせ文書だ。

 タイトルの下には「県有地の利用について(市営住宅横の敷地)」とある。図面のあとには「敷地内の資材の管理及び車両の出入りについては、安全対策等に十分配慮」と記されている。つまり、危険性がある施設ということだ。早速現地を取材し、資材置き場を中心とする周辺施設等の位置関係を確認した(*下の画像参照)。

 九電送配電の資材置き場は、住宅地の真ん中に位置しており、すぐ横はお知らせ文書の記載通り「市営住宅」だ(*下の写真)。

 驚いたのは、資材置き場入口前の細い道をはさんだ反対側に「児童クラブ」の建物があることだ。子供たちが行き交うであろう道路を、九電の工事用資材を積載した大型車両が走り回る光景を想像するとゾッとする。

 ■守られなかった「商業施設」誘致

 改めて資材置き場の場所を確認するため、県住宅供給公社のホームページから引用した現地図が下(*赤及び茶の書き込みはハンター編集部)。資材置き場の左側には、県住宅供給公社が分譲した「ガーデンヒルズ松陽台」が広がる。児童クラブや市営住宅、県営住宅の位置関係も前掲の写真で示した通りだ。

 ガーデンヒルズ松陽台は県住宅供給公社が販売した分譲地だ。上掲の図の内のピンクで色分けした約5.6ヘクタールの土地も同公社が所有していたが、販売不振による赤字を補填するため、県が約30億円もの税金を投入して取得。住宅政策失敗の穴埋めを、県民に押し付けた形となっていた。

 そこに、地元住民の反対を無視して建設が強行されたのが「県営松陽台第二団地」。県は、2013年から約10年かけ328戸を整備する計画だったが、場所の不便さもあって何度も入居条件や建設戸数を変更。最終的には、小学生がいる家庭向けの子育て支援住宅として228戸を造る予定となっている。

 住宅政策の失敗例であるガーデンヒルズ松陽台の開発を巡っては、当初、同地の分譲を行ってきた公社が宣伝文句にしていた「商業施設」や学校の整備という約束が守られていないことを何度も報じてきた。松陽台町の住宅建設は進んできたが、歩いて行ける範囲にスーパーマーケットはもちろん、コンビニさえないというのが実情だ。

 県への情報公開請求で入手した資材置き場関係の文書には、「商業施設」がカラ証文になったことを示す証拠が含まれていた。それが下の画像である。

 この看板は九電側によって撤去されているが、県が「商業施設」の誘致を断念した証拠と言えるだろう。県から入手した資料によれば、当該地の賃借期間は令和7年1月から同9年3月までの約3年間。使用料は1,263万9,326円となっている。高いか、安いかではなく、商業施設誘致を断念し、資材置き場として使用させること自体が大きな問題なのだ。県には約束違反の責任がある。

 前述したとおり、県営松陽台第二団地は小学生のいる家庭向けの子育て支援住宅。これまでに整備された200戸以上の住宅の多くに、小学校や中学校に通う子供たちがいる。その子供たちは、「鹿児島市立松元小学校」に通うため、地元の上伊集院駅から一つ先の駅である薩摩松元駅まで“電車通学”を強いられる。九電の資材置き場は通学路に面しており、事故の確率が低いとは言えまい。

 鹿児島市内の中心地に位置する鹿児島中央駅から松陽台町があるJR鹿児島線上伊集院駅までは二駅、約10分。車だと30分以上かかる。保育所・幼稚園も小・中学校も整備されていない上、述べてきた通り商業施設もない。そこに当初計画にはまったくなかった九電の資材置き場――。鹿児島県は、県民の安心・安全に無頓着ということだ。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・行政 【行政ニュース・地方自治体・鹿児島県・「松陽台町住民の皆様へ県からのお知らせ」と題するそのペーパーの内容は、町内の一角にある県有地に九州電力送配電株式会社が資材置き場を設置するというもの】  2025年03月12日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER 20.03.16】:鹿児島・嘘つき県政の醜態 ■マスク「備蓄なし」から一転して10万枚配布

2025-08-22 05:15:10 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【HUNTER  20.03.16】:鹿児島・嘘つき県政の醜態 ■マスク「備蓄なし」から一転して10万枚配布

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER  20.03.16】:鹿児島・嘘つき県政の醜態 ■マスク「備蓄なし」から一転して10万枚配布

マスク2.jpg 多くの医療機関や介護施設がマスク不足に頭を抱える中、27万枚に上るマスクの存在をひた隠しにしてきた鹿児島県が、HUNTERの記事配信(⇒「隠されたマスク27万枚 公表拒む三反園鹿児島県政」)直後に10万枚のマスクを医療機関や福祉施設等に配布すると発表した。報道を受け、あわててマスク配布を決めた形だ。
 いまだに保管するマスクの総数を明かそうとしない鹿児島県だが、九州・沖縄の自治体は、マスクに関してはどこもオープン。マスク備蓄の状況について調べてみたところ、鹿児島県の対応の鈍さが際立つ結果となった。

 ■報道受け態度一変

 鹿児島県は13日午後、十数項目にのぼる新型コロナウイルス感染症の緊急対策をまとめ公表した。軸になるのは中小企業者向けの融資枠拡大だが、中に「県備蓄マスクの医療機関・社会福祉施設等への配布(10万枚)」という1項があった。
(参考⇒https://www.pref.kagoshima.jp/ab05/kagoshimakenkoronakinkyutaisaku1.html

 HUNTERが、27万枚のマスクを県が隠していたことを報じたのは同日の朝。あわてて緊急対策にマスク配布を加えたらしく、保有しているマスクの総数や具体的にどう配布するのかといった疑問点については、一切触れられていない。詳細は検討中ということだ。

 遅すぎる対応だと言わざるを得ないが、マスク不足に陥っている医療機関や介護施設などが助かるのは事実。理屈が先行する役所仕事にならないよう、マスクが無くなっている施設には、時日を置かずに配布するべきだろう。

 税金で購入したマスクを県民のために役立てるのは当然で、取り立てて褒められることではない。むしろ、報道されるまでマスクの存在を隠していたことは、三反園県政の失態として県民に謝罪すべきことだ。

 そもそも、県の担当課は、12日のHUNTERの取材に対し「マスクの備蓄はしていない。職員用を保管しているだけ」と断言し、「枚数は公表しない」と言い張った。公表された緊急対策で「職員用」ではなく「備蓄」となっているのは、県民の批判を恐れたからに他なるまい。嘘とごまかしの三反園県政らしい顛末である。

