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●対馬丸事件…《戦争でどれだけ多くの命が海に消えたか。辺野古…大浦湾…多くの戦没者が眠る海を破壊して、新たな軍事基地》を建設中

2022年09月04日 00時00分45秒 | Weblog

(2022年08月27日[土])
対馬丸事件の教訓…《この悲劇は、いったん戦争に巻き込まれればいかなる対象も、攻撃される対象となる危険性》。それをどう継承するか。なぜ継承するのか。
 《戦争の記憶を継承…なぜ継承するのか。…過ちを繰り返さないために過去の過ちから学ぶ》。
 琉球新報のコラム【<金口木舌>2つのランドセル】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1570480.html)によると、《▼犠牲者は1484人。えっちゃんとみっちゃんも命を奪われた。他の船で運ばれていたランドセルだけが親の元に戻ってきた。姉妹はランドセルにどんな夢を詰め込んでいたのだろう。親はどんな思いだったのだろうか》。

 沖縄タイムスの【社説[対馬丸あれから78年]忘れまい学童の「無念」】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1011524)によると、《那覇市若狭旭ケ丘公園一角にある対馬丸記念館に、印象的な文章でつづられたメッセージが展示されている。対馬丸の子どもたちから今を生きる子どもたちに向けた呼びかけという形を取っているが、次の一節は、読む者の心に深く突き刺さる。「ぼくたちはどうして死ななくちゃいけなかったの?」 海の底に眠る「対馬丸の子どもたち」が発した問いかけは、さまざまなことを考えさせる》。
 琉球新報の【<社説>対馬丸撃沈78年 歴史学び悲劇繰り返さず】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1570366.html)によると、《なぜ子どもや住民が巻き添えにならなくてはいけなかったのか。戦闘の「足手まとい」となる子どもや高齢者を島から追い出すという軍の論理優先したことが背景にある。米中対立による台湾周辺の緊張など、戦火への恐怖が私たちの身近に迫りつつある今だからこそ、過ちを繰り返さぬよう歴史に学びたい》。

 最後に、目取真俊さんのブログ【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊/海に消えた幼い命】(https://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/14f97e7316ec1e12f48f48454ba17ff9)によると、《今日は疎開船対馬丸が米軍の潜水艦に撃沈されてから78年目で、那覇市の小桜の塔では慰霊祭が行われた。一昨日、対馬丸記念館に新たに3人の犠牲者の遺影が加えられた、というニュースを見て私の母が、写真を見て驚いた、と話していた。3人のうちのひとり、屋我地国民学校に通っていたという7歳の少年は、母の友達だった同級生の弟で、写真の顔を覚えていた、という。沖縄戦当時、私の母は屋我地国民学校の4年生だった。遺影の少年の姉は物静かな人で、弟と一緒に学校に通っていた姿を思い出す、と話していた。母によれば、少年は母親と一緒に疎開するため対馬丸に乗り犠牲となった。同級生の姉は島に残ったので、そのあとも母と学校に通ったが、卒業後のことは分からないという。78年たって少年の遺影が飾られるまでには、遺族の苦難に満ちた事情があるのだろう。沈んでいく対馬丸の船室や海上で、多くの子どもたちが家族と抱き合い、あるいは離れ離れになって、泣き叫びながら死んでいった。戦争でどれだけ多くの命が海に消えたか。辺野古の海・大浦湾でカヌーを漕ぎながら、そのことを思った。多くの戦没者が眠る海を破壊して、新たな軍事基地が造られようとしている。戦争の悲しみを言うなら、いま目の前で進む新基地建設を止めるために、力を尽くさないといけない》。

   『●対馬丸事件の教訓…《この悲劇は、いったん戦争に巻き
     込まれればいかなる対象も、攻撃される対象となる危険性》
    「沖縄タイムスの記事【「いつまでも忘れないこと」 吉永小百合さん
     対馬丸記念館へメッセージ 戦争で撃沈、犠牲の児童らに想い】…
     《メッセージの中で対馬丸で犠牲になった子どもたちについて触れ、
     「私達はしっかりと胸に刻んで、いまを生きる。いつまでも忘れない
     ことが大切です二度と戦争をしないという強い思いのなかで
     吉永小百合
」と色紙にしたためた》」

   『●《「忘れない、風化させない、なかったことにしないために」
      …反戦平和、反核、反原発を明確に打ち出す発言》を躊躇わず
   『●戦争の記憶の継承…《大谷昭宏さんから伺った話。「戦争の記憶が
     風化する中、語り継ぐ一つの手段が見えるのでは」と水を向けられ…》
   『●沖縄イジメ、辺野古は破壊「損」の張本人が元最低の官房長官。
     そして今、さらなるデタラメ・ヒトデナシをやろうとしているオジサン
   『●《自民党右派の議員秘書にトランプの評価を問うと「戦争をしなかった
       大統領」と胸を張った。米国は分断という内戦を戦っていたのだ》
   『●「自衛隊派遣によって治安はかえって悪化する」、政府の政策に
     逆らえば…衆院テロ対策特別委員会委員は国会参考人の発言を打ち切り…
   『●《「真実を後世に伝えることが生き残った自分の義務」と心の傷を
     押して語り部を続け大きな足跡を残した》安里要江さんがお亡くなりに…
    「平和な社会への《語り部》の皆さんの重要な貢献。特に、
     《沖縄戦の語り部》の皆さんは高齢化している。そんな中、
     戦争の記憶をどのように継承していくのか。
     《「真実を後世に伝えることが生き残った自分の義務」と心の傷を
     押して語り部を続け大きな足跡を残した》安里要江さんがお亡くなりに
     なったそうです」

   『●大矢英代さん《沖縄の状況がいかに理不尽かということも、今回の
     アメリカ大統領選から日本人は学ぶべきなのではないでしょうか》!
   『●《戦争の記憶を継承…なぜ継承するのか。端的に言えば、過ちを
     繰り返さないためである…過ちを繰り返さないために過去の過ちから学ぶ》
   『●対馬丸事件の教訓…《この悲劇は、いったん戦争に巻き
     込まれればいかなる対象も、攻撃される対象となる危険性》
   『●《小桜の塔…対馬丸記念館…照屋さんは「記念館があることにより、
     子どもたちが歴史を知る機会につながる」と館存続の意義を語った》

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https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1570480.html

<金口木舌>2つのランドセル
2022年8月22日 05:00
金口木舌 対馬丸 ランドセル 学童疎開

 ランドセル商戦がピークだ。重い、値段が高い、商戦の過熱など何かと話題になるランドセル。県内でも商戦のスタートが早期化し、今では通年で売り場が設置されている

▼祖父母や親が子や孫とランドセルを選んでいる光景はこちらも幸せになる。ランドセルは小学生の象徴であると同時に希望の象徴でもある

▼このランドセルを買った親もきっとそうだろう。那覇市若狭の「対馬丸記念館」には小さな二つのランドセルが展示されている。ランドセルの持ち主は10歳のみっちゃんと8歳のえっちゃん。姉妹が乗った対馬丸は78年前の8月22日、米潜水艦の魚雷攻撃を受け沈没した

▼犠牲者は1484人。えっちゃんとみっちゃんも命を奪われた。他の船で運ばれていたランドセルだけが親の元に戻ってきた。姉妹はランドセルにどんな夢を詰め込んでいたのだろう。親はどんな思いだったのだろうか

▼今も世界では戦火によって子どもたちの未来が奪われている。報復の連鎖を断ち切り、子どもが希望を抱ける社会へ。世界のリーダーに求められている。
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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1011524

社説[対馬丸あれから78年]忘れまい学童の「無念」
2022年8月22日 06:55

 那覇市若狭旭ケ丘公園一角にある対馬丸記念館に、印象的な文章でつづられたメッセージが展示されている。

 対馬丸の子どもたちから今を生きる子どもたちに向けた呼びかけという形を取っているが、次の一節は、読む者の心に深く突き刺さる。

 「ぼくたちはどうして死ななくちゃいけなかったの?」 海の底に眠る「対馬丸の子どもたち」が発した問いかけは、さまざまなことを考えさせる。

 軍艦に護衛されるのではなく、疎開の子どもたちを乗せた非武装の輸送船であることを明示していたとしたら、どうなっていただろうか。

 戦時国際法非戦闘員への攻撃を禁じている銃を持たず、戦闘意思のない老幼婦女子は戦場においても保護されるべき対象である

 だが、日本軍にそのような発想はなかった。住民の間でも、軍艦に守られていれば安全だという考えが支配的だった。

 長崎へ向け出航した対馬丸は1944年8月22日夜、トカラ列島の悪石島北西で米潜水艦ボーフィン号の魚雷攻撃を受け沈没した。

 一般疎開者や引率などを含め犠牲者は氏名が判明しているだけで1484人、このうち亡くなった学童は784人。

 海に放り出され、荒波にのまれ、助けを求める子どもたちの、必死の叫びと悲鳴。

 何日か漂流した後に救助された学童にも、深い心の傷が残った。

 あの悲劇からきょうで78年になる。

■    ■

 ロシアによる侵攻でウクライナでは、今も子どもたちの犠牲が絶えない。

 沖縄戦と共通するのは、保護されるべき子どもたちの痛ましい犠牲が多いことだ。

 情報統制という点でも、二つの戦闘には共通点がある。

 日本軍は、かん口令を敷き、対馬丸が攻撃され沈没したことを隠し続けた

 沈没したことがおぼろげに伝わり出すと、「子どもを返せ」と、興奮して県庁や学校に怒鳴り込んでくる父母が少なくなかったという。

 日本軍は、戦意高揚のため実際とかけ離れた誇大な戦果を公表し続けた。学徒隊の中には、大本営発表に歓喜し、日本軍の勝利を信じて疑わなかった人たちも少なくない。

 それとは逆に、自分たちの不利になる事実に対してはかん口令を敷き、隠し続けた典型例が、対馬丸事件である

 「戦争の最初の犠牲者は真実である」という言葉をあらためてかみしめたい。

■    ■

 他の平和ミュージアムにはない対馬丸記念館の特徴は、子どもたちの中に平和の文化を根付かせる取り組みを重視している点だ。

 2012年に「つしま丸児童合唱団」を結成。20年には幼い子どもたちが犠牲になった宮森小学校米軍ジェット機墜落事故の写真展を対馬丸記念館で開いた。

 7月には那覇市の垣花小学校に平和のモニュメントを設置した。

 子どもの声が聞こえてくるような、児童主体の平和ミュージアムづくりが進む。
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https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1570366.html

<社説>対馬丸撃沈78年 歴史学び悲劇繰り返さず
2022年8月22日 05:00

 疎開学童らを乗せた対馬丸が米潜水艦の攻撃により撃沈された悲劇から、78年となる。子どもたちの未来を奪った戦争が二度と起きないよう改めて不戦を誓う日としたい。

 なぜ子どもや住民が巻き添えにならなくてはいけなかったのか。戦闘の「足手まとい」となる子どもや高齢者を島から追い出すという軍の論理優先したことが背景にある。米中対立による台湾周辺の緊張など、戦火への恐怖が私たちの身近に迫りつつある今だからこそ、過ちを繰り返さぬよう歴史に学びたい

 対馬丸記念館によると、対馬丸には疎開学童と一般疎開の計1661人を含む1788人が乗船していた。氏名が判別した犠牲者は疎開学童784人、一般疎開625人などとなっている。

