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路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【社説・06.12】:水産物の禁輸/中国は早期に全解除せよ

2025-06-15 06:00:30 | 【水産資源・海洋環境・漁業・水産加工・缶詰・調査捕鯨・鰻・鮪・鮨・回転寿司】:

【社説・06.12】:水産物の禁輸/中国は早期に全解除せよ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説・06.12】:水産物の禁輸/中国は早期に全解除せよ 

 東京電力福島第1原発の処理水海洋放出を受けて中国が実施している日本産水産物の全面禁輸措置が、ようやく解除される見通しになった。日中両政府が手続きを始めることで合意した。

 懸案解決に向け一歩前進した形だが、まだ不十分だ。福島県や茨城県など10都県は解除の対象に入らず、禁輸は続く。中国が処理水を「核汚染水」と非難し、科学的根拠を示さずに一方的に輸入を停止したのは、巨大市場を武器にした威圧行為にほかならない。

 習近平指導部は一刻も早く不当な措置をやめるべきだ。日本政府は引き続き規制の全面撤廃を強く働きかけねばならない。

 現時点で日本からの輸出再開時期は決まっていない。中国側が日本の輸出業者を再登録する必要があり、少なくとも数カ月はかかるという。水産物を製造加工する施設の放射性物質の検査や、産地の証明書が必要になる。中国は手続きの迅速化に最大限努めてもらいたい。

 処理水の海洋放出は、国と東電が地元漁業者の反対を押し切って2023年8月に始めた。国内外に前例がなく、国際原子力機関(IAEA)と連携して処理水のモニタリング(監視)体制を敷いてきた。これまでの検査で「国際的な基準に合致する」と確認されている。

 中国が態度を軟化させた背景には、トランプ米政権への警戒感から対日関係の改善を急ぎたいとの思惑がうかがえる。禁輸で国内の水産物加工業者が影響を受け、経済界からの圧力も高まっていた。昨年9月、IAEAのモニタリング下で中国が海水などを試料採取することを日本が認め、両国間で禁輸解除へ向けた協議を続けてきた。

 気になる点がある。このたびの合意について中国の税関当局は「技術的進展があった」と発表し、「輸入」の表現は使わなかった。台湾問題などで日本をけん制するために禁輸解除を「外交カード」として使う可能性もあるのではないか。警戒を怠るべきではないだろう。

 禁輸措置によりホタテやブリの産地は大きな打撃を受けた。代表例が北海道だ。輸出先を米国やベトナムに振り替えてきた。兵庫県では干しナマコやカキの販路を東南アジアに広げ、影響を抑えた。ただ今度は米国が高関税を課すなど先行きは不透明だ。日本国内での消費喚起や輸出先の多角化が一層重要になる。

 在留邦人の拘束や尖閣諸島周辺での領空侵犯・領海侵入など日中間の課題は山積する。関係改善を真に目指すのであれば、これらの解決へ向けて中国が着実に行動に移すことが何より求められる。

 元稿:神戸新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2025年06月12日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説②・06.03】:水産物輸出へ なぜまだ全面解除でないの

2025-06-06 05:00:20 | 【水産資源・海洋環境・漁業・水産加工・缶詰・調査捕鯨・鰻・鮪・鮨・回転寿司】:

【社説②・06.03】:水産物輸出へ なぜまだ全面解除でないの

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②・06.03】:水産物輸出へ なぜまだ全面解除でないの

 日本産の水産物の安全性をようやく認め、中国が禁輸措置を解除する方向となったが、その規模は限定的であり、不十分と言わざるを得ない。 

 日本との関係を本気で改善するつもりなら、科学的根拠のない主張を取り下げ、禁輸の全面解除に踏み切るべきではないか。

 日中の合意によると、日本産水産物の輸出再開前に、日本の業者を中国当局に再登録する必要があるという。また、初回出荷時には放射性物質の検査証明書も添付する。このため実際の再開時期は、数か月先になる見通しだ。

 東京電力福島第一原子力発電所が処理水の海洋放出を始めた2023年、中国は全ての日本産海産物の輸入を禁止した。

 日中両政府は昨年、中国が国際原子力機関(IAEA)の管理下で海水のモニタリング調査を実施することで合意した。その後、実際に調査を行った結果、何ら問題がないことが明らかになった。

 処理水の安全性は、IAEAが何度も調査し、確認している。にもかかわらず中国は処理水を「核汚染水」と呼んで批判してきた。そうした声が国際的に広がらなかったことも、今回の中国政府の決定につながったのだろう。

