Activated Sludge ブログ ~日々読学~

資料保存用書庫の状況やその他の情報を提供します。

●《沖縄が切り捨てられた日であり、名護市出身の女性が米軍属の男に殺害された日でもある。いまも沖縄にとって「屈辱の日」は続いている》

2020年05月03日 00時00分05秒 | Weblog

三上智恵監督『標的の島 風かたか』公式ページ(http://hyotekinoshima.com)より↑]



琉球新報の【<社説>4・28「屈辱の日」 自己決定権の確立急務だ】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1114148.html)。

 《68年前のきょう、日本が独立した一方で、沖縄、奄美、小笠原は切り離された日本の独立と引き換えに沖縄を米国に差し出した屈辱の日」である。1952年4月28日発効のサンフランシスコ講和条約第3条が分離の根拠となった。これにより米国は日本の同意の下で、他国に介入されることなく軍事基地を自由に使うようになった。米軍は「銃剣とブルドーザー」で農地を奪うなど、沖縄住民の基本的人権を無視した統治を敷いた》。

   『●沖縄の「屈辱の日」を祝う神経
   『●巨大新基地建設による辺野古破壊…
      プーチン氏に《主権を行使できていない実例》と指摘されてしまう始末
   『●前那覇市長・翁長雄志氏「(安倍首相の言う)
      『日本を取り戻す』の中に間違いなく沖縄は入っていない」
    《沖縄にとっては、祖国から切り離された屈辱の日」なのだから
     ▼「憲法改正よりも日米地位協定を改定することが主権回復だ」。保守系の
     翁長雄志那覇市長が語っていた。こうした正論は安倍晋三首相の耳には
     聞こえない
ようだ》

 《米国は日本の同意の下で、他国に介入されることなく軍事基地を自由に使うようになった。米軍は「銃剣とブルドーザー」で農地を奪うなど、沖縄住民の基本的人権を無視した統治を敷いた》…この《差別的な構造は…今なお続く》。

   『●前那覇市長・翁長雄志氏「(安倍首相の言う)『日本を取り戻す』
                  の中に間違いなく沖縄は入っていない」
    《「憲法改正よりも日米地位協定を改定することが主権回復だ」。保守系の
      翁長雄志那覇市長が語っていた。こうした正論は安倍晋三首相の耳には
      聞こえない
ようだ▼講和条約と同時に結ばれた日米安保条約の下で
      沖縄の人々が強いられてきた犠牲は、本土のメディアや国民の無関心
      よって一層強められた。「屈辱の日に立ち上る声に耳を澄ませたい

 沖縄タイムスのコラム【[大弦小弦]4.28】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/565368)によると、《▼68年前のきょうも、記憶に刻まなければならない。サンフランシスコ講和条約の発効で沖縄が日本から切り離され、米国の施政権下に置かれた憲法は適用されず、「銃剣とブルドーザーで土地を奪われた。基地の過重負担の原点 ▼差別的な構造は戦後75年、復帰48年の今なお続く。普天間飛行場から大量の泡消火剤が漏れた事故で、米軍は基地内の土壌採取を拒んだ。有害な有機フッ素化合物PFOS(ピーホス)を含むのに、汚染の状況が調べられない異常さ》。

 目取真俊さんのブログ【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊/羽地内海のランプウェイ台船/沖縄県議会議員選挙と工事再開のタイミング】(https://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/3cfdebe50cbc0784da9d1dd63ab34173)によると、《予定では、5月29日(金)告示、6月7日(日)投開票となっている。5月6日からわずか1か月で投開票日を迎える。予定通りに行われるなら、選挙のあり方、運動方法がこれまでにない形となる。日本政府・沖縄防衛局は4月21日に、大浦湾の軟弱地盤に関して設計変更の申請を沖縄県に行った。それを含めて、辺野古新基地建設問題今回の選挙でも大きな争点となる。日本政府にとって、県議会で与野党逆転を実現できれば、玉城県政を追いつめ、新基地建設を進める弾みとなる。…今日4月28日はサンフランシスコ講和条約が発効し、沖縄が切り捨てられて日であり、名護市出身の女性が米軍属の男に殺害された日でもある。いまも沖縄にとって「屈辱の日」は続いている。日米の支配という屈辱が1日も早く、それを晴らしたい》。
 沖縄県議会議員選挙…「本土」では、無為無策な内閣の支持率が未だ4割という意味不明な政治状況。そして、米軍属女性暴行殺人から4年…何が変わった? むしろ後退? 折角、玉城県政に代わっても、アベ様独裁政権・人事主義王国が続く限り、沖縄では《「屈辱の日」は続いている。日米の支配という屈辱》が。さらに、《県内の主要選挙や県民投票で反対の意思を示しても建設工事が強行される辺野古新基地は、沖縄の人々の自己決定権を侵害する植民地主義の象徴である》。

   『●「沖縄の施政権を日本から分断した4・28」から66年、
           米軍属女性暴行殺人から2年…何が変わった?

