路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【永田町の裏を読む・07.28】:TPPは安倍元首相の外交的功績か、大迷走の残骸か

2022-08-04 06:24:40 | 【TTP、BRICS、RCEP協定、IPEF、FTA、EPA他】

【永田町の裏を読む・07.28】:TPPは安倍元首相の外交的功績か、大迷走の残骸か

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【永田町の裏を読む・07.28】:TPPは安倍元首相の外交的功績か、大迷走の残骸か 

 安倍晋三元首相の業績をめぐる言説が飛び交っているが、中にはどうかと思うようなものもある。

 旧知の農林系議員は、24日付の毎日新聞「時代の風」欄でビル・エモット元英エコノミスト編集長が「2017年にトランプ米大統領が離脱した環太平洋パートナーシップ協定(TPP)を蘇生させたのが安倍氏の最大の外交的勝利」と絶賛しているのが気に入らないと怒っている。


 ゴルフで遊んで親密さを売りにしていたのに…(安倍元首相とトランプ前米大統領)/(C)JMPA

 「だってそうでしょう。これくらい安倍の無定見・無責任に国民と農民が翻弄された問題はないのに、それが最大の外交的業績だなんて」と。

 確かに、12年12月の総選挙で自民党は「ウソつかない。TPP断固反対。ブレない。」というポスターを張り巡らせて圧勝、第2次安倍政権を発足させた。が、同政権は早くも13年3月には公約を投げ捨ててTPP参加を表明し、国会で追及されると安倍は「私はTPP断固反対と言ったことは一度もない」とまで開き直った。

 転向の理由は簡単で、オバマ政権のTPP推進に「中国包囲網」の狙いが含まれていることが分かったので、何をおいてもそれに馳せ参じたのである。ところが米国はトランプが大統領になると、まさに中国包囲網という考えを嫌ってTPPから一方的に離脱してしまう。

 安倍はトランプとゴルフで遊んだり親密さを売りにしていたのに、肝心なところでは役立たずで、説得に失敗。仕方なく、米国抜きの残り11カ国で新TPPをスタートさせることになるのだが、世界最大の通商国である米国を抜きにしたのでは「環太平洋」にならず、自由貿易協定としての意味はほとんど失せてしまう。他方で中国包囲網という政治的なメッセージも、米国抜きで叫んでも何の迫力も持たない。

 そのありさまを見て中国の習近平主席は20年11月に「TPP参加を前向きに検討する」と表明したが、これはもちろん、日本が到底受けられないことを見越した、からかい交じりの揺さぶりに他ならなかった。

 こうしてTPPは、内政的には安倍の数々の嘘のうち“最初の大嘘”を象徴するものだし、対外面では日本の戦略的思考の大混乱・大迷走の残骸でしかない。ビル・エモットほどの人が、なぜこんな安倍の褒め方をしているのか謎である。

高野孟
著者のコラム一覧

 ■高野孟 ジャーナリスト

 1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITA 主要ニュース 政治・経済 【政治ニュース・コラム・「永田町の裏を読む」】  2022年07月28日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【永田町の裏を読む・07.14】:もはや全ては歴史の闇の中…私が安倍元首相に聞いてみたかったこと

2022-08-04 06:24:20 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【永田町の裏を読む・07.14】:もはや全ては歴史の闇の中…私が安倍元首相に聞いてみたかったこと

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【永田町の裏を読む・07.14】:もはや全ては歴史の闇の中…私が安倍元首相に聞いてみたかったこと

 安倍晋三元首相がこんなふうに突然に命を奪われてしまうとは、夢にも思っていなかったので、残念でならない。

 というのも、本欄はたまたま、第2次安倍内閣が動き出すのとほぼ同時の2013年の正月明けの週から執筆を始め、以後、日刊ゲンダイの休刊日を除いて毎週書きつづってきたが、そのほとんどは当然のことながら、安倍政権批判だった。

<picture>桜を見る会について記者の質問に答える安倍首相(2019年当時)/(C)共同通信社</picture>

 桜を見る会について記者の質問に答える安倍首相(2019年当時)/(C)共同通信社

 2020年の夏になって連載が380回を超えた頃に、その中から170編ほどを選んで単行本にしようという話が出版社との間でまとまり、「安倍政権時代/空疎な7年8カ月」というタイトルも決まって最終ゲラを送り返したその日の夕方に安倍が辞任表明したので、びっくりしたものだ。

 その文中でも何度か述べていることだが、安倍政治の特徴のひとつは多動性の傾向というか、ある時期にあるテーマで大いに盛り上がって「やってる感」を醸すのだが、それをやり遂げないうちにもう別のテーマに飛び移っていて、前のテーマは放ったらかしにするという、極度の移り気である。

 まして「モリ・カケ・サクラ」のような都合の悪い話になると意図的に置き去りにして「ああ、あれはもう終わった」と言って片付けようとする。

 アベノミクスもそうで、口数だけは多くいろいろな号砲が放たれたが、その結果どうなったのか、総括は聞いたことがなかった。最近、統計を見ていて驚いたのは、アベノミクスが始動した2013年の日本の実質GDPは528兆2481億円、安倍辞任の2020年のそれは528兆2308億円で、ほとんど同じ。「どうしてなんですか?」と一度ご本人に聞いてみたかった。

 対露外交も、プーチンと27回会談したというのに北方領土が1ミリとて返ってこなかったのはなぜなのか。

 私が聞いているところでは、プーチンは、NATOの「東方拡大」と日米安保の「西方拡大」とを同じ本質の事柄と見ていて、集団的自衛権の解禁で日本を共同作戦に駆り出そうとしている米国が、北方領土に米軍基地を造りたがった時に、安倍はそれを拒絶できるのか疑念を抱いていたというが、その点での安倍の認識はどれほどシビアだったのか、ぜひ聞いてみたかった。