 それでも、中国が輸出の再開を認めたのは福島や茨城など10都県を除く37道府県だけだ。科学的根拠はなく、理解に苦しむ。

 日中間の懸案は、今回の水産物の問題にとどまらない。

 尖閣諸島周辺では先月、日本の民間航空機の飛行を妨害しようとした中国海警船のヘリが、領空を侵犯した。日本政府の抗議に対し、中国は「民間機が中国の領空を侵犯した」と主張したという。

 中国はまた、与那国島南方の日本の排他的経済水域(EEZ)内に無断で設置していたブイを撤去した。ただ中国側は、ブイの設置も撤去も、自国の管轄海域での活動だと強調している。

 尖閣や日本の海域が、あたかも自国のものであるかのような中国の主張は許し難い。既成事実を積み重ねて実効支配を強める狙いがあるのだろう。政府は中国側の言い分を黙認してはならない。

 一方、シンガポールで開かれたアジア安全保障会議では、東南アジアの国などから、南シナ海での中国の覇権的な活動を警戒する声が相次いだ。

 中国の台頭により、米国だけでアジアの安全を守るのは難しくなっている。日本は、多国間で地域の平和と安定を守る協力態勢の構築に力を尽くす必要がある。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2025年06月03日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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《余録・04.08》:宮城県気仙沼市のカキ養殖家…

2025-04-09 02:03:30 | 【水産資源・海洋環境・漁業・水産加工・缶詰・調査捕鯨・鰻・鮪・鮨・回転寿司】:

《余録・04.08》:宮城県気仙沼市のカキ養殖家…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《余録・04.08》:宮城県気仙沼市のカキ養殖家…

 宮城県気仙沼市のカキ養殖家、畠山重篤さんの転機は1984年にフランスを視察したことだった。ロワール川など河口付近の磯の魚介類の多さに驚く。そして、上流にある落葉樹の森林が海に豊かさをもたらしていると直感した

<picture>東日本大震災から5年後、震災復興について語る生前の畠山重篤さん=宮城県気仙沼市唐桑町で2016年2月10日午後2時52分、井田純撮影</picture>

東日本大震災から5年後、震災復興について語る生前の畠山重篤さん=宮城県気仙沼市唐桑町で2016年2月10日午後2時52分、井田純撮影

 ▲当時、地元では赤潮でカキの身が赤くなる被害が出るなど、海の環境劣化に悩まされていた。畠山さんはその後研究家と連携し、樹林の土壌成分が、川を経て海の栄養につながっていると確信する。「海を守るためには、森づくりから」と仲間に呼びかけたのが、漁師による植林だ。気仙沼湾に注ぎ込む川の上流にある室根山に落葉樹を植える運動を89年から始めた

 ▲「森は海の恋人」。その合言葉とともに歩み続けた畠山さんが、81歳で亡くなった

 ▲最大の試練は三陸を襲った2011年の東日本大震災だった。津波で母親を失い、カキの養殖場は流され、生き物が消えた海に絶望しかけた。だが、プランクトン豊かな海に魚は戻り、カキ養殖は復活した

 ▲植樹の目的は海を守ることだけではなく、「森、川、海」の絆を取り戻すことだった。植樹祭は漁村と山村の人々が交流する場となった。子どもたちに環境教育を実践したり、エッセーを執筆したりするなど、多彩な活動を展開した

 ▲畠山さんの取り組みは各地に広がり、海洋に森林が影響することは、今では共通の認識であろう。「大切なのは、人の心に木を植えることです」と穏やかに語っていた。植えた木々を守り育てていくのは、私たちの役割である。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【余録】 2025年04月08日  02:02:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【Dr.コトーの甑島】:看護師から漁師に転身…奮闘する26歳女性に密着「とんでもない幸せ」

2025-04-05 07:59:30 | 【水産資源・海洋環境・漁業・水産加工・缶詰・調査捕鯨・鰻・鮪・鮨・回転寿司】:

【Dr.コトーの甑島】:看護師から漁師に転身…奮闘する26歳女性に密着「とんでもない幸せ」

 『漂流する日本の羅針盤を目指:【Dr.コトーの甑島】:看護師から漁師に転身…奮闘する26歳女性に密着「とんでもない幸せ」  

 <情報最前線:ニュースの街から>

 鹿児島・甑島(こしきじま=薩摩川内市)に、単身漁師志願し、島民となって12日で丸1年を迎える26歳の女性がいる。尼崎市(兵庫)の実家を離れて人生初の1人暮らし、前職看護師から転身した。周囲からは猛反対されたが、ベテラン漁師について春夏秋冬を乗り切った。後継者不足に苦しむ甑島では、漁師26人が立ち上がって取れた魚のブランド化を目指して「甑島社中」を設立したばかり。奮闘する新米女性漁師に密着した。(敬称略)

 「鳥ノ巣山展望所」は、甑大橋を上から見られるビュースポットです!

