【政界地獄耳・08.03】:大乱戦か、馬場後継で決着か まずは維新代表選の決果を待つ
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・08.03】:大乱戦か、馬場後継で決着か まずは維新代表選の決果を待つ
★日本維新の会代表・松井一郎の辞任が決まり、今月27日の代表選を前に続々と立候補会見が続く。来春の統一地方選で、地方議員を現在の1・5倍の600人に増やす目標を掲げる同党の顔は誰になるのか。松井は「党内選挙は血みどろになる争いをやったらいい」とあおる。維新は国会議員だけでなく地方議員や自治体の首長などの特別党員の推薦人30人を集めれば立候補できる仕組みも乱立に拍車をかける。
★12年、当時の大阪府知事・橋下徹が立ち上げた国政政党「日本維新の会」。15年には、当時の大阪府知事・松井一郎が代表を継承。カリスマ2人の後釜になり得る人材は誰か。出馬会見をした足立康史は「新しい党の組織をつくる能力は私にしかない」といえば、参院議員・東徹、議員歴およそ3年の参院議員・梅村みずほ、比例代表北陸信越ブロック選出の衆院議員・吉田豊史も出馬の意思を固めたという。「『誰でもいいよ』なんて言うことこそが、今までトップとしてこの組織を率いてきた者としては、非常に無責任」と出馬する共同代表・馬場伸幸を推す可能性が高い松井。既にこの後継指名で決着という声すら聞こえる。
★維新は大阪系と東京系議員の対立や参院には鈴木宗男など一家言ある議員もいる。急激な変化は党内を動揺させ、東西対立を激化させる要因にもなりかねない。「これだけ党が大きくなれば派閥もでき、何かあればすぐ分裂しかねない。維新のこれからは保守系野党再編の要になる可能性すらある」(政界関係者)。既に保守系野党が増え、その一大勢力の維新がバランスを崩せばほかの保守系野党は新たなまとまりを見せる可能性があるし、水面下ではさまざまな接触が始まっている。まずは維新の決着を待つことになるだろう。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2022年08月03日 08:01:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。