マスク県回答.png

 ■マスク未配布は鹿児島県のみ
 では他の自治体の対応はどうか――。福岡、北九州両市及び九州各県の担当課に確認したところ、マスクを備蓄していた自治体は2市4県。いずれも新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、医療機関などへの配布を行っていた。大分県は、備蓄はしていなかったものの寄附を受けたマスクを配布している。

各県備蓄.png

 マスクを大量に保有しながら、その存在を隠し“職員用”と言い張った鹿児島県との違いは歴然。三反園県政の対応は、最低ということだ。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・社会 【社会ニュース】  2020年03月16日  06:45:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・07.10】:買収の親族男性に罰金刑|身内が無視した永原譲二大任町長の公選法遵守指示

2025-08-14 05:15:40 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【HUNTER・07.10】:買収の親族男性に罰金刑|身内が無視した永原譲二大任町長の公選法遵守指示

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・07.10】:買収の親族男性に罰金刑|身内が無視した永原譲二大任町長の公選法遵守指示 

 9日、福岡県大任町の町長選挙を巡る公職選挙法違反事件で、永原譲二町長陣営の運動員として複数の有権者を買収し逮捕された建設会社代表・長藤優太被告(29)が略式起訴され、罰金50万円の支払い命令を受けた。永原町長の親族でもある長藤被告は、逮捕当初容疑を否認、その後正式起訴を嫌ったのか一転して容疑を認めていた。

 6月に長藤被告が逮捕された際、永原町長は報道各社の取材に「後援会には公職選挙法を守るように徹底していた」と述べたことが報じられていたが、開いた口が塞がらないとはこのこと。永原陣営が行ったいくつもの違法行為を主導したのは、罰金刑を受けた同被告をはじめ、いずれも永原町長の身内だった。

             ◆   ◆   ◆

 大任町長選挙が告示されたのは3月25日。3月6日に福岡県知事選挙が告示されており、公職選挙法の規定で、選挙運動以外の政治活動は同月23日の投開票日までほとんどの活動ができない状態だった。しかし、永原陣営は法を無視。知事選告示後も後援会の印刷物=リーフレット(*下の画像)の配布を続けるなど法令順守の姿勢は皆無だった。

 選挙期間中にも驚くべき印刷物が全戸配布されている。文書の発行元は、正体不明の「永原譲二氏を勝手に応援する会」。表面は永原町政に批判的な報道を否定する身勝手な主張で、裏には、永原氏擁護の声とともに、日頃から同氏が自慢してきた子育て支援策やランドセル、誕生日ケーキの支給事業を讃える歯の浮くような言葉が並んでいた。

 いわゆる「勝手連」による活動を偽装していたが、永原氏の関係者がビラの配布に関わっていたことを示す、いくつもの証拠や証言が確認されている。

 選挙戦の最終版である3月29日になっても永原陣営による違法な活動は続いた。使用されたのは永原氏の選挙用ビラ(*下の画像)。公選法は選挙用印刷物のポスティングを禁じているが、永原陣営は堂々とそれを行っていた。

 ビラをポスティングしていたのは永原陣営の関係者たち。その場で住民に見咎められ、活動の様子まで撮影されていたが(*下の画像参照)、違法性を指摘されたところに「俺が指示した」として登場したのは永原氏の実弟である永原譲二郎氏だった。同氏は、買収事件で罰金刑を受けた長藤被告の叔父にあたる人物である。

 永原町長が「公職選挙法を守るように」と指示したのが事実かどうかは分からない。しかし、述べてきた通り、買収をはじめとする同陣営の違法行為を主導したのはいずれも永原町長の身内など関係者。陣営の中枢メンバーが永原氏の指示を無視したか、実際には指示そのものがなかったのかのどちらかということになる。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・話題・地方自治体・福岡県・田川市・9日、福岡県大任町の町長選挙を巡る公職選挙法違反事件で、永原譲二町長陣営の運動員として複数の有権者を買収し逮捕された建設会社代表・長藤優太被告(29)が略式起訴され、罰金50万円の支払い命令を受けた事案】  2025年07月10日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・07.08】:【独裁の証明2】:永原譲二大任町長、一部事務組合長の権限悪用し特定業者潰し|問われる関係自治体の「正義」

2025-08-14 05:15:30 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【HUNTER・07.08】:【独裁の証明2】:永原譲二大任町長、一部事務組合長の権限悪用し特定業者潰し|問われる関係自治体の「正義」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・07.08】:【独裁の証明2】:永原譲二大任町長、一部事務組合長の権限悪用し特定業者潰し|問われる関係自治体の「正義」 

 田川市・郡8市町村のし尿処理やごみ処理を司る一部事務組合「田川地区広域環境衛生施設組合」の組合長を務める永原譲二大任町が、ヤクザとの関係をでっち上げ、ごみ処理業者の許可申請を「不許可」にした。問題の経緯を検証する中、組合長としての権限を悪用し、気に入らない業者を排除しようとする永原氏の手口が浮き彫りとなった。

               ◆   ◆   ◆

 事の発端は、今年1月に田川地区広域環境衛生施設組合設立準備室が発出した下の文書。一般廃棄物収集運搬業者の許可を出すにあたって、各自治体に業者の「推薦」を求めるという異例の内容だった。

 一般廃棄物収集運搬業者に与えられる許可書の発行は、業者ごとに自治体が行うのが原則。これまでは、田川市郡の8自治体が個別に許可を与えていたという。しかし、先行して稼働した“し尿処理施設=田川地区クリーンセンター”に続き整備が進められてきた“ごみ処理施設=さくら環境センター”が完成したことを受け、今年4月からし尿処理とごみ処理に関する運営事務の全てが一部事務組合である田川地区広域環境衛生施設組合に移譲されることになっていた。

 各自治体が許可している業者の名簿をそのまま提出すればいいはずだが、組合の設立準備室側が求めたのは何故か「推薦」。期限は1月23日で「期限厳守」とある。しかし田川市は、「推薦」という手法などに疑義が生じたとして、事務手続きを先延ばしする。この点、同市の担当課に甘さがあったことは否めない。「黙って推薦書を出しておいて、疑問点はその後に協議すればよかった」――田川市の関係者はそう話す。

 だが、一方的に担当課を責めるのは早計。ハンターが田川市に開示請求して入手した資料の中にある「田川地区広域環境施設組合準備室との協議」と題する文書には、市側が事務手続きを「待ってほしい」と頼み、それを準備室が容認していたことを示す記述があるからだ。しかも同文書からは、疑問点を協議するための場を「1月31日」に設定しており、それを双方が認めていたことが読み取れる。田川市側が、それまで事は動かないと判断していたことも理解できる。