画像3: 鹿児島 自然の宝庫 甑島のゆっくりとした時の流れで心も体もリフレッシュ

甑大橋

住所 鹿児島県薩摩川内市上甑町平良

 ■懇願し「1回体験」

 「いい島ですよね…、甑島大好きです」と自家用車のハンドルを握りながら、ハミングするように話した。武輪愛花厘(たけわ・あかり=26)は、島内を案内しながら漁師になったいきさつについて語った。祖母が甑島出身。看護師を3年務めて、いきなり昨年4月に甑島に渡って漁師になった。

 漁師をするなら祖母の故郷と決めていた。「漁師」「募集」でネット検索すると甑島の「日笠山水産」がヒットした。もちろん、誰も知った人はいない。電話をかけて「漁師になりたいんです」と懇願。23年7月だった。電話口に出た日笠山水産社員の藤原真子(29)は漁師の募集をしていないことを告げたが、愛花厘の熱意にほだされて「じゃ、1回体験に来てみる?」と提案した。すぐに母親と一緒に来島し、キビナゴ漁に同行した。

 漫画「Dr.コトー診療所」で知られる東シナ海に浮かぶ孤島。生まれて初めて漁船に乗った。乗船してすぐに気持ち悪くなり、胃の内容物を全て吐いた。11月にも体験で島に渡り、そのときも激しい船酔いで、またもや吐いた。しかし、愛花厘の決心は曇らずますます濃くなっていった。社長で船長の日笠山誠(53)とじっくり話して正式に漁師に転職することに決めた。

 24年3月31日に看護師を辞め、4月12日から島で漁師生活をスタートさせた。看護師としては一般外科の病棟勤務。重度の患者も見る担当で「たいていのことでは驚かない。船酔いで吐いたら慣れればいいと感じていた」と平然と話した。

 未経験者ではあったが「なるようになる。気持ちが大事」とすべてを前向きにとらえた。船上では日笠山や先輩漁師の寺下卓良(たくろう=37)に怒鳴られながら、1つずつ仕事を覚えていった。

 ■カンパチの養殖

 日笠山水産の社長でありながら、日笠山は島の漁師集団「甑島社中」の代表も務める。22年8月に立ち上げ、島の漁師が結託して、取った魚に甑島ブランドを確立させて直接関東や関西エリアの飲食店などに販売を持ちかけることを目的とした。魚の新鮮さを広報してファンを増やしている。日笠山は愛花厘を日笠山水産ではなく、甑島社中の第1号社員として採用した。

 メインはキビナゴ漁。3~4月にシーズンインするが5~6月は産卵場を封鎖して資源保護期間としている。その他にカンパチを養殖。1度入ると逃げられない鉄製カゴを沈めてクエ、ハタ、アラ類の高級魚を狙う。夏が過ぎると通称「秋太郎」と呼ばれるバショウカジキを捕獲する漁に出る。現在、もっとも推しているのは沖で釣る1キロ超のメジナ。鮮度の良さを武器に販路を拡大している。 

午前2時、愛花厘は船上で刺し網漁でキビナゴの漁獲に追われる
午前2時、愛花厘は船上で刺し網漁でキビナゴの漁獲に追われる

 ■深夜2時に出船

 愛花厘はすべての魚種に乗船。さらに工場で養殖魚やしめた切り身をラッピング作業をするなど、事務作業にも従事する。

 深夜2時に出船してキビナゴ漁に出て、網を打って、巻き取りや網の流しをする作業の合間に、マダイや、スマガツオ、大サバを釣って、早朝に帰港する。太陽がうっすらと昇る手前で漁を終える。網をたたんで、船からあがる。バケツに入れたキビナゴをもって、軽く塩でもんで七輪であぶる。「自分で取ったキビナゴをあぶって食べる。とんでもない幸せを感じます。ありがたいですね」。星の間に暗闇がちりばめられるぐらいに満天のまたたきの下で潮風に吹かれる。

 看護師時代は心を落ち着かせるためにたばこが手放せなくなった。漁師になってからは自然と禁煙できるようになった。「素直に空気がおいしいって感じる。この島が本当に大好きです」。船上でぐらつかず心と体の安定感は増してどっしりしてきた。【寺沢卓】