 とまれ、もはや全ては歴史の闇の中。安倍さん、安らかにお眠りください。

高野孟
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 ■高野孟 ジャーナリスト

 1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITA 主要ニュース 政治・経済 【政治ニュース・コラム・「永田町の裏を読む」】  2022年07月14日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【疑念】:国葬反対過半数 底なしになってきた安倍晋三という政治家の闇

2022-08-04 06:23:50 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

【疑念】:国葬反対過半数 底なしになってきた安倍晋三という政治家の闇

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【疑念】:国葬反対過半数 底なしになってきた安倍晋三という政治家の闇 

 安倍元首相の横死でクローズアップされた自民党と統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の関係。連日のように新事実が報じられる両者の癒着には、多くの国民が底知れぬ不気味さを感じているのではないか。

 自民党の中でも「保守」を掲げ、“反日勢力”などと言って韓国を敵視してきたような政治家が、実は「罪深い日本は韓国に貢ぐのが当然」と、日本人の財産を略奪する団体とズブズブだった。支持者にしてみれば、こんな裏切りはないわけで、本当の“反日”は誰だったのかという話だ。

 自民党議員が統一教会系のイベントに出席して歯の浮くような祝辞を捧げたり、国会内で関連団体と会合を開いたり、次から次へと過去の映像が発掘され、登場人物の多さに驚くばかりだが、統一教会とどっぷり付き合ってきたのは安倍派の議員が際立って多い。

 2015年に統一教会から世界平和統一家庭連合への名称変更が認められた際の下村文科相(当時)も安倍派だ。下村は名称変更に「まったく関わっていない」とコメントしているが、1980年代から霊感商法などが社会問題化し、名称変更は統一教会の悲願だった。

 1997年に最初の名称変更の申し出があったが、文化庁は実体が変わらないのに霊感商法などへの批判をかわすための申請は認められないと拒否したという。その後も同様の対応をとってきたのだが、第2次安倍政権下、下村文科相の時に一転、申請が受理された。この経緯にも疑惑の目が注がれている。

 ちょうど名称変更の前後にあたる2013年から2016年まで、統一教会の関連団体である「世界戦略総合研究所」の事務局長(当時は事務局次長)が、安倍主催の「桜を見る会」に招待されていたことも明らかになった。

 ◆首相自ら統一教会票を割り振り

 北海道テレビが報じた伊達忠一前参院議長の証言も強烈だ。伊達は2019年に政界を引退した後、何度か統一教会関連のイベントに参加しているが、それは「選挙協力のお礼」だったという。2016年の参院選で、長野県で臨床検査技師をしていた宮島喜文氏を立候補させたが、組織票が十分でなかったため、安倍に相談して統一教会票を回してもらうことになったというのだ。

 伊達によれば、安倍が「わかりました。そしたらちょっと頼んでアレ(支援)しましょう」と言い、宮島は当選。ところが2期目を目指した今年7月の参院選では、宮島は自民党の公認を得ていたものの、出馬断念に追い込まれた。

 「今回は安倍さんは『悪いけど勘弁してくれ』と。『井上(義行氏)をアレ(支援)するんだ』という話になって、宮島は辞退したんですよ」と伊達は言い、実際、第1次安倍政権で首相秘書官を務めていた井上は全国比例で当選した。

 注目すべきは、伊達が安倍に相談したのが「2016年参院選」ということだ。安倍派(清和政策研究会)の会長に就任したのは昨年で、当時はまだ現職首相である。首相自ら統一教会票を割り振っていたわけだ。派閥や党を超越し、元首相が個人的に“元締”的な役割を担っていたように見える。

 「桜を見る会」の首相招待枠の問題も結局ウヤムヤになっているが、招待状をマルチ商法の信用創出に利用していた「ジャパンライフ」の元会長は巨額詐欺事件で逮捕された。「桜を見る会」への招待が統一教会にもお墨付きを与え、文化庁に無言の圧力をかけることになった可能性はないのか。

 ◆国葬は友好関係にあった統一教会を喜ばせるだけ

 9月27日に安倍の「国葬」が日本武道館で行われることが決まったが、最近の世論調査では、国葬に「反対」の意見が増えてきている。

 共同通信が7月30、31日に実施した調査では、国葬に「反対」「どちらかといえば反対」が53.3%と過半数で、「賛成」「どちらかといえば賛成」の45.1%を8ポイント上回った。日経新聞・テレビ東京の調査でも「反対」が47%、「賛成」は43%だった。

 「安倍元首相の突然の死去直後は国中がパニック状態になり、同情もあって、国葬が受け入れられるムードがあった。それで岸田首相も決断したのでしょうが、日が経つにつれ安倍元首相の周辺と統一教会との癒着が続々と明らかになり、国民は愕然としています。そもそも、冷静になって振り返ってみたら、安倍元首相は日本と国民にとって何かいいことをしたのでしょうか。アベノミクスによって株屋や、内部留保をたんまりため込んだ大企業は喜んだかもしれませんが、それも今は物価上昇の要因となって庶民生活を苦しめている。“モリカケサクラ”の疑惑は解明されないままで、その『桜を見る会』にも統一教会の関係者を招いていたのですから、国葬に値する人物かどうか、疑問を感じるのも当然です。日本国民を苦しめてきた統一教会を庇護してきた人物が国葬されれば、ハクがついて、ますます統一教会を喜ばせるだけです」(政治評論家・本澤二郎氏)