 さらに、大変に恐ろしいことに、《メディアコントロール》の完成形は近い。
 アベ様を批判することもできなくなっている。給付・休業補償もなく自粛だけが押し付けられ、一方、報道統制・メディア統制の惨状。…
 稲垣太郎記者による、東京新聞による記事【「バリバラ『桜を見る会』」再放送差し替え NHKは圧力に屈したか】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/202004/CK2020042902100028.html)によると、《差し替えられたのは「桜を見る会」の痛烈なパロディーで、二十三日の初回放送時から安倍政権支持者らが猛反発していた。NHKは「圧力はまったくなかった」としているが、本当か。(稲垣太郎)…現在、大阪日日新聞記者の相沢さんは「放送する番組を差し替えるなら、とっくの昔に判断して周知していなければならない。疑念を招かないようにしなければならない」と指摘した上で、「NHKは報道機関として取材相手に説明責任を求めるのだから、視聴者にも納得する説明責任を果たす義務がある」と話した。市民団体「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」共同代表で、東京大名誉教授(会計学)の醍醐聡氏は「これまで番組を改ざんしたり、取材や制作したのに放送してこなかったこともある。大災害が起きたわけでもないのに直前に番組を差し替えるのは不自然。政権の圧力に屈した可能性は十分ある」とした》。
 斎藤美奈子さんは、《行動は自粛しても批判は自粛しちゃだめだ緊急事態宣言の発令を歓迎している場合じゃないひるまずマジか!を続けよう》と。

   『●《行動は自粛しても批判は自粛しちゃだめだ。緊急事態宣言の発令を
         歓迎している場合じゃない。ひるまず「マジか!」を続けよう》
   『●《新型コロナウイルス禍の対応に尽力している政府は絶対の正義で、
      社会防衛の前には人一人の命ごとき取るに足らないとでも言いたげ…》
   『●ドサクサ壊憲…《殺し合いを強いられる側が狂った火事場泥棒のシナリオ
       に乗ってしまったら、取り返しのつかないことに》(斎藤貴男さん)

=====================================================
https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1114148.html

<社説>4・28「屈辱の日」 自己決定権の確立急務だ
2020年4月28日 06:01

 68年前のきょう、日本が独立した一方で、沖縄、奄美、小笠原は切り離された日本の独立と引き換えに沖縄を米国に差し出した屈辱の日である。

 1952年4月28日発効のサンフランシスコ講和条約第3条が分離の根拠となった。これにより米国は日本の同意の下で、他国に介入されることなく軍事基地を自由に使うようになった。米軍は「銃剣とブルドーザー」で農地を奪うなど、沖縄住民の基本的人権を無視した統治を敷いた

 沖縄の地位は植民地よりひどかった。3条は、国連に信託統治を提案し承認されるまで、米国は奄美以南の南西諸島で全権を行使できるとした。信託統治は、旧植民地などの地域の自治や独立に向け、国連の信託を受けた国が施政を行う制度で、人権や基本的自由の尊重も奨励している。

 しかし沖縄は適用されなかった。このため米国は国連の定期視察を受けることなく軍事基地を拡大し、住民の人権より軍事を優先する施策を展開した。日本国憲法も適用されなかった沖縄では、住民の権利は大きく制限された。

 その背景には、ダレス米国務長官が53年に宣言したブルースカイ・ポリシーがある。「東アジアの空に雲一つなく、平和と安全にいかなる脅威もなくなるまで沖縄は返還されない」という内容だ。

 その後、国連が60年に植民地独立付与宣言を採択したことで状況が変わる。滅び行く信託統治制度の沖縄適用を前提とする3条は死文化したとの議論が起きる。米国が沖縄を支配する国際法上の根拠は失われ、この宣言を基に沖縄を無条件で解放すべきだという主張だ。

 しかし65年、当時の佐藤栄作首相は、3条は暫定的なものではなく、米国は国際法上、沖縄を無期限に支配できるとの見解を示した。米国のブルーススカイ・ポリシーを事実上支持した姿勢で沖縄返還交渉に臨んだ結果、返還後も基地の自由使用は貫かれた

 72年の日本復帰後も沖縄の人々は基地の自由使用に抵抗し、抜本的な整理縮小や日米地位協定の改定を求めてきた。その意思を尊重せず国益や国策の名の下で沖縄を国防の道具にする日米政府の手法は植民地主義だ。県内の主要選挙や県民投票で反対の意思を示しても建設工事が強行される辺野古新基地は、沖縄の人々の自己決定権を侵害する植民地主義の象徴である。