 沖縄からの住民疎開は1944年7月、サイパンの日本軍が壊滅したことを契機としている。南西諸島が戦場になることを見越し、政府は子ども、女性、高齢者10万人を疎開させることを決めた。戦闘の邪魔になるというだけでなく、兵士の食料確保という側面もあった

 対馬丸が出航する10日前の8月12日、沖縄に配属された第32軍は「南西諸島周辺で敵潜水艦の活動が活発化」と東京に打電した。危険と知りながら子どもや住民を敵艦が待つ海に送り出したのだ。

 「軍は住民に必要な情報を隠す」「住民の危険より兵力を重視する」ことが対馬丸事件の教訓に挙げられよう。

 仮に台湾有事となった場合、こうした教訓は生かされるだろうか。石垣市や宮古島市が国民保護法に基づいてまとめた避難計画のひな型では、住民避難に必要な航空機は石垣が延べ435機、宮古島が381機と試算している。船舶であれば、宮古島だけで114隻を必要とする

 現実離れした計画であり、有事に逃げ遅れた住民が巻き添えになる可能性は高い。運よく航空機や船舶が確保できても、対馬丸のように戦場である空域や海域に住民を送り込むことになりかねない。

 対馬丸撃沈の前から米軍は日本軍の暗号を解読し、商船を含む日本の船団を標的としていた。物資や兵員の輸送を遮断する目的であり、その船に子どもを含む住民が乗っているかは無関係だ。地上戦同様、海の戦争でも軍の論理が優先し「軍隊は住民を守らない」ことを示している。

 事が起きてからでは遅い。軍事的な衝突が起きないよう外交を含むあらゆる手段を駆使して、緊張緩和に努めるのが政府の役割だ。対馬丸の悲劇を繰り返さないためには、有事への備えでなく平時からの対話こそが求められる

 対馬丸を含め、44年に米艦に撃沈された戦時遭難船舶は、県関係だけで26隻に上る。国策が子どもを含む住民を死に追いやることが二度とあってはならない。78年前の悲劇を悼み、戦争につながる全ての行為を否定する。
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●《沖縄戦をどう継承するか。…国のために死を強いた沖縄戦の実相を美談にしてはならない。紡いできた住民目線の継承を大切にしたい》

2022年08月26日 00時00分25秒 | Weblog

(20220814[])
どう戦争の記憶を残し、戦争を回避するのか。戦争の記憶の継承、《語り継ぐ》。
 「火事場ドロボー」どもが、台湾有事を煽り、先制攻撃・核保有までも口にする。戦争法を盾に、子や孫を戦場に送り出したくて仕方ないらしい。《戦争絶滅受合法案》の制定を切に願う。

   『●《戦争の記憶を継承…なぜ継承するのか。端的に言えば、過ちを繰り
     返さないためである…過ちを繰り返さないために過去の過ちから学ぶ》

 琉球新報のコラム【<金口木舌>住民目線の継承の大切さ】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1563833.html)によると、《▼沖縄戦をどう継承するか。戦争体験者がいなくなる中、その思想がますます大切になっている。国のために死を強いた沖縄戦の実相を美談にしてはならない紡いできた住民目線の継承を大切にしたい》。

   『●対馬丸事件の教訓…《この悲劇は、いったん戦争に巻き
     込まれればいかなる対象も、攻撃される対象となる危険性》
    「沖縄タイムスの記事【「いつまでも忘れないこと」 吉永小百合さん
     対馬丸記念館へメッセージ 戦争で撃沈、犠牲の児童らに想い】…
     《メッセージの中で対馬丸で犠牲になった子どもたちについて触れ、
     「私達はしっかりと胸に刻んで、いまを生きる。いつまでも忘れない
     ことが大切です二度と戦争をしないという強い思いのなかで
     吉永小百合」と色紙にしたためた》」

   『●《「忘れない、風化させない、なかったことにしないために」
      …反戦平和、反核、反原発を明確に打ち出す発言》を躊躇わず
   『●戦争の記憶の継承…《大谷昭宏さんから伺った話。「戦争の記憶が
     風化する中、語り継ぐ一つの手段が見えるのでは」と水を向けられ…》
   『●沖縄イジメ、辺野古は破壊「損」の張本人が元最低の官房長官。
     そして今、さらなるデタラメ・ヒトデナシをやろうとしているオジサン
   『●《自民党右派の議員秘書にトランプの評価を問うと「戦争をしなかった
       大統領」と胸を張った。米国は分断という内戦を戦っていたのだ》
   『●「自衛隊派遣によって治安はかえって悪化する」、政府の政策に
     逆らえば…衆院テロ対策特別委員会委員は国会参考人の発言を打ち切り…
   『●《「真実を後世に伝えることが生き残った自分の義務」と心の傷を
     押して語り部を続け大きな足跡を残した》安里要江さんがお亡くなりに…
    「平和な社会への《語り部》の皆さんの重要な貢献。特に、
     《沖縄戦の語り部》の皆さんは高齢化している。そんな中、
     戦争の記憶をどのように継承していくのか。
     《「真実を後世に伝えることが生き残った自分の義務」と心の傷を
     押して語り部を続け大きな足跡を残した》安里要江さんがお亡くなりに
     なったそうです」

   『●琉球新報《かつての戦争「前夜」の状況を繰り返さないことを誓いたい》
       《沖縄のメディアとして改めて誓う。戦争のためにペンは取らない》

 《かつての戦争「前夜」の状況を繰り返さないことを誓いたい》、《沖縄のメディアとして改めて誓う。戦争のためにペンは取らないもう二度と、絶対に。》
 元《琉球朝日放送(QAB)の記者・大矢英代さんのスピーチの一部…
  あらゆる戦争につながる原稿は1本たりとも書かないことを約束します
  戦争のためにカメラを回しません
  戦争のためにペンを持ちません
  戦争のために輪転機を回しません。》

   『●「戦争のためにカメラを回しません。戦争のために
      ペンを持ちません。戦争のために輪転機を回しません」

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https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1563833.html

<金口木舌>住民目線の継承の大切さ
2022年8月10日 05:00
金口木舌 復帰50年

 沖縄の日本復帰50年の今年、沖縄戦に関する多くの映画やドラマなどが公開されている

▼桜坂劇場の県立第二高等女学校(白梅学徒隊)に関する映画もその一つ。93歳の元白梅学徒の中山きくさんや武村豊さんらが冒頭の1時間半、戦場に動員されるまでや野戦病院壕での体験を証言している

▼中山さんは映画を見て「(体験は)半分も伝わっていないと思うが、語らなければという思いで語ってきて良かった」と話した。しかし戦後、美談調に伝える映画は少なくなかった

ひめゆり平和祈念資料館普天間朝佳館長は、資料館を造る過程が沖縄戦の捉え返しにつながったと語り、「ひめゆりはそれ(美談)を拒否した戦争動員につながった靖国のような役割をまた負わされるというのがあり、戦争の実相を語り続ける大切さに気づいた」と話す

沖縄戦をどう継承するか。戦争体験者がいなくなる中、その思想がますます大切になっている。国のために死を強いた沖縄戦の実相を美談にしてはならない紡いできた住民目線の継承を大切にしたい
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●琉球新報《かつての戦争「前夜」の状況を繰り返さないことを誓いたい》《沖縄のメディアとして改めて誓う。戦争のためにペンは取らない》

2022年06月29日 00時00分39秒 | Weblog

(2022年06月26日[日])
琉球新報のこらむ【<金口木舌>戦争のためにペンを取らない。もう二度と、絶対に】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1537729.html)。

 《▼戦後77年を「戦前X年にしてはならない慰霊の日に、沖縄のメディアとして改めて誓う。戦争のためにペンは取らないもう二度と、絶対に。》

 琉球新報の【<社説>慰霊の日 「前夜」を拒絶する日に】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1537645.html)によると、《沖縄戦から77年。ロシアによるウクライナ侵攻後、初めて迎える慰霊の日である。政府は米国との軍事一体化を強化し、自衛隊を南西諸島に重点配備して沖縄の軍事拠点化が進む。政治家は台湾有事を持ち出し緊張が高まる。現状は外交努力が失われ力の論理が席巻したかつての日本と重なる。沖縄戦の前年に日本軍(第32軍)が配備され、島が急速に要塞(ようさい)化された。その結果「ありったけの地獄を一つにまとめた」(米軍戦史)戦闘によって4人に1人の県民が犠牲になった。沖縄戦の教訓は「命どぅ宝」という非戦の思想であり、人間の安全保障の実現である。慰霊の日のきょう、かつての戦争「前夜」の状況を繰り返さないことを誓いたい》。

   『●対馬丸事件の教訓…《この悲劇は、いったん戦争に巻き
     込まれればいかなる対象も、攻撃される対象となる危険性》
   『●《「忘れない、風化させない、なかったことにしないために」
      …反戦平和、反核、反原発を明確に打ち出す発言》を躊躇わず
   『●戦争の記憶の継承…《大谷昭宏さんから伺った話。「戦争の記憶が
     風化する中、語り継ぐ一つの手段が見えるのでは」と水を向けられ…》
   『●沖縄イジメ、辺野古は破壊「損」の張本人が元最低の官房長官。
     そして今、さらなるデタラメ・ヒトデナシをやろうとしているオジサン
   『●《自民党右派の議員秘書にトランプの評価を問うと「戦争をしなかった
       大統領」と胸を張った。米国は分断という内戦を戦っていたのだ》
   『●「自衛隊派遣によって治安はかえって悪化する」、政府の政策に
     逆らえば…衆院テロ対策特別委員会委員は国会参考人の発言を打ち切り…
   『●《「真実を後世に伝えることが生き残った自分の義務」と心の傷を
     押して語り部を続け大きな足跡を残した》安里要江さんがお亡くなりに…
    「平和な社会への《語り部》の皆さんの重要な貢献。特に、
     《沖縄戦の語り部》の皆さんは高齢化している。そんな中、
     戦争の記憶をどのように継承していくのか。
     《「真実を後世に伝えることが生き残った自分の義務」と心の傷を
     押して語り部を続け大きな足跡を残した》安里要江さんがお亡くなりに
     なったそうです」

   『●大矢英代さん《沖縄の状況がいかに理不尽かということも、今回の
     アメリカ大統領選から日本人は学ぶべきなのではないでしょうか》!
   『●《戦争の記憶を継承…なぜ継承するのか。端的に言えば、過ちを繰り
     返さないためである…過ちを繰り返さないために過去の過ちから学ぶ》

 自公お維コミに投票する限り、沖縄イジメは止まらない。戦争のリスクは下がらない。むしろ、《火事場ドロボー》どもに唆され、軍事費倍増、壊憲、むしろ戦争のリスクは上がる。半田滋さん《南西諸島の戦場化…住民が巻き込まれるリスクは避けられません…これを避けるには「戦争をしない」という選択しかない
 まずは投票に行くこと。#わたしも投票します、それしかない。

   『●「戦争のためにカメラを回しません。戦争のために
      ペンを持ちません。戦争のために輪転機を回しません」

 《かつての戦争「前夜」の状況を繰り返さないことを誓いたい》、《沖縄のメディアとして改めて誓う。戦争のためにペンは取らないもう二度と、絶対に。》
 元《琉球朝日放送(QAB)の記者・大矢英代さんのスピーチの一部…
  あらゆる戦争につながる原稿は1本たりとも書かないことを約束します
  戦争のためにカメラを回しません
  戦争のためにペンを持ちません
  戦争のために輪転機を回しません。》

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https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1537729.html