 東京弁護士会も2日、安倍の国葬に反対し、撤回を求める声明を発表。「安倍内閣の政策を国に対する功績と評価して国葬を行うことは、立憲主義や憲法の基本理念を揺るがすもの」としている。

「#ケチって火炎瓶」事件もあった

 高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)もこう言う。

 「安倍派と統一教会の癒着問題は根深く、今後も新事実が次々と報道されれば、国葬反対の声は高まる一方でしょう。この問題は内閣支持率にも影響してくると思います。今の与党を見ていて感じるのは、世論の批判的な視線にまったく対応できていないことです。これまでは、疑惑が浮上しても安倍元首相を守ることを最優先にした発言をしていれば何とかなった。現職首相の安倍氏が親しくしているのだから問題ないと考えて、統一教会と関わりを持った議員もいるでしょう。しかし、完全に風向きは変わったのです。実弟の岸防衛相の発言も問題視され、内閣支持率の下落要因になっている。国葬を決める前に、統一教会の問題を徹底解明することが“元首相を殺されたカタキを取る”ことになるのでしょうし、あらためて安倍元首相の“身体検査”もすべきでしょう」

 「サンデー毎日」(8月7日号)の牧太郎氏の連載コラム「青い空 白い雲」では、過去の「火炎瓶事件」について書いていた。

 <安倍元首相銃撃事件が起こった瞬間、「右翼でも、左翼でもない。ヤクザの仕業ではないか?」と疑った>というのだ。

 2000年6月から8月にかけて、山口県下関市の安倍事務所や自宅に火炎瓶が5回にわたって投げ込まれる事件があった。逮捕されたのは、指定暴力団工藤会系高野組の親分と組員、そして安倍事務所と親しい「土地ブローカー」だ。発端は、1999年の下関市長選をめぐる金銭トラブルとされる。 

 <安倍さんの秘書がその土地ブローカーに安倍派に反対する候補者に対する中傷文書を広く配れ!と指令。ブローカーはその「闇の仕事」を果たしたのに「約束の報酬」500万円を300万円に値切られ、腹を立てたブローカーは親しい高野組に火炎瓶投げ入れを依頼したという>

 <まるで、ヤクザ映画を見るような展開ではないか? 安倍さんは「事務所がやったこと」との立場だが、本当に「美しい国」を目指しているのか、不安になった>

 この事件は2018年に国会でも取り上げられ、SNSによる投稿で「#ケチって火炎瓶」のハッシュタグが注目を集めた。 

 また、問題の市長選で安倍事務所が推していたのが、当時の現職市長で2013年に国会議員に転じた江島潔参院議員だ。もちろん安倍派所属で、2019年に統一教会の関連団体が名古屋市で開いたイベントに細田衆院議長らと参加。壇上で教団の韓鶴子総裁に花束を贈呈する大役を果たしている。

 「思い返せば、安倍氏の周辺には常に疑惑があった。それを力ずくで封じ込めて長期政権を築いたのですが、その闇があまりに深いことが暗殺によって露呈した。“すべての疑惑は安倍に通ず”と言っていいくらいで、狙われる要素はたくさんありました」(本澤二郎氏=前出)

 そういう人物が国葬にふさわしいのかどうか。撤回しなければ岸田政権の命取りになる可能性もある。

・関連記事
自民党の前参院議長が爆弾証言!「安倍氏に旧統一教会の票を依頼」 北海道テレビがスクープ(日刊ゲンダイ)http://www.asyura2.com/22/senkyo287/msg/452.html

 

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件を機に、民党国会議員と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係が取り沙汰されている問題】  2022年08月03日  17:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

                                                                              

 

 

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【疑惑】:自民議員が「問題ない」連発 旧統一教会とのズブズブ癒着を得意の“論点ずらし”でゴマカシ

2022-08-04 06:23:30 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

【疑惑】:自民議員が「問題ない」連発 旧統一教会とのズブズブ癒着を得意の“論点ずらし”でゴマカシ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【疑惑】:自民議員が「問題ない」連発 旧統一教会とのズブズブ癒着を得意の“論点ずらし”でゴマカシ

 だんだん論点がズレていると感じている国民は少なくないだろう。

 強引な信者勧誘や霊感商法などが社会問題化し、被害者救済に取り組む「全国霊感商法対策弁護士連絡会」(全国弁連)から「カルト教団」として糾弾されている世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と自民党との癒着関係のことだ。

 「組織として何か支援を受けているかというと、そういうわけではない」

 過去の選挙で統一教会のメンバーから支援を受けていたことを明かした岸信夫防衛相は2日の会見で、こう釈明。2018年に旧統一教会の関連団体が京都で開いたイベント「ピースロード」で実行委員会委員長を務めていた二之湯智国家公安委員長も、2日の閣議後会見で、「政治家なのでお付き合いの一環として名前を貸した」「選挙活動などでは一切応援してもらってない」と言い放っていた。

<picture>岸信夫防衛相(左)と二之湯智国家公安委員長(C)日刊ゲンダイ</picture>

 岸信夫防衛相(左)と二之湯智国家公安委員長(C)日刊ゲンダイ

 自民党の世耕弘成参院幹事長も会見で、「霊感商法や多額の献金といった問題が指摘されている団体の選挙応援やイベント参加は違法行為ではない」などと、そろって「宗教法人のイベントなのだから問題ない」との認識を示していたが、そうではないだろう。

 統一教会は一般的な宗教法人とは到底言いがたい。全国弁連が「カルト教団」と位置付けている「反社会的勢力」と指摘されてもやむを得ない団体だ。例えば、広域暴力団のイベントに国会議員や閣僚が出席したり、組員から支援を受けたりしていたら大問題だろう。「お付き合いで名前を貸しただけ」で済む話ではないのだ。