 近年の書籍などでは、沖縄は復帰まで米国の信託統治下に置かれていたという誤った記述も散見される。「屈辱の日にはどんな意味がありそれが今も続いていることを、もっと県外へ発信する必要がある。

 基地があるため有事の際には標的になり命が脅かされ平時は事件事故などで人権が侵害されている沖縄の今を方向付けた4・28を忘れてはならない。この状態を脱するには自己決定権の確立が急務だ。
=====================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●《官邸の番犬》黒川弘務氏を《論功行賞として検察トップに据える》のみならず、カジノ汚職捜査を止めるという目的があった

2020年02月07日 00時00分05秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



田部祥太氏による、リテラの記事【検察の反乱が官邸に潰された! 安倍内閣が“官邸の番犬”黒川弘務・高検検事長を違法に定年延長、検事総長に就任させIR捜査潰し】(https://lite-ra.com/2020/02/post-5238.html)。

 《安倍政権がこの2月に退官が予定されていた検察ナンバー2の黒川弘務・東京高検検事長の定年を半年間、延長することを閣議決定した。検事長の定年延長はこれまで前例がない。夏に交代が予定されている検事総長に黒川氏を就任させるため官邸が検察人事に無理やり介入したのだ》。

   『●《安倍政権は、官邸に近い黒川検事長を検察トップである検事総長に
        就け、検察組織を官邸の支配下に置くつもりだ》、あぁ………
   『●アベ様は検事総長人事までも私物化…《それならば「三権分立は
      絵に描いた餅で政界では実現しない」と閣議決定すべきだろう》

 呆れたね、《今回の人事介入が“官邸の番犬”である黒川氏を論功行賞として検察トップに据えるというだけでなく、その復権によってIR汚職捜査を止めるという目的があったことは明らかだろう。そう、これはどう考えても、安倍官邸による検察への捜査圧力だったのである》。さらには、《政界の不正を摘発するのが特捜部の使命と公言》するような方によって特捜が再建され、トドメのサクラジャパンライフ問題へとさらに踏み込んでいくはずだった…。それが不可能になろうとしています。
 《菅官房長官ときわめて近く小渕優子経産相(当時)の公職選挙法違反疑惑で秘書のみが在宅起訴で終わったのも、贈賄側の実名証言まであった甘利明経済再生相(当時)の口利きワイロ事件で、甘利本人はおろか秘書すらも立件されなかったのも、すべて、黒川氏が捜査現場に圧力をかけ、潰した結果だといわれてきた》。金子勝さんは、以前、《権力に近ければ、罪を犯しても逮捕されない公安警察・検察が安倍政権を支配していることに事の本質が》。青木理さんは、《本来は一定の距離を保つべき政権と警察・検察が近づき過ぎるのは非常に危うい民主主義国家として極めて不健全な状態と言わざるを得ません》。
 金子勝氏さんは、さらに、《これまでも安倍政権は、積み上げてきた人事のルールを破って、NHK内閣法制局支配下に置いてきた。とうとう検察まで支配下に収めようとしている。もはや、この国は三権分立が成り立たなくなりはじめています》。最高裁も、最「低」裁となってすでに久しい。最高裁判事の人事までも私物化。

 検事総長人事まで私物化するアベ様ら。これで、警察国家・《極右独裁国家》の完成だ。アベ様らによる《メディアコントロール》についても、言うまでもない。《日本が本物の独裁国家になる日もそう遠くはないだろう》…いやぁ、既に完成済みなのでは?

 東京新聞の記事【政権に近い黒川東京高検検事長 "異例"の定年延長の背景は】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/202002/CK2020020402100028.html)によると、《黒川弘務東京高検検事長(62)の定年が半年間延長された問題が波紋を広げている。検察庁法は検察官の定年を六十三歳、検事総長は六十五歳と規定。首相官邸に近いとされる検察ナンバー2の黒川氏を検事総長に据えようと、政府が異例の措置を取ったとの見方が出ている。ただ、この手法が認められるなら何でも許されることになり、各方面から疑問の声が上がっている。(稲垣太郎)》。
 もう一つ、【東京高検検事長 定年延長決定 次期総長見据え?野党「官邸が介入」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/202002/CK2020020402000142.html)によると、《政府は、黒川弘務東京高検検事長(62)の定年を8月7日まで半年間延長することを閣議決定した。野党は2月3日の衆院予算委員会で、安倍政権寄りとされる黒川氏を検察トップの検事総長に充てるため、首相官邸が人事に介入した疑いがあるとして追及した。(大野暢子)》。