<金口木舌>戦争のためにペンを取らない。もう二度と、絶対に
2022年6月23日 05:00
金口木舌 慰霊の日 戦後77年

 いつか来た道を、再びたどってしまっていないか。ウクライナ侵攻を伝えるロシアメディアの大半は、政府の「大義名分」を拡散する。政府系テレビ局のニュース番組に乱入し反戦を訴えた女性は「ロシア人はゾンビ化している」と思考停止状態に警鐘を鳴らす

▼一方国内では、国是としてきた専守防衛の範囲を超えるような「防衛力強化」の議論が勢いを増す。力の論理の延長線上に、本当に人命と個人の尊厳が守られる平和があるのだろうか

▼戦時中、新聞やラジオは大本営発表を垂れ流し、戦場の実相を隠すことに加担した偽りの戦果に国民を熱狂させた帰結が、沖縄を捨て石とし、住民を惨禍に巻き込んだ沖縄戦だ

▼「戦争の最初の犠牲者は真実である」という有名な言葉がある。真実が葬られることを黙して見過ごせば、次の犠牲者は自由と尊厳、そして人命だ。沖縄戦の記憶はそれを物語っている

▼戦後77年を「戦前X年にしてはならない慰霊の日に、沖縄のメディアとして改めて誓う。戦争のためにペンは取らないもう二度と、絶対に
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●《小桜の塔…対馬丸記念館…照屋さんは「記念館があることにより、子どもたちが歴史を知る機会につながる」と館存続の意義を語った》

2021年09月06日 00時00分11秒 | Weblog

(20210821[])
琉球新報の記事【コロナ禍、鎮魂の祈り  対馬丸慰霊祭 「命の尊さ知る機会に」記念館存続願う】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1377613.html?utm_source=ryukyushinpo&utm_medium=referral&utm_campaign=carousel)。

 《子どもたちを乗せた対馬丸が米軍の魚雷攻撃を受け海に沈み、今月22日で77年になる。慰霊祭が開かれた18日、那覇市若狭小桜の塔には対馬丸記念館の職員や関係者らが集まった。例年多くの人が訪れる一般焼香の列はなく、開催時間も30分ほどに短縮した。職員らは、参列がかなわなかった遺族らの思いとともに手を合わせ、鎮魂の祈りをささげた》。

 対馬丸事件の教訓…《この悲劇は、いったん戦争に巻き込まれればいかなる対象も、攻撃される対象となる危険性》。それをどう継承するか。なぜ継承するのか。
 《戦争の記憶を継承なぜ継承するのか。過ちを繰り返さないために過去の過ちから学ぶ》。

   『●対馬丸事件の教訓…《この悲劇は、いったん戦争に巻き
     込まれればいかなる対象も、攻撃される対象となる危険性》
    「沖縄タイムスの記事【「いつまでも忘れないこと」 吉永小百合さん
     対馬丸記念館へメッセージ 戦争で撃沈、犠牲の児童らに想い】…
     《メッセージの中で対馬丸で犠牲になった子どもたちについて触れ、
     「私達はしっかりと胸に刻んで、いまを生きる。いつまでも忘れない
     ことが大切です二度と戦争をしないという強い思いのなかで
     吉永小百合
」と色紙にしたためた》」

   『●《「忘れない、風化させない、なかったことにしないために」
      …反戦平和、反核、反原発を明確に打ち出す発言》を躊躇わず
   『●戦争の記憶の継承…《大谷昭宏さんから伺った話。「戦争の記憶が
     風化する中、語り継ぐ一つの手段が見えるのでは」と水を向けられ…》
   『●沖縄イジメ、辺野古は破壊「損」の張本人が元最低の官房長官。
     そして今、さらなるデタラメ・ヒトデナシをやろうとしているオジサン
   『●《自民党右派の議員秘書にトランプの評価を問うと「戦争をしなかった
       大統領」と胸を張った。米国は分断という内戦を戦っていたのだ》
   『●「自衛隊派遣によって治安はかえって悪化する」、政府の政策に
     逆らえば…衆院テロ対策特別委員会委員は国会参考人の発言を打ち切り…
   『●《「真実を後世に伝えることが生き残った自分の義務」と心の傷を
     押して語り部を続け大きな足跡を残した》安里要江さんがお亡くなりに…
    「平和な社会への《語り部》の皆さんの重要な貢献。特に、
     《沖縄戦の語り部》の皆さんは高齢化している。そんな中、
     戦争の記憶をどのように継承していくのか。
     《「真実を後世に伝えることが生き残った自分の義務」と心の傷を
     押して語り部を続け大きな足跡を残した》安里要江さんがお亡くなりに
     なったそうです」

   『●大矢英代さん《沖縄の状況がいかに理不尽かということも、今回の
     アメリカ大統領選から日本人は学ぶべきなのではないでしょうか》!
   『●《戦争の記憶を継承…なぜ継承するのか。端的に言えば、過ちを
     繰り返さないためである…過ちを繰り返さないために過去の過ちから学ぶ》
   『●対馬丸事件の教訓…《この悲劇は、いったん戦争に巻き
     込まれればいかなる対象も、攻撃される対象となる危険性》

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https://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/724f3a7270886ca0b367df231a39500e

 平和な社会への《語り部》の皆さんの重要な貢献。特に、《沖縄戦の語り部》の皆さんは高齢化している。そんな中、戦争の記憶をどのように継承していくのか。《「真実を後世に伝えることが生き残った自分の義務」と心の傷を押して語り部を続け大きな足跡を残した》安里要江さん。どう戦争の記憶を残し、戦争を回避するのか。戦争の記憶の継承、《語り継ぐ》。でも、今のような自公政権やお維が幅を利かす世の中では…。まず、そこから変えていかないと。
 《「忘れない、風化させない、なかったことにしないために」》。(沖縄タイムス社説)《戦争の記憶を継承していくためには、継承する理由がはっきりしなければならない。なぜ継承するのか。端的に言えば、過ちを繰り返さないためである。アジア・太平洋戦争は日本を破滅に導いた過誤に満ちた戦争だった。…過ちを繰り返さないために過去の過ちから学ぶ。慰霊の日は、戦没者を追悼するとともに、そのことを再確認する日でもある》。(琉球新報社説)《「慰霊の日」は鎮魂と同時に沖縄戦の書き換えを許さないことを確認したい。そして世界の人々と共に、軍事力に頼らず人権侵害、難民、飢餓、貧困、抑圧のない積極的平和の実現を誓いたい》
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 《那覇市若狭小桜の塔には対馬丸記念館…照屋さんは「記念館があることにより、子どもたちが歴史を知る機会につながると館存続の意義を語った》《対馬丸記念会の高良政勝理事長(81)は「大きな問題は記念館と小桜の塔の継承だ」と強調。遺族の高齢化が進む中「国策により多くの人々が犠牲になった子どもたちに事実を伝えるため…」》。

   『●「通貨が社会を変える?」
       『週刊金曜日』(2014年7月4日、998号)についてのつぶやき

      【黒島美奈子の政治時評/対馬丸事件の教訓を唾する「武力放棄」
       憲法下での異常 日本は再び戦争のできる国】、「この悲劇は、
       いったん戦争に巻き込まれればいかなる対象も、攻撃される対象と
       なる危険性を後世に伝えている

   『●「戦没 新聞人の碑」と「対馬丸犠牲者の慰霊碑 小桜の塔」
    《ただ先人たちの霊を慰めるだけでなく、先人たちの前に反戦平和を
     誓う場所がこの碑ではないか》

   『●沖縄出身脚本家上原正三さん、「民意を顧みず、
      基地を押し付け…沖縄を植民地としてしか見ていない証拠」
   『●「沖縄戦20万余の犠牲者、焼き場に立つ長崎の少年」や
              アジアでの慰霊につなげる意思が感じられない…
    「《「対馬丸事件」…。沖縄で事件を後世に伝える生存者たちは
     「今も続く沖縄の苦しみは『真珠湾』が原点。首相には、
     そこまで思いを至らせてほしい」と願っている》…でも、残念ながら
     アベ様には、《そこまで思いを至らせ》る、なんて無理というもの…」

   『●「対馬丸」生存者…「あの戦争が頭から離れない。
       もう二度とごめんだ」…「九条の碑」早期建立を呼び掛け
   『●2019年7月参院選、またしても
     今回も「眠り猫」だった皆さん…〝上手く行った〟メディアコントロール






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https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1377613.html?utm_source=ryukyushinpo&utm_medium=referral&utm_campaign=carousel

コロナ禍、鎮魂の祈り  対馬丸慰霊祭 「命の尊さ知る機会に」記念館存続願う
2021年8月19日 05:20
対馬丸記念館 慰霊祭

     (対馬丸撃沈から77年、犠牲者の冥福を祈る遺族や関係者
      =18日午前10時半ごろ、那覇市若狭小桜の塔

 子どもたちを乗せた対馬丸が米軍の魚雷攻撃を受け海に沈み、今月22日で77年になる。慰霊祭が開かれた18日、那覇市若狭小桜の塔には対馬丸記念館の職員や関係者らが集まった。例年多くの人が訪れる一般焼香の列はなく、開催時間も30分ほどに短縮した。職員らは、参列がかなわなかった遺族らの思いとともに手を合わせ、鎮魂の祈りをささげた。

 曇り空からぽつりぽつりと雨が落ちる午前10時、慰霊祭は静かに始まった。参列者はテントの下、塔に向かって黙とう。読経、焼香と続き、目を閉じて手を合わせ、犠牲になった人々に思いをはせた。時折鳥の声が響いていた。


【対馬丸の沈没とは】

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対馬丸(つしままる)
 九州へ疎開に向かう学童らを乗せて航行中、米潜水艦に沈められた輸送船。
 日本郵船の貨物船として英国で建造され1914年竣工。6754トン、全長135・64メートル、速力12ノット。北米航路やパナマ経由ニューヨーク線に就航。41年から陸軍に徴用され軍用船として軍団の輸送などに当たった。
 1944年8月22日午後10時すぎ、那覇から長崎に向かう途中、トカラ列島の悪石島から北西約11キロの海上で米潜水艦ボーフィン号の魚雷攻撃を受け沈没した。沖縄戦を避けて九州へ集団疎開する国民学校学童(6~15歳)を含む1788人を乗せており、1484人(2020年現在の氏名判明分)が犠牲になった。学童の犠牲は784人。→ボーウィン号
 生存者や船団の乗船者らは、日本軍によるかん口令で、沈没までの経緯について話すことを禁じられた
 対馬丸は「暁空丸」(6854トン)、「和浦丸」(6804トン)と船団を組み、3隻合わせて疎開者約5000人を乗せていた。護衛には駆逐艦「蓮」、砲艦「宇治」が当たっていた。
 那覇市の対馬丸記念館は、犠牲者の鎮魂と、事件を後世へ継承する目的で2004年8月22日に開館した。
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 県外在住の対馬丸記念会協力会員から米や菓子が届き、祭壇に供えた。保育園や県外遺族から寄せられた千羽鶴も掲げられ、記念会常務理事の外間邦子さん(82)は感謝の言葉を述べた。

 語り部で生存者の照屋恒(ひさし)さん(81)は当時4歳。共に乗船し犠牲となった母と姉を悼んだ。1944年8月22日、眠っていた照屋さんは、米潜水艦の魚雷攻撃を受け、母に起こされ甲板へ急いだ。2人で暗い海へ飛び込み、縄が結われた、しょうゆだるをつかんだ。母は「絶対に手を離すなよ。姉さんを探してくるから」とそばを離れ、戻らなかった。