 ところが、準備室は各自治体から「推薦」された業者に個別に連絡、田川市側との協議が31日に予定されていたにもかかわらず前日の「30日」に、推薦された業者だけを集めていきなり「説明会」を開いていた。この段階では、田川市からの推薦文書は当然発出されていない。

 こうした流れの中で、他の自治体からの推薦がなかったある業者が、説明会からはじき出される。一方的に排除された格好となった業者は、「説明会があるという連絡さえなかった」と憤りを隠さない。

 説明会では許可申請に必要な書類が各業者に示されたため、参加できなかった業者は、何の責任もないのに「許可申請」ができないという理不尽な扱いを受けることになる。

 まともな行政機関なら、事情を確認して許可申請を受け付ける。しかし組合準備室は、説明会に来なかったという理由だけで業者の許可申請を「説明会は1回限り」「受け付けない」として拒否。田川市長が出向いて事務の遅れを謝罪し、永原組合長を説得したものの、同組合長は許可申請の受け取り拒否方針を撤回しようとしなかった。

 おかしな話である。そもそも、業者が説明会に呼ばれないという状況を作ったのは「推薦」を期限通りに行わなかった田川市。市と業者が“嵌められた”形であるのは明らかだが、市は責任を認め組合長に謝罪までしている。しかし、意図的なのだろう、準備室は業者の申請を拒否し、関係書類を見せようとさえしなかった。もちろん、これは「違法」であり業者が訴えれば負けることはない。

 余談だが、虎の威を借るナントカはどこにでもいるようで、ハンターが入手した1月30日の記録文書には、居丈高に振舞う準備室幹部の発言が正確に残されていた。

“説明会に来なければ許可の対象にならないのか?”という田川市側の問いに対しては――「それはそうだろう」

“(事務手続きを)ちょっと待って下さいと話したではないか”に対しては――「それなら日にちを守らないと」「俺がた(俺のところ)の専権、俺がたの事務。市町村に言う必要ない

“説明会に来なかったから(申請拒否)というのは厳しすぎる”には――「よその事務に口出ししてはいけない

 同じ一部事務組合の参加自治体に対し、「口出し無用」という非常識な態度だ。永原町長の考え方そのままだが、こんな暴論がまかり通っていいはずがない。ちなみに、この時の協議において準備室側の代表として対応したのは、不正行為が認められ2度も懲戒処分を受けた田川市のI元課長と市から出向していたY係長。市に恨みでもあるのか、役所の都合で排除された業者のことには一切触れず、市の責任を責めるばかりだった。I氏は昨年、田川市を退職し、翌月から永原町長の大任町職員に採用されている。

 繰り返し述べるが、説明会に参加できなかったのは業者の責任ではない。事情を汲んだ上で、法に従い申請を受け付けるのが一部事務組合としての正しい姿勢だ。頑として申請受付を認めない永原氏だったが、法を無視したことで叩かれると思ったのか、永原氏が出馬予定だった大任町長選挙の直前、一転して「許可を受け付ける」と言い出す。大任町長選挙を前に、違法性を指摘されることを避けたとみられていた。

 案の定、受け付けはしたものの選挙で再選が決まった翌日、大方の予想通り永原氏は業者に「不許可」の通知を出す。不許可理由に「ヤクザとの付き合い」をでっち上げた汚い手口は、《「ヤクザが土地を売りに来た」― 永原譲二大任町長、でっち上げと恫喝で業者の廃棄物収集運搬業務申請を不許可》と《永原大任町長、関係自治体に通知せず一部事務組合条例規則を改変|特定業者排除に権力乱用》で報じた通り。一連の経緯をたどれば、“特定の業者を締め出すための策謀だった”という見立てが成り立つ。

 仕組まれた業者排除だったことを示す証左もある。不許可処分を受けた業者は、それまで田川市と香春町から許可を受けていた。田川市は述べてきた通り推薦できずに終わっていたが、刑事事件でも起こさない限り、香春町は推薦できたはずだ。ところが、香春町に推薦業者リストを開示請求して確認したところ、件の業者の社名はない。同町の担当課に理由を聞いたところ、「組合側から、営業実績が少ないところは推薦しないようにとの指示があった」と言う。しかし、営業実績のある・なしと、新たな許可とには何の関係もない。新設されたゴミ処分場の稼動にともない、これまでなかった香春町でのごみ取集業務が拡大する可能性もある。町側をさらに問い質すと、「(既設の)東部ごみ処分場に搬入実績がない」という理由を持ち出した。いずれの理由も組合側の言い分である。そこで組合から指示を受けた際の記録を開示するよう求めたが、「指示は文書ではなく口頭だった。記録も残していない」と開き直った。つまり、違法であろうとルール違反であろうと、永原氏がトップを務める組合の指示であれば疑うことなく従うということだ。呆れるしかない。これで自立した自治体といえるのか?

 田川市郡は、長く独裁者・永原譲二大任町長の支配下にあった。後ろにいるのが武田良太元総務大臣であり、指定暴力団「太州会」であったことは報じてきた通りだ。恐怖支配に加え、「過疎債」を使って大きな公共事業をいくつも創出し、建設業者などにアメをしゃぶらせ、票とカネを集める――それが独裁を容易ならしめてきた手口だ。さらには、町だけに留まらず、一部事務組合における行政権限まで悪用し、気に入らない相手を徹底的に潰す。こんなことを、いつまで続けさせるとういうのだろう?永原氏の独裁を許してきた郡内の首長と議員たちに問いたい。“あなたたちは正義という言葉を知っているのか!” (中願寺純則)

 

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・話題・地方自治体・福岡県・田川市・田川市・郡8市町村のし尿処理やごみ処理を司る一部事務組合「田川地区広域環境衛生施設組合」の組合長を務める永原譲二大任町が、ヤクザとの関係をでっち上げ、ごみ処理業者の許可申請を「不許可」にした問題】  2025年07月08日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・07.01】:【独裁の証明】:永原大任町長、関係自治体に通知せず一部事務組合条例規則を改変|特定業者排除に権力乱用

2025-08-14 05:15:20 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【HUNTER・07.01】:【独裁の証明】:永原大任町長、関係自治体に通知せず一部事務組合条例規則を改変|特定業者排除に権力乱用

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・07.01】:【独裁の証明】:永原大任町長、関係自治体に通知せず一部事務組合条例規則を改変|特定業者排除に権力乱用

 田川市・郡8市町村のし尿処理やごみ処理を司る一部事務組合「田川地区広域環境衛生施設組合」の組合長を務める永原譲二大任町長が、ヤクザとの付き合いをでっち上げ、業者に与えるべき一般廃棄物収集運搬業務の許可申請書を「不許可」にしていた問題を巡り、不許可理由に挙げた組合の条例施行規則が一方的に改変され、その事実が関係自治体に通知されていないことが分かった。田川市の担当課は規則の変更を「知らされていない」と明言しており、永原氏の独裁的な行政運営に関係者から批判の声が上がりそうだ。