=====================================================
https://lite-ra.com/2020/02/post-5238.html

検察の反乱が官邸に潰された! 安倍内閣が“官邸の番犬”黒川弘務・高検検事長を違法に定年延長、検事総長に就任させIR捜査潰し
2020.02.03 04:05

     (異例の人事!(東京高等検察庁HPより))

 安倍政権がこの2月に退官が予定されていた検察ナンバー2の黒川弘務・東京高検検事長の定年を半年間、延長することを閣議決定した。検事長の定年延長はこれまで前例がない。夏に交代が予定されている検事総長に黒川氏を就任させるため、官邸が検察人事に無理やり介入したのだ。

 これはどう見ても、官邸によるIR汚職捜査ツブシだろう。黒川検事長といえば “安倍政権の番犬”としてつとに有名な法務官僚。菅官房長官ときわめて近く小渕優子経産相(当時)の公職選挙法違反疑惑で秘書のみが在宅起訴で終わったのも、贈賄側の実名証言まであった甘利明経済再生相(当時)の口利きワイロ事件で、甘利本人はおろか秘書すらも立件されなかったのも、すべて、黒川氏が捜査現場に圧力をかけ、潰した結果だといわれてきた

 しかし、本サイトが1カ月前、秋元司衆院議員逮捕の動きをスクープした記事でも指摘したように(https://lite-ra.com/2019/12/post-5158.html)、黒川検事長の扱いをめぐっては、この間、黒川氏を総長にしたい官邸と、黒川追い落としを図る検察の間で激しい暗闘が繰り広げられていた。そして、東京地検特捜部がIR汚職で秋元議員を逮捕できたのも、この暗闘が関係していた。

 話を少し前に戻そう。法務省事務次官→東京高検検事長と、検事総長コースを歩んできたようにみえる黒川氏だが、実は法務・検察内部では同じ35期の林眞琴氏(現・名古屋高検検事長)が検事総長最有力とされており、2016年の人事では、林氏が法務省事務次官に昇格する予定だった。ところが、当時の法務省が官邸に人事案を提出したところ、官邸が当時、法務省官房長だった黒川氏を事務次官に据えるよう求めてきたのだという。

「これは、黒川氏がその直前に、官房長として小渕恵子や甘利明の事件を潰したことへの論功行賞人事といわれました。特に甘利明の事件では露骨でしたからね。東京地検特捜部が政界捜査に着手するときは、その前に、本省(法務省)の官房長に捜査の詳細をあげて根回しをするんですが、地検が甘利の事件でUR(都市再生機構)の職員の立件を決めて、黒川氏にお伺いをたてたところ、『権限に基づく影響力の行使がない』という理屈で突っ返されてしまった。それで、現場は、『あっせん収賄罪』に切り替えて捜査しようとしたんですが、これについても黒川氏は『あっせん利得法違反で告発されているんだから、勝手に容疑を変えるのは恣意的と映る』などと拒否した。特捜部の現場では『黒川にやられた』というのが合言葉になっていたほどです。そして、不起訴が決まった2カ月後に、官邸の意向で、強引に黒川氏の次官昇格が決まったというわけです。一説には黒川氏と親しい菅官房長官が直接乗り出したともいわれています」(全国紙司法担当記者)

 法務省はその際、しぶしぶ黒川氏の次官昇格を認めたものの、当時の朝日新聞などの報道によると、その際、官邸との間で「黒川次官の任期は1年で、必ず林氏に交代させる」との「約束」ができたとされる。ところが、政権の番犬として、黒川氏を中央に置いておきたい官邸はこの約束を反故。その後も黒川氏を法務省事務次官に居座らせ続け、検事総長コースである東京高検検事長に昇格させた。そして、林氏は逆に2018年の人事で、名古屋高検検事長に飛ばされた。


■特捜部がIR汚職で秋元逮捕に踏み切れた背景に法務・検察が進めていた“黒川切り”

 だが、ここにきて、法務・検察内部ではその黒川氏を切り、今回の検事総長人事で林氏を戻して総長に昇格させる計画が進んでいたのだという。

「黒川氏については、そのあまりに露骨な官邸との癒着に、内部、とくに検察の捜査畑出身者の間で相当な不満が高まっていた。一方、林氏はもともと法務省の本流でありながら、政界と距離を置いているため、法務官僚だけでなく捜査畑の検事からも支持されていた。そこで、法務・検察が一体となって、黒川氏の検事総長就任を阻止し、林氏をラインに戻して総長に据えようとする動きが本格化したんだ。具体的には、現検事総長の稲田伸夫氏が今年2月以降も総長職にとどまり、夏に総長を交代するというもの。黒川氏と林氏は入省が同期でだが、黒川氏が1学年上の2月生まれで、林氏は7月生まれ。検察は総長だけが定年65歳で、他の役職は63歳のため、検事総長が2月以降も総長職にとどまれば、黒川氏は総長人事の前に定年を迎えることになる。ようするに、法務・検察は官邸に圧力をかけられないよう、黒川を先に退官させてしまうことを狙ったわけだ」(検察関係者)