甑島里港で水揚げしたばかりのキビナゴを七輪で軽くあぶる。ぷりんとしておいしい
甑島里港で水揚げしたばかりのキビナゴを七輪で軽くあぶる。ぷりんとしておいしい

 ■愛花厘の成長に目を細める漁師生活34年目日笠山社長

 細かい隙間の網を海中に投じることで、網にキビナゴの群れが刺さって捕獲できる。網に刺さったキビナゴを船上で振り落とす。波で不安定な船上で網を上下動させてキビナゴを傷つけずに捕獲していく。さらに氷水に浸してピンとまっすぐに締めていく。

 甑島の名産でもあるキビナゴ。細かく砕いた氷を海水に近い3%濃度の塩水にぶち込む。網にかかったキビナゴを手早く氷水に浸すことで、魚体が曲がらずにピンと伸びる。

 漁師家系3代目で漁師生活34年目の日笠山は「このひと手間が、キビナゴの商品価値をぐんとあげる。島の漁師が生き残っていくためには、このひと手間を惜しんじゃいけない。キビナゴだけじゃない。すべての魚を丁寧に」と愛花厘に手取り足取り基本をたたき込んできた。「まだまだ小僧、ただガッツはある。覚えもいいし筋もいい。このまま育てばいい漁師になる」と成長に目を細めた。

 里漁港の薩摩川内市観光物産協会の支店長瀧津岳大(たきつ・たかひろ)は「26歳の女の子でジャコ(キビナゴ)漁の船で漁師をやってるなんてスゴい。自分の知り合いも漁師を目指してジャコ漁をやったけど男でも続かずにやめていく。観光物産協会としても彼女に注目していきたい」と話した。

 ■漁師700人以上から156人に激減

 約30年前の甑島の漁師は漁協の登録者だけで「700人以上はいたはず」と日笠山は話す。昨年の甑島漁協の正規会員は156人と激減。愛花厘のような島外の未経験者が飛び込んでくる例はまずない。「どんどん減っていく漁師の育成は必須課題」とも話しているが、今後は島の魅力を積極的に伝えていくことも考えている。

 甑島ミュージアムのオープンで恐竜という新たな観光の芽も可能性が出てきた。ただ、日笠山は漁師として主要魚種のキビナゴについて「当たり前に朝飯として食べているけど、これは来島の武器になるかもな、取ってきて刺し身と七輪であぶるのは島じゃないとできない」とキビナゴで楽しむ朝飯をどうアピールできるか真剣に考え始めている。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・漫画「Dr.コトー診療所」で知られる東シナ海に浮かぶ孤島・単身漁師志願し、島民となって12日で丸1年を迎える26歳の女性がいる】  2025年04月05日  07:59:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①・01.12】:クロマグロ増枠 国内配分さらに議論を

2025-01-14 04:05:35 | 【水産資源・海洋環境・漁業・水産加工・缶詰・調査捕鯨・鰻・鮪・鮨・回転寿司】:

【社説①・01.12】:クロマグロ増枠 国内配分さらに議論を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①・01.12】:クロマグロ増枠 国内配分さらに議論を

 2025年漁期の太平洋クロマグロについて、資源回復による漁獲枠拡大の国際合意を受けた国内の当初配分が決まった。

 市場価値の高い大型魚(30キロ以上)は、関係者の多い沿岸漁業が前年比7割増の2990トンで、このうち北海道は4割増の446トンとなった。大中型巻き網が中心の沖合漁業は1割増の5339トンとされた。
 
 すしネタや刺し身で人気のクロマグロが少しでも身近になれば、消費者には喜ばしい。
 15年に始まった国際規制で戸井産の「戸井マグロ」などで知られる道南を含む沿岸漁業は、沖合漁業に比べて大きな制限を受けてきた。今回の沿岸の枠増加は一定の前進と言えよう。
 ただ船によっては大物1本分程度しか増えず、経営の厳しさは変わらないとの声は根強い。
 国には沿岸漁業の経営安定を見据え、配分方法を適切に見直していくことが求められる。
 中西部太平洋のクロマグロの資源管理を話し合う国際会議は昨年7月の釧路市での会合で大型魚を5割増、小型魚(30キロ未満)を1割増とすることで合意し、先月に正式決定した。
 小型魚の増枠は初めてとなる。沿岸漁業に4割増の3066トンが配分され、このうち北海道は142トンで25%増えた。
 国内では18年から罰則付きの漁獲可能量(TAC)制度が適用されている。枠を守るため、沿岸漁業者は定置網にかかったマグロを他の魚と一緒に放流せざるを得ないこともある。
 ここ数年は燃油代や人件費の上昇が経営を圧迫している。今回の増枠をこうした負担の軽減につなげていく必要がある。
 今回の配分を巡っては増枠の水準だけでなく、議論の不足や実績をベースとする決め方に対する不満が少なくない。
 沿岸の一本釣りなどは、魚体を慎重に扱うことで高いブランド力を保つ。一網打尽にする巻き網漁での市場価格は低めで、産卵期の大量捕獲が資源減少につながっていると国の研究機関の専門家も指摘している。
 漁獲の安定に巻き網漁は大きな役割を担っているが、一層の資源回復や高付加価値化の観点からも配分や漁法管理のあり方を議論すべきではないか。
 