 「対馬丸で助かったのはこの子ね」。戦後、周囲の哀れみの目が胸をえぐり、長年事件について話すことを避けた。それでも、慰霊祭には毎年欠かさず参列した。70歳からは語り部として活動。ふたをしていた記憶を語り、子どもたちに命の尊さを伝えている

 コロナ禍で来館者が減った記念館は、経営が厳しい状況が続く。照屋さんは「記念館があることにより、子どもたちが歴史を知る機会につながると館存続の意義を語った

 対馬丸記念会の高良政勝理事長(81)は「大きな問題は記念館と小桜の塔の継承だ」と強調。遺族の高齢化が進む中「国策により多くの人々が犠牲になった子どもたちに事実を伝えるため、行政が責任を持って管理してほしい」と語った。


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●《戦争の記憶を継承…なぜ継承するのか。端的に言えば、過ちを繰り返さないためである…過ちを繰り返さないために過去の過ちから学ぶ》

2021年07月04日 00時00分16秒 | Weblog

 (2021年06月27日[日])
野村創記者による、西日本新聞の記事【「沖縄の犠牲は後世に伝える必要ある」平和資料館に集まる支援】(https://www.nishinippon.co.jp/item/n/758191/)。
沖縄タイムスの【社説[コロナ下の慰霊の日]記憶継承へ支援の輪を】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/774549)。
琉球新報の【<社説>「慰霊の日」に誓う 沖縄戦の教訓を後世に】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1342597.html)。

 《新型コロナウイルスの影響で厳しい経営が続く、沖縄県の平和資料館に全国から寄付が寄せられている。太平洋戦争末期の地上戦で多くの住民が犠牲になった沖縄。その体験を後世に継承する資料館の存続を願う人々の思いは、職員の心の支えにもなっている》。
 《休館中の県平和祈念資料館は23日も開けないという。慰霊の日のさまざまな行事は、沖縄戦体験を継承していく上で重要な役割を果たしてきた。コロナの影響でそれができなくなったのである。ひめゆり平和祈念資料館など沖縄の代表的な資料館はコロナの影響で来館者が激減し、軒並み、苦しい運営を強いられている》。
 《県民の4人に1人が犠牲になった沖縄戦の組織的戦闘が終結してから76年。昨年同様、コロナ禍の中で「慰霊の日」を迎えた。防衛隊鉄血勤皇隊女子学徒として戦場に動員された90歳以上の世代は県人口の1.4%。小学生だった80歳以上を含めても7%にすぎない(2020年「住民基本台帳年齢別人口」)。体験者から証言を聞くことがますます難しくなった》。

   『●対馬丸事件の教訓…《この悲劇は、いったん戦争に巻き
     込まれればいかなる対象も、攻撃される対象となる危険性》
    「沖縄タイムスの記事【「いつまでも忘れないこと」 吉永小百合さん
     対馬丸記念館へメッセージ 戦争で撃沈、犠牲の児童らに想い】…
     《メッセージの中で対馬丸で犠牲になった子どもたちについて触れ、
     「私達はしっかりと胸に刻んで、いまを生きる。いつまでも忘れない
     ことが大切です二度と戦争をしないという強い思いのなかで
     吉永小百合」と色紙にしたためた》」

   『●《「忘れない、風化させない、なかったことにしないために」
      …反戦平和、反核、反原発を明確に打ち出す発言》を躊躇わず
   『●戦争の記憶の継承…《大谷昭宏さんから伺った話。「戦争の記憶が
     風化する中、語り継ぐ一つの手段が見えるのでは」と水を向けられ…》
   『●沖縄イジメ、辺野古は破壊「損」の張本人が元最低の官房長官。
     そして今、さらなるデタラメ・ヒトデナシをやろうとしているオジサン
   『●《自民党右派の議員秘書にトランプの評価を問うと「戦争をしなかった
       大統領」と胸を張った。米国は分断という内戦を戦っていたのだ》
   『●「自衛隊派遣によって治安はかえって悪化する」、政府の政策に
     逆らえば…衆院テロ対策特別委員会委員は国会参考人の発言を打ち切り…
   『●《「真実を後世に伝えることが生き残った自分の義務」と心の傷を
     押して語り部を続け大きな足跡を残した》安里要江さんがお亡くなりに…
    「平和な社会への《語り部》の皆さんの重要な貢献。特に、
     《沖縄戦の語り部》の皆さんは高齢化している。そんな中、
     戦争の記憶をどのように継承していくのか。
     《「真実を後世に伝えることが生き残った自分の義務」と心の傷を
     押して語り部を続け大きな足跡を残した》安里要江さんがお亡くなりに
     なったそうです」

   『●大矢英代さん《沖縄の状況がいかに理不尽かということも、今回の
     アメリカ大統領選から日本人は学ぶべきなのではないでしょうか》!

 平和な社会への《語り部》の皆さんの重要な貢献。特に、《沖縄戦の語り部》の皆さんは高齢化している。そんな中、戦争の記憶をどのように継承していくのか。《「真実を後世に伝えることが生き残った自分の義務」と心の傷を押して語り部を続け大きな足跡を残した》安里要江さん。どう戦争の記憶を残し、戦争を回避するのか。戦争の記憶の継承、《語り継ぐ》。でも、今のような自公政権やお維が幅を利かす世の中では…。まず、そこから変えていかないと。
 《「忘れない、風化させない、なかったことにしないために」》。(沖縄タイムス社説)《戦争の記憶を継承していくためには、継承する理由がはっきりしなければならない。なぜ継承するのか。端的に言えば、過ちを繰り返さないためである。アジア・太平洋戦争は日本を破滅に導いた過誤に満ちた戦争だった。…過ちを繰り返さないために過去の過ちから学ぶ。慰霊の日は、戦没者を追悼するとともに、そのことを再確認する日でもある》。(琉球新報社説)《「慰霊の日」は鎮魂と同時に沖縄戦の書き換えを許さないことを確認したい。そして世界の人々と共に、軍事力に頼らず人権侵害、難民、飢餓、貧困、抑圧のない積極的平和の実現を誓いたい》。

   『●目を逸らす本土…「米国側からみた心温まる
      ヒューマン・ストーリーだけではなく、そこに暮らす人々」に…
    「「慰霊の日」に際して、「沖縄全戦没者追悼式」でのアベ様の挨拶の
     前に、「平和の礎あらゆる戦争を正当化させない思いでつくった
     県民の礎でしょ。そこへ戦争屋の安倍がのうのうと挨拶すること自体が
     県民として許せません」(『報道特集』2017年6月24日)。
     県民の怒りの声は届かないロバ耳東風な「戦争屋のアベ様」」

   『●《「慰霊の日」を迎えた。…鉄血勤皇隊やひめゆり学徒隊の悲劇が
     伝わる一方、護郷隊の過酷な運命は長年ほとんど知られていなかった》
   『●水木しげるさんの言葉を…《戦争に向かうハードルが低く…
       戦争の怖さが(若者の)耳に届きづらい》恐ろしい世に
    《沖縄タイムスの【社説[慰霊の日に]知ることから始めよう】…
     《こういう時期だからこそ、沖縄戦の実相をより深く学び、
     戦争の記憶を引き継ぐ意味を心に刻みたい。きょう沖縄は
     「慰霊の日」を迎える。県民の4人に1人が犠牲になった
     沖縄戦から75年の節目となるが、今年の「6・23」は新型コロナ
     ウイルスの影響で慰霊祭の中止や規模縮小を余儀なくされている》》

   『●《8月ジャーナリズム》と《沖縄にとって戦争は遠い昔話ではない。
     沖縄は、今も一年中、戦争の延長線上を生きている》(大矢英代さん)

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https://www.nishinippon.co.jp/item/n/758191/

「沖縄の犠牲は後世に伝える必要ある」平和資料館に集まる支援
2021/6/21 6:00 (2021/6/21 11:44 更新)
野村創

     (武田正勝さんの手紙を持つ対馬丸記念館
      外間邦子常務理事=那覇市)

 新型コロナウイルスの影響で厳しい経営が続く、沖縄県の平和資料館に全国から寄付が寄せられている。太平洋戦争末期の地上戦で多くの住民が犠牲になった沖縄。その体験を後世に継承する資料館の存続を願う人々の思いは、職員の心の支えにもなっている。

 ひめゆり平和祈念資料館(糸満市)には6~20日に7429件、3200万円超の寄付が集まった。職員がツイッターで「危機に直面している」と協力を呼び掛けると瞬く間に拡散。「戦争を知らない世代が増える中、皆様の取り組みに敬服いたします」などのメッセージも添えられた。

 ひめゆり学徒隊の惨劇を紹介する資料館は昨年度、入館者が前年度から9割近く減った。公的補助は受けておらず、職員の賞与を減額して運営を続ける。普天間朝佳(ちょうけい)館長(61)は「平和の尊さを学ぶ大事な場所だと受け止めてもらったと感謝している。コロナ禍を耐え、難局を乗り切る努力を続けたい」と話した。

 対馬丸記念館(那覇市)にも寄付が相次いでいる。

 「大切な記念館存続のためにお使いください」。5月上旬、福岡市の医師武田正勝さん(85)からこう記した手紙が届いた。

 記念館は、1944年に沖縄を出港した対馬丸が米潜水艦に撃沈され、疎開学童ら1500人近くが犠牲になった歴史を伝える。自らも戦争を体験した武田さんは本紙で記念館の窮状を知り、寄付を思い立ったという。「沖縄の犠牲は後世に伝える必要がある。生きている限り支援を続ける」と語った。

 記念館によると、2019年度の寄付金は744万円、20年度は933万円だった。特に年会費2千円の協力会員が増えているという。23日には沖縄戦の戦没者を悼む「慰霊の日」を迎える。外間(ほかま)邦子常務理事(82)は「平和のため、未来の子どもたちのため、自分ができることはないかと、多くの人が考えてくれたことがうれしい」と感謝する。

(那覇駐在・野村創)
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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/774549

社説[コロナ下の慰霊の日]記憶継承へ支援の輪を
2021年6月23日 06:27

 対馬丸記念館の裏手、那覇市若狭の旭ヶ丘公園に「海鳴りの像」がある。

 米軍の攻撃で撃沈された戦時遭難船舶の犠牲者を祭る慰霊碑である。刻銘されている犠牲者の数は1900人を超える。

 アジア・太平洋戦争で艦船が撃沈されて亡くなった海没死者の総数は、35万8千人に達するという。

 「海鳴りの像」は戦争死のもう一つの側面を伝えるモニュメントでもある。

 遺族会はコロナ禍で昨年に続き今年も、慰霊祭を中止せざるを得なくなった。

 新型コロナウイルスが猛威を振るう中、沖縄はきょう23日、緊急事態宣言下の慰霊の日を迎える。

 糸満市摩文仁平和祈念公園で行われる県主催の沖縄全戦没者追悼式は、参加人数を26人まで絞る。

 通常、5千人規模で開かれることを考えれば、縮小ぶりが際立つ。

 休館中の県平和祈念資料館は23日も開けないという。

 慰霊の日のさまざまな行事は、沖縄戦体験を継承していく上で重要な役割を果たしてきた。コロナの影響でそれができなくなったのである。

 ひめゆり平和祈念資料館など沖縄の代表的な資料館はコロナの影響で来館者が激減し、軒並み、苦しい運営を強いられている。

 とりわけ、ひめゆり資料館は展示内容をリニューアルし、再スタートしたばかり。見てくれる客がいないのは、スタッフにとって精神的にもきつい。

 かつてない事態だ。

■    ■

 支援の動きはさまざまな形で表れ始めている。

 MONGOL800のキヨサクさんの呼び掛けに民謡歌手の古謝美佐子さん、Kiroroの玉城千春さんが応え、ひめゆりの塔前でミニライブが開かれた。

 慰霊の日にネットで有料配信し、寄付を募るという。

 「平和と呼ぶには遠く、歴史にするには早い」。キヨサクさんの歌のメッセージは、若者に届く言葉の大切さに気付かせてくれる。

 白梅学徒隊の体験を継承するために結成された「若梅会」(いのうえちず代表)の活動もユニークだ。

 学徒の足跡をたどれる地図作りやリモート講話など、インターネットを駆使した継承に取り組む。糸満市真栄里にある白梅之塔が老朽化しているため、修繕に必要な費用の支援も呼び掛けている。