 これに対して、官邸は自分たちの意のままに動き、政界捜査をつぶしてくれる黒川氏をどうしても総長に据えようと動き、検事総長交代時期を早めるよう圧力をかけていたという。だが、年末に稲田総長の2月以降の続投が決定。黒川退官、林検事総長誕生は確定的といわれていた。

 そして、この流れの中で出てきたのが、東京地検特捜部によるIR汚職捜査の着手、秋元議員逮捕だった。「中央政界の疑獄捜査じたいがタブーになってしまった」とまでいわれていた近年の検察にあって、今回、特捜部が現役の与党議員を収賄で逮捕した背景にも、この“黒川退官の決定”が大きく関係していた。

 今回のIR汚職捜査を主導しているのはもちろん、特捜部長の森本宏氏。森本氏は政界の不正を摘発するのが特捜部の使命と公言する最近ではいないタイプの特捜部長で、かなり前からIR汚職に狙いを定め、内偵を進めていた。ところが、その森本氏は、昨年、地方の地検検事正に異動されそうになっていたのだという。

「これに対して、森本部長自ら『やり残したことがある』として上司に続投を申し入れたらしい。黒川氏の権力が盤石なら絶対に認められない話ですが、その頃には検察内部で黒川氏を2月退官させるという噂が広まり、発言力が低下。それで、森本氏の特捜部長続投が決まり、IR汚職に踏み込むことができた」(前出・全国紙司法担当記者)

 しかも、秋元逮捕以降も特捜部は「秋元は突破口にすぎない」と姿勢で捜査を続行しており、このまま黒川氏が2月に退官すれば、特捜部の捜査は政権中枢にまで伸びるのではないか、という見方まで流れていた

「特捜部の検事たちは口を揃えて『秋元はただの突破口』と言っていましたからね。IR利権の中心は菅義偉官房長官と二階俊博自民党幹事長、本人まではいかなくても、その周辺にはいくだろうと思われていた。また、『桜を見る会』にからんでジャパンライフを再捜査するという動きもありました。黒川氏の影響力低下で、一時は官邸vs特捜部のガチンコ対決状態になっていたんです」(前出・全国紙司法担当記者)


■“官邸の番犬”黒川弘務の定年延長はIR捜査潰し、しかも検察庁法違反だ!

 ところが、こうした検察の動きに対して、官邸は今回、冒頭で紹介したように、黒川氏の「定年延長」というウルトラCを打ち出して対抗してきたのだ。これで、黒川氏が今年夏の人事で、検事総長に就任するのはもちろん、IR汚職捜査などの動きが一気に鈍るのは確実だろう。

「実際、黒川氏の定年延長が判明した途端、検察内部では一斉に、『秋元逮捕だけでIR汚職捜査もおしまい』という声があがっています。ジャパンライフ再捜査も難しくなるでしょう」(前出・全国紙司法担当記者)

 こうした流れを見れば、今回の人事介入が“官邸の番犬”である黒川氏を論功行賞として検察トップに据えるというだけでなく、その復権によってIR汚職捜査を止めるという目的があったことは明らかだろう。そう、これはどう考えても、安倍官邸による検察への捜査圧力だったのである。

 しかも、官邸はそのために、違法行為まで働いた可能性がある。前述したように、検事長の定年延長は前例がないのだが、それもそのはず。今回、安倍政権は国家公務員法の規定にもとづき、黒川氏の定年延長を決めたとしているが、元東京地検特捜部検事の郷原信郎氏によれば、検事長の63歳定年は「検察庁法」で決められていることであり、例外は認められていない。したがって、検察庁法違反の疑いがあるという。

 まさに、独裁国家並みの人事介入だが、しかし、マスコミはこの人事について、ごく一部のメディア以外、ほとんど取り上げていない。韓国のチョグク前法相の捜査への圧力や韓国の検察人事の問題にはあれだけ大騒ぎしたテレビも、安倍政権のこんな重大な検察への圧力、人事支配にはダンマリを決め込んでいるのだ。

 メディアがこんな調子では、日本が本物の独裁国家になる日もそう遠くはないだろう。

田部祥太
=====================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●斎藤美奈子さん、《え、ロシアと戦争するんですか? 勝てると思ってるんですか?》…日露戦争で歴史が?

