【HUNTER・06.12】:党首に加え幹部も不倫?|下落する国民民主党の支持率|原因となった山尾氏の公認内定取り消し
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・06.12】:党首に加え幹部も不倫?|下落する国民民主党の支持率|原因となった山尾氏の公認内定取り消し
「日本維新の会の終わりが見えてきた。次は国民民主党だな」と笑いをこらえて話すのは、ある自民党の幹部。昨年10月の衆議院選挙以来「手取りを増やす」を前面に打ち出し、人気急上昇だった国民民主党の党勢に翳りが見え始めた。6月の東京都議選、夏の参議院選挙に向けて、支持率は急落している。騒ぎのもとは「不倫」。党首に加え複数の幹部にも疑惑が浮上する中、不倫問題で有権者の猛反発を受けた山尾志桜里氏の公認内定が取り消される事態となった。

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JNNが5月31日、6月1日に実施した世論調査の結果は以下の通りだった。
自民党 24.3%(+0.8)
立憲 8.2%(+2.6)
維新 2.3%(-2.0)
公明 2.9%(-1.1)
国民 6.8%(-3.4)
共産 2.2%(-0.2)
れいわ 3.1%(-0.4)
数字からは、国民民主党の下落幅が大きいことがよくわかる。
「5月14日だ。あの日を境に大きく潮目が変わったように感じる」と話すのは、国民民主党のA氏だ。この日、国民民主党は元日本維新の会の元衆議院議員足立康史氏、須藤元気元参議院議員、旧民主党の山尾しおり元衆院議員を全国比例で擁立することを発表した。
足立氏は国会で他党の議員を「バカ」と罵倒するなど、非常識な発言で知られる。須藤氏がスピリチュアルに傾倒していることは有名で「将来的に政治に携わろうと思っているのですが、ぜひそのコンタクトを(宇宙連合の一員として)とる代表になりたい」などと奇妙な発言を著書に記し、資質が疑問視されている。
極めつけが山尾氏だ。国会議員在任中に不倫が発覚。お相手は弁護士で、その妻が自殺したことも報じられている。山尾氏は元検事。弁護士でもあるが、不倫について説明も謝罪もしていない状態が続いてきた。国会議員に支給されるJRパスの不正使用や、自身の政治団体が「地球5周分」にあたる高額のガソリン代を出費していたことが発覚するなど、スキャンダルまみれの人物である。
足立氏、須藤氏、山尾氏の公認決定以来、SNSは大炎上を続けている。当然だろう。とりわけ、山尾氏に対する批判は、同氏が記者会見した後も止まらない。
足立氏や須藤氏は街頭などで政治活動をはじめているが、山尾氏は雲隠れ。ようやく6月4日に自身のXに《はい、出馬会見をさせてください。決定当初は自然体で会見を設定していたのですが、その後、私の発信や会見が党に与える影響を読むことができず、躊躇していました。(中略)代表や幹事長もそれぞれご自身の記者会見で、「会見すべき」と言っていることを知り、背中を押して頂きました》と記者会見を予定していると公表。10日に会見を開いたが、同氏への批判は強まる一方となり、国民民主党は11日になって公認内定を取り消した。
山尾氏の公認問題や同氏自身への批判が高まる中、国民民主党の支持率は坂道を転げ落ちるような状況に陥っている。
山尾氏を強く推したのは玉木雄一郎代表だという。玉木氏自身も昨年11月に写真週刊誌「FLASH」で不倫を報じられ、謝罪に追い込まれたことは記憶に新しい。前出のA氏はこう話す。
「山尾がこれほど大炎上して支持率にまで影響するとは、玉木さんもびっくりだろう。党内からは『山尾に公認を辞退させろ』という声しきり。しかし、不倫の決定的な証拠がメディアに出ても、山尾は抗弁して認めようとしない。自らが公認を辞退するわけがない。記者会見したが、案の定、不倫、ガソリン代、JRパスの質問ばかりになってしまった。元検事でもある山尾はプライドが高い。記者の質問に真正面から答えていない印象を与えたことで、さらにイメージが悪くなった。山尾の当落なんてどうでもよい。党勢への影響が問題なのだ。とっとと公認を辞退してほしいというのが本音」
玉木氏や山尾氏同様に、国民民主党では「不倫予備軍」とされる疑惑の幹部議員が複数いる。永田町のメディア関係者には周知のことだ。同党幹部の一人が次のように懸念を示す。
「ある某幹部は秘書を愛人にしていたんだが、そいつに政策秘書の資格を取得させるため、別の人に資格取得に必要な著作物の原稿を書かせて合格させた疑惑まである。ただの不倫じゃない。不正がバレたら、議員辞職どころか警察沙汰になりかねない。別の幹部の秘書との不倫も永田町では有名だ。党首も幹部も、公認候補も不倫の常習犯。実態を知った国民は呆れるんじゃないか」
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自民党、公明党からのラブコールもあり、連立政権入りしての「玉木総理」まで視野に入れていた国民民主党。参議院選挙でも「比例代表で10議席ほどとれる」とも言われるほどだった。
前出・国民民主党のA氏は、すっかり弱気になっている。
「地方では国民民主党所属の議員の離党が増えつつある。参議院選挙への出馬が決まっていた候補予定者が出馬をとりやめるなど、我が党は山尾騒動で散々な目にあっている。なんとか「103万円の壁」ブームが参議院選挙まで続いてほしいと思っていたが、ダメになりそうだ。東京都議選でも、なんとか議席がとれれば……」
6月7日、玉木代表は大阪入りし参議院選挙の大阪選挙区に渡辺莉央氏を擁立することを発表した。その後、街頭演説に立った玉木氏は、国民民主党の「支持率凋落」について「今は支持率が高くなって、それがいろいろあって、下がって、ご心配かけてすみません。慢心するな、足元をちゃんと固めろ、ありがたい警告をいただいているんだなと思ってるんです」と頭を下げた。だが、聴衆の一人からはこんな声も――「この党は本当にいろいろありすぎだ」。
東京都議選と参議院選挙が近づく中、維新に加えて国民民主党の支持率も下落する状況だ。与党である自民党と公明党は、物価高はもちろんコメ不足さえ解決できない体たらく。日本の未来はどうなるのだろう。
元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・行政 【政治ニュース・政局・国民民主党・東京都議選と参議院選挙】 2025年06月12日 07:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。