 ■「ヤクザとの付き合い」でっち上げて不許可

 永原組合長は今年3月31日、ある業者が提出した「一般廃棄物収集運搬業(ごみ等)の許可申請」を「不許可」にした。不許可の理由は、「田川地区広域環境衛生施設組合の処理及び清掃に関する条例施行規則第4条第1号の規定に該当する」というものだった。下が業者に対し、永原組合長が発出した「不許可理由書」である。

 田川市郡の議会関係者や田川市の担当課に、不許可理由書として記された「田川地区広域環境衛生施設組合の処理及び清掃に関する条例施行規則第4条第1号」について確認したところ、下の文書に記された条文を示す。

 第4条の(1)は確かに存在するが、求めているのは「組合加盟自治体の中に事業所または事務所を有するもの」という条件。どう解釈しても永原氏が業者に説明した不許可理由=「ヤクザとの付き合い」とは合致しない(⇒既報)。田川市の担当課も、上掲の規約と不許可の理由が一致しないことに首をひねっていた。そもそも、「業者とヤクザの付き合い」という永原氏の主張自体がでっち上げなのだ。関係者が混乱するのは無理もなかった。

 ■自治体や議員が知らなかった「規則改変」

 やはり、どう考えても上掲の規則と不許可理由には整合性がない。想定外の理由で「不許可」を突き付けられたため、裁量権を大きく逸脱しているとして訴訟の準備を進める業者が、組合側に「規則」の開示を求めて入手したのが下。驚いたことに、当該規則は、今年3月5日に大幅な改変がなされていた。

 変更箇所の問題点については次稿で詳しく検証するが、「遵守事項」として新たに加えられたのが(1)から(6)まである第4条。今回の不許可問題で該当する部分である。

 条文は《暴力団員による不当な行為の防止法に関する法律(略)第2条第2号に規定する暴力団又は暴対法第2条第6号に規定する暴力団員と密接な関係を有しないこと。》となっている。田川市の担当課に確認したところ、「まったく知らない条文。初めて見ました。本市には知らされていない」と断言する。田川地区広域環境衛生施設組合の議員や田川市の議員などに聞いても、「規則が改変されたことなど聞いたことがない」と口を揃える。つまり、永原町長から「不許可」を突き付けられた業者はもちろん、関係自治体や議員たちの知らないことろで、永原氏が勝手に規則を改変したということだ。組合長に大きな権限があるのは事実だが、関係自治体に組合規則改変の事実を通知しないというデタラメが許されるはずがない。

 ハンターはこれまで、永原氏の行政手法を「独裁」であるとして厳しく批判してきた。しかし永原氏の身勝手な振る舞いや、気に入らない業者、政治家を汚い手口で追い詰める手法は改まるどころか酷くなる一方だ。関係自治体の首長や議員たちは、いつまでこの異常な状態を容認するのだろう? (中願寺純則)

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・話題・地方自治体・福岡県・田川市・郡8市町村のし尿処理やごみ処理を司る一部事務組合「田川地区広域環境衛生施設組合」の組合長として独善的な行政運営を行っている永原譲二大任町長への疑惑】  2025年07月01日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・06.19】:「ヤクザが土地を売りに来た」― 永原譲二大任町長、でっち上げと恫喝で業者の廃棄物収集運搬業務申請を不許可

2025-08-14 05:15:10 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【HUNTER・06.19】:「ヤクザが土地を売りに来た」― 永原譲二大任町長、でっち上げと恫喝で業者の廃棄物収集運搬業務申請を不許可

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・06.19】:「ヤクザが土地を売りに来た」― 永原譲二大任町長、でっち上げと恫喝で業者の廃棄物収集運搬業務申請を不許可

 田川市・郡8市町村のし尿処理やごみ処理を司る一部事務組合「田川地区広域環境衛生施設組合」の組合長として独善的な行政運営を行っている永原譲二大任町長が、暴力団員との関係をでっち上げて、ごみ処理業者を恫喝。当然与えるべき一般廃棄物収集運搬業務の許可申請書を「不許可」にしていたことが分かった。証拠もない話を持ち出して恣意的に許可権限を行使しており、裁量権を大きく逸脱したのは明らか。組合を組織する自治体の首長や議員らの良識が厳しく問われる事態だ。

 ■ヤクザの手法 ―「でっち上げ」で「恫喝」

 永原組合長は今年3月31日、ある業者が提出した「一般廃棄物収集運搬業(ごみ等)の許可申請」を「不許可」にした。不許可にした理由は、「田川地区広域環境衛生施設組合の処理及び清掃に関する条例施行規則第4条第1号の規定に該当する」というもの。この点については次の配信記事で詳述するが、永原氏が直々に業者を呼んで説明した内容は、到底正当な理由とは言い難いものだった。

 「ヤクザがお前のところの土地を売りに来た。お前のところがヤクザと関係のある証拠だ。お前たち、なめたらいかんぞ!」――これが永原氏が主張した不許可理由だった。

 業者がヤクザに自社の土地を売ってくれるよう頼んだ事実はなく、とんでもない言いがかり。業者は、数年前に永原町長から「お前のとこの土地、売るんか」と聞かれたことがあり、「一体何の話ですか?うちの土地を売る予定などありませんよ」と答えたが、それでも食い下がる永原氏の要求に応じ、目の前で自社の会長に電話確認までしていた。業者にとっては寝耳に水。大事な事業用地を売る計画など一切なかったという。

 永原氏はその時の話に「ヤクザ」をくっ付け、不許可の理由にしたということだ。でっち上げを押し付け、「なめるな!」と脅すのは、それこそがヤクザの手法。指定暴力団の企業舎弟から成り上がった人物らしい許されざる行為である。

 永原氏の行政手法を巡っては、田川市のし尿処理業者「筑豊衛生」が、永原氏が組合長を務める一部事務組合「田川地区広域環境衛生施設組合」による浄化槽清掃業の不許可処分や一般廃棄物収集運搬業の許可取り消し処分を取り消すよう求めていた裁判で、福岡地方裁判所が5月28日、筑豊衛生側の請求を全面的に認め、組合に2件の処分を取り消した上で浄化槽清掃業を許可するよう命じる判決を下したばかり。「寿総合建設」(田川市)が永原組合長による廃棄物収集運搬業の不許可処分取り消しを求めていた別の裁判でも地裁が同様の判断を行っていたことが分かっている。