2019年05月31日 00時00分49秒 | Weblog

[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]



今日の東京新聞』(http://a-tabikarasu.hatenadiary.com/)から、再びすいません、コピペ・マゴビキさせて頂きました。【本音のコラム 「非現実的です」 斎藤美奈子】(http://a-tabikarasu.hatenadiary.com/entry/2019/05/15/085143)。同時に、【雑誌インタビュー 「お腹弱い」役作りで炎上 佐藤浩市さん】も。

 《国がデタラメなことをやってるんだもの。若手議員が現実とゲームを混同しても不思議はないよ》。
 《青木理さんは「…などとまじめに役作りの話をしている。批判している人たちは全部読んでいないか、よほど読解力が低いのでは」とばっさり》。

   『●『佐高信の新・筆頭両断』読了(2/2)
     「権力に立ち向かうような俳優や芸人が日本には少ない。
      成田三樹夫は、「最近の役者…いやらしいのが多すぎる
      …総理大臣主催のナントカ会…ニコニコして出かけて行って
      握手なんかして喜んでるだろ。…情けなくなっちまうね
      権力にへたへたする役者じゃ意味がない
      …バカがどんどん図にのるんだよ、ハハハ」」

   『●成田三樹夫さん、《権力にへたへたする役者じゃ意味がない。
                  …バカがどんどん図にのるんだよ、ハハハ》

 かつて、成田三樹夫さん曰く、《最近の役者…いやらしいのが多すぎる…総理大臣主催のナントカ会…ニコニコして出かけて行って、握手なんかして喜んでるだろ。…情けなくなっちまうね。権力にへたへたする役者じゃ意味がない。…バカがどんどん図にのるんだよ、ハハハ》。そう、アベ様政権以降、《バカがどんどん図にの》っている。佐藤浩市さんのように、《権力にへたへた》しない役者がいて、本当に良かった。決して「三文役者」ではないな。「三流」の作家モドキ議員モドキらに批判される理由はない。

 さて、コノ「お維」話は際限が無いな…と言いつつ、まだ続けています。それにしても、癒党お維、与党自公、誰もかれも無責任。
 《それ以前に驚くべきはこの発言の非現実性である。え、ロシアと戦争するんですか? 勝てると思ってるんですか?》 元お維で、まだ国会議員、現在、〝病気〟療養中らしい丸山穂高衆院議員は、日露戦争の時代で歴史が止まってるのかいな? 
 (室井佑月さん)《政治家って、他国と話し合いをし、なにがなんでも戦争を回避するためにいるのかと思ってた。それが政治家のいちばん重要な仕事だと思ってた》。99条を忘れ、9条を蔑にして壊憲へと暴走するアベ様も同様ですね。…なんといっても「我が軍」ですもの。さらには、《憲法上は原子爆弾だって問題ではない》!? 狂気な凶器。
 与党自公や癒党お維を支えておられる「1/4」の皆さんや選挙に行きもせずに結果として与党や癒党を支えている「2/4」の皆さん、宗旨替えされて、是非、野党を支えて下さい。お願いします。

   『●《「背広を着た関東軍」ほどおそろしいものはない》(半田滋さん)
                       …アベ様や自民党《シビリアンの暴走》
   『●《戦争が廊下の奥に立つてゐた》…
     《そんな時代にしてはならない》はずが、癒党お維や与党議員ときたら
   『●〈猛省と自重の決意の証…議員在職中において
      公私一切酒を口に致しません〉…飲酒で片づけられる暴言か?
   『●《松井一郎は丸山を除名にして事なきを得ようとしているが、
               党としての責任は逃れられないのではないか》
   『●与党自公や癒党お維は、戦争したくて(させたくて)、
        人殺しに行きたくて(いかせたくて)しかたないのね?
   『●コノ「お維」話は際限が無いな…自民党のウルトラ差別主義者に
                      呆れつつ、お維の《差別主義者》も酷いね


==================================================================================
http://a-tabikarasu.hatenadiary.com/entry/2019/05/15/085143

今日の東京新聞
購読している東京新聞の記事を紹介します。読者の応援ブログです。
2019-05-15

本音のコラム 「非現実的です」 斎藤美奈子

 北方四島の返還に関連して「戦争しないと、どうしようもなくないですか」と発言、集中砲火を浴びた日本維新の会の丸山穂高衆院議員。

 戦争を肯定するような乱暴さも、日ロ交渉を無視した軽率さも問題だけど、それ以前に驚くべきはこの発言の非現実性である。え、ロシアと戦争するんですか? 勝てると思ってるんですか?