 民間企業だって反社に対して厳格なルールを決めているのに、なぜ、国会議員が許されるのか。どう考えてもおかしいではないか。

 ちなみに法務省が公表している「企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針」にはこうある。

 <反社会的勢力による被害を防止するためには、反社会的勢力であると完全に判明した段階のみならず、反社会的勢力であるとの疑いを生じた段階においても、関係遮断を図ることが大切である>

 <企業の対処方針としては、①直ちに契約等を解消する②契約等の解消に向けた措置を講じる③関心を持って継続的に相手を監視する=将来における契約等の解消に備える)などの対応が必要となると思われる>

 つまり、反社とは「関係遮断」が当然で、「問題ない」という釈明は自民党の「論点ずらし」と言っていい。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・安倍元首相を銃撃した山上徹也容疑者(41)の母親も旧統一教会にのめり込み、自己破産し、家庭が崩壊していたが、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)と自民党の癒着】  2022年08月03日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【自民党】:最大派閥「安倍派」総崩れ…旧統一教会との“親密な関係”次々さらされ集中砲火

2022-08-04 06:23:20 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

【自民党】:最大派閥「安倍派」総崩れ…旧統一教会との“親密な関係”次々さらされ集中砲火

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【自民党】:最大派閥「安倍派」総崩れ…旧統一教会との“親密な関係”次々さらされ集中砲火

 自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会=清和会)が大揺れだ。安倍派と旧統一教会との癒着に国民からの厳しい視線が注がれ、総崩れになりつつある。

<picture>安倍派のイメージは最悪に(C)日刊ゲンダイ</picture>

  安倍派のイメージは最悪に(C)日刊ゲンダイ

 安倍氏の死去でパンドラの箱が開いたかのように、自民党議員と旧統一教会との親密な関係が白日の下にさらされ始めた。とりわけ関係が深いのが安倍派のメンメンで、実弟の岸防衛相は、旧統一教会が問題ある団体と知りながら付き合ってきたと白状。末松文科相はパーティー券を買ってもらっていたことを明かした。細田衆院議長や稲田元防衛相は教団の関連イベントで講演していたことが報じられ、下村元文科相は教会の名称変更に関与したことが疑われている。

 この状況に安倍派は危機感を募らせ、同時に政権中枢に対する不満の声も上がっている。

 「岸信介元首相に連なる清和会が、歴史的に統一教会と縁があるのは確かです。しかし、我が派の議員が次々とやり玉に挙がり、統一教会系のイベントで講演した映像などが連日テレビで流されると、安倍政権と統一教会が一体化していたような印象になりダメージが大きい。岸田首相の宏池会など他派閥にも統一教会系のイベントに参加していた議員はいるのに、まるで清和会が狙い撃ちされているように感じます。官邸や執行部が他人事のように素知らぬ顔をしていることも解せません」(安倍派議員)

 ◆政権中枢も突き放す

 茂木幹事長が「自民党としては一切関係ない」と切り捨てたり、安倍派の福田総務会長が「個人として抜き差しならない関係になった結果、政治活動に影響を与えているのであれば問題だ」と断じたのも、旧統一教会と手を切れないのは、安倍氏に近い個別議員の問題だと突き放しているようにも見える。

「岸田総理はじめ政権中枢には統一教会と縁が薄い人が多い。それで“我関せず”と静観を決め込んでいた面もあるのでしょうが、この問題が内閣支持率に響いてきたら、何らかの対応を取らざるを得ない。9月の内閣改造で、統一教会と関係が深い議員は干されるのではないか。それは岸田政権の後ろ盾である麻生副総裁も容認すると思う。麻生さんは敬虔なクリスチャンなので、統一教会のことは邪教だと思っているのです」(自民党関係者)

 7月31日に発表された共同通信の世論調査で、岸田内閣の支持率は前回調査から12.2ポイントも急落して51.0%と政権発足以来最低を記録。旧統一教会と政界の関わりについて実態解明の「必要がある」の回答も80.6%に達し、この問題が支持率に影響を与えている可能性がある。

 ■岸田首相初言及

 慌てた岸田首相は昨夕、急きょ公邸でぶら下がりに応じ、「社会的に問題になっている団体との関係については、政治家の立場からそれぞれ丁寧に説明をしていくことが大事だ」と話した。公の場で岸田氏が旧統一教会の問題に言及したのは初めてだ。

<picture>31日夕、ぶら下がりで旧統一協会問題に初めて言及した岸田首相(C)共同通信社</picture>

 31日夕、ぶら下がりで旧統一協会問題に初めて言及した岸田首相(C)共同通信社

 こうなると、自民党内では今後、旧統一教会シンパかどうかで処遇が決まる可能性がある。安倍派内でも教団との関わり方は濃淡があり、無関係をアピールするために派閥を抜ける議員が出てきてもおかしくない。

 イメージは悪化の一途で、大所帯をまとめる力のある議員もいない安倍派は草刈り場となり、馬糞の川流れの運命か。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件を機に、自民党国会議員と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係が取り沙汰されている問題】  2022年08月01日  15:20:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【自民党】:「知らなかった」と大嘘 “統一教会汚染”議員の見苦しい言い訳

2022-08-04 06:23:10 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

【自民党】:「知らなかった」と大嘘 “統一教会汚染”議員の見苦しい言い訳

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【自民党】:「知らなかった」と大嘘 “統一教会汚染”議員の見苦しい言い訳 

 まさに“総汚染”である。旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)と自民党議員との癒着が次々に明らかになりはじめている。現職大臣だけでも3人が旧統一教会と関わっていたことが発覚している。

