『ぢぢ放談』、10月に読了。永六輔×矢崎泰久著。創出版。2010年5月初版第一刷。
ぢぢ1 テレビなんて知らない
ぢぢ2 政治なんて知らない
ぢぢ3 選挙なんて知らない
ぢぢ4 冤罪なんて知らない
ぢぢ5 病気なんて知らない
ぢぢ6 民主党なんて知らない
ぢぢ7 国家なんて知らない
ぢぢ10 お金なんて知らない
ぢぢ11 相撲なんて知らない
ぢぢ12 清潔なんて知らない
後書なんて知らない
『話の特集』(p.7)。筑紫哲也さん、日本赤軍の重信房子さん(p.14)。
小田実さん(p.20)。中山千夏さんの公設第一秘書が矢崎さん(p.21、77、90、97)、138、156)。山下勇三(p.77)。佐高信さん(p.87)。
北山修さん(p.33、68、148)。
田中正造(p.45、41)。
菊池寛(p.159)。
「永 ・・・麻生太郎が・・・「靖国にいやさかあれ」と言ってるらしいじゃない。やっぱり間違ったんでしょう(笑)。/矢崎 あの人は教養だけの問題じゃなくて、人間としての品性が卑しいでしょう」(p.39)。「永 ・・・本当に品がないね」(p.88)。
足利事件。「矢崎 鹿児島の公選法違反事件とか、富山の強姦事件とか冤罪事件が相次いだでしょう。・・・」(p.57)。
「「敗戦記念日」を忘れる〝集団健忘症〟」。「永 それって、おとなの責任もあるけど、僕から言わせれば〝若年性健忘症〟ですよ。それから、憲法9条問題にしても、今は自衛隊の海外派兵まで堂々とできるようになって、これは戦後の日本人全体の〝集団健忘症〟。・・・歴代政府首脳の密約否定答弁は〝偽装健忘症〟。つまり知ってはいるけど、ずーっと健忘症を装ってきた」(p.75)。
マニフェスト。「矢崎 ・・・日本の政治で「マニフェスト」という言葉を最初に使ったのは俺たちかもしれないんだよ。/・・・/矢崎 ・・・「マニフェスト77」としたの。ネーミングは哲学者の久野収さんだった。今から32年も前ですよ」(p.90)。
「◎政治家向け「ごんべん漢字・熟語」」(p.101)。
「矢崎 あの排出権取引っていうのも、胡散臭いじゃないですか。結局は、温暖化対策が新しいマネーゲームを生むだけの話でしょう。あんなので、地球全体の温暖化ガスが減るとはとても思えない。/・・・/矢崎 先進国側もどうかと思うのは・・・世界でこれ以上CO2をどう増やさないかだ、という論理でしょう。これった、自分たちの核保有を棚に上げて、もうこれ以上、他の国はダメよっていう「核不拡散の論理」と同じだ」(p.137)。
浪費なき成長や暗闇の思想。「矢崎 ・・・中山千夏さんと一緒に革新自由連合で政治市民運動をやっていたときも、・・・突き詰めていえば、「もう少し貧しくなろう」ということだった。・・・先駆的な警鐘を鳴らしていたと思う」(p.138)。
「永 税金のムダ使いで、環境まで傷めてしまう。それともう一つ大きな問題だと思うのは、強引な公共工事って、地域住民を賛成派・反対派で二分してしまうでしょう。地域のコミュニティとか人間関係がずたずたになってしまう。公害問題でも、それと同じようなことが起きていた。あの水俣病のときもそうでしょ」(p.139)。『苦海浄土』の石牟礼道子さん、ユージン・スミスさん(p.139)。
八百屋の長兵衛=「八百長」(p.180)。