 21年には「大間まぐろ」で知られる青森県大間町の漁業者らが漁獲量の一部を県に報告せず刑事事件になった。レジャーでの釣りでも漁獲を申告しないルール違反の横行が指摘され、規制強化が検討されている。
 
 クロマグロ消費量で世界一の日本には、ルールを守り資源回復に努めていく責任がある。
 
 元稿:北海道新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2025年01月12日  04:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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【沖縄・糸満市】:漁師「びっくりした」 メバチマグロの初競りで付いた県内の過去最高値は?

2025-01-05 04:01:30 | 【水産資源・海洋環境・漁業・水産加工・缶詰・調査捕鯨・鰻・鮪・鮨・回転寿司】:

【沖縄・糸満市】:漁師「びっくりした」 メバチマグロの初競りで付いた県内の過去最高値は?

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【沖縄・糸満市】:漁師「びっくりした」 メバチマグロの初競りで付いた県内の過去最高値は?

 沖縄県漁業協同組合連合会(県漁連、上原亀一会長)などの初競りが4日早朝、糸満漁港にある高度衛生管理型荷さばき施設「イマイユ市場」で開かれた。27キロのメバチマグロに1キロ当たり3万3千円の「ご祝儀値」が付き、2022年10月に泊魚市場(那覇市)から移転して以降の最高値となった。県内でも過去最高値だという。

威勢のいいかけ声で競り落とされるマグロ=4日午前5時40分ごろ、糸満漁港(竹尾智勇撮影)

威勢のいいかけ声で競り落とされるマグロ=4日午前5時40分ごろ、糸満漁港(竹尾智勇撮影)

 競り落とした高江洲鮮魚(糸満市)の高江洲馨社長は「景気付け。たくさん買って漁師の労をねぎらいたい。今日の昼からお魚センターなどで...、残り198文字

 ■この記事は有料会員限定です。会員登録すると、続きをお読み頂けます。

 元稿:沖縄タイムス社 朝刊 主要ニュース 経済 【企業・産業・水産業】  2025年01月05日  04:12:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【主張②・12.24】:シー・シェパード 釈放は日本外交の敗北だ

2024-12-24 05:03:40 | 【水産資源・海洋環境・漁業・水産加工・缶詰・調査捕鯨・鰻・鮪・鮨・回転寿司】:

【主張②・12.24】:シー・シェパード 釈放は日本外交の敗北だ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【主張②・12.24】:シー・シェパード 釈放は日本外交の敗北だ 

 日本の調査捕鯨への妨害活動を指示したとして、海上保安庁が国際手配していた反捕鯨団体「シー・シェパード(SS)」創設者、ポール・ワトソン容疑者が、勾留先のデンマークで釈放された。

 日本側が身柄の引き渡しを求めていたが、デンマーク司法省は認めなかった。ワトソン容疑者は釈放後にフランスへ行き、反捕鯨活動を継続すると表明した。

21日、パリで支援団体代表とともに記者会見するポール・ワトソン容疑者(中央右)=三井美奈撮影

 SSは各国の捕鯨船に小型船で体当たりしたり、火炎瓶を投げつけたりと、危険な活動を繰り返してきた無法者の集団だ。平成22年にはメンバーが日本の捕鯨船団を攻撃し、船員を負傷させる事件を起こした。

 その首謀者を釈放したデンマーク政府は法に基づく正義を否定したことになる。日本との友好を望まない異常な行動でもある。到底容認できない。

 林芳正官房長官は会見で、デンマークに遺憾である旨を申し入れたと語ったが、それで済む話なのか。石破茂政権は、日本の怒りをもっと明確に伝える外交措置を講じるべきだ。

 ワトソン容疑者は今年7月、日本の捕鯨船団を妨害するためデンマーク自治領グリーンランドに立ち寄ったところ、海保の国際手配に基づき現地の警察に身柄を拘束された。日本側は引き渡しを求めたが、反捕鯨を標榜(ひょうぼう)するフランスのマクロン大統領らが反対してデンマーク政府に働きかけ、勾留は5カ月間に及んだ。