 二之湯国家公安委員長は、2018年に旧統一教会の関連団体が開催したイベントの実行委員長を務めたことを会見で明かした。

 末松文科相は、教団関係者にパー券を買ってもらっていた。さらに、岸防衛相も「選挙のお手伝いをいただいている」と会見で認めている。

 旧統一教会との関係が発覚した自民党議員の大半は、「統一教会とは知らなかった」などと釈明しているが、さすがに誰も信じないのではないか。


 過去50年間、自民党と旧統一教会が二人三脚でやってきたことは公然の秘密だ。カルト宗教に詳しいジャーナリストの鈴木エイト氏によると、現職だけでも98人の自民党議員が、旧統一教会系団体のイベントに参加したり、関係団体から献金を受けているという。いまさら、「知らなかった」は通じないだろう。仮に、どんな団体か知らずにイベントに参加したり、献金を受け取っていたとしたら、それはそれで政治家として問題があるのではないか。

 旧統一教会と自民党は、どんな関係なのか。自民党議員の“選挙の裏部隊”となってきたのが旧統一教会だ。

 その一端が明らかになったのが、7.10参院選の比例区で当選した井上義行議員のケースだ。前回2019年にも立候補した井上は約8万8000票で落選したが、今回は16万5000票を獲得して当選している。全国に7万票あるとされる旧統一教会票が丸ごと上乗せされた形だ。選挙期間中、井上は旧統一教会の集会に出席し、教会幹部から「井上先生は信徒となりました」と紹介されている。

 政治部記者として長年、永田町を取材してきた政治評論家の本澤二郎氏がこう言う。

 「統一教会の信者はさほど多くないので“票田”としては期待できません。でも、自民党議員にとってありがたいのは、ビラ配りやポスター張りなど人手と手間がかかる作業を一手に引き受けてくれることです。とにかくよく働く。しかも、カネもかからない。選挙を手伝った信者は、そのまま私設秘書となるケースも多い。これまで相当数の信者が自民党議員の秘書になっているはずです」

 自民党の茂木幹事長は、「党として組織的な関係はない」などと、旧統一教会との関係を否定しているが、なにを言っているのか。

 ◆50年続く旧統一教会との関係

 自民党の中でも旧統一教会の“巣窟”になっているのが、最大派閥安倍派だ。旧統一教会に恨みを持ち、安倍元首相を銃撃した山上徹也容疑者は、安倍のことを「統一教会に最も影響力あるシンパ」と評していたが、まさにその通りである。

 なにしろ安倍派幹部の多くに、旧統一教会が回っている。

 前の派閥会長だった細田博之衆院議長は、19年に関連団体が主催する会合に出席し、「韓鶴子総裁の提唱によって実現したこの国際指導者会議の場は大変意義が深い」と教祖夫人を持ち上げている。安倍の秘蔵っ子だった稲田朋美元防衛相も09、10年と関連団体のイベントで講演。もちろん、安倍の首相秘書官だった井上義行も安倍派だ。

 下村元文科相は教会関連の媒体のインタビューに複数回登場し、講演にも登壇。関連団体から献金も受け取っていた。旧統一教会にとって20年来の悲願だった「世界平和統一家庭連合」への名称変更は、下村が文科相時代の15年に認められている。当時、旧統一教会のために文科行政が歪められた疑惑がくすぶっている。

 そもそも、旧統一教会が日本の政界に侵食するキッカケも、安倍の祖父である岸信介元首相がつくっている。1960年代にまで遡る話だ。岸信介は旧統一教会の政治団体「国際勝共連合」の設立を支援。脱税で米国で実刑を食らっていた旧統一教会の教祖・文鮮明の釈放を求め、当時のレーガン大統領に嘆願書を送るほどの関係だった。

 旧統一教会との結び付きは、娘婿の安倍晋太郎元外相、さらに安倍晋三にまで引き継がれたというわけだ。安倍の実弟・岸防衛相が旧統一教会との関係について「選挙の手伝いをいただいている」と認めたのは、3代にわたる深い関係を否定しきれなかったということだろう。

 「安倍元首相は官房長官時代の06年、教会の友好団体に祝電を送った際は、〈誤解を招きかねず担当者にはよく注意した〉とコメントし、距離を置いていました。ところが、昨年9月には同じ団体に平気でビデオメッセージを送っている。安倍一強が長く続いたことで、気にも留めなくなったか、もしくは完全に開き直ったのかもしれない。いずれにせよ、統一教会の窓口は安倍さんでした」(政界関係者)

理念や政策も一体化

 信じがたいのは、選挙だけではなく、とうとう自民党は、理念・政策まで旧統一教会と一体化してしまっていることだ。最近の自民党の訴えは、「選択的夫婦別姓」や「同性婚」への反対姿勢、さらに戦前の家父長制に回帰するような理念など、旧統一教会の主張とほぼ一致している。

 来春設置される「こども家庭庁」という名称も、旧統一教会の働きかけで決まったと囁かれている。もともと名称は「こども庁」で決まりかけていたのに、旧統一教会に近い自民党議員の反対により覆されてしまった。

 この名称変更について勝共連合は、ホームページで<心有る議員・有識者の尽力によって、子ども政策を一元化するために新しく作る組織の名称が『こども庁』から『こども家庭庁』になりました>と成果を誇っているのだ。恐らく、旧統一教会が自民党議員を動かしたのだろう。