 し尿処理やごみ処理といった住民の暮らしに直結する問題で、田川地域に混乱をもたらし続ける永原氏。その行為の正当性が、厳しく問われる事態だ。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・話題・地方自治体・福岡県・田川市・郡8市町村のし尿処理やごみ処理を司る一部事務組合「田川地区広域環境衛生施設組合」の組合長として独善的な行政運営を行っている永原譲二大任町長への疑惑】  2025年06月19日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【静岡県伊東市】:学歴詐称の田久保真紀市長が急転続投会見で何度も繰り返した4文字「私が除籍を知ったのは…」辞意撤回

2025-08-01 00:10:50 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【静岡県伊東市】:学歴詐称の田久保真紀市長が急転続投会見で何度も繰り返した4文字「私が除籍を知ったのは…」辞意撤回

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【静岡県伊東市】:学歴詐称の田久保真紀市長が急転続投会見で何度も繰り返した4文字「私が除籍を知ったのは…」辞意撤回 

 学歴詐称疑惑問題を受け、辞任し出直し市長選出馬の意向を公表していた静岡県伊東市の田久保真紀市長(55)が31日、市内で定例会見を開き、一転して留任する意向を表明した。

記者会見する静岡県伊東市の田久保真紀市長(共同)
記者会見する静岡県伊東市の田久保真紀市長(共同)

 田久保氏は、市民の厳しい声とともに「最後までやりとげろ」などの声があったことを報告した上で、騒動についてあらためて謝罪。新図書館建設計画の中止、伊豆高原メガソーラー計画の白紙撤回などの公約について「私に与えられた使命。これだけはやりとげなくてはいけない」と説明すると「必ず結果でお返しをしていきたい」と語った。記者の「辞職しないという会見か」との確認に対し「そのように理解して頂いて結構でございます」と続投を表明。そして「6月28日に知った」と何度も繰り返した。

 田久保氏は「私自身、除籍を知りましたのが、6月28日。この時、初めて除籍になっていることを知りました。とにかく知ったのは6月28日の土曜日、大学に行った時に私自身が除籍になった、その事実でございますので、そのことをもって…28日までは私自身が除籍になってることを知りませんでしたので、そのことをもってしてご判断いただきたい」と語り、何度も「6月28日」を強調した。

 田久保氏は28日の定例記者会見で、自身の進退について「31日に改めて会見を開く。弁護士とも相談し、整理したものを説明できるようにする」と述べていた。

 田久保氏は今月7日の会見で、今後辞任し、出直し市長選に臨む意向を明らかにした。また、これまで広報誌などで「東洋大法学部卒業」としていた自身のプロフィルは、実際は大学に「除籍」されていたことが判明したとあらためて説明。市議会議長に“チラ見せ”した「卒業証書」とされる文書については、検察の捜査に託す意向も示していた。

 また18日に記者団の取材に対し、月内に辞職する考えを明らかにしていた。

 自身の学歴問題に関する市議会調査特別委員会(百条委員会)への証人尋問への出席を拒否したことに関しては、出席が必要な理由に対する百条委側の説明が不十分との認識を示していた。

 5月29日に就任した田久保氏は、市の広報誌などで東洋大卒と自身のプロフィルを紹介したが、実際には大学を除籍となっていた。

 市議会は7月7日、市長に対する辞職勧告決議を全会一致で可決。広報誌で紹介した経緯などを調べるため百条委を設置し、職員への証人尋問を実施した。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・地方自治体・静岡県伊東市・学歴詐称疑惑問題を受け、辞任し出直し市長選出馬の意向を公表していた田久保真紀市長】  2025年07月31日 21:18:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【静岡県伊東市】:学歴詐称疑惑の田久保真紀市長、急転続投表明にX困惑「静岡県民として恥ずかしい」「鋼のメンタル」

2025-08-01 00:10:40 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【静岡県伊東市】:学歴詐称疑惑の田久保真紀市長、急転続投表明にX困惑「静岡県民として恥ずかしい」「鋼のメンタル」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【静岡県伊東市】:学歴詐称疑惑の田久保真紀市長、急転続投表明にX困惑「静岡県民として恥ずかしい」「鋼のメンタル」

 学歴詐称疑惑問題を受け、辞任し出直し市長選出馬の意向を公表していた静岡県伊東市の田久保真紀市長(55)が31日、市内で定例会見を開き、一転して留任する意向を表明した。

記者会見の冒頭、一連の騒動について謝罪する静岡県伊東市の田久保真紀市長(共同)
記者会見の冒頭、一連の騒動について謝罪する静岡県伊東市の田久保真紀市長(共同)

 田久保氏は、市民の厳しい声とともに「最後までやりとげろ」などの声があったことを報告した上で、騒動についてあらためて謝罪。新図書館建設計画の中止、伊豆高原メガソーラー計画の白紙撤回などの公約について「私に与えられた使命。これだけはやりとげなくてはいけない」と説明すると「必ず結果でお返しをしていきたい」と語った。記者の「辞職しないという会見か」との確認に対し「そのように理解して頂いて結構でございます」と続投を表明した。

 X(旧ツイッター)では田久保市長の続投表明について「この鋼のメンタルだけは尊敬するわ」「明日からまた抗議電話を受ける伊東市職員の気持ちを考えてない。だいたい百条委員会に行かなければいけない理由を言う必要はないと弁護士さんが言っていた。全て話しのすり替え、論点ずらし。自分を守るだけの発言。同じ静岡県民として恥ずかしい」「卒業したかしていないか分からないほど呆けていたんでしょうか?議員から市長になる程の方ならば そこら辺はちゃんと出来ていてしかるべきと思います」「公約実現を約束するって、まず目の前の問題について白黒はっきりさせない人をどう信じればいいんだ」などと書き込まれていた。

 田久保氏は28日の定例記者会見で、自身の進退について「31日に改めて会見を開く。弁護士とも相談し、整理したものを説明できるようにする」と述べていた。

 田久保氏は今月7日の会見で、今後辞任し、出直し市長選に臨む意向を明らかにした。また、これまで広報誌などで「東洋大法学部卒業」としていた自身のプロフィルは、実際は大学に「除籍」されていたことが判明したとあらためて説明。市議会議長に“チラ見せ”した「卒業証書」とされる文書については、検察の捜査に託す意向も示していた。

 また18日に記者団の取材に対し、月内に辞職する考えを明らかにしていた。

 自身の学歴問題に関する市議会調査特別委員会(百条委員会)への証人尋問への出席を拒否したことに関しては、出席が必要な理由に対する百条委側の説明が不十分との認識を示していた。