 海保による国際手配は国際刑事警察機構(ICPO)を通じた正当なものだ。法の裁きを受けさせずにデンマークが釈放したことは、SSの暴力を伴う無法の容認を意味する。パニエルナシェ仏エコロジー移行相が「本当に安心した」と、釈放を歓迎する声明を出したのも言語道断である。

 石破首相や岩屋毅外相、外務省はいったい何をしていたのか。身柄の引き渡しがかなわなかったのは外交上の敗北である。猛省が必要だ。

 ワトソン容疑者はパリで会見し、「(日本の捕鯨船が)南極海のサンクチュアリ(保護区)に入ってきたら介入する」と述べた。だが、日本の捕鯨は合法であり、ワトソン容疑者が無法を繰り返すのを許してはならない。政府はフランスに強く働きかけ、容疑者の拘束と引き渡しを実現してもらいたい。

 元稿:産経新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【主張】  2024年12月24日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【12.22の日報抄】:かつては生まれ月にかかわらず、・・・

2024-12-22 06:10:45 | 【水産資源・海洋環境・漁業・水産加工・缶詰・調査捕鯨・鰻・鮪・鮨・回転寿司】:

【12.22の日報抄】:かつては生まれ月にかかわらず、・・・

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【12.22の日報抄】:かつては生まれ月にかかわらず、・・・ 

 かつては生まれ月にかかわらず、年を越すと皆一斉に年齢が加算される数え年が一般的だった から、年越しの重みは今より一層あったのだろう。大みそかや正月のごちそうは、無事に年を取ることへの感謝が込められていた

 ▼「年取り魚」は、そんなごちそうを象徴する存在だ。この季節に水揚げされる魚のうち大型で見栄えのするものが好まれた。「東の鮭、西のブリ」とよく言われる。東西の境界は本県を走るフォッサマグナ周辺だ

 ▼鮭は北の海で大きく育ち、生まれた川に帰ってくる。ブリは育つに従って呼び名が変わる出世魚である。いずれも縁起が良く、味わいも抜群だから年取り魚にふさわしい。ところが本県では共に、このところ不漁が続いていると本紙が伝えていた

 ▼今シーズンの鮭の漁獲量は河川と海を合わせて約2万8500匹。前年同期に比べ37%減だ。2015年度には約46万9千匹だったというから、何とも厳しい。放流する稚魚が不足する恐れもあり、これまた先行きが不安になる

 ▼漁期が続いている寒ブリは富山や福井で豊漁に沸く一方、本県では調子が上がっていない。佐渡の両津湾では一冬で1千トン揚がった年もあったが、昨冬は100トンほどだった。丸々とした魚が市場にずらりと並ぶ風景はなかなか見られない

 ▼日本の東西が出合う場所である本県には、食をはじめ多様で豊かな文化が息づく。地球環境の変化はあるにせよ、海の恵みを守る手だてはないものか。豊漁の祈りが天に届いてほしいのだが。

 元稿:新潟日報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【日報抄】  2024年12月22日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【青森県】:史上最高値3億3360万円の本マグロ、釣り上げた船長の遺体発見…漁船は転覆した状態

2024-12-21 19:20:30 | 【水産資源・海洋環境・漁業・水産加工・缶詰・調査捕鯨・鰻・鮪・鮨・回転寿司】:

【青森県】:史上最高値3億3360万円の本マグロ、釣り上げた船長の遺体発見…漁船は転覆した状態

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【青森県】:史上最高値3億3360万円の本マグロ、釣り上げた船長の遺体発見…漁船は転覆した状態

 元稿:讀賣新聞社 主要ニュース 社会 【事件・事故・青森県大間町のマグロ漁船「第28光明丸」(大間漁協所属、4・9トン)が消息を絶った事故】  2024年12月21日  19:20:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【金口木舌・12.17】:ピトゥ文化の歴史たどる

2024-12-18 04:00:20 | 【水産資源・海洋環境・漁業・水産加工・缶詰・調査捕鯨・鰻・鮪・鮨・回転寿司】:

【金口木舌・12.17】:ピトゥ文化の歴史たどる

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【金口木舌・12.17】:ピトゥ文化の歴史たどる 

 「ピトゥの味を知ってイルカい?」。名護市の広報誌「市民のひろば」の12月号は、しゃれを効かせた見出しで、ピトゥ(ヒートゥ)文化を紹介している

 ▼ピトゥはコビレゴンドウやバンドウイルカなど小型の鯨類を指す。食文化のあった名護では時期によって大型の鯨も捕獲し、1950年代に大型鯨の解体処理場まであった

 ▼名護湾の追い込み漁でピトゥが捕れると、住民が学校や職場から名護湾に押し寄せたという逸話が残る。規制によって、今は市内で出回ることも少なくなった

 ▼これほど多様な料理になるとは思わなかった。先日、名護市内や山口県の飲食業者が開いた「鯨食推進説明会」には刺し身、ユッケ、焼き肉など多様な料理が並んだ。低温調理や血抜き技術が発達し、肉に臭みもないという。調理人は鯨肉の可能性を感じたようだ

 ▼日本は2019年に国際捕鯨委員会を脱退し、排他的経済水域内で商業捕鯨を再開した。国際的な議論は続くが、独特の味覚を懐かしむ声もある。広報誌は今後、ピトゥ料理を出す飲食店を紹介すると結ぶ。なぐんちゅが親しんだ食文化を学び、歴史をたどってみたい。

 元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【金口木舌】  2024年12月17日  04:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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《憂楽帳・12.14》:釣り文化

2024-12-16 13:02:20 | 【水産資源・海洋環境・漁業・水産加工・缶詰・調査捕鯨・鰻・鮪・鮨・回転寿司】:

《憂楽帳・12.14》:釣り文化

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《憂楽帳・12.14》:釣り文化

 時間ができると、近くの海に釣りに行く。10年前に取材先の公務員と行ったのが、始めたきっかけだった。仕事のことは口が堅かったが、初心者の私に面倒見よく手ほどきしてくれ、庁舎で会う時とは別の一面を垣間見た気がした。

 だが、最近は漁港などで「釣り禁止」の掲示を目にする機会が増えた。公益財団法人・日本釣振興会の三村達矢事務局長は「新型コロナウイルス下に一時的に人が押し寄…、

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 元稿:毎日新聞社 東京夕刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【憂楽帳】  2024年12月14日  13:13:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【金口木舌・12.16】:暮らしとつながる海

2024-12-16 04:00:45 | 【水産資源・海洋環境・漁業・水産加工・缶詰・調査捕鯨・鰻・鮪・鮨・回転寿司】:

【金口木舌・12.16】:暮らしとつながる海

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【金口木舌・12.16】:暮らしとつながる海 

 学生時代に沖縄美ら海水族館に行ったとき、一緒にいた知人が水槽を眺めて「おいしそう」とつぶやいた。水族館の生き物と食卓に並ぶ魚介類が結びつかず、思わず笑ってしまった

 ▼東京都の一般社団法人シェフス・フォー・ザ・ブルーは、水族館で魚料理を楽しむイベントを開催する。水族館で泳ぐ魚には私たちが食べている種類も多く、食卓と海の生態系が密接に関わることを理解してもらうことなどが目的という

 ▼水族館で鮮やかなサンゴ礁や色とりどりの魚を眺めると、海の素晴らしさを再認識する。豊かな海洋環境と多様な生態系。その両者を維持することで、私たちは魚介類を口にできるのだと気付く

 ▼実際の海の中はどうだろう。地球温暖化などでサンゴ礁の白化が進み、生態系に影響を与える。何気なく捨てるプラスチック類は海に流れ、海洋生物の命を脅かす。このままではいけないと危機感を抱く

 ▼海の生態系と私たちの暮らしは深く結びつく。島国の沖縄は海から多くの恩恵を受けてきた。海を守るために一歩を踏み出せば、水族館で見るような美しい世界をいつまでも残すことができる。

 元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【金口木舌】  2024年12月16日  04:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【産経抄・12.06】:豊漁に沸く被災地、「能登寒ブリ」水揚げ本格化

2024-12-08 05:03:15 | 【水産資源・海洋環境・漁業・水産加工・缶詰・調査捕鯨・鰻・鮪・鮨・回転寿司】:

【産経抄・12.06】:豊漁に沸く被災地、「能登寒ブリ」水揚げ本格化

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【産経抄・12.06】:豊漁に沸く被災地、「能登寒ブリ」水揚げ本格化

 どこかの地方では「久しぶり」を「さしぶり」という―。ネット情報の真偽を確かめようと、方言辞典を当たったことがある。目当ての言葉はなかったものの、「久しかぶり」や「さしかぶり」という方言があることを知った。