 選挙を手伝い、信者が秘書として入り込んだことで、旧統一教会は自民党の奥深くまで浸透している可能性がある。

 ジャーナリストの有田芳生氏は、旧統一教会の政界工作についてこう語っている。

 「統一教会の女性信者のチームがロビー活動で国会を回るんです。そして、統一教会の教えを自民党の国会議員さんたちに広報して(中略)日常的に回っているんです」

 こうなると、多くの自民党議員が、気づかないうちに旧統一教会にマインドコントロールされている可能性も捨てきれない。

 立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)はこう言う。

 「安倍政権の10年間で自民党が右傾化した原因が、統一教会にあるとしたら納得がいきます。世界中が、夫婦別姓の容認、性的少数派の尊重に動いているのに、自民党だけが逆行しているのも、統一教会との関係が影響しているのかも知れません」

 岸田首相だって、旧統一教会がどんな団体なのか、分かっているはずだ。なのに、その旧統一教会と手を握ってきた安倍の葬儀を「国葬」にしようとしているのだから、どうかしているのではないか。本当に国葬がふさわしいと思っているのか。

 「ただでさえ国葬は、国家が国民に弔意を強制する民主主義と相いれない儀式です。もし、国民に喪に服すことを求めないなら、そもそも国葬にする必要がない。いまからでも国葬について考え直すべきです」(本澤二郎氏=前出)

 大手メディアも野党も、旧統一教会と政界との闇について徹底的に解明すべきだ。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治・経済 【政治ニュース・政局・自民党・旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)と自民党議員との癒着】  2022年07月28日  17:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【疑惑】:恐るべき感覚 総汚染の自民党も岸田内閣も統一教会を切る気なし

2022-08-04 06:23:00 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

【疑惑】:恐るべき感覚 総汚染の自民党も岸田内閣も統一教会を切る気なし

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【疑惑】:恐るべき感覚 総汚染の自民党も岸田内閣も統一教会を切る気なし 

 耳を疑うような発言だ。

 安倍元首相の横死をきっかけに露見した自民党議員と統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との“癒着”について、自民党の福田総務会長が29日の会見で「何が問題か分からない」と言ってのけた。恐るべき神経だ。

 福田は「ボク自身がまったく関係がないので、なんでこんなに騒いでいるのか、正直な話よく分からない」とスットボけ、「我が党が組織的にある団体から強い影響を受けて、それで政治を動かしているのであれば問題かもしれませんけど、ボクの理解の範疇だとそういうことは一切ないので正直に言います。何が問題か、ボクよく分からないんです」と話した。長年、旧統一教会の問題を追及してきたジャーナリストの鈴木エイト氏が言う。

 「本当に何が問題か分からないのだとしたら、政治家としての資質が問われます。霊感商法や異常な高額献金などで知られる統一教会は、宗教の仮面をかぶった反社会的カルト集団であり、今も多くの被害者を生んでいる。そういう団体と政治家が親密に付き合えば、結果としてお墨付きを与えることになり、有名政治家が“広告塔”になることによって被害者が増える。福田氏の発言には、そういう被害者を救おうという政治の視線もまったく感じられず、まるで他人事です。実際に統一教会と関係を持ってきた自民党議員の存在が映像などで次々と明らかにされているのに、深刻な問題に向き合わず、見て見ぬふりをしているようにしか見えません」

 鈴木氏の独自調査によれば、旧統一教会と関連がある国会議員は100人以上が確認されていて、その約9割が自民党議員だ。福田も所属する清和会(安倍派)の議員が突出して多いが、中には岸田内閣の現職閣僚もいる。

 ◆関係を隠すのではなく「開き直り」

 警察行政を所管する二之湯国家公安委員長は26日の会見で、旧統一教会系のイベントで実行委員長を務めたことを認めた。「名前を貸してほしいということだったので貸した」と釈明したが、イベント当日に参加して挨拶していたから、体も使っている。ただの「名前貸し」ではない。

 宗教法人を所管する末松文科相も、旧統一教会の関連団体にパーティー券を購入してもらっていたことを認めた。教会関連のイベントにも複数回、祝電を送っていた。これを「常識の範囲内」とか説明していたが、自民党内では、旧統一教会とのこういう付き合い方が「常識」ということか?

 安倍の実弟の岸防衛相は26日の会見で、自身と旧統一教会の関係について「付き合いもあり、選挙の際もお手伝いをいただいている」と悪びれずに明かした。さらに驚くのは、29日の会見で、旧統一教会が霊感商法や献金強要被害などで社会的に問題がある団体だということについて、「そういうことが言われている団体だということは認識をしておりました」と話したことだ。

 問題がある団体と知りながら付き合い、選挙の際は手伝ってもらっている。それの何が問題なのかと言わんばかりで、前述の福田の発言とも重なる。 

 旧統一教会との関係が報じられた議員の多くが、「関連団体とは知らなかった」「お答えは差し控える」という定型の文で鮮明に統一して逃げるだけかと思っていたら、ここへきて堂々と関係を明かし、開き直るようになってきたわけだ。何かフェーズが変わった感もある。そこに戦慄してしまう。

 ◆「親分」を殺されて怒りの声が上がらない不思議

 現政権の警察、防衛、文科のトップが旧統一教会と癒着している上、細田衆院議長も旧統一教会のイベントに参加して賛辞を述べ、旧統一教会系の議員連盟の会長まで務めていたことが発覚。政権与党への浸透はとどまるところを知らず、それを隠そうともしなくなっている。

 北海道テレビ放送(HTB)が28日に報じた伊達忠一前参院議長の証言も強烈だった。

 伊達は旧統一教会系のイベントに少なくとも3回参加したことを認め、それは「選挙でお世話になったお礼」と話した。

 2016年の参院選に全国比例で出馬した自民党の宮島喜文氏を応援した際、安倍に頼んで旧統一教会の組織票を回してもらい、当選にこぎつけた。今回の参院選では、安倍から「井上(義行)をアレ(支援)するから」と支援を拒否され、宮島は出馬を辞退したのだという。生々しい話だ。自民党の清和会で参院議長まで務めた伊達の証言だから信憑性がある。