 5月29日に就任した田久保氏は、市の広報誌などで東洋大卒と自身のプロフィルを紹介したが、実際には大学を除籍となっていた。

 市議会は7月7日、市長に対する辞職勧告決議を全会一致で可決。広報誌で紹介した経緯などを調べるため百条委を設置し、職員への証人尋問を実施した。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・地方自治体・静岡県伊東市・学歴詐称疑惑問題を受け、辞任し出直し市長選出馬の意向を公表していた田久保真紀市長】  2025年07月31日 21:12:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【静岡県伊東市】:急転!疑惑の田久保真紀市長が続投表明「必ず結果でお返ししたい」辞任・出直し選を覆す

2025-08-01 00:10:30 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【静岡県伊東市】:急転!疑惑の田久保真紀市長が続投表明「必ず結果でお返ししたい」辞任・出直し選を覆す

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【静岡県伊東市】:急転!疑惑の田久保真紀市長が続投表明「必ず結果でお返ししたい」辞任・出直し選を覆す 

 学歴詐称疑惑問題を受け、辞任し出直し市長選出馬の意向を公表していた静岡県伊東市の田久保真紀市長(55)が31日、市内で定例会見を開き、一転して留任する意向を表明した。

記者会見に臨む静岡県伊東市の田久保真紀市長(共同)
記者会見に臨む静岡県伊東市の田久保真紀市長(共同)

 田久保氏は、市民の厳しい声とともに「最後までやりとげろ」などの声があったことを報告した上で、騒動についてあらためて謝罪。新図書館建設計画の中止、伊豆高原メガソーラー計画の白紙撤回などの公約について「私に与えられた使命。これだけはやりとげなくてはいけない」と説明すると「必ず結果でお返しをしていきたい」と語った。記者の「辞職しないという会見か」との確認に対し「そのように理解して頂いて結構でございます」と続投を表明した。

田久保真紀市長のXから
田久保真紀市長のXから

 決断理由について「最初の会見の時点で、私の方も1度辞職をしまして市民の皆さんに民意を問うのが最善の道であるということで会見を開かせていただいた。ですが、その内、目まぐるしく状況が変化しまして、市民の皆さまからこのままここで終わって、また元に戻ってしまうのかというお声をいただくようになりました。その中で、今の現状でありますとか、百条委員会もそうですが、刑事告発のこと、いろいろなことを受け止めまして、本日このような報告をさせていただいた」と語った。

 そして「私自身、除籍を知りましたのが、6月28日。この時、初めて除籍になっっていることを知りました。とにかく知ったのは6月28日の土曜日、大学に行った時に私自身が除籍になった、その事実でございますので、そのことをもって…28日までは私自身が除籍になってることを知りませでしたので、そのことをもってしてご判断いただきたい」と続けた。

 田久保氏は28日の定例記者会見で、自身の進退について「31日に改めて会見を開く。弁護士とも相談し、整理したものを説明できるようにする」と述べていた。

 田久保氏は今月7日の会見で、今後辞任し、出直し市長選に臨む意向を明らかにした。また、これまで広報誌などで「東洋大法学部卒業」としていた自身のプロフィルは、実際は大学に「除籍」されていたことが判明したとあらためて説明。市議会議長に“チラ見せ”した「卒業証書」とされる文書については、検察の捜査に託す意向も示していた。

 また18日に記者団の取材に対し、月内に辞職する考えを明らかにしていた。

 自身の学歴問題に関する市議会調査特別委員会(百条委員会)への証人尋問への出席を拒否したことに関しては、出席が必要な理由に対する百条委側の説明が不十分との認識を示していた。

 5月29日に就任した田久保氏は、市の広報誌などで東洋大卒と自身のプロフィルを紹介したが、実際には大学を除籍となっていた。

 市議会は7月7日、市長に対する辞職勧告決議を全会一致で可決。広報誌で紹介した経緯などを調べるため百条委を設置し、職員への証人尋問を実施した。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・地方自治体・静岡県伊東市・学歴詐称疑惑問題を受け、辞任し出直し市長選出馬の意向を公表していた田久保真紀市長】  2025年07月31日 20:21:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・07.04】:経歴詐称と政治家不足 疑惑に揺れる伊東市長、選挙やり直しは財政が…

2025-07-11 07:40:10 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【政界地獄耳・07.04】:経歴詐称と政治家不足 疑惑に揺れる伊東市長、選挙やり直しは財政が…

 『漂流する日本の羅針盤を目指:【政界地獄耳・07.04】:経歴詐称と政治家不足 疑惑に揺れる伊東市長、選挙やり直しは財政が… 

 ★怪文書が発端とはいえ、経歴詐称疑惑が問われた静岡県伊東市長・田久保真紀は2日会見を開き、経歴の大学卒業ではなく「除籍であることが確認がとれております」と他人事(ひとごと)のような説明をするとともに「詐称は一切ない」「公職選挙法上は問題ない」とし、「つらいからといって、逃げ出すことはしない。責任を全うする」と政治家の常とう句を使い、妙な理屈を展開した。ただうっかりというより同市議会副議長・青木敬博が言うように「卒業証書をパッと開いて、すぐ閉じてしまいました。手に取らせてもらえない状況でした」といった偽造証書の疑いや、除籍を承知していながら工作を施していた方が悪質と感じる。

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田久保真紀市長(静岡県伊東市の広報誌から)© 産経新聞

 ★これには市長は「卒業を証明するであろうと思われるもの、卒業証書と認識しているものを、一定の説明ができると思って提示した」とよくわからない。公職選挙法235条1項で選挙の当落にかかわらず、選挙公報に学歴などの虚偽の記載をした場合には、同法違反に問われる可能性があり、2年以下の禁錮または30万円以下の罰金とある。伊東市の今年の一般会計は前年度比7・9%増の過去最高の318億5000万円。観光を主幹産業とする同市はコロナ禍以降も観光客が戻り切らず、人口減も好転の兆しがない。5月の市長選の争点は当時の市長が図書館建設、田久保が同計画の白紙を訴えていた。この事案はどうしても選挙の禍根を残すといえ、百条委員会で追及をする予定の議会の対応や図書館計画の再浮上も考えられそうだ。

 ★だが一番深刻なのは総務省や国会が幾度も指摘している地方議員のなり手不足問題と、財源の乏しい地方財政で、幾度も選挙をやり直せるかという現実問題が経歴詐称問題以上にのしかかる。「一般論で言えば法律上は厳罰が下されるべきだが、現実には市長へのペナルティーなどで乗り切りたいのが自治体としての本音ではないか。当然、市長は議会へ大きな譲歩などを迫られるはず」とは総務省関係者。今回は地方自治の問題の提起になった。(K)※敬称略