 次世代継承の「新しい形」が、さまざまな場で生まれつつある。

■    ■

 戦争の記憶を継承していくためには、継承する理由がはっきりしなければならない。なぜ継承するのか。端的に言えば、過ちを繰り返さないためである。

 アジア・太平洋戦争は日本を破滅に導いた過誤に満ちた戦争だった

 首里を撤退した後、6月に入って非戦闘員の死者が激増したのはなぜか。

 過ちを繰り返さないために過去の過ちから学ぶ。慰霊の日は、戦没者を追悼するとともに、そのことを再確認する日でもある。
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https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1342597.html

<社説>「慰霊の日」に誓う 沖縄戦の教訓を後世に
2021年6月23日 05:00

 県民の4人に1人が犠牲になった沖縄戦の組織的戦闘が終結してから76年。昨年同様、コロナ禍の中で「慰霊の日」を迎えた。

 防衛隊鉄血勤皇隊女子学徒として戦場に動員された90歳以上の世代は県人口の1.4%。小学生だった80歳以上を含めても7%にすぎない(2020年「住民基本台帳年齢別人口」)。体験者から証言を聞くことがますます難しくなった

 一人でも多くの貴重な体験を記録し、「命どぅ宝」「軍隊は住民を守らない」という沖縄戦の教訓を後世に伝える決意を新たにしたい。

 76年経過した今、沖縄戦の実相が国家のお墨付きを得てゆがめられている。容認できない事態だ。2022年度から使う教科書検定に合格した自由社の中学歴史教科書は、沖縄戦をこう記述している。

 「日本軍はよく戦い、沖縄住民もよく協力しました

 県民が「よく協力しました」という表現は実態と異なる。沖縄戦直前、日本軍は大規模な防衛召集を実施し約2万人の県民を動員した。師範学校や旧制中学校など14歳以上の男子学徒も防衛召集された。しかし法的な根拠ははっきりしない。女子学徒についても軍の看護婦として召集するような法的根拠はない。

 「沖縄県史」は「県、特にその責任者である知事が、当時の法に則って軍の要求に抵抗していれば、学徒たちの悲劇は避けられたか、少なくとも大きく軽減できた可能性は高い」と指摘している。

 さらに防衛召集の対象ではない多くの民間人まで義勇隊、救護班、炊事班として根こそぎ動員した。

 本紙連載「国策の果て・根こそぎ動員の実態」(15日付)に登場する大城富美さん(92)は、救護班として負傷兵の看護に当たるよう命じられた。大城さんは当時16歳。皇民化教育に染まった住民にとっては断ることのできない、いわば「強制」だった。「言われた通りにしなければ、生きていけなかった」と大城さん。「ありったけの地獄を一つにまとめた」と米軍が表現するほどの戦場で負傷兵の看護に当たった。

 こうして多くの住民が根こそぎ動員によって戦闘に巻き込まれた。日本軍は「軍官民共生共死」の方針によって、住民にも軍人同様に死ぬことを求めた。

 「日本軍はよく戦い」という表記も適切ではない。日本軍は兵士に生還を許さない陸、海、空の特攻を命じた。大本営が作成した沖縄戦の戦訓は「爆薬肉攻は威力大なり」と記述している。つまり「よく戦い」の実例として、爆薬を抱えた自殺攻撃を挙げている。これが実態である。

 「慰霊の日」は鎮魂と同時に沖縄戦の書き換えを許さないことを確認したい。そして世界の人々と共に、軍事力に頼らず人権侵害、難民、飢餓、貧困、抑圧のない積極的平和の実現を誓いたい。
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●「自衛隊派遣によって治安はかえって悪化する」、政府の政策に逆らえば…衆院テロ対策特別委員会委員は国会参考人の発言を打ち切り…

2020年12月19日 00時00分24秒 | Weblog

(2020年12月04日(金))
西日本新聞のコラム【春秋/国会の中村哲さん】(https://www.nishinippon.co.jp/item/n/670312/)。

 《▼要は「批判など聞きたくない言わせたくもない」ということか。「立場は違っても意見は聞こう」という度量さえない。中村さんが亡くなり、今日で1年。取り消しを迫った議員もすでに世を去ったが、自民党は悲しいほど変わっていない》。

   『●《中東への自衛隊派遣の本格検討に着手した。大災害を尻目に
          自衛隊を海外派遣――。国民二の次政権の本質…》
   『●NGO「ペシャワール会」の中村哲さんが亡くなる…
     《平和憲法のもとでの日本の国際貢献のありようを体現した人だった》
   『●《要するに悪党が総理大臣をやっていたのだ》、〝「犯罪者」が
         総理大臣をやっている〟…それを象徴するトドメのサクラ
   『●《民主主義ならぬ「ご都合主義」国家》…《私人》、《調査・
      研究》自衛隊中東〝派兵〟などデタラメ閣議ケッテェ~を乱発
   『●《「忘れない、風化させない、なかったことにしないために」
      …反戦平和、反核、反原発を明確に打ち出す発言》を躊躇わず

   『●望月衣塑子東京新聞記者、議論無く
      「「欧米列強に倣え、進め」と武器輸出推進の道に歩みを進めている」
   『●「国策の名の下に研究者が軍事研究に
     加担させられた歴史を繰り返そうとしている…亡国の施策だ」
   『●取巻きに堕さず《官邸と距離を置》くような官僚を左遷するアベ様や
       スガ様…《人事でも異常なことが続いています》(前川喜平さん)
   『●《キンモクセイで世間の鼻をごまかし、学問の自由、言論の自由を
         脅かしかねない「腐臭」に気付かせぬようにしている》(筆洗)
    「週刊朝日の記事【「杉田官房副長官、和泉補佐官に政権批判した
     学者を外せと言われた」学術会議問題を前川喜平氏語る】…。
     西日本新聞のコラム【春秋/「学匪(がくひ)」とは、学問や知識で
     民心を惑わし…】…。日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/
     東大総長選考にも疑惑…菅は裸の王様か】」

   『●西日本新聞【例えるなら、こんな話か。授業が始まるのに数人の子が…】
          …取り巻きが《デマを流してまでも、必死で政権擁護》の醜悪
    《菅義偉首相による日本学術会議の任命拒否問題をめぐり、
     「日本学術会議のここが問題だ!」とがなり立てられてきたものが
     ことごとく「デマ」だったことがあきらかになっている》

   『●《56大学が弔旗や半旗を掲揚…彼らの反応はアカデミズムの
     「白旗」に他ならない。この国の暗澹たる未来を予感…絶望的な惨状だ》
   『●政策スカスカオジサン《第1…日本学術会議の任命拒否問題》《第2…
      温室効果ガス排出量…実質ゼロ》《第3…新型コロナウイルス対策》
   『●「説明できることとできないことってあるんじゃないでしょうか」…
     国民に「説明できないこと」をやる「国民のために働く」違法オジサン
   『●違法・違憲オジサン…《「裸の王様」…取り巻きの同調意見ばかり
     聞き入れ、学者の正論に耳をふさげば、宰相はそう呼ばれてしまいます》
   『●《…「複数の政府関係者」に明らかにさせる乱暴さ。政府の方針に
     対して異なる意見を表明することを「反政府先導」と表記しちゃう乱暴さ》
   『●《自民党右派の議員秘書にトランプの評価を問うと「戦争をしなかった
       大統領」と胸を張った。米国は分断という内戦を戦っていたのだ》
   『●毎日新聞【「軍事研究せぬなら、行政機関から外れるべき」 自民・
      下村博文氏、学術会議巡り】…人殺しの研究なんてまっぴら御免だね

 国会の委員会で自民党委員は「自衛隊派遣によって治安はかえって悪化する」と発言した国会参考人の発言機会を打ち切った。《自分たちで「忌憚のないご意見を」と呼んでおいて、気に食わないとこの態度である》。
 《平和憲法のもとでの日本の国際貢献のありようを体現した人》中村哲さん。「自衛隊の派遣は有害無益」「自衛隊派遣によって治安はかえって悪化する」と言明。一方、当時のアベ様の独裁政権や与党自公、癒着党お維の連中ときたら…。《調査・研究》の名目で、国会で議論することもなく、お得意の閣議決定で自衛隊を中東〝派兵〟する…。中村哲さんの忠告は一切踏みにじられている。
 《日本学術会議の会員任命拒否問題…任命拒否の理由に関する菅義偉首相の説明はどれも破綻しており、学者たちが政府の政策に反対していたことが真の理由であるのは間違いなさそうだ》…6人「だけ」を任命拒否したことにつながる。《19年前…。中村さんが亡くなり、今日で1年。…自民党は悲しいほど変わっていない》。

   『●NGO「ペシャワール会」の中村哲さんが亡くなる…
     《平和憲法のもとでの日本の国際貢献のありようを体現した人だった》
   『●《現地の慣習や風土、文化を尊重…平和主義を貫いた医師の理念》
         《治安が悪化しても人々を見捨てず、見下すこともなかった》
   『●アベ様の「積極的平和主義」とガルトゥング博士の
     「積極的平和主義」と中村哲さんが実践してきた「平和主義」と
   『●「自衛隊派遣によって治安はかえって悪化する」と言明している
            中村哲さんの言葉をアベ様らは理解しているのか?
   『●アベ様の「積極的平和主義」とガルトゥング博士の
     「積極的平和主義」と中村哲さんが実践してきた「平和主義」と

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https://www.nishinippon.co.jp/item/n/670312/

春秋
国会の中村哲さん
2020/12/4 10:40

 「それぞれのお立場から忌憚(きたん)のないご意見をお述べいただき、審査の参考にいたしたいと存じます」。2001年10月13日の衆院テロ対策特別委員会は委員長のこんな発言で始まった

▼米国のアフガニスタン攻撃に関連し、自衛隊の後方支援の是非を論議する委員会だ。参考人として呼ばれた一人が「ペシャワール会」現地代表の中村哲さんだった

▼中村さんは当地の実情を踏まえ「自衛隊派遣は現地の人々の日本に対する信頼を崩しかねない。有害無益でございます」と自説を述べた。すると政府の方針を否定されて腹を立てたのか、自民党議員が「取り消しを」と中村さんに要求した

▼中村さんはやじを浴びながら淡々と説明を続けた。すると、この議員は「結構です」と中村さんの話を途中で打ち切った自分たちで「忌憚のないご意見を」と呼んでおいて、気に食わないとこの態度である

日本学術会議の会員任命拒否問題で、19年前のこの出来事を思い出した。任命拒否の理由に関する菅義偉首相の説明はどれも破綻しており、学者たちが政府の政策に反対していたことが真の理由であるのは間違いなさそうだ

▼要は「批判など聞きたくない言わせたくもない」ということか。「立場は違っても意見は聞こう」という度量さえない。中村さんが亡くなり、今日で1年。取り消しを迫った議員もすでに世を去ったが、自民党は悲しいほど変わっていない
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●《WHOは「検査、検査、検査、疑わしければすべて検査。そして、隔離」と強調》…以降、ニッポンは何をやっていたか? 《賭け》?