 実際に、かつて安倍の秘書官を務めていた井上義行は、旧統一教会の「賛同会員」として、今回の参院選で当選を果たした。旧統一教会票を取りまとめる安倍の差配で国会議員の進退、当落が決まっていたのだ。

 安倍を銃撃した山上徹也容疑者が「最も影響力のある統一教会シンパ」と考えて安倍を狙ったのは「思い込み」ではなく事実だったわけだ。

 もちろん、それで山上の蛮行が免責されるわけではない。減刑署名などもってのほかで、人殺しの罪はしっかり償ってもらわなければならないが、不思議なのは、自民党内から旧統一教会に対する怒りの声がまったく聞こえてこないことだ。

自民党こそ愛国心教育が必要

 山上がしたことは許されざる暴挙だが、背景には、旧統一教会に家庭を壊された恨みがあった。旧統一教会が抱える問題が犯行を誘発し、安倍が衆人環視の下で銃殺された。

 自民党が国葬で遇するほどの大物政治家なのである。安倍派にしてみれば親分を殺されたのだ。岸にいたっては肉親だ。それなのに、旧統一教会を非難する声は自民党内から聞こえてこない。怒りに震えて「関係を切る」と言い出す議員もいないのはなぜなのか。

 「政権中枢までカルトに汚染され、マインドコントロールされているのではないかと疑ってしまうレベルです。日本人の財産を巻き上げ、韓国に貢ぐことを教義としているカルト集団と癒着している政党のどこが“保守”なのか。自民党の政治家こそ愛国心教育が必要でしょう。ところが、幹事長は『組織的な関係はない』と言い、総務会長も『何が問題か分からない』と言ってフタをしようとしている。あまりに多くの所属議員が関わっているため、党としての調査ができないのかもしれませんが、これほど自浄能力がない自民党に政権を任せていたら、内部から他国に侵略されてしまう懸念すらある。警察や防衛まで侵されていたら国家の危機です」(法大名誉教授の五十嵐仁氏=政治学)

 自民党に自浄能力がないのなら、メディアが厳しく追及するしかないのだが、残念ながらそれも期待薄だ。

 一部のニュースショーは連日この問題を取り上げてはいるが、“公共放送”のNHKはまったく報じようとしない。旧統一教会の問題など何も存在しないかのような世界観の報道を続けている。大新聞も腰が引けていて、決して真正面から斬り込もうとはしないのだ。

 「現場の記者が問題意識を持っていても、メディア各社の上層部がことなかれ主義に陥って徹底追及を避けたがる傾向はある。統一教会と自民党の癒着を報じるメディアに対し、政権側からの圧力もあると聞きます。『何が問題か分からない』と言い放った福田総務会長も、同じ会見で『個々の議員との接点を問題視することに何の意味があるのか』『どんな意図でやっているのか』とメディアを恫喝するような発言もしていました。これは“政治と宗教”の問題というより、政治家とカルトの癒着問題なのに、信教の自由などに論点をズラして報道を牽制した。自民党が開き直っているのは、他にバレたらもっとマズいことがあるので、無理やり幕引きをはかっているのかもしれません」(鈴木エイト氏=前出)

 政治とカルトの闇は深い。説明責任から逃げる政治にも、追及しないメディアにも、国民の不信の目が注がれている。 

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治・経済 【政治ニュース・政局・自民党・旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)と自民党議員との癒着】  2022年07月30日  17:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【参議院】:新人議員ら初登院 赤松健氏「期待ヒシヒシ」生稲晃子氏「全て吸収」水道橋博士氏「仲間増やす」

2022-08-04 05:00:50 | 【国会(衆議院・参議院・議運 ・両院予算委員会他・議員定数・「1票の格差」...

【参議院】:新人議員ら初登院 赤松健氏「期待ヒシヒシ」生稲晃子氏「全て吸収」水道橋博士氏「仲間増やす」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【参議院】:新人議員ら初登院 赤松健氏「期待ヒシヒシ」生稲晃子氏「全て吸収」水道橋博士氏「仲間増やす」 

 参院選後初の臨時国会が3日召集され、当選した新人議員らが初登院した。「期待感じる」「緊張感を持って」。午前中から夏本番の強い日差しが照りつける中、それぞれの意気込みを語った。

 昨年の衆院選で落選し、初めて参院議員となった立憲民主党の辻元清美氏(62=比例)は、初心に戻るため白いスニーカーで登場。「ピカピカの小学1年の気持ち。雑巾がけと即戦力の両方の役目を果たしたい」と述べた。約10カ月ぶりの国政復帰で「早く国会で、しっかりとした議論をしたい。臨時国会を3日間しか開かないのはけしからんですよ。もうすでに岸田政権、逃げている。夏休み返上で。休んでる場合ちゃいますよ。即刻、国会論戦やりたい」などと、辻元節全開で意欲を示した。

国政復帰した臨時国会召集の辻元清美参院議員は初登院で論戦に意欲を示した(撮影・大上悟)

 

 漫画「ラブひな」などのヒット作で知られ、比例代表で個人名票最多となった自民党の赤松健氏(54)は、午前8時の開門と同時に登院し、「漫画家初の国会議員として珍しい存在。漫画、アニメ、ゲームを伸ばしていく期待をヒシヒシと感じています。一番やりたいのは漫画外交です」と意気込んだ。「フランスとかに行きたいですよね。フランスは漫画が大好きなんですよ。英国や米国もそうなんですけれどね。漫画の力で世界平和を実現したい」。漫画家としての活動も「まずは(議員)バッジの知識など豆知識から漫画にしていきたい。若い人に漫画をきっかけに政治に参加していただきたい」と願った。