 政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2025年07月04日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・06.23】:田川市議会・陸田孝則議長、公用車で永原大任町長・今村元市議出陣式参加|武田氏の政治資金パーティーにも

2025-07-02 05:15:20 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【HUNTER・06.23】:田川市議会・陸田孝則議長、公用車で永原大任町長・今村元市議出陣式参加|武田氏の政治資金パーティーにも

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・06.23】:田川市議会・陸田孝則議長、公用車で永原大任町長・今村元市議出陣式参加|武田氏の政治資金パーティーにも  

 2度の不信任決議を受けながら市議会議長の座に居座り続けている福岡県田川市の陸田孝則議員が、公用車を使って政治家の出陣式や政治資金パーティーなどに参加していたことが分かった。公平・公正が求められる議長という立場をわきまえぬ公用車の政治利用――。公用車の運用原資が税金である以上、不適切との批判は免れない。

 ■公用車を政治利用

 田川市議会への情報公開で入手したのは陸田氏が議長に就任して以来の旅行命令書。大半は適切な旅行実態といえるが、明らかに不適切な政治利用と考えられるものが複数件あった。

 まず、政治家の出陣式への参加だ。下は、今年3月25日に告示された大任町長選挙に立候補した永原譲二町長の出陣式に参加した際の命令書。公用車を使っていたことが分かる。

 永原町長といえば、2023年の田川市長選挙で同氏の義弟である二場公人氏を破った村上卓哉田川市長に対し、ごみ処理施設に関する情報公開を辞めるよう要求。首を縦に振らない市長に対し、「(田川郡東部環境衛生施設組合の)議会から出ていけばいい。いやなら自分たちで(ごみ処理施設を)建てりゃいい」、「あんた方には協力せん」、「こんなことしとったら、あんた、4年間もたんよ」などと脅した人物だ。公の場で難癖をつけ市長を土下座させたこともある。そんな人物の出陣式に、こともあろうか公用車で参加したというのだから呆れるしかない。

 公私の区別がついていないのは確かで、先月30日には、この日公示された福岡県議会議員補欠選挙・田川選挙区に出馬して落選した今村寿人元市議の出陣式に公用車を利用して参加。同月19日には、今村氏を全面支援していた武田良太元衆院議員の後援会が開いた世話人会に出席していた。いずれの集まりも「公務」であるはずがない。

 公用車の政治利用は他にもあり、今年1月には自民党公認で北九市議会議員選挙に立候補した候補者の出陣式にも公用車を使って参加していた(*下の命令書参照)。

 政治利用はこれだけに止まらない。令和5年8月に「公明党時局講演会」、今年1月の「公明党・新春フォーラム」も公用車利用での参加だった。

 

さらに、令和5年8月に福岡市内のホテルで開催された武田氏の政治資金パーティー「衆議院議員 武田良太政経パーティー」に参加した際も公用車を使っていた。

 ■問われる「政治利用」の妥当性

 公用車の運転手は公務員、車両もガソリン代も公費で賄われている。つまり陸田氏は、市民の税金を使って特定の政治家や政党のイベントに参加しているということだ。政治家の出陣式や政治資金パーティーといった一連のイベントに参加することは、当然「公務」ではなく「私用」。陸田氏の公用車利用は不適切と断ぜざるを得ない。 

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・話題・地方自治体・福岡県・田川市・2度の不信任決議を受けながら市議会議長の座に居座り続けている福岡県田川市の陸田孝則議員】  2025年06月23日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【兵庫県政】:「コミュ力の高い好青年」問題会見繰り返す斎藤元彦氏 知事就任前の「意外な評判」

2025-06-25 06:42:50 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【兵庫県政】:「コミュ力の高い好青年」問題会見繰り返す斎藤元彦氏 知事就任前の「意外な評判」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫県政】:「コミュ力の高い好青年」問題会見繰り返す斎藤元彦氏 知事就任前の「意外な評判」 

 「斎藤知事が定例会見を行っている会見室には、広報や秘書課のほか発表項目の担当職員が15名ほど同席しています。会見室のうしろにイスを並べてずらっと座っているのですが、みなさん粛々と業務を遂行しているものの、どこかあきらめたような表情をしておられますね」

かつては“好青年”という評価だったが(写真:共同通信)

 そう語るのは元・神戸新聞記者で、ノンフィクションライターの松本創さんだ。これまで、斎藤元彦兵庫県知事(47)の定例記者会見に毎週のように出席してきた。

 これまで“公益通報者潰し問題”、告発者である元県民局長の情報漏えいに関わった疑惑、自身の選挙違反疑惑など、数々の問題を抱えている斎藤知事。毎週行われる知事の定例会見では「真摯に受け止める」「適切だった」と繰り返すのみで、記者からの質問にまともに答えないのが恒例となっている。

 すっかり職員からの信頼も失っているように見える斎藤知事だが、「知事になる前の斎藤さんは、むしろコミュニケーション能力が高く、好青年に見えた」と松本さんは振りかえる。

 「私は、彼が大阪府の財務部財政課長を務めていたころに面識を得ましたが、当時の彼は、こちらの質問に的確に答え、バランス感覚もある有能な若手官僚という印象でした。何度か食事を共にしたこともありますが、気さくだし、気配りもできる。これは私だけでなく、当時の彼を知る人たちの多くが同じような印象を抱いています」

 “好青年”だったはずの斎藤氏だが、知事に就任して間もなく、「すぐにキレる」などの悪評を耳にするようになったという。それほど反感を買ってでも、「前に進めたい」施策があるのだろうか。

  「本人も言っているように、若者・Z世代の支援や、万博のような地域振興など、ピンポイントで力を入れたい政策はあるのでしょう。それも大事なことだと思いますが、本来、知事という立場は、さまざまな人の意見を聞き、できるだけ多くの県民のためになる施策を幅広く進める必要があるんです。ところが斎藤知事は、自分の興味があることにしか目を向けない。それ以外は眼中にないようにすら見えます」

 その象徴的な出来事が、阪神・淡路大震災の犠牲者数を間違えたことだという。斎藤知事は、阪神淡路大震災から30年を迎える今年1月の定例会見で、「6,400人を超える方々」と言うべき犠牲者数を、「4,600人を超える方々」と誤って発言。「読みまちがい、言いまちがい」だったとして、後日謝罪する場面があった。

 「兵庫県知事という立場、震災30年というタイミングで、決してあってはならないまちがいです。震災に関心をよせ、心から犠牲者を悼んでいれば、間違えるはずがありません」

 こうした数々の失態が響いたのか、4月に神戸新聞とJX通信が兵庫県内の有権者に実施した調査では、斎藤知事を「支持しない(55.9%)」が「支持する(34.5%)」を上回った。