2020年04月03日 00時00分07秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



琉球新報のコラム【<金口木舌>名前も顔も知らないあなたへ】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1099593.html)。
日刊ゲンダイのコラム【金子勝の「天下の逆襲」/ピントずれのコロナ対策 消費減税でデフレスパイラル加速】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/271196)。

 《▼確かに平時ではないのだろう。しかし、戦時のような過ちを見過ごすことはできない。戦時下、人々の心に渦巻く不安、恐怖、疑念、不信が惨劇を生んだ。75年前のきょう、米軍が沖縄本島に上陸した ▼県内在住の10代の女性が感染したことに絡んで県教育委員会に脅迫めいた電話が数件あった。恐怖や疑念から発した行為なのだろう。戦時のような人心のすさみを見る ▼名前も顔も知らないあなたに伝えたい。今はつらい思いをしているだろう。でも、元気を取り戻してほしい。暗い話ばかりだけど、きょうから新年度。失意の中にいるあなたを支えてくれる強くて優しい人はきっといる。75年前もそうだった》。

 新垣若菜記者による、琉球新報の4月1日の記事【「急に米軍が現れた」 75年前の本島上陸 北谷町 崎原盛信さん(81)】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1099633.html)によると、《【北谷】75年前のきょう、沖縄本島中部の西海岸に米軍が上陸した。上陸時の戦闘を避ける戦術をとった日本軍はほとんど反撃しなかったため、米軍は大きな損害を受けないまま続々と沖縄の地を踏んだ。ありったけの地獄を集めた地上戦は静かに始まった。「米軍がやって来るなんてまったく分からなかった」。目の前に突如現れた米兵に捕らわれた崎原盛信さん(81)=北谷町=は75年前の本島地上戦の幕開けを振り返った。…崎原さんは「米軍が上陸して、すぐに捕まっているのでほかの人と比べると苦労はしていない」と語る。それでも「当たり前に学校に通えない、おなかいっぱいご飯を食べられない。そんな時代が2度と来てはならないことは強く思うよ」とかみしめるように語った。(新垣若菜)》。
 《そんな時代が2度と来てはならない》…独裁政権の皆さんや与党自公や癒着党お維、また、その直接的・間接的支持者の皆さんは《そんな時代》が大好きなようです。

   『●《「忘れない、風化させない、なかったことにしないために」…
         反戦平和、反核、反原発を明確に打ち出す発言》を躊躇わず
    「《沖縄戦の継承、米軍基地の過重な負担にあえぐ基地の島への思い
     を深め、自らの言葉で発信してきた吉永小百合さん、本当に尊敬に
     値する。《二度と戦争をしないという強い思い…》が感じられる。
      《悲劇を学び、伝え続ける責任がある》はずだというのに、アベ様の
     独裁政権や与自公、癒着党お維の連中ときたら…。《調査・研究》の
     名目で、国会で議論することもなく、お得意の閣議決定で自衛隊を
     中東〝派兵〟する…。そんなこと、許されないし、やってはいけない。」


 さて、COVID19。
 日刊ゲンダイのコラム【政界地獄耳/日本と欧米各国との比較は適切なのか】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202004010000104.html)によると、《3月30日には日本ではだれもが接種したBCGワクチン接種に新型コロナウイルスの感染や重症化の予防効果があるという説が流れた。BCGの接種が行われている国では、コロナウイルスの広がり方が遅いという「相関性」があるというオーストラリアからのニュースだ。…つまり接種をしてこなかった欧米各国との比較が適切かということになる。情報の分析が先か緊急事態宣言が先か。》
 WHOの《Test! Test! Test!》を無視し、確たる《情報》を持たず、《分析》もへったくれもない…。金(カネ)色の五つの輪の延期が決まった途端、危険な《アンダーコントロール》演出を続けた大きなツケが露見。

   『●ニッポンでは一年で《危機乗り越え》は無理でしょ? #COVID19 の
           危険な《アンダーコントロール》演出に最早世界は騙されない

 呆れたニュース。アサヒコムの記事【森会長が語る舞台裏 「なぜ1年」問われ首相は断言した】(https://www.asahi.com/articles/ASN306X98N30UTQP01N.html)によると、《森喜朗会長(82)が3月31日、東京都内で朝日新聞のインタビューに応じ、新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、2年後への延期も念頭にあったことを明かした。しかし、1年程度の延期を主張する安倍晋三首相の意見を受け入れたと明かし、「(安倍首相は)2021年に賭けたと感じた」と述べた》。
 世界中がCOVID19でのたうち回る最中、TPOも弁えず、正確な《情報》・データも提示できず、《根拠》もなく、《賭け》とはね…金(カネ)色の五つの輪の1年後の日程なんて決めてる場合か? 市民の生命や財産、税金をアベ様らのそんなことに《賭け》ないでほしい。

 ホントに無為無策、無能な政府。ニッポンのリーダーがアレでいいのか?
 【金子勝の「天下の逆襲」/ピントずれのコロナ対策 消費減税でデフレスパイラル加速】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/271196)によると、《コロナ禍はどういう形で終息するのか。EU諸国も米国も巨額の財政出動と金融緩和を決めただけで、まったく見えてこない。安倍政権にいたっては、入国拒否、一斉休校、新型コロナ特措法などパフォーマンスは派手だが、見当違いのトンチンカン感染経路の追跡は中途半端、専用病棟の増設もしないコロナを終息できなければ、どんな経済対策も効かない》。

   『●メルケル独首相のニッポン右傾化への牽制発言は
        「三原議員の耳にはナ~ンも届いていなかった」

   『●「森羅万象すべて担当」「私が国家」なアベ様が全能感に自己陶酔
     したいがための〝戒厳令〟緊急事態宣言という凶器を渡していいの?
   『●アベ様の緊急事態宣言で私権が制限され、報道は統制される…《ヒトラー
          ナチス・ドイツ…ワイマール憲法48条の緊急措置を利用した》
   『●政治判断の《根拠》は? 《国家のリーダーとして、権力を預かる
     者はその責任と、権力行使の影響を、十分に自覚しなければならない》
   『●《カタストロフィーが来ないよう「おかしいことはおかしい」》と
     《国民とメディアに制限をかけるというフリーハンドの権限を得た》アベ様に


 ところで、金子勝さんのこのコラムの続き。《野党も経済対策はピントはずれ。最たるものが消費減税だ。消費増税が景気を悪化させたので、減税が景気の下支えになると考えがちだ。単細胞な発想はわかりやすく、聞こえはいいが、とんでもない結果をもたらすことになる。消費税は厄介な税金で、インフレに対してもデフレに対してももろい》。
 こんな厄介な税制を導入し、しかも、あんな経済状況下で消費税増税を強行し…特に、弱者にとって、計り知れない影響がいつまで続くことやら…。

   『●斎藤貴男さん《こうまでわかりやすく、アホらし過ぎる現実を
         突き付けられて、それでも騒然とならない日本社会…》

 もう数週間前の映像ですが、是非、下記をご覧ください。《デモクラシータイムス…WHOは「検査、検査、検査、疑わしければすべて検査。そして、隔離」と強調しています。しかし、日本では、検査は進まず、実は蔓延していても、どこが感染の集積地かもよくわからい。東京都は必要な検査を拒否し、その結果、発表される新感染者は海外からの渡航者に集中しています。しかし、それは実態を表しているのか。今のコロナ対策は、出発点が政治的で非科学的で、迷走が続きます。金子勝の言いたい放題、今回は、内科医でもある東大先端科学技術研究センターのがん・代謝プロジェクトのリーダー児玉龍彦さんにコロナウィルスの特徴と科学的対処の基本をうかがい、あるべき対策を提言します。 収録は2020年3月17日》。


【【金子勝の言いたい放題】検査、検査、検査そして隔離 日本で検査を阻むものは コロナ対策の影と光(児玉龍彦さんと)20200317】
 (https://www.youtube.com/watch?v=ApAbkrsa7ZU

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https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1099593.html

<金口木舌>名前も顔も知らないあなたへ
2020年4月1日 06:00
トランプ大統領 新型コロナ 沖縄戦 金口木舌

 自分は「戦時の大統領だ」とトランプ大統領が発言した。イタリアのある市長は、卒業パーティーの場に「火炎放射器を持った国家治安警察隊を送る」と警告し、テレビのワイドショーやネットで話題となった

▼勇ましい人たちだ、と悠長に構えていられる段階はとっくに過ぎた。各国が新型コロナウイルスにのたうっている。米財務長官は感染拡大との闘いを「戦争」と表現した。米政府は戦時並みの財政出動による経済対策を打つ

▼日本はどうか。「オーバーシュート」の事態が迫り「ロックダウン」が現実のものとなりつつある。感染防止のため「三つの密」を避けよう。聞き慣れぬ言葉が連日耳に飛び込んでくる

▼確かに平時ではないのだろう。しかし、戦時のような過ちを見過ごすことはできない戦時下、人々の心に渦巻く不安、恐怖、疑念、不信が惨劇を生んだ。75年前のきょう、米軍が沖縄本島に上陸した

▼県内在住の10代の女性が感染したことに絡んで県教育委員会に脅迫めいた電話が数件あった。恐怖や疑念から発した行為なのだろう。戦時のような人心のすさみを見る

▼名前も顔も知らないあなたに伝えたい。今はつらい思いをしているだろう。でも、元気を取り戻してほしい。暗い話ばかりだけど、きょうから新年度。失意の中にいるあなたを支えてくれる強くて優しい人はきっといる。75年前もそうだった。
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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/271196

金子勝 立教大学大学院特任教授
1952年6月、東京都生まれ。東京大学経済学部卒業、東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。法政大学経済学部教授、慶應義塾大学経済学部教授などを経て現職。慶応義塾大学名誉教授。文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」などにレギュラー出演中。近著「平成経済 衰退の本質」など著書多数。新聞、雑誌、ネットメディアにも多数寄稿している。

金子勝の「天下の逆襲」
ピントずれのコロナ対策 消費減税でデフレスパイラル加速
2020/04/01 06:00

     (パフォーマンスは派手だが見当違い(新型コロナウイルスの
      緊急経済対策の取りまとめに向けて開かれた会合で
      あいさつする安倍首相=央)/(C)共同通信社)

 新型コロナウイルスのパンデミック化で世界同時株安となった。不安心理を反映して株価はエレベーターのように激しく乱高下。高速かつ大量の分散取引をするCTA(商品投資顧問)が大暴れしている。しばらくの間、相場は落ち着かないだろう。

 コロナ禍はどういう形で終息するのか。EU諸国も米国も巨額の財政出動と金融緩和を決めただけで、まったく見えてこない。安倍政権にいたっては、入国拒否、一斉休校、新型コロナ特措法などパフォーマンスは派手だが、見当違いのトンチンカン感染経路の追跡は中途半端、専用病棟の増設もしない。コロナを終息できなければ、どんな経済対策も効かない。