笑顔で初登院する自民党の赤松健議員(撮影・鎌田直秀)

        笑顔で初登院する自民党の赤松健議員(撮影・鎌田直秀)

 

 歌手で日本維新の会の中条きよし氏(76=比例)は「国会に正面から入れる感動が大きい。スーツも久しぶりに着た」と笑顔。激戦の東京選挙区を勝ち抜いた自民の元おニャン子クラブメンバーの生稲晃子氏(54)は「身の引き締まる思い。票の重みを感じ、全てを吸収していきたい」と力を込めた。

拳を握って初登院する日本維新の会の中条きよし議員(撮影・鎌田直秀)

 

国会に初登院し、登院板のボタンを押す自民党の生稲晃子参院議員

 

 れいわ新選組から当選したタレントの水道橋博士氏(59=比例)は公約に掲げた、大企業などが批判的な言論を封じようと威圧目的で起こす「スラップ」訴訟の規制に関し「まずは理解を求めて同じ志の仲間を増やす」と訴えた。

れいわ新選組の山本太郎代表と水道橋博士氏は国会議事堂の前で報道陣からの質問にこたえた(撮影・寺沢卓)

 

国会に初登院し、登院板のボタンを押すれいわ新選組の水道橋博士・参院議員(共同)

国会に初登院し、登院板のボタンを押すれいわ新選組の水道橋博士・参院議員(共同)

 日本維新の会の松野明美氏(54)は、夫からプレゼントされたスカートを巻いた上下白のスーツ姿で初登院した。「結婚指輪を買ってくれてから20年ぶりに夫にスカーフを買ってもらいました。愛情たっぷりです。服装はオリンピックの制服というイメージです」と笑顔だった。

夫からプレゼントされたスカーフを巻いてランニングポーズで初登院する日本維新の会の松野明美議員(撮影・鎌田直秀)

  夫からプレゼントされたスカーフを巻いてランニングポーズで初登院する日本維新の会の松野明美議員(撮影・鎌田直秀)

 

 初の議席を獲得し、政党要件を満たした参政党の神谷宗幣氏(44=比例)は「恐れず、言うべきことを言う」と決意表明。オレンジのTシャツ姿の支援者が拍手する中、正門をくぐった。

 「緊張感を持って臨みたい」と話したのは、正門前に一番乗りした自民の臼井正一氏(47=千葉選挙区)。「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体から選挙応援を受けたことがあるといい「今後は関わり方を慎重に考えたい」と述べた。

 NHK党のガーシー氏(50=比例)は姿を見せなかった。アラブ首長国連邦に滞在し臨時国会に欠席するとして、同党が海外渡航届を出したが、参院議院運営委員会理事会は許可しないと決めた。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・政局・国会・参議院】  2022年08月04日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【疑惑】:東レ元社員が1億1600万円脱税疑い、下請け会社に架空請求 大阪国税局が地検に告発

2022-08-04 03:00:30 | 【経済・産業・企業・IT・ベンチャー・起業・インバウンド(訪日外国人客)事業】

【疑惑】:東レ元社員が1億1600万円脱税疑い、下請け会社に架空請求 大阪国税局が地検に告発

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【疑惑】:東レ元社員が1億1600万円脱税疑い、下請け会社に架空請求 大阪国税局が地検に告発

 東レへの下請け会社を通じた架空請求などで不正に得た所得約1億1600万円を申告せず脱税したとして、所得税法違反の疑いで、大阪国税局が東レ元社員峰真吾被告(44)=名古屋市、背任罪で起訴=を大阪地検に告発したことが3日、関係者への取材で分かった。

 峰被告は2018~20年の3年間、下請け会社に水増し請求や架空請求をさせ、東レから支払われた代金を自身に還流させて着服するなどしていたという。無申告加算税を含む追徴税額は約4300万円。期限後申告したとみられる。

 大阪府警は5月、水増し請求で東レに損害を与えたとして背任容疑で峰被告を逮捕。被告はその後釈放されたが、6月に背任罪で在宅起訴されていた。(共同)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【事件・疑惑・東レへの下請け会社を通じた架空請求などで不正に得た所得約1億1600万円を申告せず脱税】  2022年08月04日  03:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【2022年08月02日 今日は?】:アムステルダム五輪陸上男子3段跳びで、織田幹雄が日本初の金メダル

2022-08-04 00:00:20 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【2022年08月02日 今日は?】:アムステルダム五輪陸上男子3段跳びで、織田幹雄が日本初の金メダル

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2022年08月02日 今日は?】:アムステルダム五輪陸上男子3段跳びで、織田幹雄が日本初の金メダル

 ◆8月2日=今日はどんな日

  アムステルダム五輪陸上男子3段跳びで、織田幹雄が日本初の金メダル(1928)

 ◆出来事

  ▼東京・銀座や新宿などで初の歩行者天国(1970)▼関西国際空港に第2滑走路がオープン、日本初の24時間運用可能な空港に(2007)

東京銀座の歩行者天国
日曜日に行われる名古屋市の歩行者天国の様子(2018年

 ◆誕生日

  ▼鴻上尚史(58年=劇作家)▼柳家花緑(71年=落語家)▼友近(73年=タレント)▼波岡一喜(78年=俳優)▼守永真彩(91年=タレント)▼大内田悠平(92年=俳優)▼鈴木みな・まりあ(00年=タレント)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2022年08月02日  00:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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