水揚げされた寒ブリを仕分ける漁師=2日午前、石川県能登町の宇出津港

 ▼「久しかぶり」の「ひ」を端折(はしょ)ったのが「さしかぶり」らしい。どこの方言かは知らない。縁があれば一度、自分の耳で確かめたい響きである。「わさび」を「さび」と呼ぶなど、頭の文字を省いた言葉はたまに見る。魚のブリもその一つという。

 ▼火であぶって食べると美味なことから、「あぶり」の「あ」を取ってブリ。そんな説がある。冬の使者はこれからが旬、こうして筆を進めていると胃袋まで焦り出すから困る。罪な魚だろう。地震や豪雨に泣かされた今年、北陸の漁港から〝さしかぶり〟の明るい話題が届いた。

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 元稿:産経新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【産経抄】  2024年12月06日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【余禄】:海に三方を囲まれている能登半島の沿岸には…

2024-02-19 02:04:30 | 【水産資源・海洋環境・漁業・水産加工・缶詰・調査捕鯨・鰻・鮪・鮨・回転寿司】:

【余禄】:海に三方を囲まれている能登半島の沿岸には…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【余禄】:海に三方を囲まれている能登半島の沿岸には…

  海に三方を囲まれている能登半島の沿岸には、寄(よ)り神(がみ)と呼ばれる信仰が伝わる地域がある。海から漂着したとされる神々や、石などの神体をまつり、豊漁や豊穣(ほうじょう)を祈る

 
水揚げされた寒ブリを仕分ける漁師ら=石川県七尾市の鰀目漁港で2024年1月10日午前4時5分、北山夏帆撮影

 ▲酒だるに乗って来る神など、物語はさまざまだ。1973年に刊行された「能登 寄り神と海の村」(日本放送出版協会)によると、当時100を超す伝承が確認できた。信仰は祭事と結びつく。夏祭りで大きな奉燈(ほうとう)をかつぐ幻想的な「キリコ」や、豊漁や安全を祈る旧正月行事の「起舟(きしゅう)」などが地域に根付いてきた

隆起により、海底が露出した深見漁港=石川県輪島市門前町深見で2024年2月1日、高尾具成撮影

 ▲能登半島地震では石川県に69ある漁港の約9割が被害を受け、漁業が深刻な打撃を受けた。住居や港湾の被災に加え、地震による海底隆起で環境が一変した地域もある。寄り神をまつる神社も多くが被災した。漁業に携わる人々や、地域の苦境を思うと胸が痛む

 ▲寒ブリ漁、底引き網、刺し網など能登の漁業は多様さで知られる。石川県漁業協同組合の「X」(ツイッター)からは、困難な中で少しずつ漁を再開している様子が伝わる。「一歩一歩進むしかありません」と専務理事の福平伸一郎さんは語る▲漁港の集約や再編を巡る議論も地元では出始めているようだ。離職者を増やさぬためには、商業や観光なども合わせたビジョンの構築が欠かせまい

 ▲能登など北陸では春ごろから「あい(あえ)の風」という海風が吹き、恵みをもたらすといわれる。人口減少や高齢化は全国の漁業に共通の課題でもある。行政や民間も力を合わせ、支援の風を起こす時だ。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【余録】  2024年02月18日  02:04:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【玉川徹氏】:「いつまで続くか分からないけど毎日食べる」サンマ愛語る…今年不漁予想も一転豊漁

2023-09-29 08:47:30 | 【水産資源・海洋環境・漁業・水産加工・缶詰・調査捕鯨・鰻・鮪・鮨・回転寿司】:

【玉川徹氏】:「いつまで続くか分からないけど毎日食べる」サンマ愛語る…今年不漁予想も一転豊漁

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【玉川徹氏】:「いつまで続くか分からないけど毎日食べる」サンマ愛語る…今年不漁予想も一転豊漁 

 元テレビ朝日社員玉川徹氏が29日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演。不漁の予想が一転、豊漁となっているサンマについて、あふれ出るようなサンマ愛を語った。

玉川徹氏(2019年撮影)玉川徹氏(2019年撮影)

 玉川氏はサンマについて、「大好きです。ここのところ毎日食べている。焼くだけでこんなにおいしい魚はありがたい」とサンマを絶賛。番組では10~11月が最盛期で今後豊漁が続くかは不明としたが、「いつまで続くか分からないけどとりあえず毎日食べます」と語った。

 サンマは近年、不漁が続いており、今年も7、8月には不漁が予想されていたが9月に入って一転、豊漁が続いている。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・不漁の予想が一転、豊漁となっているサンマについて】  2023年09月29日  08:47:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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