 野党も経済対策はピントはずれ。最たるものが消費減税だ。消費増税が景気を悪化させたので、減税が景気の下支えになると考えがちだ。単細胞な発想はわかりやすく、聞こえはいいが、とんでもない結果をもたらすことになる。消費税は厄介な税金で、インフレに対してもデフレに対してももろい。統計が示すように、消費減税はデフレスパイラルを加速させるだろう。1997年の金融危機、2008年のリーマン・ショック、11年の東日本大震災で消費者物価指数は下がり、家計消費も落ち込んだ。コロナ不況も消費を冷え込ませ、物価下落は避けられない。消費減税が加われば、一層の物価下落を招く。

 四半期ごとに物価が下落する状況を想定してみよう。第1四半期に原材料を仕入れ、生産した商品が買い控えでだぶつき、第2四半期に売れたとする。この間、損失が発生。第2四半期、第3四半期、第4四半期も同じパターンの繰り返し。値下げ圧力に押され、損失は膨らむ。肝心の消費減税は実施されたところで1年後。販売価格への課税が減るだけで、物価下落に伴う損失はカバーできない。正社員の労働時間や賃金カット、非正規雇用の雇い止め、低賃金の外国人労働者へのシフトが起きるだろう。賃金ダウンで低価格志向が広がり、デフレスパイラルに企業は苦しめられる。とりわけ価格支配力のない下請けや弱小企業ほど苦しくなる

 アベノミクスやMMT(現代貨幣理論)を悪用する連中は、2年で2%の物価上昇を実現させるはずの異次元緩和をデタラメに7年間も続けてきた産業競争力を衰退させ、バブル経済に資金を供給していたに過ぎない。弊害を批判すれば、「反緊縮」のレッテル貼りでバブル路線をあおり、バブルがはじけるとデフレ政策の消費減税で景気対策だと言い出す。中小零細事業者を救うふりをしながら、とことん苦しめることになる。この国の経済政策は終わっている。
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●「自衛隊派遣によって治安はかえって悪化する」と言明している中村哲さんの言葉をアベ様らは理解しているのか?

2020年01月15日 00時00分08秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



佐高信さんによる、日刊ゲンダイの書評【週末オススメ本ミシュラン 「医者、用水路を拓く」中村哲著/石風社】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/267088)。
リテラの記事【安倍首相が情勢緊迫で自分の中東訪問を延期も、「自衛隊派遣に変更なし」! 他人に血を流させ自分は高みの見物の鬼畜ぶり】(https://lite-ra.com/2020/01/post-5195.html)。

 《「自衛隊の派遣は有害無益」もしくは「百害あって一利なし」と断言したのは、先ごろ亡くなった中村哲である。…「自衛隊派遣によって治安はかえって悪化する」と言明している中村の言葉を、安倍晋三などは理解しているのか》。
 《11日から予定していた安倍首相の中東訪問はすぐさま中止にしたのに、同じ11日に哨戒機部隊が日本を出発する自衛隊については「方針に変更なし」とする──。安倍首相は“世界で唯一のアメリカとイランの橋渡し役”などとさんざんアピールしてきたくせに、いざ危険が高まると逃げ出し、それなのにその危険が高まっている中東への自衛隊派遣は見直すこともせず、予定どおり派遣するというのである。一体、自衛隊員の命を何だと思っているのか》。

 《平和憲法のもとでの日本の国際貢献のありようを体現した人》中村哲さん。「自衛隊の派遣は有害無益」「自衛隊派遣によって治安はかえって悪化する」と言明。

   『●NGO「ペシャワール会」の中村哲さんが亡くなる…
     《平和憲法のもとでの日本の国際貢献のありようを体現した人だった》
   『●《現地の慣習や風土、文化を尊重…平和主義を貫いた医師の理念》
         《治安が悪化しても人々を見捨てず、見下すこともなかった》
   『●アベ様の「積極的平和主義」とガルトゥング博士の
     「積極的平和主義」と中村哲さんが実践してきた「平和主義」と

 一方、アベ様の独裁政権や与党自公、癒着党お維の連中ときたら…。《調査・研究》の名目で、国会で議論することもなく、お得意の閣議決定で自衛隊を中東〝派兵〟する…。中村哲さんの忠告は一切踏みにじられている。

   『●《中東への自衛隊派遣の本格検討に着手した。大災害を尻目に
          自衛隊を海外派遣――。国民二の次政権の本質…》
   『●NGO「ペシャワール会」の中村哲さんが亡くなる…
     《平和憲法のもとでの日本の国際貢献のありようを体現した人だった》
   『●《要するに悪党が総理大臣をやっていたのだ》、〝「犯罪者」が
         総理大臣をやっている〟…それを象徴するトドメのサクラ
   『●《民主主義ならぬ「ご都合主義」国家》…《私人》、《調査・
      研究》自衛隊中東〝派兵〟などデタラメ閣議ケッテェ~を乱発
   『●《「忘れない、風化させない、なかったことにしないために」
      …反戦平和、反核、反原発を明確に打ち出す発言》を躊躇わず

 《戦争絶滅受合法》なんて発想は、アベ様らにはこれっぽちも無し。

   『●自衛隊員の「息子に迷惑をかけぬよう、
    「縁を切った」上で」、戦争法案に反対する平和子さん
   『●要《戦争絶滅受合法案》!: 憲法9条第2項抹殺…
       戦争したくてしょうがないアベ様ら自公与党議員達

 (サンド伊達さん風)「先ほど、トランプ大統領と電話会談を行い、思いは完全に一致しました」といった具合か?
 週刊朝日のコラム【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」/「自衛隊を派遣」とサクッと一線を越えてきた冷たさに恐怖】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/267369)によると、《「日本は積極的平和主義の旗のもと、世界の平和と安定のため、いっそう貢献していかなければなりません。その明確な意思をこの節目の年にあたり、世界に向けて発信したいと思います。」(安倍晋三首相)…彼がなにをいってるかというと、「アメリカに請われたら、この国の国民も世界の戦争に出しますよ」といっている。でもって、「世界に向けて発信」というのは、アメリカに同調すると世界に発表しますから、と我々にいっている…「こうした外交努力と併せて情報収集体制を強化するため、この地域に自衛隊を派遣し、日本関係船舶の航行の安全を確保していきます。」 あっさりと「自衛隊を派遣し」といっちゃってるよ。サクッと一線を越えてきた。余計にあたしは怖くなったわ。ものすごく冷たい感じがして。まあね、昨年の年末のドサクサに、自衛隊の中東派遣をサクッと閣議決定した政府だもんね。国民の命には鈍感だろう》。

 ノコノコと一体何の《調査・研究》を? デタラメ閣議決定された《調査・研究》自衛隊中東〝派兵〟なんて、してはいけない!
 東京新聞の記事【哨戒機あす出発 自民、中東派遣「必要性高まった」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/202001/CK2020011002000129.html)によると、《米国とイランの対立で中東情勢が緊迫する中、政府は海上自衛隊の中東派遣を予定通り進め、十一日にP3C哨戒機二機を活動拠点となるアフリカ東部ジブチへ出発させる。野党が情勢悪化を受け見直しを求める一方、自民党内からは「緊張が高まっているからこそ派遣すべきだ」と、防衛省設置法に基づく「調査・研究」で派遣する必要性を訴える声が相次いだ》。
 自民党議員の皆さんもすごいなぁ、〝派兵〟する《必要性を訴える声が相次いだ》そうだ。

 結局アベ様は中東訪問へ。害交・害遊に終わらなければいいのですがね。
 中東訪問から帰るまで、デタラメ閣議決定された《調査・研究》自衛隊中東〝派兵〟を中止し、国会で議論をすべきなのではないですか? いったん、危機は去ったからこそのアベ様のご出陣なのでしょ? いい加減な閣議決定で済ませてよい話ではないでしょうに。
 東京新聞の記事【首相の中東訪問 菅氏が正式発表 米イランで意見交換】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/202001/CK2020011002000259.html)によると、《菅義偉官房長官は十日の記者会見で、安倍晋三首相が十一~十五日の日程で、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、オマーンの中東三カ国を訪問すると発表した。各国首脳と米イラン関係を巡って意見交換し、緊張緩和に向けた連携を図る。海上自衛隊の中東派遣についても理解を求める考えだ。菅氏は首相の中東訪問について「事態のさらなるエスカレーションを避けるため、わが国の外交努力の一環として、地域の緊張緩和と情勢の安定化に重要な役割を果たす」と強調した》。

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/267088

週末オススメ本ミシュラン
医者、用水路を拓く中村哲著/石風社
2020/01/05 06:00

 「自衛隊の派遣は有害無益」もしくは「百害あって一利なし」と断言したのは、先ごろ亡くなった中村哲である。

 2001年に衆議院のテロ対策特別委員会に参考人として招かれた中村はまた「現地の対日感情は非常にいいのに、自衛隊が派遣されると、これまで築いた信頼関係が崩れる」とも言った。

 そんな中村を、また自衛隊派遣を決めた自民党および公明党(創価学会)は悼む資格がない

自衛隊派遣によって治安はかえって悪化する」と言明している中村の言葉を、安倍晋三などは理解しているのか。

 私は護憲派列伝の拙著「反―憲法改正論」(角川新書)で、美輪明宏吉永小百合と共に中村をスケッチし、「西日本新聞」に書いた追悼文では中村を“歩く日本国憲法”と評した。憲法について中村は「決してアメリカが押しつけたのではなくて、日本国民がそれを受け入れた。それが戦後の原動力だった。それを壊すようなことをしたら、日本の国はどうなるのかというのが私の率直な感想です」と語っている。

 喜ばれないものを派遣して、喜ばれているものを危うくすることが「国際協力」であるはずがないだろう。医師である中村が「百の診察所よりも一本の用水路」を合言葉に現地で奮闘する姿は、これこそが国境を越えた協力の姿だということを示す。

 一つひとつ地に足が着いた言葉で綴られる「報告」に読者は粛然とさせられるが、中村が病気で次男を喪う場面には、思わず、神はどうしてそんな試練を中村に与えるのかと叫ばずにはいられなかった。幼い子を亡くして中村は、空爆と飢餓で犠牲になった子の親たちの気持ちがいっそうわかるようになったという。

「とにかく生きておれ! 病気は後で治す」

 中村はこう言って井戸を掘ってきた。中村を立派な人と讃える声は充ち満ちているが、私は、中村が賽の河原の石積みにも似た医療と井戸掘りをやりながら、「訳もなく悲しかった」と述懐する場面に共感した。その日が中村の54歳の誕生日だったのだ。

 この中村の何か役に立ちたいと考えた澤地久枝は中村との共著「人は愛するに足り、真心は信ずるに足る」(岩波書店)をつくり、その印税を中村を支援するペシャワール会に寄付した。 ★★★(選者・佐高信
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https://lite-ra.com/2020/01/post-5195.html

安倍首相が情勢緊迫で自分の中東訪問を延期も、「自衛隊派遣に変更なし」! 他人に血を流させ自分は高みの見物の鬼畜ぶり
2020.01.08 10:39

     (首相官邸HPより)

 米イラン戦争がついに始まってしまうのか──。本日、イランがソレイマニ司令官殺害の報復として、イラクにある米軍駐留基地に弾道ミサイルを発射し攻撃をおこなった。現段階では被害ははっきりしないが、トランプ大統領がさらに大規模な報復攻撃を仕掛ける可能性は低くないだろう。

 そんななか、日本政府は安倍首相の中東訪問の延期を決定した。アメリカがソレイマニ司令官を殺害した当日も翌日も、映画鑑賞にゴルフと緊迫感ゼロで休暇を楽しみ、ゴルフ場で記者団に中東情勢について問われても、アメリカ・イランに自制を呼びかけることもせず、「今月、諸般の情勢が許せば中東を訪問する準備を進めたいと思っている」と逃げた安倍首相。6日の年頭会見でも「これからも日本ならではの外交を粘り強く展開する」と宣言。昨日7日の自民党役員会では、サウジアラビアとUAE(アラブ首長国連邦)、オマーンの3カ国を11日から訪問する予定であることをあきらかにしたばかりだった。ところが、今日になって安倍首相は緊迫した情勢に怖気づいたらしく、いきなり予定を覆したのである。

 もっとも、この訪問中止、大半の社が報道したものの、書き方はいずれも「政府が明らかにした」「政府が方針を固めた」という非公式なかたちで、安倍首相からも菅官房長官からも正式発表はないままだ。一体どういうことなのか。

 「きょうは午前11時前から国家安全保障会議(NSC)4大臣会合が開かれたが、安倍首相はその前に官邸で今井(尚哉)首相補佐官や外務省幹部らと面談している。訪問中止はその席で決まったらしい。ただし、いきなり正式に発表すると『中東外交を展開すると大見得を切っておいて、怖気づいたのか』と批判を受ける可能性があるため、表向きは『情勢を見て慎重に判断する』という姿勢を崩さず、裏で訪問延期を既成事実化するため、情報を流したんでしょう。タイミングから見ても、リークしたのは今井首相補佐官あたりじゃないでしょうか」(全国紙政治部記者)

 なんとも姑息なやり口だが、安倍政権の本性がもっと現れたのは、この中東訪問中止の決定のすぐあとだった。NSC終了後に菅義偉官房長官は定例記者会見をおこなったのだが、そこで自衛隊の中東派遣問題について問われた菅官房長官は、事も無げにこう言い放ったのだ。

 

 「日本関係船舶の安全確保に必要な情報収集体制、ここを強化することは必要であると考える。現時点において、その方針に変更はなく、現地の情勢を見極めつつ、準備に万全を期していきたい」

 11日から予定していた安倍首相の中東訪問はすぐさま中止にしたのに、同じ11日に哨戒機部隊が日本を出発する自衛隊については「方針に変更なし」とする──。安倍首相は“世界で唯一のアメリカとイランの橋渡し役”などとさんざんアピールしてきたくせに、いざ危険が高まると逃げ出し、それなのにその危険が高まっている中東への自衛隊派遣は見直すこともせず、予定どおり派遣するというのである。一体、自衛隊員の命を何だと思っているのか。

 しかも、イランの国営放送によると、イランの革命防衛隊が声明を出し、アメリカの同盟国に対して「各国の領土が米国による攻撃に使われた場合、イランの反撃の標的になる」と警告したという。つまり、アメリカの同盟国である日本に対するリスクも非常に高まっていのだ。

 だが、会見でこの点についてジャパンタイムズ記者から質問を受けた菅官房長官は、「不測の事態に万全の態勢をとる。これは従前から、対応については、そうした対応をしている」と述べただけだった。


■安倍政権は米国から情報をもらえていない! それでも自衛隊派遣で隊員の命を危険に

 つづけて記者は「自衛隊派遣することになれば、アメリカと連携して情報収集するということでアメリカとも関係していると見られると思うが、このリスクはどうお考えか」と質問したが、菅官房長官は「仮定(の質問)にはお答えすることは控えるが、米国にも説明をしており、イランにも説明をしっかりしている」と答えた。

 「アメリカにもイランにも説明をしている」って、一体どんな説明をしているというのか。いくらイランに「アメリカの有志連合ではなく日本独自の派遣だ」「自衛隊派遣は調査・研究目的だ」と説明したとしても、日本はアメリカの同盟国に変わりなく、何より安倍首相がトランプ大統領の言いなり状態にあることは世界で笑い者にされるほど有名な事実だ。そんな説明で自衛隊のリスクが回避できるとでも、本気で考えているのか。

 菅官房長官は6日に生出演した『BSフジ LIVE プライムニュース』(BSフジ)でも、自衛隊派遣について「(心配は)していない」などと言い放っていたが、自衛隊に危険が及ぶ可能性がここまで高まっても、安倍首相も菅官房長官も、結局はトランプ大統領に対する面子を保つことしか考えていないのである。

 しかも、日本政府はアメリカからまったく情報を得られていない可能性が高い。司令官殺害について、日本側がアメリカの正式発表まで一切知らされていなかったことは多方面で指摘されているが、その後も同様だ。

 本日のイランの報復攻撃についても、外務省幹部が「大変なことになった。米国の反応も見ないとならない」と大慌ての様子だったことを毎日新聞が報じた。

 今後、アメリカとイランの対立がエスカレートする可能性が高まっているというのに、これでは派遣する自衛隊員の安全を確保することなんてできるはずがないだろう。この期に及んでなお「自衛隊派遣に変更なし」などと言い張っているのは狂っているとしか思えない。しかも、それでいて、自分は怖気づいて中東訪問をこっそり延期しているのである。

 安倍首相は2012年の総理に返り咲く数カ月前、「わが国の領土と領海は私たち自身が血を流してでも護り抜くという決意を示さなければなりません」(「ジャパニズム」青林堂、2012年5月号での田久保忠衛日本会議会長との対談)と語ったことがあるが、この男は他人に血を流すことを強制しながら、自分自身は一滴の血を流すつもりはないのだ

 Twitterでは「戦争反対」がトレンドに入り、「自衛隊派遣反対」という意見も大きくなっているが、日本がトランプの戦争に巻き込まれないためにも、この自己中男を一刻も早く権力の椅子から引きずりおろす必要がある。

(編集部)
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●《「忘れない、風化させない、なかったことにしないために」…反戦平和、反核、反原発を明確に打ち出す発言》を躊躇わず

2020年01月13日 00時00分02秒 | Weblog


松元剛記者による、琉球新報の記事【吉永小百合さん 辺野古埋め立て「本当に悲しい」 沖縄戦、基地問題…思い語る】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1050201.html)。

 《1968年、映画「あゝひめゆりの塔」に出演して以来、沖縄戦の継承、米軍基地の過重な負担にあえぐ基地の島への思いを深め、自らの言葉で発信してきた》。

   『●吉永小百合氏の原発廃止発言
   『●「「愛国」と戦争 安倍政権の軍事改革徹底批判」
           『週刊金曜日』(9月20日、960号)について
   『●「『平成の治安維持法』をつくった総理」の
       非常に危険な思い入れ、それに手を貸す責任

   『●吉永小百合さん、「核と人は共存できない」
            「ゲームやコミックスで知っている戦争ではないか?」』 

   『●「安倍政権への怒りと原発再稼働反対への思い」を
                 語る吉永小百合さんを支持します
   『●「原理原則の無い国」、「死の商人」に堕した国、
               原発輸出したい哀しい国・ニッポン
   『●いま、「陰謀論丸出し」でアベ様の取り巻きが攻撃を開始:
                       吉永小百合さんを断固支持する
   『●「笑いや風刺は寛容で自由な社会を示すバロメーター…
                 「国民の意識の低さ」を変えるきっかけに」
   『●成田三樹夫さん、《権力にへたへたする役者じゃ意味がない。
              …バカがどんどん図にのるんだよ、ハハハ》
   『●対馬丸事件の教訓…《この悲劇は、いったん戦争に巻き
     込まれればいかなる対象も、攻撃される対象となる危険性》
    「沖縄タイムスの記事【「いつまでも忘れないこと」 吉永小百合さん
     対馬丸記念館へメッセージ 戦争で撃沈、犠牲の児童らに想い】…
     《メッセージの中で対馬丸で犠牲になった子どもたちについて触れ、
     「私達はしっかりと胸に刻んで、いまを生きる。いつまでも忘れない
     ことが大切です二度と戦争をしないという強い思いのなかで
     吉永小百合」と色紙にしたためた》」

 《沖縄戦の継承、米軍基地の過重な負担にあえぐ基地の島への思いを深め、自らの言葉で発信してきた吉永小百合さん、本当に尊敬に値する。《二度と戦争をしないという強い思い…》が感じられる。
 《悲劇を学び、伝え続ける責任がある》はずだというのに、アベ様の独裁政権や与自公、癒着党お維の連中ときたら…。《調査・研究》の名目で、国会で議論することもなく、お得意の閣議決定で自衛隊を中東〝派兵〟する…。そんなこと、許されないし、やってはいけない。

   『●《中東への自衛隊派遣の本格検討に着手した。大災害を尻目に
          自衛隊を海外派遣――。国民二の次政権の本質…》
   『●NGO「ペシャワール会」の中村哲さんが亡くなる…
     《平和憲法のもとでの日本の国際貢献のありようを体現した人だった》
   『●《要するに悪党が総理大臣をやっていたのだ》、〝「犯罪者」が
         総理大臣をやっている〟…それを象徴するトドメのサクラ
   『●《民主主義ならぬ「ご都合主義」国家》…《私人》、《調査・
      研究》自衛隊中東〝派兵〟などデタラメ閣議ケッテェ~を乱発
    《「不倫」は和泉洋人首相補佐官(66)、「反社」は菅官房長官。
     根底にあるのは長期政権のおごりと公私混同で、政権中枢は
     腐り切っている

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https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1050201.html

吉永小百合さん 辺野古埋め立て「本当に悲しい」 沖縄戦、基地問題…思い語る
2019年12月29日 05:00
吉永小百合 辺野古

     (沖縄戦、基地負担などを巡り、琉球新報、沖縄タイムスの
      インタビューを受ける吉永小百合さん=17日、
      東京都内のホテル(小笠原大介撮影))

 「知らんぷりしていい問題ではない。どうしても基地が必要と言うなら、沖縄の痛みを他の県(本土)も引き受けないといけない。それが嫌だったら、沖縄にもつらい思いをさせてはいけない」―。辺野古新基地に象徴される安全保障の負担が押し付けられる沖縄の不条理を巡り、きっぱりと語るのは、「国民的スター」と称される女優・吉永小百合さん(74)だ。来年1月5日に、音楽家の坂本龍一さんと共演するチャリティーコンサートを前に、沖縄への思いを熱く語った。

 1968年、映画「あゝひめゆりの塔」に出演して以来、沖縄戦の継承、米軍基地の過重な負担にあえぐ基地の島への思いを深め、自らの言葉で発信してきた

 「ひめゆりの塔」の「泣いてばかりいた」演技への反省と、本土の盾となった沖縄戦で多数の県民が犠牲になったことを学び、「沖縄には遊びには行けない」と思い込んでいた、という。

 プライベートの沖縄の旅がようやく実現したのは2018年6月。沖縄中が鎮魂に包まれる初夏、南部戦跡や米軍基地、新基地建設海域などを巡り、あらためて沖縄の現実に息をのんだ。

 「驚くほどきれいな辺野古の海が無残な形にされていくこと」に胸を痛め、「(埋め立ては)本当に悲しい」と、沖縄の民意を無視して進む新基地工事に強い疑念を示す。

 「忘れない、風化させない、なかったことにしないために原爆詩や福島原発事故被害者の詩の朗読をライフワークとし、反戦平和、反核、反原発を明確に打ち出す発言をためらわない。「自分にできることは表現者として声に出して伝えること」「どう思われようと、自分の思ったことを伝えることが大事だ」。かれんな笑顔から繰り出される眼光が鋭さを増した。

 首里城の焼失に衝撃を受け、県民が切望する再建に向けて「できる限りのサポートをしたい」と支援を誓った。坂本さんも県民へメッセージを寄せ「辺野古の基地建設工事の状況について、直接お話を伺いたい」と述べた。

松元剛
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