 しかし松本さんは、自らもいち兵庫県民として、それでも「斎藤知事の人気は根強い」と感じている。その一因として、斎藤氏を再選に導いた“反マスコミ感情”の高まりがあると考えている。

 「たしかに昨年は、知事のパワハラやおねだりなど、キャッチーな部分ばかりが取り上げられ、報道が過熱しました。それが世論の『斎藤さんはいじめられてかわいそう』という反マスコミ感情をかき立てることにつながった。しかし、前述したように、斎藤知事が何を聞かれてもまともに答えないから、記者が何度も同じ質問を繰り返さざるをえないという側面もあるのです」

 そもそも、質問にまともに答えない斎藤知事に、知事の資質はあるのか――。

 「行政の長が法律を守れない時点で、資質はないと言わざるを得ません。自分と意見が異なっても、対話をして合意形成をしていくのが政治家、とりわけ首長の役割です。にもかかわらず、何を聞かれても同じ言葉の繰り返しで説明しない。職員とも、議会とも、信頼関係を築けない。そんな人が、知事にふさわしいとは思えません。

 ただ、すべての人が記者会見を毎週見るわけではありませんから、知事がていねいにおじぎをしている場面だけ目にしている方にとっては、“いい人”に見えてしまうのでしょう」

 昨年の兵庫県知事選以降、SNSYouTubeなどで、真偽不明の情報が流され、ひとりの兵庫県議が自死するという痛ましい出来事もあった。いまもなお、収集の目処はついていない。松本さんは、こうした状況にも危機感を持っている。

 「少なくとも“オールドメディア”と呼ばれる媒体は、記者をはじめデスクや校閲など、何人ものチェックが入っています。それでも間違うことはありますが、少なくとも取材をせずに自説や持論を発信しているユーチューバーとはちがいます。どちらの情報の信頼性が高いのか、考えるまでもないと私は思うのですが……」

 【関連記事】

 元稿:光文社 朝刊 主要出版物 女性自身 社会 【話題・地方自治・兵庫県・知事によるパワハラ疑惑】  2025年06月25日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【兵庫県】:斎藤知事 “テンプレ会見”出席者が語るパワハラ認定後の「会見での異変」

2025-06-25 06:42:30 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【兵庫県】:斎藤知事 “テンプレ会見”出席者が語るパワハラ認定後の「会見での異変」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫県】:斎藤知事 “テンプレ会見”出席者が語るパワハラ認定後の「会見での異変」

 「そもそも記者との質疑が成立しないんです。こちらが何を聞いても、斎藤知事は決まったフレーズを繰り返すばかり。ちぐはぐな問答を延々とやっている感じで……」

 斎藤元彦兵庫県知事(47)の定例記者会見の様子を、そう語るのは元・神戸新聞記者で、ノンフィクションライターの松本創さんだ。

“テンプレ回答”ばかりの斎藤知事会見(写真:共同通信)

 昨年3月から1年以上にわたって続いている告発文書問題。すでに、兵庫県議会の百条委員会や県が設置した第三者委員会で、斎藤知事らが行った“犯人捜し”が違法という認定が出たが、斎藤知事はその認定を受け入れない姿勢を示してきた。

 また、告発文書を作成した元県民局長の私的情報が外部に漏えいした問題を調査した第三者委員会でも「情報漏えいは斎藤知事らの指示で行われた可能性が高い」と、結論づけられている。さらに、昨年11月に行われた兵庫県知事選挙で公職選挙法に違反する行為があった容疑で、6月20日に斎藤知事は神戸地検に書類送検された。

 このように混迷を極める“兵庫県問題”だが、知事定例会見で斎藤知事は記者からの質問にまともに回答しない光景がおなじみになっている。前出の松本さんは、これまで数々の首長や政治家の記者会見を取材してきた。なかでも、橋下徹氏が大阪府知事・市長だったころの記者会見と比較して、こう話す。

 「橋下さんも、詭弁や多弁を用いて“論点ずらし”をするという点においては“異様”な記者会見だったと言えます。しかし、斎藤知事の場合は、詭弁や多弁の正反対で、ひたすら言葉が乏しい。何を聞かれても、『ご指摘は真摯に受け止める』『県政を前に進めるのが私の仕事』などと、お決まりのフレーズを繰り返し、記者の質問とかみあわない。それが“異様さ”を感じさせる一因です」

 元県民局長の私的情報を県職員が漏えいした件について、5月27日に第三者委員会は「知事や元副知事らの指示があった可能性が高い」と結論付けた。

 「これを受けた6月初旬の定例記者会見では、知事の関与を問う声が上がりました。しかし斎藤知事は、『指示はしていない』と繰り返すばかり。それで説明が尽くせていると思うか、と記者から問われても、『これまでの認識どおり指示はしていません』『何度聞かれても同じ答え』と述べるだけ。まともな説明もできず、県が設置した第三者委員会なのに、その結論を知事が受け入れないなら、設置した意味がありません」

 県は、第三者委員会の報告書を受け、「知事らの指示があった」ことを前提に、情報漏えいした職員を“3カ月”の懲戒処分にした。

 「知事らの関与がなければ、最低でも6カ月の懲戒処分になっていたと聞いています。にもかかわらず、決裁権者である知事が自分の関与を認めないなんて、あきらかな矛盾です」

 松本さんがこうした矛盾を追及しても、「記者さんの意見として受け止める」として、受け流すだけだ。

  「斎藤知事の会見での言動が明確に変わったのは今年3月です。百条委員会は、パワハラの疑いについて『おおむね事実』と評価し、さらに通報者捜しや懲戒処分などの初動対応に関しても、法律違反の可能性がある』と結論付けました。

 この結果を受けて行われた今年3月5日の定例記者会見で斎藤知事は、『百条委員会の結論は重く受け止める』と述べつつも、『県の対応に問題はなかった』と繰り返し、公益通報の中身とはまったく関係のない元県民局長のパソコンの中身に言及。『倫理上極めて不適切な、わいせつな文書を作成していた』と、ふたたび告発者つぶしをするような発言をしたのです」

 “わいせつな文書”発言は多くの批判を受け、その後、斎藤知事はこの表現を使わなくなったが撤回や謝罪は行っていない。6月17日の定例会見でも、この発言を撤回しないのかと記者に問われた斎藤知事。

 「これまで申し上げた通り、対応として適切だったというふうに考えています」と、いつもの“テンプレ回答”を繰り返すだけだった。

 元稿:光文社 朝刊 主要出版物 女性自身 社会 【話題・地方自治・兵庫県・知事によるパワハラ疑惑】  2025年06月25日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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