 丸山議員は1984年生まれ。戦争で領土を争う戦略ゲームと現実との区別がつかなくなっているのかもしれない。

 とはいえリアルな政治の現場でも、非現実的な事態には事欠かない

 原子力規制委員会は、電力各社に対し、テロ対策施設が建設できなければ設置期限の延長は認めないとした。ところが各社は難色を示す。1社あたり1兆円近くという試算もある莫大な安全対策費。一度延長しても期限にはとても間に合わない工期原発に固執する政府の方針自体が、すでに非現実的なのだ。

 同じく政府が固執する辺野古(沖縄県名護市)の新基地建設に関しても非現実的な実態が明らかになりつつある。沖縄県の試算では、軟弱地盤の改良を含めた工期は13年(計画では5年)、工費は約2兆4000億円(当初計画の約10倍)。

 国がデタラメなことをやってるんだもの若手議員が現実とゲームを混同しても不思議はないよ。 (さいとう・みなこ/文芸評論家)



雑誌インタビュー 「お腹弱い」役作りで炎上 佐藤浩市さん/24面

 24日に公開予定の映画「空母いぶき」で首相役を演じる俳優佐藤浩市さんが、原作を連載中のコミック誌のインタビューで、役柄について「彼はストレスに弱くて、すぐにお腹(おなか)を下してしまうっていう設定にしてもらった」などと話したところ、「安倍晋三首相を揶揄(やゆ)するな」などとネット上で批判が殺到した。 (稲垣太郎

 「権力者も人間  示す表現」「安倍応援団が騒いでいるだけ」

 問題のインタビューは、10日発売の青年コミック誌「ビッグコミック」に掲載された。映画は同誌で連載中の同名の原作をもとに制作されており、映画の宣伝のため、この号の表紙は佐藤さんのイラスト。巻頭のカラーページで、劇中の首相の「垂水慶一郎」を演じた佐藤さんのインタビュー記事を掲載している。

 この中で、佐藤さんは「総理大臣役は初めてですね」との質問に「最初は絶対やりたくないと思いました(笑)。いわゆる体制側の立場を演じることに対する抵抗感が、まだ僕らの世代の役者には残ってるんですね」と答えている。その上で、「彼はストレスに弱くて…」で始まる役の設定について話した。「日本は常に『戦後』でなければいけない平和の尊さを語る言葉もある

 このインタビューに対し作家の百田尚樹氏は12日、ツイッターで「思想的にかぶれた役者のたわごとを聞いて、下痢する首相に脚本を変更するような監督の映画なんか観(み)る気がしない」「三流役者が、えらそうに! 何がぼくらの世代では、だ。人殺しの役も、変態の役も、見事に演じるのが役者だろうが!」と罵声を浴びせた。

 出版社の幻冬舎見城徹社長も「最初から首相を貶(おとし)める政治的な目的で首相役を演じている映画など観たくもない。自分の発言がどれだけ共演者やスタッフに迷惑をかけているか、よく考えて欲しい」などとツイート。安倍首相支持者や百田、見城両氏らのファンとみられる人による同様の批判が相次いだ。

 試写を見たという映画評論家の清水節(たかし)さんは、百田氏らの批判について「インタビューの一部を切り取って解釈し、自分の意見を言うのに利用している」と指摘。「佐藤さんは、弱さを持った一人の人間という立場に立った当事者として、次第に成長するプロセスをうまく演じている。権力者をモデルとして役作りの参考にするのは、リアルを追及する上で当たり前のことだと思う」と話した。

 ジャーナリストの青木理(おさむ)さんは「インタビューで佐藤さんは『どこかクジ運の悪さみたいなものを感じながらも最終的にはこの国の形を考える総理、自分にとっても国にとっても民にとっても、何が正解なのかを彼の中で導き出せるような総理にしたいと思ったんです』などとまじめに役作りの話をしている。批判している人たちは全部読んでいないか、よほど読解力が低いのでは」とばっさり。

 佐藤さんがインタビューで、ある政治家から聞いた話として「どんな人でも総理になると決まった瞬間に人が変わるっていうんです。それぐらい背負っていくものに対する責任を感じる」と答えているのを挙げ、「すぐにお腹を下してしまう設定は、権力者といっても一人の人間として、弱くて葛藤があることを表現しているのではないか」と指摘した上で、こう語った。

 「百歩譲って、仮に為政者を揶揄(やゆ)しているとしても、映画を含むあらゆる芸術は、政治を揶揄したりちゃかしたりするもの。安倍応援団が反射的に騒いでいるだけだ」
==================================================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●田中正造さん没後100年

2013年09月27日 00時00分01秒 | Weblog


東京新聞の記事【田中正造 没後100年  「終焉の家」栃木・佐野 史跡指定】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013090402000221.html)。

