【政界地獄耳・04.29】:芳野会長と石破首相が並ぶ連合メーデー…今年こそ「働けるだけ喰わせろ」
『漂流する日本の羅針盤を目指:【政界地獄耳・04.29】:芳野会長と石破首相が並ぶ連合メーデー…今年こそ「働けるだけ喰わせろ」
★メーデーは世界の労働者が地位向上のために団結する祭典。5月1日は世界共通だ。労働者の日として80以上の国で祝日にしている。ところが日本では労働界再編の後、日本労働組合総連合会(連合)と非連合系の全国労働組合総連合(全労連)や全国労働組合連絡協議会(全労協)に分裂、加えて労働組合の組織率の低下など、さまざまな理由で、連合が大型連休の中心にある1日では参加率が下がるとして4月の最終土曜日などに設定。全労連、全労協は1日に行っている。
主催 | 第96回メーデー中央実行委員会 |
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日時 | 2025年4月26日(土)10:00~13:30(予定) (1)イベント・出展など 10:00~13:30 (2)中央大会式典 10:30~11:30 中央式典プログラム
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場所 | 東京都渋谷区・代々木公園B地区 (サッカー場、イベント広場、ケヤキ並木含む) |
★1946年、大戦の翌年の第17回メーデーは「働けるだけ喰わせろ」をテーマに全国で100万人、東京で50万人の参加があったというが26日、東京・代々木公園の連合メーデー中央大会には連合会長・芳野友子、首相・石破茂が並び「我が国における経済政策の最重要課題は賃上げであります」「物価上昇に負けない賃上げを」と訴えたが、国民から見れば今年こそコメ不足、コメ高騰で「働けるだけ喰わせろ」がテーマのメーデーなはずだが、連合加盟の大企業を軸にここ数年はベースアップが続いているだけに労働貴族たちには余裕がある。既に上級国民化している連合傘下の組合幹部たちには関係ないか。連合発表のメーデー参加者は2万9200人にとどまっている。
★この現象は連合の政策にも反映されている。同日、芳野は、立憲民主党が食料品の消費税率を1年間0%にする政策を掲げたことに「今の段階では減税について連合は考えてない」と否定的で、連合は同党代表・野田佳彦とともに増税派だ。立憲議員が言う。「連合の政策は役所的で1度政策を決めた後の柔軟性に欠ける。立憲と国民民主を支援するとしながら自民党にも軸足を置いており、連合の政策で世の中が動くことはない。国民民主の人気も同盟系組合のおかげではない」と厳しい。多くの国民と与野党の多くが減税を言う中、連合が国民視点で新たな視座を持つ税制議論はできないものか。組織力の低下を知恵で覆すのもアリではないか。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2025年04月29日 07:58:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。