 明治の三大鉱毒事件の一つ、公害の原点、に立ち向かい、常に住民サイドに立った田中正造さん。足尾銅山鉱毒事件が「私欲と奸悪」が原因の人災」であったのと、東京電力原発人災も同様。

   『●『城山三郎の昭和』読了(3/3)
   『●『松下竜一未刊行著作集4/環境権の過程』読了(8/8)
   『●『創(2010年2月号)』読了(3/3)
   『●『ぢぢ放談』読了
   『●『松下竜一未刊行著作集5/平和・反原発の方向』読了(前半)
   『●『松下竜一未刊行著作集5/平和・反原発の方向』読了(後半)
   『●尊敬する人は田中正造
   『●反原発派の声に耳をふさぎ、歴史から何も学ばない愚かさ
   『●田中正造「「私欲と奸悪」が原因の人災」
   『●「韓と恨」と日本人/『週刊金曜日』(2013年1月25日、928号)、927号についてのつぶやき
   『●「原発と司法」、「大阪イジメ問題」、「小出裕章・佐高信対談本」などについての最近のつぶやき
   『●追われゆく坑夫と脇に追いやられた原発人災
   『●『DAYS JAPAN』(2013,MAR,Vol.10,No.3)についてのつぶやき
   『●田中正造さんと自公議員を比較しても仕方のないことだけれども・・・
   『●再稼働・輸出問題に続いて、東京電力原発人災下の五輪招致騒動: 「あろうことか」、の連続

================================================================================
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013090402000221.html

田中正造 没後100年  「終焉の家」栃木・佐野 史跡指定
2013年9月4日 夕刊

 足尾鉱毒事件を告発した政治家の田中正造(一八四一~一九一三年)が亡くなって百年となる四日、出身地の栃木県佐野市は、正造が最期を迎えた家を市史跡に指定する。正造への評価がめまぐるしく変わってきた中、この家を四代にわたり守ってきた当主の庭田隆次(にわたりゅうじ)さん(79)は「見向きもされなかった時代もあったが、よく維持できた」と感慨深げだ。 (稲垣太郎)

 「田中さんは非戦論者で反足尾鉱毒。軍国主義の時代に日本が武力で他の国を取ったり、鉱毒被害の示談金をもらったりした方が楽な暮らしができると思っていた人々から嫌われ、気の毒な人だった」

 隆次さんは、生前は「嫌われ者だった」と正造に同情する。庭田家に対しても、そんな正造を「みとった家」という周囲の冷ややかな目線があり、終戦後もしばらく続いたという。

 だが、成田空港建設に反対する一九六〇年代以降の成田闘争のころから見直され始め、「亡くなった部屋を見せてほしい」と人が訪ねてくるように。平成に入ると数が増え、近年は毎年百人は訪れるという。

 正造は、鉱毒事件で活動するための資金調達に奔走していた一九一三(大正二)年八月二日、体調不良を訴え、支援者だった隆次さんの曽祖父、庭田清四郎宅に駆け込んだ。縁側から転がり込むように倒れ込んだという。庭田家は夏の農作業を放り出し、亡くなるまで三十四日間にわたり看病を続けた。

 正造が亡くなった翌年、庭田家は河川の改修工事で二百メートルほど移転したが、正造が息を引き取った八畳間を含め、佐野市下羽田(しもはねだ)町の家屋はそのまま残った。以後、四代にわたり使い続けてきた。

 隆次さんは子どものころから、祖母セトさんに正造の話をよく聞かされた。そんな歴史のある家で、隆次さんは四人の子どもを勉強させたり、家族で寝たりして「普通に使ってきた」という。

 田中正造関連で佐野市が文化財に指定するのは初めて。指定により、固定資産税減免などの恩恵を受けるが、隆次さんが何よりうれしいのは、価値が見直されたことだ。

 「曽祖父は(世間の評価に)だまされずに、『自分の家が偉人国士終焉(しゅうえん)の地になった』と喜んでいた。その家が史跡に指定されれば、曽祖父も田中さんも喜ぶだろうし、自分の喜びにもなる」と話している。

 <足尾鉱毒事件> 明治時代初期から、栃木県足尾町(現日光市)の足尾銅山開発に伴い、鉱毒水や排煙などの有害物質が周辺や渡良瀬川下流域を汚染し、農業や漁業などに被害をもたらした国内初の公害事件。栃木県選出の衆院議員田中正造が帝国議会で追及し、辞職後、明治天皇に直訴も試みた。遊水池を造って鉱毒を沈殿させる案が浮上し、対象地の谷中村(現栃木市)が強制廃村となった。
================================================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする